24 / 45
20.王妃side
しおりを挟む
* * * * * * * *
ダニエルから一報を聞き王城に戻って来ましたが…何たる事を。
民たちの食糧不足は自分たちが原因だと判って居ないのかしら?
王城には備蓄が有りますから民たちが支援を求め、訪問するのは判り切って居ますでしょうに…。
それを蔑(ないがし)ろにするとは・・・。
目の前の嘘(えさ)に食いついた…と言う事ね。
馬車の窓を開けて居ましたから民たちの声が届いてきますわ。
「王妃様!どうか…どうかお恵みを!!」「王妃様が戻られた!」
「少し時間を頂けるかしら?必ず不足して居る品を皆様にお渡し致しますわ」
「王妃様が…そう言って下さるなら…とは言っても…ジョン様が…」
王城前で民を追い返して居るジョンに怒りすら覚えますわね。
「あの子には雷を落としておきますわ」
怒りに満ちた顔を見てしまった民は、ガクガクと恐怖に怯えるのだけれど、ジョンが「やらかした」からこその怒りだと判って居ますものね。
王城の入り口で民たちを追い返して居るジョンを見つけると、馬車から降りて
「いい加減に民たちに食料を渡しなさい!」
と声を張り上げたのですが…驚きすぎよ。
「は、母上?!ど、どうして…病気療養で暫くは戻らないと…」
「あら?わたくしが戻ったら都合の悪い事でも有るのかしら?」
そりゃ有るわよねぇ?男爵令嬢との婚姻を望んで居たのにも関わらず、ナタリー様から望まれて居るかもと言うだけで婚姻を白紙にしたんですもの。
「い、いえっ…あのっ…そ、その…そのような…事はっ」
あらまあ。有るって言ってるのと変わらないわよ?
「無いのならば民たちへ王城で備蓄して居る物資を配給なさいな」
「・・・…はい……」
配る所を見てから夫(王)の元に行かなくてはね…。
ジョン(息子)は正直に配給しない可能性が有るもの。
良かったわ・・・危機的状況は、回避できたかしら。
* * * * * * * *
王と王妃が休む部屋へと戻って行くと、顔を真っ青にさせた王が侍女に襲い掛かろうとして居る現場だったのだ。
「あなた…?何をなさってらっしゃるのかしら」
「い、いやっ…そのっ…す、すまん」
襲われる前に助け出せて良かったですが、戻って来てなかったら…。
「あなた。お伺いしたい事が御座いますので正直に答えて下さいませ」
「は、はいぃっ」
「ジョンからレイラさんとの婚約を破棄すると聞きましたわね?」
「あ、ああ」
「どうして破棄をお認めに?」
「心から愛する者が出来たと聞いたからっ…」
「その方との婚姻式が間近でしょう?」
「そのっ…ジョンが…某国の姫君から婚約者候補となって居たのだと聞かされたらしく、中止にして…」
「姫様を選んだのね!?ジョンが望む結婚を認められたのね?!」
真っ青な顔になっておられますが容赦は致しません!
「うぅっ」
「はっきり言いなさいな!」
「はいぃっ…。認めたっ…令嬢より王女を選んだ息子を褒めただけだ!」
「・・・…あなたは馬鹿ですか?1度目の婚約破棄は仕方ないにせよ、2度目の婚約破棄を認められたら3度目は認められる事は有りませんのよ?」
「え…」
「ジョンが可愛いのは判りますが、どうして理解しない程、盲目となるのかしらね」
溜息を吐き出すしか有りませんでしたが、王(夫)を「しょぼん」とさせ、反省させる事には成功しましたわ
ダニエルから一報を聞き王城に戻って来ましたが…何たる事を。
民たちの食糧不足は自分たちが原因だと判って居ないのかしら?
王城には備蓄が有りますから民たちが支援を求め、訪問するのは判り切って居ますでしょうに…。
それを蔑(ないがし)ろにするとは・・・。
目の前の嘘(えさ)に食いついた…と言う事ね。
馬車の窓を開けて居ましたから民たちの声が届いてきますわ。
「王妃様!どうか…どうかお恵みを!!」「王妃様が戻られた!」
「少し時間を頂けるかしら?必ず不足して居る品を皆様にお渡し致しますわ」
「王妃様が…そう言って下さるなら…とは言っても…ジョン様が…」
王城前で民を追い返して居るジョンに怒りすら覚えますわね。
「あの子には雷を落としておきますわ」
怒りに満ちた顔を見てしまった民は、ガクガクと恐怖に怯えるのだけれど、ジョンが「やらかした」からこその怒りだと判って居ますものね。
王城の入り口で民たちを追い返して居るジョンを見つけると、馬車から降りて
「いい加減に民たちに食料を渡しなさい!」
と声を張り上げたのですが…驚きすぎよ。
「は、母上?!ど、どうして…病気療養で暫くは戻らないと…」
「あら?わたくしが戻ったら都合の悪い事でも有るのかしら?」
そりゃ有るわよねぇ?男爵令嬢との婚姻を望んで居たのにも関わらず、ナタリー様から望まれて居るかもと言うだけで婚姻を白紙にしたんですもの。
「い、いえっ…あのっ…そ、その…そのような…事はっ」
あらまあ。有るって言ってるのと変わらないわよ?
