藍音のたわごと〜あなたのココロを揺さぶりたい〜

藍音

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56 「もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?」未読者の方は閲覧禁止でごめんなさい。製作裏話です。

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2022年2月27日

こちらは、「もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?」未読者の方は閲覧禁止でごめんなさいとさせていただいています。




↓ 読み終わった方だけですよ?



↓ それでは、どうぞ。




拙作「もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?」をお読みいただきまして、ありがとうございました。こちらまで読んでいただいるということは、お楽しみいただけたということでしょうか。
だとしたら、嬉しいです。

さて、この作品は私のデビュー作として執筆を開始しました。

何を書こうかな、と思った時に、やっぱりデビュー作なら「初恋」でしょ?
との安易な思いつきで執筆を開始しました。

この安易さがあとで作者の苦しみを生むとはつゆ知らず‥‥‥

で、「初恋」をどん!っと作品テーマに据えました。


それでです。

ストーリーは、
男子高校生の二人の初恋物語にしたい。

大まかなプロットは
男子高校生二人が恋に落ち、
  ↓
なかなか近づけないでいるが、ある事件を契機に友人関係となり、
  ↓
何らかのタイミングで告白
  ↓
即、エッチ「ちょっと、試してみる?」ぐらいな軽い感じ。

というものでした。

まあ、よくありますよね。こんな感じ。
(みなさん、お話をまとめるのが本当にうまい!全然できなくて、ガチで感心しました。)


で、です。

全然上手くいきません。

まず、壮介は寡黙なカッコイイ攻めのはずが、おかしな妄想ばかりしています。
お姉さんまで参戦して、姉弟してお布施を払おうとしています。

おかしいです。

前半の壮介のターンを書き終わった時に、「第一王子~」のプロットが浮かび、そっちに全集中になってしまいました。
可哀想にデビュー作は放置です。

しかし、ストックは無情にも切れかかっています。

焦りばかりが募りますが、なんだか上手くいきません。
下手すぎるからでしょうか。

と、思っていた時に、突然女神様からの啓示がありました。

「二人のぎこちなさがいいですね😃
一気に読んでしまいました。
続きを楽しみに待ってます。( *´艸`)」

‥‥‥!!うっそ!!
わかってくれる方がいた‥‥‥!!

こんな拙い作品でも、私が言いたかった初恋のぎこちなさをわかってくださる方がいらっしゃったのです。
本当に驚きました。
そして、ありがたかったです。
しかも続きを楽しみにしてくださるとまで言ってくださってはここは頑張るしかありません。

ここで、しっかり作品と向き合う必要がある、ということを改めて考えさせられたのです。

勇太は私の周りを纏わり付いて「オレの初恋回収してくれよ~」と毎日せっついてきています。
でも、ちょっと待ってちょっと待ってと言いながら、作者は混乱していました。

そして、ある日、プロットミスに気が付いたのです。
(※拙作エッセイ 第9話)

初めての恋をした時、想いが通じた時、「じゃ、エッチしよ?」「ちょっと、試してみる?」って言えたかどうか。
少なくとも私は言えませんでした。
そして実は真面目人間として設定していた勇太も言えるわけがありません。

ストーリー上、全くエッチシーンは必要なかったのです。私は頭の中のプロットのエッチシーンに大きなバツ印をつけました。すると、ストーリーが急に動き始めたのです。
そう、大抵の場合は初恋の相手に近寄ること、話しかけるだけでも心臓ばくばくの顔真っ赤っか、です。
「じゃ、エッチしよ?」「ちょっと、試してみる?」は慣れてる人、しかも他人とのエッチに抵抗のない人にしか言えない言葉だったのです。
不自然すぎて詰まってしまっていたのでした。

その結果、二人の物語が動き出しました。
ちょっと読者様の意向通りになったかどうかはわかりませんが、自分としては満足しています。

好きな人の近くにどうしてもいたい気持ちやドキドキする思い、失恋の悲しさと苦しみ、想いが通じた時の喜び、そうした感情を描けたので良かったと思っています。

壮介のキャラクターとしても、そもそも彼は表に出ないだけで根明な性格で、感情のアップダウンが他の人と比べると少ないです(武道の達人なので)
そう考えると、好きな人相手にエッチな妄想をしていても健全な男子高校生なのだな、と思えました。
そして、相手に恋をして、大切に思う気持ちや自立に目覚めていく彼の心の成長も描けたと思っています。

ただ、視点交錯型のストーリー展開はめっちゃ難易度が高かったです。
なるべく重複は最低限にしたかったのと、お互いの思いを追いかけながら最後はスピードを上げて交互にストーリーを展開していく形にしたかったのですが、デビュー作でやることじゃないよ、と過去の私に教えてあげたいです。
カノンのような追いかけながら共鳴していく作品にしたかったのですが、できていましたでしょうか?

そして、最終回の執筆まで女神様にご協力いただき、奇跡のようになんとか最後まで書くことができました。
(※拙作エッセイ 第28話)
本当に読者様の助力なしには、最終回までたどり着けませんでした。

もう一度、感謝パワーをお送りします!!ありがとうございました!!

この作品は読んでくださる方は第一王子と比べれば少ないですが、何となく、読者様からの熱を感じます。
理由は分かりません。
でも、きっと心を揺さぶられて下さった方がいらっしゃったのかな?と作者は(勝手に)想像しています。

もし、今恋に苦しんでいたり、かつての初恋に思いを馳せたりする方に寄り添える作品になれていたら、それは作者として、望外の喜びです。
作品を最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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