23 / 45
連載
第?章 神界最強の刃 その三
しおりを挟む
不死公ガガの次にアルヴァーナに降り立った覇王は、侵食のボルベゾであった。
思念体である自分が、現在の輝久に至近することで、繰り返した世界を夢として見せられるらしい。全く記憶のない若い輝久だったが、魂には仲間を大切に思う気持ちが刻まれているようで、見せられた過去の世界を予知夢と思い込み、プルト城の皆を救う為に奮闘していた。しかし――。
プルト城上階、王の間。その窓の外から老いた輝久は、半身がボルベゾに侵食されたネィムを呆然と眺めていた。
「俺のスキル……予知じゃないのか……!」
若い輝久が、ボルベゾを前にそう呟くのが聞こえる。夢として見せた世界では、ボルベゾが初めに感染していたのは、ネィムではなく、女兵士セレナであった。
世界は繰り返すが、同じ経緯を辿るとは限らない。事実、ネィムを仲間にしない世界もあれば、先にクローゼ達と知り合う世界もあった。
(ネィム……!)
完全にボルベゾが癒着したネィムを見て、老いた輝久の目から涙が溢れた。
繰り返す世界は、これが最後。次はない。ジエンドがボルベゾを倒せたとして、ネィムはもう助からない。
犠牲が必要なのは分かっていた。強力無比な覇王達を相手に、弱い仲間達が誰一人無傷で生き残ることなどありえまい。それでも、幾度も繰り返した世界で、ネィムと楽しく語らった光景が、老いた輝久の脳裏に浮かんだ。
「ネィム……許しておくれ……!」
老いた輝久が呟いた時、ジエンドが眩く発光した。衝撃波が発生して、ジエンドの立っている床に亀裂が走る。侵食のボルベゾを前に、ジエンドから立ち上がる白煙。胸からは感情を無くしたティアの声が響く。
『受けよ。別領域から来たる偶の神力を』
(まさか……!)
老いた輝久はほんの僅かな期待を胸に、ボルベゾに突進するジエンドを眺めていた。前々回の世界での、ネィムとユアンの会話を思い出しながら――。
◇ ◇ ◇
「こうすれば、くっついたボルベゾを引き剥がせるかも知れませんです!」
漬物の魔女が暮らす地下洞窟で、ネィムが声をあげた。光の神撃の修練をしているティアを除き、仲間達がテーブルを囲っていた。
「光には速さがあって、少しの時間で世界を何周もできるって、女神様が教えてくれたのです! クローゼさんが言った、回復魔法にプラスする攻撃に、その光の魔法を足して……」
まず、ボルベゾに直接攻撃。癒着したボルベゾごと、人体組織を破壊する。同時に、強力な回復魔法で、人体の傷口を瞬時に塞ぐ。『破壊と再生』――これら一連の所作を、人体に危険が及ばぬよう亜光速にて行う。
「いいぞ、ネィム!」
話を聞いて、輝久は叫んだ。自分達のスキルも、魔法理論も度外視した、攻略などと呼べない夢物語。それでも、もしそれが本当にできたなら、ボルベゾを人体から安全に引き剥がすことができる。
クローゼもユアンも、ネィムのアイデアを褒め称えた。少し照れながら、ネィムは無垢な笑顔を見せる。
「ネィムは、病を治せるヒーラーになるのです!」
現在、ティアの光の神撃は未習得。加えて、いつ覇王が攻めてくるか分からないという切羽詰まった状況である。なのに、皆で覇王を倒すアイデアを話し合うことは、輝久にとって不思議と楽しい時間だった。
ネィムが満面の笑顔で輝久に言う。
「勇者様! それでは、いつもの格好いい技名をお願いしますです!」
「よーし、わかった!」
輝久は頷く。皆で考えた技に、輝久が名前を付けることが当然のようになっていた。
ユアンが微笑み、クローゼが急かす。
「なぁなぁ、テル! 早く教えてくれよ!」
「待てって、クローゼ。そうだな。こういうのはどうだ……」
仲間達が押し黙り、聞き入った。輝久はもったいぶって咳払いしてから言う。
「『無限増殖体解離の貫光穿弾』! その名も――」
◇ ◇ ◇
「マキシマムライト・トランス・ペネトレーション!」
何も知らない筈の若い輝久が、あの日あの時、かけがえのない仲間達と共に考えた技の名を叫ぶ。
ボルベゾが完全に癒着したネィムの半身を、ジエンドの光り輝く拳が殴打した。ボルベゾの頭部が分離し、壁に吹き飛ばされる。
(ネィム!! ネィムは!?)
