堕天使ルシファーに連れられて ~天界へ霊体で~

上遥

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第一章

サタナエルと蒼馬

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俺は教育係として、今日からサタナエルの世話をすることになった。

よし、まずはサタナエルと話して今まで神に言われてきたことの悪い部分を教えなおして、足りないところを補ったりしていくか

「よし、サタナエルお前は一体神から何を教わってきたんだ」

「神への信仰についてと、力の使い方です」

こいつさらわれてきたというのに、なんでこんなに落ち着いてるんだ。自分の力を信じているからだろうか、それともまさかこれが神からの命令でルシファーたちははめられたんじゃないか・・・

「なあお前、さらわれたのに怖くないのか、俺がここに来たときなんかそれはもう暴れたぞ・・・」

「私はそんなに怖くないですね、私の命は生まれたときから神様に預けてますから」

「お前な神はお前が命かけてやるほどの奴なのか俺がルシファーに聞いた話だと、神は人間を心を操り、終わらない余生をだらだら暮らしてるだけの最低な奴らしいぞ」

「していることはあなたのおっしゃる通りですが、私は神には逆らえないように教育されていますので、だからあなたたちの侵入も許したんでしょう」

「サタナエルを従えてみろって神からの挑戦ってわけだな」

絶対従えてやる、っていうかサタナエル、神がしていることをあっさり認めやがった、神がしていることを知ってて、逆らってないってことは結構厄介だな・・・

「で、これから私をどうするのです私を殺しますか、今ならあなたでも私を倒せるはずですよ、放っておくと私はこれまで以上に強くなりますよ、私はこれまでに神からの試練を受けて強くなりましたから」

「いやでも俺戦い方とか知らないし」

「え、それなのにあなたは、それほどの強さをルシファーは一体なんてものを」

「え、でも俺を生み出したのって神様らしいぞ」

「は、父さんがっ」

「ん、父さんってことはお前神様の子供なのか」

「あっしまった今のなし」

「いやもう無理だろ・・・んってことは俺とお前って兄妹なのか」

「神が何人生み出してると思ってるんです、兄妹とかは違うでしょう、あなたはあなたのお母さんから生まれたんですよね」

「ああそうか、神の息子娘だからって兄妹、姉弟だったら世界中のみんなと兄妹、姉弟になっちゃうもんな」

「そうです」

「神様には一体何人嫁さんがいるんだって話になるな」

「そんな風に言わないでください」

「そういや今気づいたんだが、お前本当に男か?声高いし、イケメンって感じより、美少年って感じだし」

「私は女ですよ、かなりの頻度で神様のふりして仕事をやらせられるので、常に男装していますが」

「あっやっぱりそうなんだな、ていうかお前に仕事やらせてたのかよ、どうしようもない困った神だな、よく今までぐれずに頑張ってきたな」

「神様は自分がさぼるためには手を抜きませんでしたから」

「なんて奴だ、そんなのが神をしてたらそりゃルシファーたちも天使から堕天しようと思うよな」

俺はサタナエルそんな話をしながら打ち解けていった。




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