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練習試合(後)
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ギアがスタートを号令すると、伊香立北高校の部員は西へ、比奈知高校の部員は東へ一斉に飛び出す。
比奈知の部員は、まだ中学生の宗像一華も含め、50キロのハンデを飛んだのちにみちるたちを追いかける。
みちるはとにかく真っ直ぐに速く飛んでみる。
目に映る速度計は50を超え、55、60と上がったところで、表示単位がノットになっている事に気づき「キロにして」と叫ぶ。表示が150km/hに切り替わった事と、自分の声が緊張している事が分かった。
BESOM、ボイアント式高空作動機械。は、その名前のイメージとは異なり摺動部は存在しない。ただ静かにみちるを加速してゆく。
生身の顔に当たる風と音は感じるが、風防の中にいるような状態で居れる仕組みはまだ解明されていない。本当に生身なら、この速度ではひどい事になっているはずだ。ハイテクウィッチで飛んだ者が「エーテルを纏う」と表現する意味を、時速200キロの表示を見ながらみちるは体感する。
そして、この「感覚」は、慣れてくるとだんだん自分で形をコントロールできるようになる。目では見えないが、あるように感じる雰囲気に対しての「イメージを持つこと」で形を変える事ができるのだと、前に澪副部長に聞いていた。
みちるは今回、試してみたいことがあった。
前方に低い山が見えてくる。この山を越えると街に出る。折り返し地点はその先、内海を抜けた島にある。
周囲を見回すと、陽葵と咲茉もほぼ同じペースで飛んでいる。時速200キロなら、まだいける。
咲茉は自分とほぼ同じ高度、陽葵は少し低めで並走している。
最後尾を飛んでいた部長が陽葵、咲茉の順に近づいて状況を聞いたのち、みちるのそばにやってきた。
「調子はどう?」
「まだ大丈夫です!」
「これから山や海の上に入ると、風の影響が出てくるわ。エーテルが護ってくれる効果であまり感じないけど、ナビのラインに沿って真っすぐ飛び続けると思った以上にスタミナを奪われるわよ。高さと風を読んで、流されながらまっすぐ飛ぶのがコツよ」
ベゾムはバレイユールの精神力を力に変換する。それは浮力だったり揚力、推進力だったりする。体力と違い消耗に気づきにくいが、向かい風や横風に抗いながら「真っ直ぐ」進めば、その分の力を余計に使ってしまうということだ。
実際、その影響は海に出るとてきめんに表れた。外洋からの横風に抗って真っすぐ飛んでいると、テスト前の夕食後のような倦怠感が一気に襲ってきて、みちるはそれが精神力の疲れなのだと理解した。
もう一時間近く飛んでいて、速度は150キロ程度に落ち込んでいた。咲茉は少し遅れがちになったが、陽葵がまだ並走していたのにみちるは少し驚いていた。
また部長がやってきた。前方を指差す。
「折り返し。ターンするわよ」
折り返し地点となる明神岬の上空に天空まで届きそうな柱が立っている。拡張現実の立体映像が見せる目印だが、これをぐるりと回って折り返す。
部長が先行してターンする。力をセーブするために遠心力を利用しながら、地上に対してほぼ真横に倒れ込む。まるで岬の柱に振り回されているようにさえ見える。
みちるも同じように突っ込む。自分の横に地面や海を感じながら時速120キロでターンする。本当なら脚はGに耐えられずにひしゃげてしまう筈だが、感じるのは子供の頃に乗った遊園地のアトラクションのような感覚だ。ガタガタと足元のホウキがぐらつく感覚がする。
見上げると、同じようにこちらを見て笑う陽葵と咲茉が見えた。
「皆、無事ターン成功ね」と部長が言う。
「これたのしい!」咲茉がはしゃぐ。
「あと半分ですね」陽葵はほっとしたように、ジャケットがヨレていないか確かめる。
「大変なのはこれからよ。向こうのチームが追い付いてくるわ」
「でも、50キロ差ってきつくないんですか?」みちるが聞く。
これは、ここまで125キロを飛んできた皆の実感だ。
「誰が?」
真面目な顔で部長が聞き返す。
「えっ? もちろん比奈知の人たち…」
「こっちが必死で飛ばないと大差で負けちゃうわよ」
その時、警告音が鳴ると共に、ヘッドギアからアナウンス。
『前方衝突警報! 右舷へ針路をとってください。』
"WARNING. COLLISION AHEAD. STEER STARBOARD."
