71 / 152
第六十六話 婚礼の準備
しおりを挟む
アウレリオの婚礼は秋に決まった。
あと半年だ。それまでに屋敷を美しく整え、聖堂の壁画を修復し、あわよくば新しい壁画も、と第一夫人の意向でどんどん準備が進められている。
もちろん、花嫁のために純白の絹やレースが取り寄せられ、女たちは刺繍やドレスの制作と息をつく暇もないほど忙しい日々が続いた。
料理人は試作を繰り返し、使用人たちは城のあちこちから花瓶やら敷物を引っ張り出し、ホコリを叩き、シワを伸ばしたり大わらわだ。
目の色を変えて婚礼準備を進める使用人たちを眺めながら、伯爵がボソリと言った。
「まだ、王都に行っていないのではないか?」
第一夫人ソフィアは悲鳴を上げた。
わかってはいたが後回しにするうちに忘れていた。
貴族の結婚には王の許可がいる。
身分の低い貴族ならともかく、王家の血筋のグラム家は花嫁候補を連れて王都に出向き、王に挨拶して了解をもらうのが筋なのに。
しかも、エミリアは対外的には婚約者として扱っているが、王家に婚姻相手として正式に届出をした相手ではない。いつでもすげ替えることの便利な親戚の娘を伯爵家に迎えるためには、正式な届け出と王の許可は不可欠だった。
(私としたことが・・・)
珍しく肩を落とした妻に、伯爵はこちらも珍しく優しい声をかけた。
「今すぐ発てば、王都でタイミングを見計らうとしても秋には戻ってこられるだろう。問題はないさ。アウレリオもれっきとした大人だ。エミリア嬢を伴って王都に行くことぐらいできるだろう」
「あなた、なんてことを仰るの。未婚のご令嬢をいくら婚約者とはいえ、付き添いもなしに行かせるなんて・・・エミリアの評判に傷がつくばかりではありませんわ。わたしたちが常識のない田舎者と馬鹿にされることになります」
「だが、お前は婚礼の準備で忙しいから、この地を離れられないだろう?お前がいなければ家政も回らないし」
「それは、そうですけど・・・でも・・・」
自分が重要な人物であることを暗に示され、矜持をくすぐられる。だが、次の言葉ですべてが台無しになった。
「お前が行けないのなら、ジョゼフィーヌを行かせるしかないだろう?貴族の既婚婦人はあれしかいないし・・・」
「なんですって?」ソフィアの声が裏返った。
「遠縁のベイリー夫人は足を折ったときいたし、ハミルトン夫人は痛風でどこにも行けないと聞いているが。他にめぼしい既婚夫人といえば・・・」
「・・・」ソフィアは唇を噛んだ。本来であれば自分が行きたい。だが、完璧な婚礼を行うためには指揮官である自分がいなければ・・・
「私が良く言い聞かせよう。それに、カリナにもそろそろ結婚相手を見つけてやらないと」伯爵の言葉に、ソフィアははっと視線を上げた。
これから、アウレリオがこの家を継いでいくにあたり、結婚できないでいるカリナの存在は必ずじゃまになるに違いない。いい歳をして、未だお人形遊びから抜け出せない、幼稚な義妹などいないほうがいい。それに、カリナの性格ならば必ずエミリアを馬鹿にして居心地の悪い思いをさせるに違いない。
ついでにジョセフィーヌが娘の嫁ぎ先に一緒に行ってくれれば、好都合ではないか。
娘の婿探しをするのであれば、ジョセフィーヌもそうおかしなふるまいはしないだろう。
夫の提案がすとんと腑に落ちた。
「そうですわね。確かに、おっしゃるとおりそれがよろしいかと・・・」
「では、それで決まりだ」伯爵はにやりと笑った。ついでに、この際家督も渡してしまおう。
ようやく肩の荷を下ろすことができる。
自分の引退後の住居はとうの昔に整えてあったが、これまで体面のために伯爵を続けていたようなものだった。
これから爵位を渡せば、恋人と穏やかな日々を過ごすことができるだろう。
ソフィアは屋敷に残って家政を回したがるだろうし、あのおとなしくて賢いエミリアはうまくやってくれることだろう。
ジョゼフィーヌは派手好きだから、一度王都に行かせれば二度と辺境に戻ろうなどと思わないに違いない。
伯爵はちいさく口笛を吹いた。
恋人の美しい黒髪が目の端で踊る。長いこと苦労させてしまったが、早く恋人とあの居心地のいい家で過ごしたいものだ。
機嫌よく去っていく後ろ姿にソフィアは首をかしげたが、まさか夫がそんなことを考えているなど、おもいもしなかった。
話が決まれば、準備は速やかに進められた。
王が寵愛している第三王女の誕生会にに合わせて訪問することになった。舞踏会では賓客の応対に時間を割きやすい
だろうし、面会のために数か月も待たされることはないだろうから。
王都の屋敷に伝令が急ぎ送られ、その一週間後には旅立つことになった。
**********
「リオ」
廊下を歩くリオの後ろから、遠慮がちな声が響いた。
そういえば、ラファエルはリオのような使用人の顔色すらうかがう子供だった。
大人になってもその性格はあまり変わらないらしい。
「ラファエル様」
