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5.待ったを掛ける第二王子
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「お待ち下さい皇帝陛下。皇女殿下に婚姻を申し込んでも宜しいでしょうか」
ざわ・・・と室内の空気が一変する言葉が出て驚く王と王妃。
視線を言葉を発した人物に向ければ、それは第二王子リアム・アゼウスだった。
「リ、リアム?何を言って居るの?相手は我が国の阿呆によって傷ついた皇女殿下ですよ?」
不安な声音で自身の息子に問いかける王妃。
「兄上が馬鹿な事をヤラかしてると言う報告は影から聞いて知っておりました。
父上も母上も言葉を聞いても行動しなかったではないですか」
「うぐぅ・・・」
「ほう…第二王子は聡明だとロゼッタから聞き及んではおったが、
一番まともな考えの持ち主だったのだな」
「過大評価・・・恐れ入ります。
しかしながら私は皇女殿下を好ましく思っております。
故に婚姻の申し込みをさせて頂きたく声を掛けさせて頂きました。
時間を頂けますでしょうか?」
「皇女よ如何に致す?」
「・・・この方ならばアゼウス国をより良い国へと導いて行く事が可能でしょう。
そして、誰か1人の意見ではなく多数の意見を聞き正しいか否かを判断し決断を下す。
まさに王の器に等しい方かと」
「そこまで評価するのか?ならば婚姻を前向きにとらえると見て良いのだな?」
「ええ。
あの阿呆の所為でアゼウスが飢餓に苦しむなど有り得ませんから…
申し出を受け密約の内容を変えて頂きたいと存じます」
「あー…確かに密約の相手が変わるのだからな。
今から手続きをしよう。頼めるかな?執事殿」
王の執事に命令では無く頼み事をする皇帝陛下に恐縮しつつも
「・・・御意に・・・」
と頭を下げ、書類を取りに向かう執事。
「王と妃は使い物にならぬし、
第一王子はポンコツ…よく国が保ててたものだな」
呆れの声を出すのも仕方ないだろう。
「つ、使い物に」「ならないですって?!」
「どうした?当然では無いか?
第二王子は多くの人から意見を聞き、行動し、我が娘を妃に望んだ。
かたや第一王子を止める事もせず、
影からの報告も無視してロゼッタに被害が出るまで放置したではないか?
それを今更…被害者ぶるな」
ギロリと睨まれれば「蛇に睨まれた蛙」状態。
まあ軍事力は遥かに帝国が上で戦を挑まれれば1日も持たない事は明白。
なのに1人だけ強気な猛者が居る。
「帝国に戦争をしかけるべきだ!ライアン、戦いの用意を…これは命令「アホが」…だ?!」
「阿呆だ馬鹿だと思って居ましたけど、本当に理解に苦しみますね」
ライアンは冷たい視線を王子に向ける。
そう猫を被ってライアンは王子に仕えて居たのだ。
「は?ラ、ライアン?」
「私は貴方様を監視する為に演じて居たにすぎません。
敵を欺くには味方から…そう教えられ実行しただけです。
それが…ここまで阿呆で馬鹿だとは思わないだろ、父上、構いませんよね?」
「ああ、もう演じる必要はない。よく我慢したな」
「いえ、それが影の仕事ですから」
そう「影」とはライアンの事だったのだ。
彼は影で有り王子の側近と言う立場で王子の密偵をし、皇女を影ながら守って居た猛者だったのだ
ざわ・・・と室内の空気が一変する言葉が出て驚く王と王妃。
視線を言葉を発した人物に向ければ、それは第二王子リアム・アゼウスだった。
「リ、リアム?何を言って居るの?相手は我が国の阿呆によって傷ついた皇女殿下ですよ?」
不安な声音で自身の息子に問いかける王妃。
「兄上が馬鹿な事をヤラかしてると言う報告は影から聞いて知っておりました。
父上も母上も言葉を聞いても行動しなかったではないですか」
「うぐぅ・・・」
「ほう…第二王子は聡明だとロゼッタから聞き及んではおったが、
一番まともな考えの持ち主だったのだな」
「過大評価・・・恐れ入ります。
しかしながら私は皇女殿下を好ましく思っております。
故に婚姻の申し込みをさせて頂きたく声を掛けさせて頂きました。
時間を頂けますでしょうか?」
「皇女よ如何に致す?」
「・・・この方ならばアゼウス国をより良い国へと導いて行く事が可能でしょう。
そして、誰か1人の意見ではなく多数の意見を聞き正しいか否かを判断し決断を下す。
まさに王の器に等しい方かと」
「そこまで評価するのか?ならば婚姻を前向きにとらえると見て良いのだな?」
「ええ。
あの阿呆の所為でアゼウスが飢餓に苦しむなど有り得ませんから…
申し出を受け密約の内容を変えて頂きたいと存じます」
「あー…確かに密約の相手が変わるのだからな。
今から手続きをしよう。頼めるかな?執事殿」
王の執事に命令では無く頼み事をする皇帝陛下に恐縮しつつも
「・・・御意に・・・」
と頭を下げ、書類を取りに向かう執事。
「王と妃は使い物にならぬし、
第一王子はポンコツ…よく国が保ててたものだな」
呆れの声を出すのも仕方ないだろう。
「つ、使い物に」「ならないですって?!」
「どうした?当然では無いか?
第二王子は多くの人から意見を聞き、行動し、我が娘を妃に望んだ。
かたや第一王子を止める事もせず、
影からの報告も無視してロゼッタに被害が出るまで放置したではないか?
それを今更…被害者ぶるな」
ギロリと睨まれれば「蛇に睨まれた蛙」状態。
まあ軍事力は遥かに帝国が上で戦を挑まれれば1日も持たない事は明白。
なのに1人だけ強気な猛者が居る。
「帝国に戦争をしかけるべきだ!ライアン、戦いの用意を…これは命令「アホが」…だ?!」
「阿呆だ馬鹿だと思って居ましたけど、本当に理解に苦しみますね」
ライアンは冷たい視線を王子に向ける。
そう猫を被ってライアンは王子に仕えて居たのだ。
「は?ラ、ライアン?」
「私は貴方様を監視する為に演じて居たにすぎません。
敵を欺くには味方から…そう教えられ実行しただけです。
それが…ここまで阿呆で馬鹿だとは思わないだろ、父上、構いませんよね?」
「ああ、もう演じる必要はない。よく我慢したな」
「いえ、それが影の仕事ですから」
そう「影」とはライアンの事だったのだ。
彼は影で有り王子の側近と言う立場で王子の密偵をし、皇女を影ながら守って居た猛者だったのだ
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