「えっ?」
「そら来た。みんな右へ寄って!」
正面衝突の恐れがある場合のルールは船と同じだ。とにかく互いに右へ避けるのが古代からの決まりである。
ほどなくして、相手の表情が見えるあたりの距離を相対速度300km/h程ですれ違う。
「うわ、はっやい!」
「予定通りね。頑張らないとすぐ追いつかれちゃうわよ」
「でも、あっちは折り返しまではまだ…」
「向こうは皆、SRを持っているのよ」
皆、昨日の気多部長のSRを思い出す。
みちる達の今の速度の3倍程度の加速が数分ここで行われると、ゴールのかなり手前で追い抜かれてしまうだろう。皆の顔に緊張が戻る。
ハンデは元々平均速度に差がある向こうのチームとの調整の為だと思っていたが、これは比奈知がSRを使う為のものなのだ。
ハイテクウィッチ、エアロ・ポルタ戦の速度感、距離感を伊香立北の一年生が実感する為の、部長たちによるシナリオでもあった。
「さあ、死に物狂いで飛ぶわよ!」
「陽葵さん」
ゴールまで90キロを切った頃、陽葵のヘッドギアから一華の声がする。
遂に追いつかれたのかととっさに後ろを見るが誰もいない。無線通話だった。
「ごめんなさい。家の看板を背負っているもので、失礼いたしますね。私のSR“アルピオン”です」
後方接近注意のサインが鳴る。
通常1本のベゾムを2本に分割する宗像ブランドの試作品を持つ一華は、まるでモノスキーのような姿勢で陽葵の頭上を飛び越えていった。
その後を白い光跡が伸びてゆくのを見ながら、陽葵は一華の声に嬉しさを隠せない様子を感じていた。
「小春やっほー!」気多部長が追いついてきて陽気に手を振る。
「来たわね!美潮」
ここまで割と必死に飛んできた横で、並んだ二人の部長の、余裕に弾む声を聞いて咲茉は実力差を感じる。
「桃子ちゃんは?」
伏見部長が聞く。
「ターンしてから昇っていってるわ。誰のところに降りるのかしらね?」
「小癪なァ」
「ふふ、そっちには技の発動回数に制限ないのだし、私とも遊んでくれる?」
そう言うや、気多部長は姿勢を低く構えベゾムを突き出す。
「もちろん!」
伏見部長がベゾムを持ち、バトンのようにくるりと回す。
そういえば部長のSRと、本気で飛ぶ姿を間近で見るのは初めてだと咲茉は気づいた。
伏見部長は馬車の上で立って手綱を持つような姿勢となり、まるで鞭を打つようにベゾムを前方に振り出す。
ほぼ同時に咲茉の横から二人が消える。
咲茉は絶望的な実力差を見せられながらも、あの加速を得るためのイメージのようなものを感じつつあった。
少し高度を上げて先行していたみちるは、以前に澪副部長と飛んでいた時の事を思い出していた。
「ヨットは、ベゾムがなかった頃から旅客機より大きい帆で風を受けて飛んでたんや」
マリンスポーツ「セイレーン」出身の彼女は、風を受けるヨットの帆を飛行イメージのきっかけにするのだという。
これまでおぼろげだったその話は、今回の全力飛行でみちるのイメージに対する理解を大きく進歩させていた。
と、足元に2本の光跡が伸びる。部長たちだ。
見送った先の上空に、もう一本の光跡が見える。桃子ちゃんだ!
昨年のチャンピオンが、憧れの伏見ちゃんが、目の前で同じ空を飛んでいる!
さっきまでの疲れは、奥底から湧いてくる力で消えていた。
みちるの心はもう、体のなかで跳ねまわって身体を突き破りそうになっていた。
よく分からないけど、試してみたい!
