異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

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王都編

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 * * * *

 王都に到着して直ぐ、騎士団の宿舎へと案内された事が不思議だった。

「バルト?応援を呼びに行っただけだよな?」

「あ、ああ。俺だって騎士団に令嬢が狙われて居て友人が1人で襲撃者と対峙して居るから助けて欲しい・・・としか伝えてねぇぞ」

 その待遇が信じられなかったからでは有るが、元々、騎士の試験を受ける為に王都を目指して居たからこそ、騎士の宿舎を見る事が出来て嬉しかった。

「まあ団長殿が説明してくれるだろ」

「そうだな」

 まさか、その団長からランフォース王子へと連絡が行き王様やお妃様と面談する事になろうとは思いもして居なかった。


 * * * *

 騎士団団長はランフォースの私室を訪問するや否や

「ランフォース様っ!王家の…王家の紋章が入ったナイフを持った若者が騎士を目指す為に王都へ来られましたっ!」

 と伝え聞いたランフォースは

「な…んだと?!その紋章は我が国の紋章なのか?」

 信じられないと言う顔つきで団長を見て居た。

「はい。間違い無く王家の紋章に御座います。王様に謁見の申し込みを・・・」

「判った」

 ランフォースは報告を聞いて「もしかしたら弟が出来るかも知れない」と言う喜びと戸惑いを持った。

 父で有る王の居室へと到着するとノックをして

「父上。お話が御座います」

 と面会の許諾を得る事にした。

「ライ(ランフォースの愛称)か…入りなさい」

「失礼します」

 室内に入ると母上とお茶をして居る最中だったのだろう、机の上にはクッキーと紅茶が置かれて居た。

「どうしたのです?ライ」

「実を言いますと、
 騎士団からの報告でアリア・ウィルソン侯爵令嬢が王都へ向かう際、
 野盗に襲われ襲撃から守り切った平民2人を騎士団で保護したとの事。
 その1人が王家の紋章入りのナイフを所持して居るそうなのです」

 それを聞いた王は驚きの表情となり王妃は戸惑いの顔つきになった。

「その者の母親が誰か聞いておるか?」

「いえ」

「あら。王様?どなたか心当たりでも有るのかしら」

「・・・18年ほど前だ。
 私には王妃と婚姻する前、
 恋人と呼べる平民の女性が居たのだが、
 身分の違いから引き離されてしまい
 行方が判らなくなっておったのだ。
 彼女の名をエミリアと言う」

「直接、お聞きになられるのでしたら、王都への訪問理由を聞くと言う前提で謁見させますか?」

「そう…だな」

「では団長には2名の平民を謁見させる事になった…と伝えましょう」

「理由は令嬢を守る事となった経緯を知りたい…で良いだろう」

「畏まりました」

「エミリアさんと言う方と恋仲だったのですね」

「・・・すまぬな…。
 そなたと出会う前の事だが許されぬだろう…。
 私が22で彼女は21の時に出会い
 恋に落ち駆け落ちしよう…とまで思って居た女性だ」

「王様…」

「王家と言う縛りが私たちを別々の道へと分けてしまい、
 彼女は王都から姿を消しアウターとプラファを探して貰ったが、
 行方は掴めず…ポルタまで探す範囲を広げたが判らなかった」

「・・・もしかして…王家の紋章を刻印したナイフをエミリアさんに持たせたのですか?」

「そうだ」

 懐かしむように…後悔したかのような顔つきのフレデリック。

 ナリシアも知らない過去とは言え、生まれたかも知れない命に罪は無いと面談に向けての心構えをするので有った
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