老いた輝久は目前の光景に吃驚する。ネィムは、ジエンドの腕の中に抱えられていた。そして、何事も無かったかのように、ジエンドに礼を言っている。
(無傷……! こんなことが……!)
かつて、仲間と語り合った夢物語が、ラグナロク・ジ・エンドによって現実のものとなっている。凄まじい奇跡を目の当たりにし、老いた輝久は、神界最強の刃が持つ力に畏怖の念を抱いた。
しかし、その後もボルベゾの侵食は拡散する。助けた筈のネィムにも、ジエンドに変身した輝久にも、ボルベゾの人面瘡が現れた。
「オデは無敵だああああああああ!」
プルト城内外にいる全ての者に感染させて、ボルベゾが哄笑する。
しかし、老いた輝久は冷静に状況を見詰めていた。
当初、輝久もティアも、ボルベゾの増殖は空気感染によって引き起こされると考えていた。
「……でもね。話を聞く限り、それだと辻褄が合わないことが多いんだよ。仮定だけど、ボルベゾの増殖は、彼が持つオーラによるものなんじゃないかな」
魔法学に詳しいユアンは、そう看破していた。『感染及び増殖は、ボルベゾ自身にしか感覚できない、不可視のオーラによって起こる』と。
(そして、その対策は既にできている)
老いた輝久は、確信していた。先程『トランス・ペネトレーション』で直接攻撃を加えた時、ボルベゾ本体に罠は埋め込まれた。
微量な光の魔力が付与されたことに気付かず、ボルベゾはオーラによる感染増殖を試みる。だが、増殖したボルベゾ全てには、ティアの光聖魔法が混じり込んでいた。
『連鎖する炎天雷の超恒常性爆撃……』
数百を超えるボルベゾ増殖体へのターゲッティングが終了した後、ジエンドの胸からティアの声が聞こえ――。
「マキシマムライト・チェインデストラクション!」
続いて、若い輝久が叫んだ。ジエンドが、半身ボルベゾとなった自らのこめかみに人差し指を突き刺す。
『【イグニッション】』
次の瞬間、マーキングされたボルベゾ増殖体に全体雷撃魔法が発動。更に、火炎魔法で爆発力を高めて、ボルベゾの細胞を死滅させる。
「まだだああああああああああああ! オデの真の力を見せてやるうううううううううう!」
追い込まれて、トロルのような巨躯となったボルベゾだったが、それでも老いた輝久に動揺はない。
思念体である輝久には、ボルベゾの巨体を覆う微かな光が見えていた。最終形態になって姿形を変化させようが、ティアの光聖魔法は未だに怨念のようにボルベゾに取り憑いている。
『【シーケンス】』
ティアの乾いた声が王の間に響く。再び、チェインデストラクションが発動して、ボルベゾの巨体を爆破する。
不可解極まりない顔でボルベゾが絶叫し、死に至る様を、老いた輝久は睨むような目付きで眺めていた。
繰り返す世界で、何度も何度もボルベゾに無惨に殺された。ネィムも、ティアも、王もセレナも兵士達も。
「ネィム。やったぞ」
過去のネィムに告げるように独りごちると、老いた輝久は意識を集中して、プルト城下へと空間移動した。城の周辺にいた民衆の無事を確認した後、老いた輝久はプルト城を見上げる。
(不死公ガガに続き、侵食のボルベゾをも倒した。しかも、仲間も民も、誰一人失うことなく)
王の間の窓から顔を出した若い輝久と、ふと目が合った。
「まさに、奇跡を超える奇跡……!」
老いた輝久は万感の思いを込めて、そう呟いた。
思念体である自分が、現在の輝久に至近することで、繰り返した世界を夢として見せられるらしい。全く記憶のない若い輝久だったが、魂には仲間を大切に思う気持ちが刻まれているようで、見せられた過去の世界を予知夢と思い込み、プルト城の皆を救う為に奮闘していた。しかし――。
プルト城上階、王の間。その窓の外から老いた輝久は、半身がボルベゾに侵食されたネィムを呆然と眺めていた。
「俺のスキル……予知じゃないのか……!」
若い輝久が、ボルベゾを前にそう呟くのが聞こえる。夢として見せた世界では、ボルベゾが初めに感染していたのは、ネィムではなく、女兵士セレナであった。
世界は繰り返すが、同じ経緯を辿るとは限らない。事実、ネィムを仲間にしない世界もあれば、先にクローゼ達と知り合う世界もあった。
(ネィム……!)