澪副部長のSR“スピンネーカー”を真似てみる。
目を閉じ、両腕を高く掲げ、この身体に当たる風を全て受ける帆を思い浮かべる。
ホウキ…ベゾムにイメージを送る。
みちるのヘッドギアが閃光を放った。
ここまで上がると、地上からは梅雨雲の裏に隠れている低気圧が見える。それは風に流され、大きな火事の煙のようにも見える。
桃子は視線を下に移す。彼方のゴールの学校周りの地形が絵のように見える。
レース相手は数キロ下に居る筈だが、見える筈はない。が、彼女は何かに焦点を合わせ、口角を上げる。
まるでうつ伏せに倒れるように全身で真下に向き、浮力を失ったかのように落ち始める。
黒いジャケットに赤い光が走り、彼女は真下に向かって加速する。
ゆっくり、しかし抗えない速度で世界がぶつかってくる。
だが、はるか昔、両親に強く抱かれながらどこまでも落ちた、彼女の最も幸せだった瞬間には遠く及ばない。
もっと速く。
水色の光跡が光る。伏見部長? 速い。
でも遅い。追い抜いちゃう。つまらない。
桃子は、小春の先を目指して更に加速した。
その時。
「きゃあああ!」
桃子の足元を緑の光跡が、火花を散らしながら吹き飛んで行った。
比奈知の部員は、まだ中学生の宗像一華も含め、50キロのハンデを飛んだのちにみちるたちを追いかける。
みちるはとにかく真っ直ぐに速く飛んでみる。
目に映る速度計は50を超え、55、60と上がったところで、表示単位がノットになっている事に気づき「キロにして」と叫ぶ。表示が150km/hに切り替わった事と、自分の声が緊張している事が分かった。
BESOM、ボイアント式高空作動機械。は、その名前のイメージとは異なり摺動部は存在しない。ただ静かにみちるを加速してゆく。
生身の顔に当たる風と音は感じるが、風防の中にいるような状態で居れる仕組みはまだ解明されていない。本当に生身なら、この速度ではひどい事になっているはずだ。ハイテクウィッチで飛んだ者が「エーテルを纏う」と表現する意味を、時速200キロの表示を見ながらみちるは体感する。
そして、この「感覚」は、慣れてくるとだんだん自分で形をコントロールできるようになる。目では見えないが、あるように感じる雰囲気に対しての「イメージを持つこと」で形を変える事ができるのだと、前に澪副部長に聞いていた。
みちるは今回、試してみたいことがあった。
前方に低い山が見えてくる。この山を越えると街に出る。折り返し地点はその先、内海を抜けた島にある。
周囲を見回すと、陽葵と咲茉もほぼ同じペースで飛んでいる。時速200キロなら、まだいける。
咲茉は自分とほぼ同じ高度、陽葵は少し低めで並走している。
最後尾を飛んでいた部長が陽葵、咲茉の順に近づいて状況を聞いたのち、みちるのそばにやってきた。
「調子はどう?」
「まだ大丈夫です!」
「これから山や海の上に入ると、風の影響が出てくるわ。エーテルが護ってくれる効果であまり感じないけど、ナビのラインに沿って真っすぐ飛び続けると思った以上にスタミナを奪われるわよ。高さと風を読んで、流されながらまっすぐ飛ぶのがコツよ」
ベゾムはバレイユールの精神力を力に変換する。それは浮力だったり揚力、推進力だったりする。体力と違い消耗に気づきにくいが、向かい風や横風に抗いながら「真っ直ぐ」進めば、その分の力を余計に使ってしまうということだ。
実際、その影響は海に出るとてきめんに表れた。外洋からの横風に抗って真っすぐ飛んでいると、テスト前の夕食後のような倦怠感が一気に襲ってきて、みちるはそれが精神力の疲れなのだと理解した。
もう一時間近く飛んでいて、速度は150キロ程度に落ち込んでいた。咲茉は少し遅れがちになったが、陽葵がまだ並走していたのにみちるは少し驚いていた。
また部長がやってきた。前方を指差す。
「折り返し。ターンするわよ」
折り返し地点となる明神岬の上空に天空まで届きそうな柱が立っている。拡張現実の立体映像が見せる目印だが、これをぐるりと回って折り返す。
部長が先行してターンする。力をセーブするために遠心力を利用しながら、地上に対してほぼ真横に倒れ込む。まるで岬の柱に振り回されているようにさえ見える。
みちるも同じように突っ込む。自分の横に地面や海を感じながら時速120キロでターンする。本当なら脚はGに耐えられずにひしゃげてしまう筈だが、感じるのは子供の頃に乗った遊園地のアトラクションのような感覚だ。ガタガタと足元のホウキがぐらつく感覚がする。
見上げると、同じようにこちらを見て笑う陽葵と咲茉が見えた。
「皆、無事ターン成功ね」と部長が言う。
「これたのしい!」咲茉がはしゃぐ。
「あと半分ですね」陽葵はほっとしたように、ジャケットがヨレていないか確かめる。
「大変なのはこれからよ。向こうのチームが追い付いてくるわ」
「でも、50キロ差ってきつくないんですか?」みちるが聞く。
これは、ここまで125キロを飛んできた皆の実感だ。
「誰が?」
真面目な顔で部長が聞き返す。
「えっ? もちろん比奈知の人たち…」
「こっちが必死で飛ばないと大差で負けちゃうわよ」
その時、警告音が鳴ると共に、ヘッドギアからアナウンス。
『前方衝突警報! 右舷へ針路をとってください。』
"WARNING. COLLISION AHEAD. STEER STARBOARD."
