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第十九章 進路
第241話 チュートリアル:ギルド
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大吾、進太郎、ダーク=ノワールの三人が遊びにきた翌日。
暇な昨日とは違い、今日はしっかりと予定がある。
「――ふぅ。忘れ物なし。そろそろ向かうかぁ」
リビングで水を飲み、ソファに置いてあるリュックをジャージ姿で背負う。
朝の八時半。もうすかり日が昇り、既に暑い。
「大哥、水筒忘れてるヨ☆」
細い目をさらに細めて笑いながら、リャンリャンが水筒を持って来た。サイズはリュックのサイドポケットに入るくらいの大きさだ。
「ありがと」
お礼を言って手を後ろに持っていきサイドポケットに入れた。
「いくら次元ポケットに水が常備さてるとは言エ、ちゃんと今日の水くらいは持って行った方がいいヨ☆」
「そう言った楽を覚えるとダメなんだろ? そのアンドロイドの口から口酸っぱく言われて耳に胼胝ができるわ」
「好好☆ それくらいがちょうどいいネ☆」
我が家の仙人ことリャンリャン。相変わらずの世話焼きっぷりである。
楽を覚えるとダメって言われてるけど、俺はもうリャンリャン無しの生活なんて無理な体に成っている。と言うか家事は交代制ではあるけど、メシの味に関してはもう逃れられない。
そういった意味で楽を覚えてしまった俺。この仙人、意外と抜けているところがある。
「あ、向こうはどんな感じなんだ?」
「んー……。混乱は治まったけド、まだ不安定な場所が所々にあるネ☆」
「そりゃそうかぁ。ある意味こっちと同じで、移民問題って感じだもんなぁ」
俺がリャンリャンに尋ねた向こうとは、我らが大将の白鎧――ベアトリーチェの腹の中、ホワイト・ディビジョンのことだ。
カルーディを倒した俺たちは、白鎧をはじめとする面々に労われたのも束の間、ある種の問題をも抱えた。
それはカルーディが支配欲を満たすために変えていったマリオネットだ。
地球人のマリオネットは無事元の場所に帰らせたけど、ダンジョン『傀儡師・哭悲』に居た人たちは違う。彼彼女らには、すでに帰る場所が無かった。
ではどうしたかと言うと想像に難くない。ホワイト・ディビジョンに居場所を与えた訳だ。
元来、ホワイト・ディビジョンは本能のルーラー達に蹂躙され、世界を壊された人たちが集められた居場所だ。今回もその例に乗っ取り、マリオネットから解放された人たちを受け入れるも、思った以上に様々な種がいるらしく、様々な認識の違いがあったりして。
先にホワイト・ディビジョンに居た人たちと少なくない揉め事がしばしば。
移民問題と言ったのはそういう事だ。
「新顔が大量に来るときはいざこざが巻き起こるってサイが言ってたけド、今回は長引いてるっていってるヨ……」
細目で苦笑いしてるリャンリャン。影が落ちてどこか気苦労を顔に出している。
「ごめん。苦労かけるなリャンリャン……」
「アイヤー大丈夫だヨ☆ 大哥はまだ学生だし、みんなも分かってるからネ☆」
ネクロスさんやフリードさん、白鎧もそうだけど、リーダーであるルーラー移民問題に対しが少なからず動いている。俺も何かと手伝いたいけど、新顔の俺には任せられない繊細な事もあるらしく、俺だけいつも通りの生活を送っている。
と言うか、学生生活を優先しろとエルドラドと白鎧が気を遣ってくれた。その代わり、移民の荒事とかにはリャンリャンが駆り出されている。しかも上手く宥めているらしく、結構な評判も耳にしている。
ホント、俺には過ぎた家族だよ。
「大哥、そろそろ時間じゃないのかイ☆」
「あ」
腕に巻いたスマートウォッチを見ると、そろそろ出発しないといけない。
「じゃあ行ってくるわ。遅くても夜には帰ってくる」
「いってらっしゃイ☆ 気をつけてネ☆」
靴を履いていざ行かん。
もうすぐ秋だと言うのにこの暑さ。その暑さから逃れるようにバスに乗り、涼みながら揺られて数十分。
目的の場所は既に案染み深い公的な修練所――トレーニングステーション。ではなく、その隣に隣接された施設――通称ギルドだ。
正式名称は確かぁ、攻略者斡旋施設だったかな。