完全にボルベゾが癒着したネィムを見て、老いた輝久の目から涙が溢れた。
繰り返す世界は、これが最後。次はない。ジエンドがボルベゾを倒せたとして、ネィムはもう助からない。
犠牲が必要なのは分かっていた。強力無比な覇王達を相手に、弱い仲間達が誰一人無傷で生き残ることなどありえまい。それでも、幾度も繰り返した世界で、ネィムと楽しく語らった光景が、老いた輝久の脳裏に浮かんだ。
「ネィム……許しておくれ……!」
老いた輝久が呟いた時、ジエンドが眩く発光した。衝撃波が発生して、ジエンドの立っている床に亀裂が走る。侵食のボルベゾを前に、ジエンドから立ち上がる白煙。胸からは感情を無くしたティアの声が響く。
『受けよ。別領域から来たる偶の神力を』
(まさか……!)
老いた輝久はほんの僅かな期待を胸に、ボルベゾに突進するジエンドを眺めていた。前々回の世界での、ネィムとユアンの会話を思い出しながら――。
◇ ◇ ◇
「こうすれば、くっついたボルベゾを引き剥がせるかも知れませんです!」
漬物の魔女が暮らす地下洞窟で、ネィムが声をあげた。光の神撃の修練をしているティアを除き、仲間達がテーブルを囲っていた。
「光には速さがあって、少しの時間で世界を何周もできるって、女神様が教えてくれたのです! クローゼさんが言った、回復魔法にプラスする攻撃に、その光の魔法を足して……」
まず、ボルベゾに直接攻撃。癒着したボルベゾごと、人体組織を破壊する。同時に、強力な回復魔法で、人体の傷口を瞬時に塞ぐ。『破壊と再生』――これら一連の所作を、人体に危険が及ばぬよう亜光速にて行う。
「いいぞ、ネィム!」
話を聞いて、輝久は叫んだ。自分達のスキルも、魔法理論も度外視した、攻略などと呼べない夢物語。それでも、もしそれが本当にできたなら、ボルベゾを人体から安全に引き剥がすことができる。
クローゼもユアンも、ネィムのアイデアを褒め称えた。少し照れながら、ネィムは無垢な笑顔を見せる。
「ネィムは、病を治せるヒーラーになるのです!」
現在、ティアの光の神撃は未習得。加えて、いつ覇王が攻めてくるか分からないという切羽詰まった状況である。なのに、皆で覇王を倒すアイデアを話し合うことは、輝久にとって不思議と楽しい時間だった。
ネィムが満面の笑顔で輝久に言う。
「勇者様! それでは、いつもの格好いい技名をお願いしますです!」
「よーし、わかった!」
輝久は頷く。皆で考えた技に、輝久が名前を付けることが当然のようになっていた。
ユアンが微笑み、クローゼが急かす。
「なぁなぁ、テル! 早く教えてくれよ!」
「待てって、クローゼ。そうだな。こういうのはどうだ……」
仲間達が押し黙り、聞き入った。輝久はもったいぶって咳払いしてから言う。
「『無限増殖体解離の貫光穿弾』! その名も――」
◇ ◇ ◇
「マキシマムライト・トランス・ペネトレーション!」
何も知らない筈の若い輝久が、あの日あの時、かけがえのない仲間達と共に考えた技の名を叫ぶ。
ボルベゾが完全に癒着したネィムの半身を、ジエンドの光り輝く拳が殴打した。ボルベゾの頭部が分離し、壁に吹き飛ばされる。
(ネィム!! ネィムは!?)
