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* * * * * * * *
2週間後に向けて俺も兄上も義姉(あね)上も動き始めて居た。
勿論、父上は容赦などせずに支援を打ち切られた様子。
ヴァリュー王城に民が押し寄せて居ると報告が上がって居るものな。
俺もレイラとの婚姻を正式に発表すべく準備を整えておかなければならない。
今日はローガン侯爵とも話し合わねばならぬのだが、馬鹿が義姉上に逢いに行こうと画策してるらしいと聞き、フェリシアに行かれては困るので、引き留め策を思案しなければならなくなった(全く、面倒な事を起こす天才では無いのか?)
「何故だ!何故フェリシアへ向かってはならぬのだ!!」
「フェリシアへの街道に掛かる橋が崩落してしまったので御座います」
「・・・それならば…仕方あるまいな…」
(こんな「嘘」を信用するのか?この王子は…)
私の部下には予め、ヴァリューの第二王子がフェリシアへ行きたがった場合は橋の崩落を伝えてみて欲しいとは伝えて居たのだが、まんまと信用してくれたらしい。
戻って行く背中が見えなくなった所で、私は部下の元へと労いに向かわねばならぬな。
「すまないな」
「アレクサンダー様っ?!謝罪は不要に御座います」
「不要と言われても、あの阿呆(第二王子)が来る度に嘘を伝えて貰わねばならぬのだから、労いくらいさせて欲しい」
「アレクサンダー様…」
「あと1週間の辛抱だ。それまで苦労を掛けるが、ジョン王子をフェリシアへ行かせないで欲しい」
「はっ!必ずや阻止いたします」
ヴァリューからフェリシアへ向かうには、我が領土を通過しなければならない。
その先には大河が有り、石造りの橋が掛けられて居るので例え嘘で有っても「壊れた」と言えば訪問できない事は理解できるからこその「嘘」で有る。
勿論、フェリシアとヴィクトリアを行き来する事は現在も可能では有るが、あの王子には「訪問など不可能」と思わせておかなければならない。
先ほどの会話を聞いて居たが、修繕を終え、通行可能になるまでの期間を聞いて来ないあたりは、脳みそが無いとしか言えないのだが…。
俺とレイラの正式な婚姻発表に向けての準備も整えておかなければな。
* * * * * * * *
俺が諜報活動をする為だけに作った屋敷は、現在ウィルソン邸へと変貌を遂げて居る。
ウィルソン邸になったとは言え、俺の屋敷でも有った為、セバスや侍女たちも常駐して貰って居るのは、あの馬鹿に気づかれない為でも有る。
「おかえりなさいませ旦那様。レイラ様のドレスも整っております」
「流石に仕事が早いな。レイラは気に入って居ただろうか?」
「はい。それは嬉しそうになさっておいでで御座います」
「そうか。当日の流れを応接間で確認するとレイラに伝えて欲しい」
「畏まりました」
あの王子がレイラに再度、婚姻を申し込むとすれば1週間後となる訳だが、数日前には兄上と義姉上が盛大に暴露なさる筈。
その時の顔を見れないのは残念では有るが、一番の残念劇はレイラに婚約を申し込もうとしたら俺との結婚が決まって居た…と言う事実だろうから、それに向けて動く事になる。
「アレク様…」
「レイラ。1週間後には君は私の正式な婚約者としてヴァリューにも周知される事となるけれど、あの王子は婚約者など居ないと思い、君に申し込んで来るが大丈夫かい?」
「勿論ですわ。アレク様との婚姻が決まって居ると伝えた時の顔を楽しみにしておりますのに、怖がる必要など有りませんわ」
流石だね。俺の気持ちも判ってくれてるし、自分の役割すら理解してくれてる。
さて…盛大な残念劇の幕開けと行くか
2週間後に向けて俺も兄上も義姉(あね)上も動き始めて居た。
勿論、父上は容赦などせずに支援を打ち切られた様子。
ヴァリュー王城に民が押し寄せて居ると報告が上がって居るものな。
俺もレイラとの婚姻を正式に発表すべく準備を整えておかなければならない。
今日はローガン侯爵とも話し合わねばならぬのだが、馬鹿が義姉上に逢いに行こうと画策してるらしいと聞き、フェリシアに行かれては困るので、引き留め策を思案しなければならなくなった(全く、面倒な事を起こす天才では無いのか?)
「何故だ!何故フェリシアへ向かってはならぬのだ!!」
「フェリシアへの街道に掛かる橋が崩落してしまったので御座います」
「・・・それならば…仕方あるまいな…」
(こんな「嘘」を信用するのか?この王子は…)
私の部下には予め、ヴァリューの第二王子がフェリシアへ行きたがった場合は橋の崩落を伝えてみて欲しいとは伝えて居たのだが、まんまと信用してくれたらしい。
戻って行く背中が見えなくなった所で、私は部下の元へと労いに向かわねばならぬな。
「すまないな」
「アレクサンダー様っ?!謝罪は不要に御座います」
「不要と言われても、あの阿呆(第二王子)が来る度に嘘を伝えて貰わねばならぬのだから、労いくらいさせて欲しい」
「アレクサンダー様…」
「あと1週間の辛抱だ。それまで苦労を掛けるが、ジョン王子をフェリシアへ行かせないで欲しい」
「はっ!必ずや阻止いたします」
ヴァリューからフェリシアへ向かうには、我が領土を通過しなければならない。
その先には大河が有り、石造りの橋が掛けられて居るので例え嘘で有っても「壊れた」と言えば訪問できない事は理解できるからこその「嘘」で有る。
勿論、フェリシアとヴィクトリアを行き来する事は現在も可能では有るが、あの王子には「訪問など不可能」と思わせておかなければならない。
先ほどの会話を聞いて居たが、修繕を終え、通行可能になるまでの期間を聞いて来ないあたりは、脳みそが無いとしか言えないのだが…。
俺とレイラの正式な婚姻発表に向けての準備も整えておかなければな。
* * * * * * * *
俺が諜報活動をする為だけに作った屋敷は、現在ウィルソン邸へと変貌を遂げて居る。
ウィルソン邸になったとは言え、俺の屋敷でも有った為、セバスや侍女たちも常駐して貰って居るのは、あの馬鹿に気づかれない為でも有る。
「おかえりなさいませ旦那様。レイラ様のドレスも整っております」
「流石に仕事が早いな。レイラは気に入って居ただろうか?」
「はい。それは嬉しそうになさっておいでで御座います」
「そうか。当日の流れを応接間で確認するとレイラに伝えて欲しい」
「畏まりました」
あの王子がレイラに再度、婚姻を申し込むとすれば1週間後となる訳だが、数日前には兄上と義姉上が盛大に暴露なさる筈。
その時の顔を見れないのは残念では有るが、一番の残念劇はレイラに婚約を申し込もうとしたら俺との結婚が決まって居た…と言う事実だろうから、それに向けて動く事になる。
「アレク様…」
「レイラ。1週間後には君は私の正式な婚約者としてヴァリューにも周知される事となるけれど、あの王子は婚約者など居ないと思い、君に申し込んで来るが大丈夫かい?」
「勿論ですわ。アレク様との婚姻が決まって居ると伝えた時の顔を楽しみにしておりますのに、怖がる必要など有りませんわ」
流石だね。俺の気持ちも判ってくれてるし、自分の役割すら理解してくれてる。
さて…盛大な残念劇の幕開けと行くか
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