リオが振り返ってうやうやしく頭を下げると、ラファエルは困ったような顔で笑って見せた。
「その・・・昨日のことだが」
「昨日は・・・感情的になってしまいすみませんでした」
「いや、その・・・私こそ悪かった。お前がそこまで、兄上のことを思っているとは・・・もちろん、主を慕うという意味だが」
「もちろんでございます。それ以外、何の意味があるのですか?」
「ないよ。なにも、ない」
食い気味に返したラファエルの言葉で、ラファエルは自分とアウレリオの関係に気が付いているのかもしれないと思った。だが、それを大っぴらに言うほど、リオは愚かではなかった。
「その・・・次のモデルなのですが、ちょうど結婚の準備のためにアウレリオ様とお嬢様が王都に旅立たれることになりまして・・・私もその準備で忙しくしておりまして・・・しばらくは難しいかと」
「・・・そうか」
ラファエルは目に見えるほどがっかりしていた。
「それは・・・とても残念だが、お前も王都に同行するのか?そうでないならば一週間後には体が空くだろう?」
「わかりません・・・たぶん、お嬢様とご一緒することになるかと思います。お嬢様付きは男手が足りないので」
「そうか・・・では、帰ってきてからでもいい。一度休暇を取ってみてはどうだ?その、無理にとは言わないが、お前はこの地と出身地の農村しか知らないだろう?海を・・・海を見てみたくはないか?」
「う、海?」
ラファエルがリオの両腕をつかんだ。
「聞いたことはないか?水が・・・湖よりもたくさんあるところだ。水面に日差しが反射するとこの上もなく美しい」
「・・・はあ?」
なぜ突然そんなことを言い出したのかわからない。
戸惑いを隠せずラファエルを見上げると、ラファエルの手に力が入った。
「その・・・私ではだめか?」
「え?」
**************
お読みいただきましてありがとうございました。
ハートと広告もいつもありがとうございます!
急に寒くなったせいか体が慣れずに寝てばかりいるのですが、私だけでしょうか。
風邪が流行っていますね。
あたたかくして体調に気を付けてくださいね。
もうすこしで2章が終わります。
今頃になってどこで切ろうか悩み中・・・
それでは、また明日お会いしましょう。
あと半年だ。それまでに屋敷を美しく整え、聖堂の壁画を修復し、あわよくば新しい壁画も、と第一夫人の意向でどんどん準備が進められている。
もちろん、花嫁のために純白の絹やレースが取り寄せられ、女たちは刺繍やドレスの制作と息をつく暇もないほど忙しい日々が続いた。
料理人は試作を繰り返し、使用人たちは城のあちこちから花瓶やら敷物を引っ張り出し、ホコリを叩き、シワを伸ばしたり大わらわだ。
目の色を変えて婚礼準備を進める使用人たちを眺めながら、伯爵がボソリと言った。
「まだ、王都に行っていないのではないか?」
第一夫人ソフィアは悲鳴を上げた。
わかってはいたが後回しにするうちに忘れていた。
貴族の結婚には王の許可がいる。
身分の低い貴族ならともかく、王家の血筋のグラム家は花嫁候補を連れて王都に出向き、王に挨拶して了解をもらうのが筋なのに。
しかも、エミリアは対外的には婚約者として扱っているが、王家に婚姻相手として正式に届出をした相手ではない。いつでもすげ替えることの便利な親戚の娘を伯爵家に迎えるためには、正式な届け出と王の許可は不可欠だった。
(私としたことが・・・)
珍しく肩を落とした妻に、伯爵はこちらも珍しく優しい声をかけた。
「今すぐ発てば、王都でタイミングを見計らうとしても秋には戻ってこられるだろう。問題はないさ。アウレリオもれっきとした大人だ。エミリア嬢を伴って王都に行くことぐらいできるだろう」
「あなた、なんてことを仰るの。未婚のご令嬢をいくら婚約者とはいえ、付き添いもなしに行かせるなんて・・・エミリアの評判に傷がつくばかりではありませんわ。わたしたちが常識のない田舎者と馬鹿にされることになります」
「だが、お前は婚礼の準備で忙しいから、この地を離れられないだろう?お前がいなければ家政も回らないし」
「それは、そうですけど・・・でも・・・」
自分が重要な人物であることを暗に示され、矜持をくすぐられる。だが、次の言葉ですべてが台無しになった。
「お前が行けないのなら、ジョゼフィーヌを行かせるしかないだろう?貴族の既婚婦人はあれしかいないし・・・」
「なんですって?」ソフィアの声が裏返った。
「遠縁のベイリー夫人は足を折ったときいたし、ハミルトン夫人は痛風でどこにも行けないと聞いているが。他にめぼしい既婚夫人といえば・・・」
「・・・」ソフィアは唇を噛んだ。本来であれば自分が行きたい。だが、完璧な婚礼を行うためには指揮官である自分がいなければ・・・
「私が良く言い聞かせよう。それに、カリナにもそろそろ結婚相手を見つけてやらないと」伯爵の言葉に、ソフィアははっと視線を上げた。