「無いのならば民たちへ王城で備蓄して居る物資を配給なさいな」
「・・・…はい……」
配る所を見てから夫(王)の元に行かなくてはね…。
ジョン(息子)は正直に配給しない可能性が有るもの。
良かったわ・・・危機的状況は、回避できたかしら。
* * * * * * * *
王と王妃が休む部屋へと戻って行くと、顔を真っ青にさせた王が侍女に襲い掛かろうとして居る現場だったのだ。
「あなた…?何をなさってらっしゃるのかしら」
「い、いやっ…そのっ…す、すまん」
襲われる前に助け出せて良かったですが、戻って来てなかったら…。
「あなた。お伺いしたい事が御座いますので正直に答えて下さいませ」
「は、はいぃっ」
「ジョンからレイラさんとの婚約を破棄すると聞きましたわね?」
「あ、ああ」
「どうして破棄をお認めに?」
「心から愛する者が出来たと聞いたからっ…」
「その方との婚姻式が間近でしょう?」
「そのっ…ジョンが…某国の姫君から婚約者候補となって居たのだと聞かされたらしく、中止にして…」
「姫様を選んだのね!?ジョンが望む結婚を認められたのね?!」
真っ青な顔になっておられますが容赦は致しません!
「うぅっ」
「はっきり言いなさいな!」
「はいぃっ…。認めたっ…令嬢より王女を選んだ息子を褒めただけだ!」
「・・・…あなたは馬鹿ですか?1度目の婚約破棄は仕方ないにせよ、2度目の婚約破棄を認められたら3度目は認められる事は有りませんのよ?」
「え…」
「ジョンが可愛いのは判りますが、どうして理解しない程、盲目となるのかしらね」
溜息を吐き出すしか有りませんでしたが、王(夫)を「しょぼん」とさせ、反省させる事には成功しましたわ
0
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@アンジェリカ書籍化決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
王女様は温かいごはんが食べたい ~冷えた王宮料理を変えたら、オープンキッチンと政略婚約がついてきました~
しおしお
恋愛
異世界の王女リリアーヌは、前世の記憶を持つ転生者。
豪華絢爛な王宮で暮らし始めた彼女だったが、ひとつだけどうしても耐えられないことがあった。
――食事が、冷めているのだ。
どれほど立派な料理でも、ぬるいスープや冷めた肉ではホッとできない。
「温かいごはんが食べたい」
そのささやかな願いを口にしたことから、王宮ではなぜか大騒動が巻き起こる。
地下厨房からの高速搬送。
専用レーンを爆走するカートメイド。
扉の開閉に命をかけるオープナー。
ついには食堂に火を持ち込むオープンキッチンまで誕生して――!?
温かさは、ホッとさせてくれる。
それは料理だけではなく、人との距離まで少しずつ変えていくものだった。
冷えた王宮に湯気と笑顔を取り戻す、
食と温かさをめぐる宮廷日常コメディ!
-
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
伝える前に振られてしまった私の恋
喜楽直人
恋愛
第一部:アーリーンの恋
母に連れられて行った王妃様とのお茶会の席を、ひとり抜け出したアーリーンは、幼馴染みと友人たちが歓談する場に出くわす。
そこで、ひとりの令息が婚約をしたのだと話し出した。
第二部:ジュディスの恋
王女がふたりいるフリーゼグリーン王国へ、十年ほど前に友好国となったコベット国から見合いの申し入れがあった。
周囲は皆、美しく愛らしい妹姫リリアーヌへのものだと思ったが、しかしそれは賢しらにも女性だてらに議会へ提案を申し入れるような姉姫ジュディスへのものであった。
「何故、私なのでしょうか。リリアーヌなら貴方の求婚に喜んで頷くでしょう」
誰よりもジュディスが一番、この求婚を訝しんでいた。
第三章:王太子の想い
友好国の王子からの求婚を受け入れ、そのまま攫われるようにしてコベット国へ移り住んで一年。
ジュディスはその手を取った選択は正しかったのか、揺れていた。
すれ違う婚約者同士の心が重なる日は来るのか。
コベット国のふたりの王子たちの恋模様
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる