不幸は幸福の始まり【完結】

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4.ジョンside

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 俺、ジョン・ヴァリューには幼い頃から決められた婚約者が居る。

 レイラ…彼女は完璧すぎて扱いにくい。

 そんな扱い難さを感じ始めた時に学園で出逢ったのがサバンナ・テーラー。

 男爵令嬢では有ったが従順で俺の望みを叶えてくれる好みの女だ。

 婚約を解消したくとも何かしら事情が無い限りは難しい・・・そう悩んで居た時にサバンナから言われたのが

「あたしぃ~レイラにぃ~苛められてるのぉ~」

 だった。これは好機だと思い、ほくそ笑んだ。

「次に苛められたら、どんな苛めか教えて欲しい」

「ええぇ~王子さまがぁ~私をぉ~恋人にしてくれるって言ってくれないとぉ~教えなぁ~い」

 それもそうかと、納得して俺は彼女を恋人にする事を約束し、柔肌を貪ってしまった。

「あ~んっ…王子様のぉ~えっちぃ~」

「す、すまない・・・つ、ついっ」

 出来心…だったが興が乗ってしまい、一線を・・・超えてしまいそうになるのを必死に抑えた。

 それから毎日、サバンナからレイラが苛めて来た内容を聞かされるうちに、婚約破棄だけでなく、国外追放にすべきだと提案される事となる。

「ジョン様ぁ~あたしぃ~レイラとぉ~同じ国に居たく無いのぉ~」

「そうは言うが簡単に国外追放には…」

「でもぉ~あたしをぉ~婚約者にしてくれるのならぁ~、婚約者をぉ~苛めたって理由でぇ~出来ないのぉ~?」

 ハタ…と気付いてしまった。

 そうだ…俺は次男とは言え王子と言う立場だ。

 王子ならば侯爵など捻り潰そうとすれば出来るでは無いか…と一瞬で思ってしまった。

 その事が後に自分の首を絞める事になろうとは、その時は気づけなかった。

 目先の女さえ手に入れば…それだけ盲目となって居たのだ。

 追放を言い渡すなら卒業記念行事…つまりは正式な婚約発表をする当日が良いとサバンナは言う。

「あたしをぉ~婚約者にぃ~してくれるって言うのをぉ~卒業式の日にぃ~して下さぁ~い」

「何故だ?」

「だってぇ~レイラが苛めた事実をぉ突き付けるにはぁ~卒業式でぇ~皆様がぁ~見てる前の方が良いでしょ~?」

 なるほど…それならダメージを大きく出来るな、とニヤけてしまうのを抑えられなかった。


 * * * * * * * *

 当日、俺はレイラに対して迎えに行けないと伝え、ついでに不貞事実でも突き付けてヤルつもりで居た。

「レイラ・ウィルソン!貴様は愛しいサバンナを苛めた罪により身分を破棄し国外追放にしてくれる!そして新たに私ジョン・ヴァリューはサバンナ・テーラー男爵令嬢との婚約を宣言する!!我が国から出て行くが良い!」

 そう宣言してやった。

 反論しよう物なら騎士を犠牲にしてしまうのは憚(はばか)れるのだが、彼との不貞を突き付けるつもりだったのだが、気絶してしまい、倒れた姿を見たサバンナが私にだけ聞こえる声で

「これでぇ~レイラはぁ~立ち直れないと思うのぉ~。だからぁ~あたしをぉ~国王様にぃ~紹介して下さぁ~い」

 そう伝えて来たので、彼女の腰を抱き踵(きびす)を返すと、待ち構えて下さって居るで有ろう父上に報告すべく、その場から立ち去ったのだが、まさか「あんな事」になろうとは、思いもしなかった
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