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スカイフリューゲル
#2
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「スカフリ部部長だから大目に見るがな、お前は3年になるんだぞ?少しは先輩らしく振る舞う事をだな─」
教頭が秋月に諭すように話すと遮るように、
「媚びへつらう奴に言われたくはない」
と、バッサリ切り捨てる。
この一言に教頭の怒りは頂点にまで達し、彼は停学を言い渡される。だが反省の色は見えずむしろ「どうも」とお礼をする程だった。
一連の様子を見ていた強面の教師、岩尾は熱血体育教師ばりに彼を叱った。
「なんだその舐め腐った態度は?!お前はまだ学生で俺達は教師だ!いいか?学生の身分のうちはな、子供同然なんだ!大人の言うことはちゃんと聞けやコラァ!」
秋月の胸ぐらを掴み今にも殴りかかりそうな勢いで大声をだしている。が、クリーム色の隙間から見える瞳からは見下す様な眼差ししか見えない。
コンクリートの床に落ちた青色のジャージに視線を送りながら秋月はただ一言告げる。
「...子供で何が悪い?」
これ以上は何を言っても無駄だと教頭も岩尾も感じ取ったのか何も言わずに、ただ彼を職員室へ連行していく。
誰もいない校舎の中に3人の足音だけが響いていた。階段を上りながら秋月は窓から見える空を見る。
「.........いつから色が無くなったんだっけ」
「何訳の分からないことを言ってるんだ」
「......青くない空なんて空じゃない」
「教頭先生、反応しない方がいいですよ。コイツはもう俺らの言葉なんて耳に入らないんですから」
「.........冠崎、君は僕を満足させられるのかな」
支離滅裂な呟きに顔を見合せながら2人は職員室まで秋月を連れていくと停学手続きの用紙を貰いに校長室へ入っていく。
その時、どちらか一人でも彼を見ていれば良かった。そう2人が後悔するのは時間の問題で─。
勢いよくドアが開く音が聞こえた頃にはもう遅く、秋月は3階の窓から飛び降りた。
「秋月ぃぃぃぃぃいいい!!!」
教師2人は青ざめた顔で下を見る。がそこには秋月の姿はない。
「さ、3階から飛び降りて無事ってことは無いだろ?!」
「じ、じゃあどこに行ったって─」
教頭と岩尾は顔を見合わせて「まさか?!」と言い、窓から身を乗り出し上を見る。
そこには空中に浮いた秋月 奏がニコッと笑い、
「僕、これから部活動紹介がありますので失礼致します」
そう言ってエアロエンジンが搭載されてるスニーカーを使って空中を走っていった。
教頭が秋月に諭すように話すと遮るように、
「媚びへつらう奴に言われたくはない」
と、バッサリ切り捨てる。
この一言に教頭の怒りは頂点にまで達し、彼は停学を言い渡される。だが反省の色は見えずむしろ「どうも」とお礼をする程だった。
一連の様子を見ていた強面の教師、岩尾は熱血体育教師ばりに彼を叱った。
「なんだその舐め腐った態度は?!お前はまだ学生で俺達は教師だ!いいか?学生の身分のうちはな、子供同然なんだ!大人の言うことはちゃんと聞けやコラァ!」
秋月の胸ぐらを掴み今にも殴りかかりそうな勢いで大声をだしている。が、クリーム色の隙間から見える瞳からは見下す様な眼差ししか見えない。
コンクリートの床に落ちた青色のジャージに視線を送りながら秋月はただ一言告げる。
「...子供で何が悪い?」
これ以上は何を言っても無駄だと教頭も岩尾も感じ取ったのか何も言わずに、ただ彼を職員室へ連行していく。
誰もいない校舎の中に3人の足音だけが響いていた。階段を上りながら秋月は窓から見える空を見る。
「.........いつから色が無くなったんだっけ」
「何訳の分からないことを言ってるんだ」
「......青くない空なんて空じゃない」
「教頭先生、反応しない方がいいですよ。コイツはもう俺らの言葉なんて耳に入らないんですから」
「.........冠崎、君は僕を満足させられるのかな」
支離滅裂な呟きに顔を見合せながら2人は職員室まで秋月を連れていくと停学手続きの用紙を貰いに校長室へ入っていく。
その時、どちらか一人でも彼を見ていれば良かった。そう2人が後悔するのは時間の問題で─。
勢いよくドアが開く音が聞こえた頃にはもう遅く、秋月は3階の窓から飛び降りた。
「秋月ぃぃぃぃぃいいい!!!」
教師2人は青ざめた顔で下を見る。がそこには秋月の姿はない。
「さ、3階から飛び降りて無事ってことは無いだろ?!」
「じ、じゃあどこに行ったって─」
教頭と岩尾は顔を見合わせて「まさか?!」と言い、窓から身を乗り出し上を見る。
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