「えっ?」
「そら来た。みんな右へ寄って!」
正面衝突の恐れがある場合のルールは船と同じだ。とにかく互いに右へ避けるのが古代からの決まりである。
ほどなくして、相手の表情が見えるあたりの距離を相対速度300km/h程ですれ違う。
「うわ、はっやい!」
「予定通りね。頑張らないとすぐ追いつかれちゃうわよ」
「でも、あっちは折り返しまではまだ…」
「向こうは皆、SRを持っているのよ」
皆、昨日の気多部長のSRを思い出す。
みちる達の今の速度の3倍程度の加速が数分ここで行われると、ゴールのかなり手前で追い抜かれてしまうだろう。皆の顔に緊張が戻る。
ハンデは元々平均速度に差がある向こうのチームとの調整の為だと思っていたが、これは比奈知がSRを使う為のものなのだ。
ハイテクウィッチ、エアロ・ポルタ戦の速度感、距離感を伊香立北の一年生が実感する為の、部長たちによるシナリオでもあった。
「さあ、死に物狂いで飛ぶわよ!」
「陽葵さん」
ゴールまで90キロを切った頃、陽葵のヘッドギアから一華の声がする。
遂に追いつかれたのかととっさに後ろを見るが誰もいない。無線通話だった。
「ごめんなさい。家の看板を背負っているもので、失礼いたしますね。私のSR“アルピオン”です」
後方接近注意のサインが鳴る。
通常1本のベゾムを2本に分割する宗像ブランドの試作品を持つ一華は、まるでモノスキーのような姿勢で陽葵の頭上を飛び越えていった。
その後を白い光跡が伸びてゆくのを見ながら、陽葵は一華の声に嬉しさを隠せない様子を感じていた。
「小春やっほー!」気多部長が追いついてきて陽気に手を振る。
「来たわね!美潮」
ここまで割と必死に飛んできた横で、並んだ二人の部長の、余裕に弾む声を聞いて咲茉は実力差を感じる。
「桃子ちゃんは?」
伏見部長が聞く。
「ターンしてから昇っていってるわ。誰のところに降りるのかしらね?」
「小癪なァ」
「ふふ、そっちには技の発動回数に制限ないのだし、私とも遊んでくれる?」
そう言うや、気多部長は姿勢を低く構えベゾムを突き出す。
「もちろん!」
伏見部長がベゾムを持ち、バトンのようにくるりと回す。
そういえば部長のSRと、本気で飛ぶ姿を間近で見るのは初めてだと咲茉は気づいた。
伏見部長は馬車の上で立って手綱を持つような姿勢となり、まるで鞭を打つようにベゾムを前方に振り出す。
ほぼ同時に咲茉の横から二人が消える。
咲茉は絶望的な実力差を見せられながらも、あの加速を得るためのイメージのようなものを感じつつあった。
少し高度を上げて先行していたみちるは、以前に澪副部長と飛んでいた時の事を思い出していた。
「ヨットは、ベゾムがなかった頃から旅客機より大きい帆で風を受けて飛んでたんや」
マリンスポーツ「セイレーン」出身の彼女は、風を受けるヨットの帆を飛行イメージのきっかけにするのだという。
これまでおぼろげだったその話は、今回の全力飛行でみちるのイメージに対する理解を大きく進歩させていた。
と、足元に2本の光跡が伸びる。部長たちだ。
見送った先の上空に、もう一本の光跡が見える。桃子ちゃんだ!
昨年のチャンピオンが、憧れの伏見ちゃんが、目の前で同じ空を飛んでいる!
さっきまでの疲れは、奥底から湧いてくる力で消えていた。
みちるの心はもう、体のなかで跳ねまわって身体を突き破りそうになっていた。
よく分からないけど、試してみたい!
澪副部長のSR“スピンネーカー”を真似てみる。
目を閉じ、両腕を高く掲げ、この身体に当たる風を全て受ける帆を思い浮かべる。
ホウキ…ベゾムにイメージを送る。
みちるのヘッドギアが閃光を放った。
ここまで上がると、地上からは梅雨雲の裏に隠れている低気圧が見える。それは風に流され、大きな火事の煙のようにも見える。
桃子は視線を下に移す。彼方のゴールの学校周りの地形が絵のように見える。
レース相手は数キロ下に居る筈だが、見える筈はない。が、彼女は何かに焦点を合わせ、口角を上げる。
まるでうつ伏せに倒れるように全身で真下に向き、浮力を失ったかのように落ち始める。
黒いジャケットに赤い光が走り、彼女は真下に向かって加速する。
ゆっくり、しかし抗えない速度で世界がぶつかってくる。
だが、はるか昔、両親に強く抱かれながらどこまでも落ちた、彼女の最も幸せだった瞬間には遠く及ばない。
もっと速く。
水色の光跡が光る。伏見部長? 速い。
でも遅い。追い抜いちゃう。つまらない。
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「きゃあああ!」
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