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147【兄さん 未読者の方閲覧禁止】「兄さん、あんたの望みを教えてくれよ」番外編(お遊びです) 被害者の会結成 3
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ネル:えー、それで、どの辺りが被害者なのかおしえていただけますか?
会長:全部でしょ!全部!あの、マティアスは・・・男色だったのよ!?信じられる?男の中の男みたいな顔をして男色者!すべての女性に対する侮辱よね!
ネル:いや、それは性的指向・・・
会長:ゆるせないわ!マティアスは私を一度しか抱かなかった。しかも、一回で妊娠させられて!本当にゆるせないわ!
ネル:・・・
会長:しかも、愛人を作ってたのよ!愛人まで抱いて!!私には初夜以降指一本触れなかったのに!!子どもが出来たときいたときには、本当に殺してやりたかった。
ネル:・・・でも、リュカと・・・
会長:リュカに惹かれたのは当然でしょ!どうしようもないことなのよ!わかるでしょ!でも、マティアスは私をもっと尊重する義務があったの。正夫人なんですからね!
ネル:わかったような、わからないような気がしますが・・・
会長:あなた、マティアスに言ってくれない?私とリュカの結婚を認めるようにって。
ネル:・・・でも、リュカは死んでますし。
会長:死んでないわよ!あいつが隠してたの!私達が逃げないように、監禁してたのよ!本当に頭がおかしいのよ!!だから殺してやろうと思ったのに!
ネル:・・・親友なので、ちょっとコメントは避けさせていただきます。ただ、リュカがイ(ピー音)さん・・・じゃなくって会長さんに手紙を書いていたって話はちょっと・・・女子としてどうかと思いますので、後できっちりシメておきますから。
ナタリー:あの!発言してもよろしいでしょうか?
ネル:はい、どうぞ。
ナタリー:私、リュカ様を恨んでません。最初から愛情があったとは思っていませんでした。でも、私、うれしかったんです。それに、お子も授かって・・・私は産褥で死んでしまいましたけど、いつかリュカ様と子が会ってくれればいいなと思っているんです。
ネル:そうですか。リュカは子の存在をまだ知らないんですよね。ナタリーさんは、リュカに伝えたんですか?
ナタリー:まさか!私のようなものが、お情けを頂いただけでも感謝しなければならないのに・・・それに、リュカ様は、亡くなってしまいましたし・・・ベネディクト様になんとか助けていただけないかお話ししただけです。
ネル:色々大変でしたね・・・リュカには折を見て伝えたいと思います。
ナタリー:ほんとですか!?ありがとうございます。リュカ様の黒髪にそっくりな可愛い娘なんです。
ネル:そうですか。なんだか、第2世代もいろいろありそうですね・・・公子様✕ナタリーさんの子とか・・・いや、三角関係もいいかもしれません。美貌のナタリーさんの子をめぐって争う公爵様のお子様方とか・・・はっ!BLでした。じゃ、公子様✕ミラさんの子とか公子様✕ミラさんの二番目の子・・・まったく同じパターンじゃないですか。ないですね。でも、先代公爵様が亡くなっててよかったです。ナタリーさんのお子さん狙われそうですもんね、じじいに・・・
会長:あなた何を言ってるの?
ネル:なんでもありません。ちょっと、妄想が先走っただけで。ところで、被害者の会、ということですが、会員は他にもいらっしゃるんですか?リュカのお相手たちは被害者なのかちょっと疑問でして。
会長:いるわよ。いまじゃんじゃん勧誘しているところ。顔も見たくないけど、ミラとか・・・そう言えば、あなたもどう?あなたもマティアスに被害にあってるじゃない。
ネル:私は・・・サイドストーリーなので全面カットでしたけど、マティアス様に実家に帰された時は、本当に恨みましたよ。でも、いまは忘れました。もう、夫も子どももいますし・・・
会長:一緒に暮らしてないじゃない。
ネル:まあ、そうですけど。リュカとの友情も復活して、子どもも育ててもらっちゃってるし。
会長:いい子ぶってるのね。まあ、いいわ。気が変わったらいつでもいらっしゃい。
ネル:はい、ありがとうございます。
ネル:それで、会長さんの今後の活躍はどうなるんでしょうか?
会長:さあ、どうなるかはわからないわ。でも、リュカは私を探してると思うし・・・マティアスさえ死んでくれれば・・・
ネル:だから、公子様が・・・
会長:子どもなんて、どうとでもなるわよ。なんなら、湖もあるし・・・
ネル:イ(ピー音)さん、それはいくらなんでも・・・(ゾッとした顔をする)
会長:冗談に決まってるじゃない。こんな話、本気だったらするわけ無いでしょ?
ネル:そ、そうですよね?そう信じさせてくださいね?
会長:まあ、療養所で英気を養うってところかしらね?もしかしたら、保養所に出かけていけば新しいロマンスに出会うかもしれないしね。
ネル:公爵様はそれを期待していたみたいですけどね。
会長:だとすると、ムカつくわ。
ネル:女心は複雑ですからね・・・
会長:まあ、当面は会を立ち上げたばかりなので、活動を頑張るわ!
ネル:・・・活動の趣旨が今ひとつわかりませんでしたが・・・ご活躍をお祈りします。
会長:気が変わったらいつでも言ってちょうだい。広報の席はあなたのためにあけとくわ。
ネル:あ・・・ありがとう、ございます。でも、わたし、夫探しもありまして・・・
会長:忘れたほうがいいんじゃない?
ネル:(小声で)アンタが言う?