老いた輝久は目前の光景に吃驚する。ネィムは、ジエンドの腕の中に抱えられていた。そして、何事も無かったかのように、ジエンドに礼を言っている。
(無傷……! こんなことが……!)
かつて、仲間と語り合った夢物語が、ラグナロク・ジ・エンドによって現実のものとなっている。凄まじい奇跡を目の当たりにし、老いた輝久は、神界最強の刃が持つ力に畏怖の念を抱いた。
しかし、その後もボルベゾの侵食は拡散する。助けた筈のネィムにも、ジエンドに変身した輝久にも、ボルベゾの人面瘡が現れた。
「オデは無敵だああああああああ!」
プルト城内外にいる全ての者に感染させて、ボルベゾが哄笑する。
しかし、老いた輝久は冷静に状況を見詰めていた。
当初、輝久もティアも、ボルベゾの増殖は空気感染によって引き起こされると考えていた。
「……でもね。話を聞く限り、それだと辻褄が合わないことが多いんだよ。仮定だけど、ボルベゾの増殖は、彼が持つオーラによるものなんじゃないかな」
魔法学に詳しいユアンは、そう看破していた。『感染及び増殖は、ボルベゾ自身にしか感覚できない、不可視のオーラによって起こる』と。
(そして、その対策は既にできている)
老いた輝久は、確信していた。先程『トランス・ペネトレーション』で直接攻撃を加えた時、ボルベゾ本体に罠は埋め込まれた。
微量な光の魔力が付与されたことに気付かず、ボルベゾはオーラによる感染増殖を試みる。だが、増殖したボルベゾ全てには、ティアの光聖魔法が混じり込んでいた。
『連鎖する炎天雷の超恒常性爆撃……』
数百を超えるボルベゾ増殖体へのターゲッティングが終了した後、ジエンドの胸からティアの声が聞こえ――。
「マキシマムライト・チェインデストラクション!」
続いて、若い輝久が叫んだ。ジエンドが、半身ボルベゾとなった自らのこめかみに人差し指を突き刺す。
『【イグニッション】』
次の瞬間、マーキングされたボルベゾ増殖体に全体雷撃魔法が発動。更に、火炎魔法で爆発力を高めて、ボルベゾの細胞を死滅させる。
「まだだああああああああああああ! オデの真の力を見せてやるうううううううううう!」
追い込まれて、トロルのような巨躯となったボルベゾだったが、それでも老いた輝久に動揺はない。
思念体である輝久には、ボルベゾの巨体を覆う微かな光が見えていた。最終形態になって姿形を変化させようが、ティアの光聖魔法は未だに怨念のようにボルベゾに取り憑いている。
『【シーケンス】』
ティアの乾いた声が王の間に響く。再び、チェインデストラクションが発動して、ボルベゾの巨体を爆破する。
不可解極まりない顔でボルベゾが絶叫し、死に至る様を、老いた輝久は睨むような目付きで眺めていた。
繰り返す世界で、何度も何度もボルベゾに無惨に殺された。ネィムも、ティアも、王もセレナも兵士達も。
「ネィム。やったぞ」
過去のネィムに告げるように独りごちると、老いた輝久は意識を集中して、プルト城下へと空間移動した。城の周辺にいた民衆の無事を確認した後、老いた輝久はプルト城を見上げる。
(不死公ガガに続き、侵食のボルベゾをも倒した。しかも、仲間も民も、誰一人失うことなく)
王の間の窓から顔を出した若い輝久と、ふと目が合った。
「まさに、奇跡を超える奇跡……!」
老いた輝久は万感の思いを込めて、そう呟いた。
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。