藍音のたわごと〜あなたのココロを揺さぶりたい〜

藍音

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146 【兄さん 未読者の方閲覧禁止】「兄さん、あんたの望みを教えてくれよ」番外編(お遊びです) 被害者の会結成 2

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ネル:それで、会長さんは何を訴えていらっしゃるんですか?
会長:何を?全てよ!!(激高)あいつら・・・あいつら・・・私の人生をめちゃめちゃにしたのよ!なんで私が療養所に押し込められないといけないのよ!私は、公爵夫人なのよ!
ネル:か・・・カットしますか?
会長:はあ?
ネル:あの、ご身分を・・・
会長:ああ、そうね・・・(ため息をついて頭を抱える)本当は殺してやりたかった。でも・・・あいつは予想以上に強かったのよ。
ネル:は、話が物騒になってきました・・・それは、公爵様のことでしょうか。
会長:そう(大きなため息)。放っておけば死ぬはずだったのに、まさか自分で自分を殴って吐くとはおもいもよらなかった・・・
ネル:あの、会長さんは公爵様を殺してどうしようと思ってらっしゃったんですか?
会長:あなた、バカね。もちろんリュカと結婚して、公爵家もリュカも手に入れる気だったに決まってるじゃない。あいつが死ななかったから、こんな療養所なんかに・・・
ネル:あの、公子様もいらっしゃいましたし、そううまくいったでしょうか。
会長:まあ、ベネディクトが・・・あいつと子どもも殺す気だったのよ。でも、作者が血生臭すぎるからやめてくれって泣きつくから・・・
ネル:そうだったんですか・・・でも、子殺しはちょっと・・・私も無理かも・・・
会長:あの子は!マティアスに似すぎてるのよ!誰から見てもマティアスそっくりで、本当に・・・(涙がぽろりと出る)
ネル:でも自分の産んだお子さんでしょう?一緒に暮らせない私からしたら、もったいない気がしますけど・・・
会長:あなた、父親のわからない子を産んだんでしょう?きいてるわよ。
ネル:父親ははっきりしてます!夫の子です!でも、私の話はカットされちゃったんですよ・・・作者のやつに。エピローグすらカットされそうになったんですから!事情があって夫がここにいないってだけで・・・
会長:やっぱりバカね。それを世間では遊ばれて捨てられた、って言うのよ。
ネル:違います!ただひたすらサイドストーリーだからカットされただけですから!
ナタリー:(無言で大きくうなずく)

ネル:それより、会長さんはリュカの子を妊娠したんじゃなかったんですか?
会長:え?
ネル:そう言って公爵家にねじ込んでましたよね。
会長:そ・・・そうだったかしら?(汗)
ネル:間違いありませんって。第167話と168話にはっきり書いてあります。
会長:・・・妊娠したと思ったのよ。
ネル:妊娠はしてなかったんですね?
会長:・・・しても不思議はなかったのよ。
ネル:でも、本当に妊娠したかしないかは大違いじゃありませんか?
会長:おだまりなさい!平民同然の貴族の端くれのくせに。貴族の令嬢にとって純潔を与えるのは、それほど大きなことなのよ!もし、純潔じゃないことがマティアスにバレたら、どうなったか・・・恐ろしくて夜も眠れなかったわ。
ネル:それが理由?
会長:もちろん、それだけじゃないわ・・・でも、どうしたらいいのか分からなかった。だって、どちらも魅力的なんですもの。
ネル:え?
会長:マティアスは、私の初恋よ。彼に見合う自分になるように、ものすごく努力したのよ。
ネル:じゃあ、なんでリュカに色目を・・・
会長:だって!仕方ないじゃない!リュカはまるでおとぎ話に出てくる王子様みたいに素敵な存在なんだもの!初めてみた時は絵本の中から抜け出してきたのかと思ったわ!それに、リュカも私のことを・・・
ネル:はあ。
会長:禁じられた恋は燃えるものよ。マティアスが戦争に行っちゃって・・・本当なら次男に行かせるべきなのに・・・戦場では、王太子の懐刀と言われていたみたいだし・・・結局、宰相候補と言われるほどの人脈を作り上げて帰ってきたんだから、最初から狙ってたんでしょうね。マティアスったら手紙ひとつくれなかったのよ。たまに、私が出した手紙への返事として絵葉書が来るだけ。しかも、「問題なし」とか「異常なし」とか、まるで業務報告みたいな走り書きが書いてあるだけ・・・愛する婚約者への手紙とは思えなかった。いえ、そうじゃないってことは思い知らされたわ。学友の・・・名前は伏せるわ。ある令嬢の婚約者なんて3日に一度は長い手紙を書いてくださっていたのよ。すべて、婚約者を思いやる愛の言葉ばかりで・・・うらやましかったわ。もちろん、そんなことはおくびにも出さなかったけど。
ネル:会長さん・・・
会長:そんな時、リュカから私への愛を綴った手紙が来て・・・うれしかったの。
ネル:リュカが、そんなことを・・・
会長:リュカが、私を愛していたのは知っていたわ。長いこと、私とマティアスが話している時は、燃えるような目で見つめられたわ。ぞくぞくするほど・・・気になって仕方がなかったの。
ネル:別の意味は考えなかったんですか?その・・・マティアス様と一緒にいる時に、燃えるような目で見つめられたって理由・・・
会長:兄の婚約者・・・しかも超がつくほどの美少女よ?
ネル:(ぼそりと)自分で言うんだ。
会長:他に何を考えられるっていうの?リュカが私生児なのは、公然の秘密だったし・・・先代の公爵夫人は、夫の浮気を隠して、リュカを兵役につかせようと一石二鳥を狙ったんでしょうが・・・リュカには武術の才能はなかったみたいよね。まあ、汗臭い剣術なんて、苦手で結構。私生児が、公爵家の嫡男の美しい婚約者に横恋慕するなんて・・・それはスキャンダルよね?だからこそ、燃え上がるのよ。
ネル:ごほん。よくわかりました。会長さんは、結局、公爵様のお子をお産みになったんですよね。
会長:当たり前でしょう。私は、公爵夫人なのよ。いやしい愛人などとは立場が違うのよ。
ネル:お子様のことはあまり可愛がらなかったのでは?
会長:あのね。あなた、本当に下品ね。高位貴族の夫人は、子育てなんてしないものよ。当然でしょう?夫のため、家門のために美しく着飾り、家政を統括し、社交して側面から夫を支えるのが仕事なの。子は乳母が育てるものよ?
ネル:そうですか・・・よくわかりました。うちは、平民スレスレ貴族なので・・・良かったです、高位貴族じゃなくて。
会長:ふん。
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