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秘め事の結末
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しおりを挟むそこから残業を手早く済ませ、静かな夜の街を歩きながら、あまねの心はすでに逢瀬に向かう期待で満ちていた。
(本当にこのまま、会いに行ってもいいの?)
自問の声が、頭の奥で静かに響く。けれど足は止まらない。清澄の家に近づくたび、心拍が早まるのを感じる。
インターホンを押すと、向こうから清澄の甘い声が聞こえるような気がした。それだけで、あまねの胸は熱くなる。
扉が開き、清澄がゆっくりと手を差し伸べる。あまねは無意識にその手に導かれ、家の中へ足を踏み入れた。
「待ってたよ、あまね」
その声に、思わず肩の力が抜ける。自然と体が彼に寄り、胸をかすかに押し当てる。玄関の薄明かりの中、視線を交わすだけで、空気は甘く濃密に変わる。
清澄はあまねの後頭部に手を添え、ゆっくりと顔を寄せてきた。柔らかく温かいその手に触れるたび、胸の奥にあった後ろめたさはじわりと溶けていく。
「ん……」
小さく漏れるあまねの声に、清澄は微笑みを返す。息づかいが近づき、唇が再び重なる。キスは徐々に深く、力強さを増し、あまねの心も体も、理性を手放していく。
「夕飯、用意してるけど……どうする?」
挑発的な声。けれど既に、あまねの脳内から「食事」の言葉は消えていた。
緩やかに首を振ると、清澄はそっとあまねを抱き寄せた。廊下から浴室へと導く。冷たいタイルと温かい湯気に包まれる中、唇が再び重なり、キスは次第に深く、焦らすようなリズムで続いた。
舌が絡み合う中で、当たり前のように服が脱がされる。ひとつひとつ解けて露わになる肌を、清澄は宝物にでも触れるかのようにそっと撫でた。
「あまね。俺のも脱がせて」
言われるままに、あまねは震える手で清澄のシャツのボタンを一つずつ外していく。ゆっくり腕を通し脱がせたとき、興味本位で指先を下腹部に滑らせると、彼の体がぴくりと震えた。
「……いったい、どこでそんな煽るようなこと覚えてきたの?」
蛇口をひねり、シャワーの水音と湯気が立ち込める中、清澄の手があまねの胸に伸びる。髪の毛をかき分け、指先が敏感な先端をかすめるたび、体は自然に震え、熱を帯びていく。
「んっ……清澄、さ……」
あまねは小さく息を漏らし、目を閉じて彼の手の感触に集中する。けれど彼の手は一向に、触れて欲しいところに触れてくれない。
(やだ、もどかしい……)
さらにそれは体を離れ、あまねの後ろの壁に手をついた。
「……あまね、どうしてほしい……?」
低く、蠱惑的に囁かれる声に全身の神経が震えた。あまねは思わず清澄の手を取って自分の胸に押し当て、潤んだ瞳で見つめた。
「いつもみたいに……触って……」
清澄は待ってましたというように口角をわずかに上げ、指先で柔らかな胸を撫で、弄ぶ。
湯気に包まれた浴室の中、あまねの呼吸は荒くなり、体のすみずみまで甘い感覚が広がっていく。
「ほんっと可愛い。……いい女になったね、あまね」
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