国連が運営している団体で主に攻略者に対して仕事を斡旋している。団体が張り出した仕事を攻略者が受注し、それをクリアした攻略者に報酬が与えられる。
無論、サークルが人で欲しさに攻略者を募るために募集を張り出したり、逆に少人数サークルが合同でダンジョンに潜る募集もしていると様々。
ギルドの役割はそれだけじゃなく、認可や税金、攻略者専用の公的な事務手続きも請け負ってくれる。だからサークルに所属しないフリーの攻略者が多い。
まんまゲームのギルドである。つか普通に世間にギルドって名前で広まってるから、ギルドで通じる。俺が現役攻略者のサークルに直談判できたのはここを使ったからだ。
「ここら辺は相変わらず人が多いことで……」
まだギルドに入ってすら無いのに、トレーニング後であろう首にタオルをかけている攻略者たちが跋扈し、軽装備から重装備と、ダンジョン帰りの人たちがいっぱいだ。
「おいあれ、花房くんじゃね」
「あ、本当だ」
男性二人組が俺を見る。野郎には興味はねぇ。
「声かけてみる?」
「いやいいよぉ。それよりも報告して報酬貰わないと」
攻略者のお姉さんたち。声かけてください。
「……」
学生指定のジャージ姿の俺はやっぱり目立つ。奇異な視線は慣れる物だと思っていたけど、一般ピーポーの俺は一向に慣れない。芸能人やタレントは凄いと思う今日この頃だ。
(待ち合わせ時間だけど、どこにいるんだろ……)
ギルド前の時計台。それが待ち合わせ場所だけど、待ち人が姿を見せない。
着きました、とスマホでメッセージを飛ばした瞬間。
――ピコン!
着信が来た。
名前は『開木さん』
「あ、もしもし」
『はあッ! ごめん遅れて! はあ! 後ろ見て!』
受話器から聞こえるのは慌ただしく走っている声。指示通り後ろを向くと、大き目なリュックを背負った中肉中背の男性が手を振って走ってきているではないか。
「――ッはあ! はあ! お待たせ花房くん!! ごめん遅れてッ! 手続きが長引いちゃって!」
「おはようございます開木さん」
「え、あ、おはよう、ハハ」
今日お世話になるフリー攻略者である開木さん。
「あの、そこに椅子あるんで休みますか?」
「ああそうしようかな……。ふー歳は喰いたくないねー」
とりあえず落ち着かせよう……。
暇な昨日とは違い、今日はしっかりと予定がある。
「――ふぅ。忘れ物なし。そろそろ向かうかぁ」
リビングで水を飲み、ソファに置いてあるリュックをジャージ姿で背負う。
朝の八時半。もうすかり日が昇り、既に暑い。
「大哥、水筒忘れてるヨ☆」
細い目をさらに細めて笑いながら、リャンリャンが水筒を持って来た。サイズはリュックのサイドポケットに入るくらいの大きさだ。
「ありがと」
お礼を言って手を後ろに持っていきサイドポケットに入れた。
「いくら次元ポケットに水が常備さてるとは言エ、ちゃんと今日の水くらいは持って行った方がいいヨ☆」
「そう言った楽を覚えるとダメなんだろ? そのアンドロイドの口から口酸っぱく言われて耳に胼胝ができるわ」
「好好☆ それくらいがちょうどいいネ☆」
我が家の仙人ことリャンリャン。相変わらずの世話焼きっぷりである。
楽を覚えるとダメって言われてるけど、俺はもうリャンリャン無しの生活なんて無理な体に成っている。と言うか家事は交代制ではあるけど、メシの味に関してはもう逃れられない。
そういった意味で楽を覚えてしまった俺。この仙人、意外と抜けているところがある。
「あ、向こうはどんな感じなんだ?」
「んー……。混乱は治まったけド、まだ不安定な場所が所々にあるネ☆」
「そりゃそうかぁ。ある意味こっちと同じで、移民問題って感じだもんなぁ」
俺がリャンリャンに尋ねた向こうとは、我らが大将の白鎧――ベアトリーチェの腹の中、ホワイト・ディビジョンのことだ。
カルーディを倒した俺たちは、白鎧をはじめとする面々に労われたのも束の間、ある種の問題をも抱えた。
それはカルーディが支配欲を満たすために変えていったマリオネットだ。
地球人のマリオネットは無事元の場所に帰らせたけど、ダンジョン『傀儡師・哭悲』に居た人たちは違う。彼彼女らには、すでに帰る場所が無かった。
ではどうしたかと言うと想像に難くない。ホワイト・ディビジョンに居場所を与えた訳だ。
