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第五十六話 溺れそう
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「お、俺が?本気ですか」
「ああ!この上もなく本気だよ」
ラファエルはふんわりと微笑んだ。その笑顔には悪意などみじんもない。
別れてから長い月日がたち、リオよりも小さかった少年は、すっかり背が伸び別人のようにたくましくなった。
でも、絵を語るときの何かを夢見るような瞳は相変わらずだった。本当に、絵が好きなんだ。
「俺なんかがモデルなんて、おこがましいですが、もし少しでもお役に立てるのならば、よろこんで」
「リオ!」
ラファエルははじけるように笑った。大股で一歩歩み寄り、リオをすっぽりと抱きしめる。いつの間にこんなに大きくなられたんだ!
「リオ、ありがとう。ありがとう」
「い、いえ、そんな。そんなに感謝されるほどのことでは」
強い力で抱きしめられ、息が苦しい。
「リオ!」ラファエルがさらにぎゅっとリオを抱きしめ、リオが空気を求めて息を吸うと、アウレリオとは違う体臭がツンと鼻の奥をくすぐった。とたんに居心地がわるくなる。
「あ、あの、すみませんが、放して・・・」
ちょっと、この親密さはまずい。もし、アウレリオ様にバレたら・・・
胸が不穏な音を立て、リオはあわててラファエルの胸を押し返した。
「あっ!」ラファエルは後ろに飛びのいた。「す、すまない。ついうれしくて。その・・・気を悪くしたのではないか?」
「い、いえ、そんなことは」
伯爵家の一員が一介の使用人であるリオのことを気遣うなど、あり得ない。
でも、ラファエルだけはちがう。そういう優しさがあるから、役に立てるのならなんでも協力したくなってしまうのだ。
でも、アウレリオの気分を害するのも嫌だ。
リオは困りきって自分のつま先を見つめた。
「あ、あの。アウレリオ様は・・・過度の接触はあまり良く思われないのではないかと」
ラファエルの肩がぴくっと小さく動いた。
「そ、そうだよな。清廉な方だから。困らせてしまってすまない。今後気をつける」
「はい・・・いいえ」
リオはなんと答えたらいいのかわからず、また言葉につまってしまった。
*******************
とりあえず、侍従長に許しを得ないと。
毎日の正餐のあと、使用人たちにはわずかな休憩時間が与えられる。
遠慮がちに侍従長の部屋の扉をノックすると、低い声に入室をうながされた。
「ラファエル様から時々絵の手伝いに来てくれないかと頼まれたのですが」
勇気を出して申し出ると、侍従長はリオを見つめ、無言のまま立ち上がり、窓の外を見つめた。
(聞いていらっしゃるのか?なんだか上の空みたいだけど)
見つめているのに、なにか他のものを見ているような、上の空の様子にリオは首をかしげた。
「あの?」
侍従長は振り返り、椅子を指さした。
めずらしい。座るように指示されるなんて。いつも人手不足で忙しいアウレリオ付きが座って話をする機会など、これまであったろうか。
侍従長はにこりともせず、眉間には深いシワが刻まれている。
引き結んだ口元を見るに、どうもいい話ではないらしい。
侍従長はしばらく無言のままリオの顔を見つめていたが、大きく息をはき、重い口を開いた。
「お前に奥方様よりご命令だ」
「奥方様から?」リオはアウレリオの個人的な使用人なので、いくら伯爵夫人とはいえ、奥方様から命令を受けたことはない。とはいえ、奥方様は伯爵に次ぐ地位にある方なので、命じられれば逆らえるはずもない。
「そうだ」侍従長は重々しくうなずいた。
「アウレリオ様の婚約者のお嬢様が、この屋敷に花嫁修業のためにいらしているのは知っているな」
衝撃にドンと胸をつかれ、一瞬声がでない。「はい」絞り出した声は自分のものとも思えなかった。
座っていてよかった。もし立っていたら、膝から崩れ落ちてしまったかもしれない。
「こちらにいらしてから数ヶ月経つ。定期的にお茶の席を設けてはいるが、お二人のご様子は他人行儀なままで、奥方様が心配されている。アウレリオ様は美しいお方だが、伯爵家のご嫡男とはいえ、武人だ。それに、お付きの者たちときたら・・・辺境は屈強な男たちばかりで、お嬢様のようなか弱い方からしたら恐ろしいのだろう、と奥方様はお考えだ」
