18 / 41
18
しおりを挟む
「…どうしてこうなったんですの?」
私はローレン様の膝の上にいた。
「エリーナを暗殺者から守るため」
「…自分の身ぐらい自分で守れますわ!!」
「…エリーナ。本当は怖いんでしょ」
「怖くありませんわ。日常ですもの」
「…ほんの少し震えてるよ。それに…悲しそうな目をしてた」
「…悲しくなんてありませんわ」
「嘘をつかないで」
ローレン様は私をぎゅっと抱きしめた。
「…私があなたに心を許すことはありませんわ」
私は手をどけて立ち上がった。
「どこに行くの?」
「執務があるのでしょう?私はお邪魔ですわ」
「…宰相」
「はい」
「椅子用意させろ。10秒以内に」
「へ!?」
「早くしろ!!」
「は…はいっ!!」
可哀想
脅されているわ
でも所詮は他人
私がどうこうすることでもないわ
私が部屋から出て行こうとするとまたローレン様に捕まった。
「ここにいて」
「何故ですの?」
「怖いから…いなくならないでよ」
「そう簡単に死にませんわ。死んででも暗殺者を道ずれにしてやりますわ」
「鬼嫁…」
「あなたが申し込んだ婚約ですわ」
「まぁそうなんだけどね。エリーナ…面白いから」
「気味が悪いの間違いでは?」
「ほんの少しだけ顔がピクッって動くんだよね」
気づきませんでしたわ
表情筋は衰えていなかったのでしょうか…
「それに顔が無表情でも瞳で分かるよ」
「瞳…」
盲点でしたわ
目を隠すことは出来ませんもの
「この綺麗な瞳がね。感情を教えてくれるんだよ」
「…離してください」
「嫌。椅子も用意できたみたいだしここにいて」
ローレン様は軽々と私を抱き上げて椅子に座らせた。
子供みたい…
「刺繍でもやってな」
「…お部屋に戻ってやりますわ」
「強情だな~ここにいてって言ったでしょ?」
…何故か寒気がしますわ
「言うこと聞いてくれないと…何するか分かんないよ?」
「…ここにいますわ」
何故か…
何故か従わなければいけない気がしますわ
私はローレン様の膝の上にいた。
「エリーナを暗殺者から守るため」
「…自分の身ぐらい自分で守れますわ!!」
「…エリーナ。本当は怖いんでしょ」
「怖くありませんわ。日常ですもの」
「…ほんの少し震えてるよ。それに…悲しそうな目をしてた」
「…悲しくなんてありませんわ」
「嘘をつかないで」
ローレン様は私をぎゅっと抱きしめた。
「…私があなたに心を許すことはありませんわ」
私は手をどけて立ち上がった。
「どこに行くの?」
「執務があるのでしょう?私はお邪魔ですわ」
「…宰相」
「はい」
「椅子用意させろ。10秒以内に」
「へ!?」
「早くしろ!!」
「は…はいっ!!」
可哀想
脅されているわ
でも所詮は他人
私がどうこうすることでもないわ
私が部屋から出て行こうとするとまたローレン様に捕まった。
「ここにいて」
「何故ですの?」
「怖いから…いなくならないでよ」
「そう簡単に死にませんわ。死んででも暗殺者を道ずれにしてやりますわ」
「鬼嫁…」
「あなたが申し込んだ婚約ですわ」
「まぁそうなんだけどね。エリーナ…面白いから」
「気味が悪いの間違いでは?」
「ほんの少しだけ顔がピクッって動くんだよね」
気づきませんでしたわ
表情筋は衰えていなかったのでしょうか…
「それに顔が無表情でも瞳で分かるよ」
「瞳…」
盲点でしたわ
目を隠すことは出来ませんもの
「この綺麗な瞳がね。感情を教えてくれるんだよ」
「…離してください」
「嫌。椅子も用意できたみたいだしここにいて」
ローレン様は軽々と私を抱き上げて椅子に座らせた。
子供みたい…
「刺繍でもやってな」
「…お部屋に戻ってやりますわ」
「強情だな~ここにいてって言ったでしょ?」
…何故か寒気がしますわ
「言うこと聞いてくれないと…何するか分かんないよ?」
「…ここにいますわ」
何故か…
何故か従わなければいけない気がしますわ
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
262
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる