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42 【番外編2】どうしてこうなった? 3
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「ぶぶぶ、無礼者!この私を誰と心得る!私こそはこの国の第一王子、レイモンド・ダークグレイである!!」
「ぎゃははは!バカだ。本物のバカがいる。ちょっと、今日が命日になるとか聞いてないから!笑い死にしたらどうしてくれんだよ!」
「わはははは。あの、レイモンド?ほんとに、あのレイモンド~~?まっさか~~恥ずかしくて名乗れるわけないじゃん!お前、ほんと最高な!」
「いやでも、似てるよ。本当に似てる!見世物小屋で金取れるレベルじゃね?」
ぎゃははははは~~
リーランドの部下の馬鹿者どもは先ほど私が名乗った時から大笑いしている。
ここはリーランドの預かる城下警ら隊の「詰め所」というところらしい。
こ、こいつら、私を誰だと‥‥‥!!!
いや、これは一体どう言うことだ?おかしいではないか。
「いや、あんたほんとにレイモンド殿下?ほんとに?あの、一瞬で弟に孕み腹のちょー美人な婚約者を持ってかれたっていう?」うっ!なんと言うことを!!
「ピンク色の愛人に下手くそって罵られて捨てられたっていう?あのレイモンド殿下?」な、なんでそれを知っているのだ‥‥‥!!そ、それは極秘の‥‥‥!!
「ベッドから蹴り落とされたって、流行歌になってるよ?」うっ!!
「いやもう完全なるお笑いキャラとして確立したとも言われているレイモンド殿下?存在だけで笑い取れるって言われてる、あのレイモンド殿下?」
「お水かけられていじめられちゃったんでちゅか~~」
「新しい教科書ぐらい買ってやれよ~~金持ってんだろ、王族なんだからさぁ~~」
ぎゃーははははは~~~
ぐうううう。ええい、うるさいうるさいうるさい!!
こ、こいつら、全員不敬罪でしょっぴいてやるか。
くっそぉ。しょっぴく役割はこいつらのものじゃないか、腹たつ‥‥‥!!!
「全く、相変わらず面白い人ですね。で・ん・か♡ここでは大人しく、用意しておいた名前を名乗りましょうね。レン?」リーランドが耳元にこっそり囁いてくる。
「ふん。レンでいい。」
「はいはい、いい子いい子。まあ、まずは体力作りからですね。その細っこい体じゃここではすぐ死にますよ?」
「お前たち!」
リーランドが大声を出す。
「いくら今話題のレイモンド殿下に似ているからって、失礼だぞ?こいつはレン。俺の遠縁なんだ。男爵家の3男だけど体が弱いから俺に鍛えてくれって頼ってきたんだよ。可愛がってやってくれよ。」
「いやあーそうだよなー幾ら何でも本物のレイモンド殿下がここにいるわけないもんなー」
詰め所にいた男たちは涙を拭きながら納得していた。
おい、一体どういうつもりだ。全く、私を誰だと‥‥‥バレない方がいいんだな。
とりあえず、私はごほんと咳払いをした。
「うむ。よろしく頼む」
ぎゃーっはっはっは~~!!一同大爆笑。
「そっくりすぎる~~!!」
揃いも揃って役立たずばかりだ。私を見て崇め奉るべき立場のくせに、こ、こいつら‥‥‥!!
解せぬ。
「ちなみにな、苗字はアッポーンだ!アッポーン!お前ら。笑うなよ!!かわいそうだろ!!」
一番大きな声で大笑いしながらリーランドが言いやがった。
うぬぬ。父上。偽名ならもうちょっと偽名らしくかっこよくした方がいいのでは‥‥‥くそぅ。
「ぎゃははは!バカだ。本物のバカがいる。ちょっと、今日が命日になるとか聞いてないから!笑い死にしたらどうしてくれんだよ!」
「わはははは。あの、レイモンド?ほんとに、あのレイモンド~~?まっさか~~恥ずかしくて名乗れるわけないじゃん!お前、ほんと最高な!」
「いやでも、似てるよ。本当に似てる!見世物小屋で金取れるレベルじゃね?」
ぎゃははははは~~
リーランドの部下の馬鹿者どもは先ほど私が名乗った時から大笑いしている。
ここはリーランドの預かる城下警ら隊の「詰め所」というところらしい。
こ、こいつら、私を誰だと‥‥‥!!!
いや、これは一体どう言うことだ?おかしいではないか。
「いや、あんたほんとにレイモンド殿下?ほんとに?あの、一瞬で弟に孕み腹のちょー美人な婚約者を持ってかれたっていう?」うっ!なんと言うことを!!
「ピンク色の愛人に下手くそって罵られて捨てられたっていう?あのレイモンド殿下?」な、なんでそれを知っているのだ‥‥‥!!そ、それは極秘の‥‥‥!!
「ベッドから蹴り落とされたって、流行歌になってるよ?」うっ!!
「いやもう完全なるお笑いキャラとして確立したとも言われているレイモンド殿下?存在だけで笑い取れるって言われてる、あのレイモンド殿下?」
「お水かけられていじめられちゃったんでちゅか~~」
「新しい教科書ぐらい買ってやれよ~~金持ってんだろ、王族なんだからさぁ~~」
ぎゃーははははは~~~
ぐうううう。ええい、うるさいうるさいうるさい!!
こ、こいつら、全員不敬罪でしょっぴいてやるか。
くっそぉ。しょっぴく役割はこいつらのものじゃないか、腹たつ‥‥‥!!!
「全く、相変わらず面白い人ですね。で・ん・か♡ここでは大人しく、用意しておいた名前を名乗りましょうね。レン?」リーランドが耳元にこっそり囁いてくる。
「ふん。レンでいい。」
「はいはい、いい子いい子。まあ、まずは体力作りからですね。その細っこい体じゃここではすぐ死にますよ?」
「お前たち!」
リーランドが大声を出す。
「いくら今話題のレイモンド殿下に似ているからって、失礼だぞ?こいつはレン。俺の遠縁なんだ。男爵家の3男だけど体が弱いから俺に鍛えてくれって頼ってきたんだよ。可愛がってやってくれよ。」
「いやあーそうだよなー幾ら何でも本物のレイモンド殿下がここにいるわけないもんなー」
詰め所にいた男たちは涙を拭きながら納得していた。
おい、一体どういうつもりだ。全く、私を誰だと‥‥‥バレない方がいいんだな。
とりあえず、私はごほんと咳払いをした。
「うむ。よろしく頼む」
ぎゃーっはっはっは~~!!一同大爆笑。
「そっくりすぎる~~!!」
揃いも揃って役立たずばかりだ。私を見て崇め奉るべき立場のくせに、こ、こいつら‥‥‥!!
解せぬ。
「ちなみにな、苗字はアッポーンだ!アッポーン!お前ら。笑うなよ!!かわいそうだろ!!」
一番大きな声で大笑いしながらリーランドが言いやがった。
うぬぬ。父上。偽名ならもうちょっと偽名らしくかっこよくした方がいいのでは‥‥‥くそぅ。
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