「はい」それはそうだろう。そもそも辺境には女性は少ないし、アウレリオの身辺を警護する騎士たちは、筋肉の塊のような男が多い。
「そこで、お前の出番だ」
「俺?・・・いや、私が?」
リオがぽかんとして侍従長を見返すと、侍従長は気まずそうに咳払いをした。
「お前は、武人たちに比べれば、女性を怖がらせない容貌をしている。女たちもお前に気に入られようと媚を売っているそうだが、相手にもしないと聞いている。そういう女性に対してストイックなところもいい」
「いったい・・・」この話はどこに向かうのか。女たちに媚を売られたことなど・・・記憶にない。
「あー、それでだ。お前はお嬢様とアウレリオ様のお茶会の手伝いに入ったことはあるのか?」
「・・・ありません」
まぬけなのか、それとも恋にほうけていた馬鹿者なのか。
アウレリオ様が定期的にお嬢様とお茶会をなさっていたことすら知らなかった。
お嬢様がアウレリオ様との結婚準備のために伯爵家に来ると聞いていたのに。
自分の恋心にかまけて、すっかり忘れていた。俺は邪魔者じゃないか。
侍従長は俺の首を切ろうとしているってことか。リオはうつむいた。
そんなリオの姿を見て、侍従長はため息をついた。
かわいそうに。アウレリオ様も早く現実を教えてやればよかったのに。エミリアとのお茶会がある日には、必ず遠くに行かせる用事をリオに言いつけていた。気づかれないように、周りに口止めをしていたのも知っている。
「今日から、お嬢様付きとしてお仕えするように」
侍従長は淡々と伝え、その声は妙に冷たく聞こえた。
「えっ?でも、アウレリオ様のお毒見は」
「その役目は本来もっと幼い者の仕事だろう。そろそろ入れ替えねばと考えていたところだ」
リオは目を大きく見開いた。大きな瞳が衝撃に揺れ、侍従長は思わず目をそらした。
だから、主人に本気になるなど、もってのほかだというのに・・・
「ご命令は絶対だ。奥方様のご命令の意味は分かるな?」
リオの目がさらに大きく見開かれた。
ご命令の意味?・・・まさか、アウレリオ様との関係がバレた?
かんちがい、してた。
こんなに、もろいんだ。
アウレリオの膝の上に乗せられ、「恋人だ」などと甘い言葉を言われたのが、もう100年以上も昔に思える。
終わりがあるなんて、考えたこともなかった。こんなに簡単に引き離されてしまうのに。
指先が震えていた。
あのとき、怖がらずにもっと正直になればよかった。
もっとそばにいられる時間を大切にするべきだったのに。
「アウレリオ様とお嬢様が仲睦まじい御夫婦になれるように、お前が協力しろ、ということだ」
リオは目を上げ、機械的にうなずいた。
「政略結婚であろうと、せめて友人程度の親しみはないと、ご結婚後に難しいものだ。お前の奉公はアウレリオ様のためだ。分かるな」
再び首を縦にふると、侍従長がもう用は済んだと手を振った。
「・・・アウレリオ様にご挨拶は」
「不要だ。従僕の一人ぐらいいなくてもお気づきにならないだろう」
「・・・はい」
頭がぼうっとして、何も考えられない。
何も感じない。
だけど、胸の奥が真っ暗で、とても痛い。
まるで、穴が空いたような。そこから水がじわじわと入り込み、いま、喉の奥まで上がってきた。
溺れそう。溺れそうだ。
**********
本日もお読みいただきましてありがとうございました。
ハートを投げてくださった方、広告を回してくださった方、ありがとうございます。
励みになります。
天気が乱れているようですね。とにかく温かくして体を冷やさないようにしてくださいね。
私は昨日から、着るこたつにすっぽりとはまって書いています。
これは冷え性の私にはぴったりです。ただ、動きが鈍くなるのだけが欠点ですが( ´∀` )
それでは、また明日もよろしくお願いします。
「ああ!この上もなく本気だよ」
ラファエルはふんわりと微笑んだ。その笑顔には悪意などみじんもない。
別れてから長い月日がたち、リオよりも小さかった少年は、すっかり背が伸び別人のようにたくましくなった。
でも、絵を語るときの何かを夢見るような瞳は相変わらずだった。本当に、絵が好きなんだ。
「俺なんかがモデルなんて、おこがましいですが、もし少しでもお役に立てるのならば、よろこんで」
「リオ!」
ラファエルははじけるように笑った。大股で一歩歩み寄り、リオをすっぽりと抱きしめる。いつの間にこんなに大きくなられたんだ!