ネル:それでは、本日はありがとうございました!皆さんの今後の活躍をお祈りしております!視聴者の皆さん、ネルの動画チャンネル、登録とご視聴、お願いします!またお会いしましょう!!
会長:全部でしょ!全部!あの、マティアスは・・・男色だったのよ!?信じられる?男の中の男みたいな顔をして男色者!すべての女性に対する侮辱よね!
ネル:いや、それは性的指向・・・
会長:ゆるせないわ!マティアスは私を一度しか抱かなかった。しかも、一回で妊娠させられて!本当にゆるせないわ!
ネル:・・・
会長:しかも、愛人を作ってたのよ!愛人まで抱いて!!私には初夜以降指一本触れなかったのに!!子どもが出来たときいたときには、本当に殺してやりたかった。
ネル:・・・でも、リュカと・・・
会長:リュカに惹かれたのは当然でしょ!どうしようもないことなのよ!わかるでしょ!でも、マティアスは私をもっと尊重する義務があったの。正夫人なんですからね!
ネル:わかったような、わからないような気がしますが・・・
会長:あなた、マティアスに言ってくれない?私とリュカの結婚を認めるようにって。
ネル:・・・でも、リュカは死んでますし。
会長:死んでないわよ!あいつが隠してたの!私達が逃げないように、監禁してたのよ!本当に頭がおかしいのよ!!だから殺してやろうと思ったのに!
ネル:・・・親友なので、ちょっとコメントは避けさせていただきます。ただ、リュカがイ(ピー音)さん・・・じゃなくって会長さんに手紙を書いていたって話はちょっと・・・女子としてどうかと思いますので、後できっちりシメておきますから。
ナタリー:あの!発言してもよろしいでしょうか?
ネル:はい、どうぞ。
ナタリー:私、リュカ様を恨んでません。最初から愛情があったとは思っていませんでした。でも、私、うれしかったんです。それに、お子も授かって・・・私は産褥で死んでしまいましたけど、いつかリュカ様と子が会ってくれればいいなと思っているんです。
ネル:そうですか。リュカは子の存在をまだ知らないんですよね。ナタリーさんは、リュカに伝えたんですか?
ナタリー:まさか!私のようなものが、お情けを頂いただけでも感謝しなければならないのに・・・それに、リュカ様は、亡くなってしまいましたし・・・ベネディクト様になんとか助けていただけないかお話ししただけです。
ネル:色々大変でしたね・・・リュカには折を見て伝えたいと思います。
ナタリー:ほんとですか!?ありがとうございます。リュカ様の黒髪にそっくりな可愛い娘なんです。
ネル:そうですか。なんだか、第2世代もいろいろありそうですね・・・公子様✕ナタリーさんの子とか・・・いや、三角関係もいいかもしれません。美貌のナタリーさんの子をめぐって争う公爵様のお子様方とか・・・はっ!BLでした。じゃ、公子様✕ミラさんの子とか公子様✕ミラさんの二番目の子・・・まったく同じパターンじゃないですか。ないですね。でも、先代公爵様が亡くなっててよかったです。ナタリーさんのお子さん狙われそうですもんね、じじいに・・・
会長:あなた何を言ってるの?
ネル:なんでもありません。ちょっと、妄想が先走っただけで。ところで、被害者の会、ということですが、会員は他にもいらっしゃるんですか?リュカのお相手たちは被害者なのかちょっと疑問でして。
会長:いるわよ。いまじゃんじゃん勧誘しているところ。顔も見たくないけど、ミラとか・・・そう言えば、あなたもどう?あなたもマティアスに被害にあってるじゃない。
ネル:私は・・・サイドストーリーなので全面カットでしたけど、マティアス様に実家に帰された時は、本当に恨みましたよ。でも、いまは忘れました。もう、夫も子どももいますし・・・
会長:一緒に暮らしてないじゃない。
ネル:まあ、そうですけど。リュカとの友情も復活して、子どもも育ててもらっちゃってるし。
会長:いい子ぶってるのね。まあ、いいわ。気が変わったらいつでもいらっしゃい。
ネル:はい、ありがとうございます。
ネル:それで、会長さんの今後の活躍はどうなるんでしょうか?
会長:さあ、どうなるかはわからないわ。でも、リュカは私を探してると思うし・・・マティアスさえ死んでくれれば・・・
ネル:だから、公子様が・・・
会長:子どもなんて、どうとでもなるわよ。なんなら、湖もあるし・・・
ネル:イ(ピー音)さん、それはいくらなんでも・・・(ゾッとした顔をする)
会長:冗談に決まってるじゃない。こんな話、本気だったらするわけ無いでしょ?
ネル:そ、そうですよね?そう信じさせてくださいね?
会長:まあ、療養所で英気を養うってところかしらね?もしかしたら、保養所に出かけていけば新しいロマンスに出会うかもしれないしね。
ネル:公爵様はそれを期待していたみたいですけどね。
会長:だとすると、ムカつくわ。
ネル:女心は複雑ですからね・・・
会長:まあ、当面は会を立ち上げたばかりなので、活動を頑張るわ!
ネル:・・・活動の趣旨が今ひとつわかりませんでしたが・・・ご活躍をお祈りします。
会長:気が変わったらいつでも言ってちょうだい。広報の席はあなたのためにあけとくわ。
ネル:あ・・・ありがとう、ございます。でも、わたし、夫探しもありまして・・・
会長:忘れたほうがいいんじゃない?
ネル:(小声で)アンタが言う?
ネル:それでは、本日はありがとうございました!皆さんの今後の活躍をお祈りしております!視聴者の皆さん、ネルの動画チャンネル、登録とご視聴、お願いします!またお会いしましょう!!
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