元来、ホワイト・ディビジョンは本能のルーラー達に蹂躙され、世界を壊された人たちが集められた居場所だ。今回もその例に乗っ取り、マリオネットから解放された人たちを受け入れるも、思った以上に様々な種がいるらしく、様々な認識の違いがあったりして。
先にホワイト・ディビジョンに居た人たちと少なくない揉め事がしばしば。
移民問題と言ったのはそういう事だ。
「新顔が大量に来るときはいざこざが巻き起こるってサイが言ってたけド、今回は長引いてるっていってるヨ……」
細目で苦笑いしてるリャンリャン。影が落ちてどこか気苦労を顔に出している。
「ごめん。苦労かけるなリャンリャン……」
「アイヤー大丈夫だヨ☆ 大哥はまだ学生だし、みんなも分かってるからネ☆」
ネクロスさんやフリードさん、白鎧もそうだけど、リーダーであるルーラー移民問題に対しが少なからず動いている。俺も何かと手伝いたいけど、新顔の俺には任せられない繊細な事もあるらしく、俺だけいつも通りの生活を送っている。
と言うか、学生生活を優先しろとエルドラドと白鎧が気を遣ってくれた。その代わり、移民の荒事とかにはリャンリャンが駆り出されている。しかも上手く宥めているらしく、結構な評判も耳にしている。
ホント、俺には過ぎた家族だよ。
「大哥、そろそろ時間じゃないのかイ☆」
「あ」
腕に巻いたスマートウォッチを見ると、そろそろ出発しないといけない。
「じゃあ行ってくるわ。遅くても夜には帰ってくる」
「いってらっしゃイ☆ 気をつけてネ☆」
靴を履いていざ行かん。
もうすぐ秋だと言うのにこの暑さ。その暑さから逃れるようにバスに乗り、涼みながら揺られて数十分。
目的の場所は既に案染み深い公的な修練所――トレーニングステーション。ではなく、その隣に隣接された施設――通称ギルドだ。
正式名称は確かぁ、攻略者斡旋施設だったかな。
国連が運営している団体で主に攻略者に対して仕事を斡旋している。団体が張り出した仕事を攻略者が受注し、それをクリアした攻略者に報酬が与えられる。
無論、サークルが人で欲しさに攻略者を募るために募集を張り出したり、逆に少人数サークルが合同でダンジョンに潜る募集もしていると様々。
ギルドの役割はそれだけじゃなく、認可や税金、攻略者専用の公的な事務手続きも請け負ってくれる。だからサークルに所属しないフリーの攻略者が多い。
まんまゲームのギルドである。つか普通に世間にギルドって名前で広まってるから、ギルドで通じる。俺が現役攻略者のサークルに直談判できたのはここを使ったからだ。
「ここら辺は相変わらず人が多いことで……」
まだギルドに入ってすら無いのに、トレーニング後であろう首にタオルをかけている攻略者たちが跋扈し、軽装備から重装備と、ダンジョン帰りの人たちがいっぱいだ。
「おいあれ、花房くんじゃね」
「あ、本当だ」
男性二人組が俺を見る。野郎には興味はねぇ。
「声かけてみる?」
「いやいいよぉ。それよりも報告して報酬貰わないと」
攻略者のお姉さんたち。声かけてください。
「……」
学生指定のジャージ姿の俺はやっぱり目立つ。奇異な視線は慣れる物だと思っていたけど、一般ピーポーの俺は一向に慣れない。芸能人やタレントは凄いと思う今日この頃だ。
(待ち合わせ時間だけど、どこにいるんだろ……)
ギルド前の時計台。それが待ち合わせ場所だけど、待ち人が姿を見せない。
着きました、とスマホでメッセージを飛ばした瞬間。
――ピコン!
着信が来た。
名前は『開木さん』
「あ、もしもし」
『はあッ! ごめん遅れて! はあ! 後ろ見て!』
受話器から聞こえるのは慌ただしく走っている声。指示通り後ろを向くと、大き目なリュックを背負った中肉中背の男性が手を振って走ってきているではないか。
「――ッはあ! はあ! お待たせ花房くん!! ごめん遅れてッ! 手続きが長引いちゃって!」
「おはようございます開木さん」
「え、あ、おはよう、ハハ」
今日お世話になるフリー攻略者である開木さん。
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とりあえず落ち着かせよう……。
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