「リオ、ありがとう。ありがとう」
「い、いえ、そんな。そんなに感謝されるほどのことでは」
強い力で抱きしめられ、息が苦しい。
「リオ!」ラファエルがさらにぎゅっとリオを抱きしめ、リオが空気を求めて息を吸うと、アウレリオとは違う体臭がツンと鼻の奥をくすぐった。とたんに居心地がわるくなる。
「あ、あの、すみませんが、放して・・・」
ちょっと、この親密さはまずい。もし、アウレリオ様にバレたら・・・
胸が不穏な音を立て、リオはあわててラファエルの胸を押し返した。
「あっ!」ラファエルは後ろに飛びのいた。「す、すまない。ついうれしくて。その・・・気を悪くしたのではないか?」
「い、いえ、そんなことは」
伯爵家の一員が一介の使用人であるリオのことを気遣うなど、あり得ない。
でも、ラファエルだけはちがう。そういう優しさがあるから、役に立てるのならなんでも協力したくなってしまうのだ。
でも、アウレリオの気分を害するのも嫌だ。
リオは困りきって自分のつま先を見つめた。
「あ、あの。アウレリオ様は・・・過度の接触はあまり良く思われないのではないかと」
ラファエルの肩がぴくっと小さく動いた。
「そ、そうだよな。清廉な方だから。困らせてしまってすまない。今後気をつける」
「はい・・・いいえ」
リオはなんと答えたらいいのかわからず、また言葉につまってしまった。
*******************
とりあえず、侍従長に許しを得ないと。
毎日の正餐のあと、使用人たちにはわずかな休憩時間が与えられる。
遠慮がちに侍従長の部屋の扉をノックすると、低い声に入室をうながされた。
「ラファエル様から時々絵の手伝いに来てくれないかと頼まれたのですが」
勇気を出して申し出ると、侍従長はリオを見つめ、無言のまま立ち上がり、窓の外を見つめた。
(聞いていらっしゃるのか?なんだか上の空みたいだけど)
見つめているのに、なにか他のものを見ているような、上の空の様子にリオは首をかしげた。
「あの?」
侍従長は振り返り、椅子を指さした。
めずらしい。座るように指示されるなんて。いつも人手不足で忙しいアウレリオ付きが座って話をする機会など、これまであったろうか。
侍従長はにこりともせず、眉間には深いシワが刻まれている。
引き結んだ口元を見るに、どうもいい話ではないらしい。
侍従長はしばらく無言のままリオの顔を見つめていたが、大きく息をはき、重い口を開いた。
「お前に奥方様よりご命令だ」
「奥方様から?」リオはアウレリオの個人的な使用人なので、いくら伯爵夫人とはいえ、奥方様から命令を受けたことはない。とはいえ、奥方様は伯爵に次ぐ地位にある方なので、命じられれば逆らえるはずもない。
「そうだ」侍従長は重々しくうなずいた。
「アウレリオ様の婚約者のお嬢様が、この屋敷に花嫁修業のためにいらしているのは知っているな」
衝撃にドンと胸をつかれ、一瞬声がでない。「はい」絞り出した声は自分のものとも思えなかった。
座っていてよかった。もし立っていたら、膝から崩れ落ちてしまったかもしれない。
「こちらにいらしてから数ヶ月経つ。定期的にお茶の席を設けてはいるが、お二人のご様子は他人行儀なままで、奥方様が心配されている。アウレリオ様は美しいお方だが、伯爵家のご嫡男とはいえ、武人だ。それに、お付きの者たちときたら・・・辺境は屈強な男たちばかりで、お嬢様のようなか弱い方からしたら恐ろしいのだろう、と奥方様はお考えだ」
「はい」それはそうだろう。そもそも辺境には女性は少ないし、アウレリオの身辺を警護する騎士たちは、筋肉の塊のような男が多い。
「そこで、お前の出番だ」
「俺?・・・いや、私が?」
リオがぽかんとして侍従長を見返すと、侍従長は気まずそうに咳払いをした。
「お前は、武人たちに比べれば、女性を怖がらせない容貌をしている。女たちもお前に気に入られようと媚を売っているそうだが、相手にもしないと聞いている。そういう女性に対してストイックなところもいい」
「いったい・・・」この話はどこに向かうのか。女たちに媚を売られたことなど・・・記憶にない。
「あー、それでだ。お前はお嬢様とアウレリオ様のお茶会の手伝いに入ったことはあるのか?」
「・・・ありません」
まぬけなのか、それとも恋にほうけていた馬鹿者なのか。
アウレリオ様が定期的にお嬢様とお茶会をなさっていたことすら知らなかった。
お嬢様がアウレリオ様との結婚準備のために伯爵家に来ると聞いていたのに。
自分の恋心にかまけて、すっかり忘れていた。俺は邪魔者じゃないか。
侍従長は俺の首を切ろうとしているってことか。リオはうつむいた。
そんなリオの姿を見て、侍従長はため息をついた。
かわいそうに。アウレリオ様も早く現実を教えてやればよかったのに。エミリアとのお茶会がある日には、必ず遠くに行かせる用事をリオに言いつけていた。気づかれないように、周りに口止めをしていたのも知っている。
「今日から、お嬢様付きとしてお仕えするように」
侍従長は淡々と伝え、その声は妙に冷たく聞こえた。
「えっ?でも、アウレリオ様のお毒見は」
「その役目は本来もっと幼い者の仕事だろう。そろそろ入れ替えねばと考えていたところだ」
リオは目を大きく見開いた。大きな瞳が衝撃に揺れ、侍従長は思わず目をそらした。
だから、主人に本気になるなど、もってのほかだというのに・・・
「ご命令は絶対だ。奥方様のご命令の意味は分かるな?」
リオの目がさらに大きく見開かれた。
ご命令の意味?・・・まさか、アウレリオ様との関係がバレた?
かんちがい、してた。
こんなに、もろいんだ。
アウレリオの膝の上に乗せられ、「恋人だ」などと甘い言葉を言われたのが、もう100年以上も昔に思える。
終わりがあるなんて、考えたこともなかった。こんなに簡単に引き離されてしまうのに。
指先が震えていた。
あのとき、怖がらずにもっと正直になればよかった。
もっとそばにいられる時間を大切にするべきだったのに。
「アウレリオ様とお嬢様が仲睦まじい御夫婦になれるように、お前が協力しろ、ということだ」
リオは目を上げ、機械的にうなずいた。
「政略結婚であろうと、せめて友人程度の親しみはないと、ご結婚後に難しいものだ。お前の奉公はアウレリオ様のためだ。分かるな」
再び首を縦にふると、侍従長がもう用は済んだと手を振った。
「・・・アウレリオ様にご挨拶は」
「不要だ。従僕の一人ぐらいいなくてもお気づきにならないだろう」
「・・・はい」
頭がぼうっとして、何も考えられない。
何も感じない。
だけど、胸の奥が真っ暗で、とても痛い。
まるで、穴が空いたような。そこから水がじわじわと入り込み、いま、喉の奥まで上がってきた。
溺れそう。溺れそうだ。
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本日もお読みいただきましてありがとうございました。
ハートを投げてくださった方、広告を回してくださった方、ありがとうございます。
励みになります。
天気が乱れているようですね。とにかく温かくして体を冷やさないようにしてくださいね。
私は昨日から、着るこたつにすっぽりとはまって書いています。
これは冷え性の私にはぴったりです。ただ、動きが鈍くなるのだけが欠点ですが( ´∀` )
それでは、また明日もよろしくお願いします。
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