これから、アウレリオがこの家を継いでいくにあたり、結婚できないでいるカリナの存在は必ずじゃまになるに違いない。いい歳をして、未だお人形遊びから抜け出せない、幼稚な義妹などいないほうがいい。それに、カリナの性格ならば必ずエミリアを馬鹿にして居心地の悪い思いをさせるに違いない。
ついでにジョセフィーヌが娘の嫁ぎ先に一緒に行ってくれれば、好都合ではないか。
娘の婿探しをするのであれば、ジョセフィーヌもそうおかしなふるまいはしないだろう。
夫の提案がすとんと腑に落ちた。
「そうですわね。確かに、おっしゃるとおりそれがよろしいかと・・・」
「では、それで決まりだ」伯爵はにやりと笑った。ついでに、この際家督も渡してしまおう。
ようやく肩の荷を下ろすことができる。
自分の引退後の住居はとうの昔に整えてあったが、これまで体面のために伯爵を続けていたようなものだった。
これから爵位を渡せば、恋人と穏やかな日々を過ごすことができるだろう。
ソフィアは屋敷に残って家政を回したがるだろうし、あのおとなしくて賢いエミリアはうまくやってくれることだろう。
ジョゼフィーヌは派手好きだから、一度王都に行かせれば二度と辺境に戻ろうなどと思わないに違いない。
伯爵はちいさく口笛を吹いた。
恋人の美しい黒髪が目の端で踊る。長いこと苦労させてしまったが、早く恋人とあの居心地のいい家で過ごしたいものだ。
機嫌よく去っていく後ろ姿にソフィアは首をかしげたが、まさか夫がそんなことを考えているなど、おもいもしなかった。
話が決まれば、準備は速やかに進められた。
王が寵愛している第三王女の誕生会にに合わせて訪問することになった。舞踏会では賓客の応対に時間を割きやすい
だろうし、面会のために数か月も待たされることはないだろうから。
王都の屋敷に伝令が急ぎ送られ、その一週間後には旅立つことになった。
**********
「リオ」
廊下を歩くリオの後ろから、遠慮がちな声が響いた。
そういえば、ラファエルはリオのような使用人の顔色すらうかがう子供だった。
大人になってもその性格はあまり変わらないらしい。
「ラファエル様」
リオが振り返ってうやうやしく頭を下げると、ラファエルは困ったような顔で笑って見せた。
「その・・・昨日のことだが」
「昨日は・・・感情的になってしまいすみませんでした」
「いや、その・・・私こそ悪かった。お前がそこまで、兄上のことを思っているとは・・・もちろん、主を慕うという意味だが」
「もちろんでございます。それ以外、何の意味があるのですか?」
「ないよ。なにも、ない」
食い気味に返したラファエルの言葉で、ラファエルは自分とアウレリオの関係に気が付いているのかもしれないと思った。だが、それを大っぴらに言うほど、リオは愚かではなかった。
「その・・・次のモデルなのですが、ちょうど結婚の準備のためにアウレリオ様とお嬢様が王都に旅立たれることになりまして・・・私もその準備で忙しくしておりまして・・・しばらくは難しいかと」
「・・・そうか」
ラファエルは目に見えるほどがっかりしていた。
「それは・・・とても残念だが、お前も王都に同行するのか?そうでないならば一週間後には体が空くだろう?」
「わかりません・・・たぶん、お嬢様とご一緒することになるかと思います。お嬢様付きは男手が足りないので」
「そうか・・・では、帰ってきてからでもいい。一度休暇を取ってみてはどうだ?その、無理にとは言わないが、お前はこの地と出身地の農村しか知らないだろう?海を・・・海を見てみたくはないか?」
「う、海?」
ラファエルがリオの両腕をつかんだ。
「聞いたことはないか?水が・・・湖よりもたくさんあるところだ。水面に日差しが反射するとこの上もなく美しい」
「・・・はあ?」
なぜ突然そんなことを言い出したのかわからない。
戸惑いを隠せずラファエルを見上げると、ラファエルの手に力が入った。
「その・・・私ではだめか?」
「え?」
**************
お読みいただきましてありがとうございました。
ハートと広告もいつもありがとうございます!
急に寒くなったせいか体が慣れずに寝てばかりいるのですが、私だけでしょうか。
風邪が流行っていますね。
あたたかくして体調に気を付けてくださいね。
もうすこしで2章が終わります。
今頃になってどこで切ろうか悩み中・・・
それでは、また明日お会いしましょう。
30
あなたにおすすめの小説
ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!
はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。
********
癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー!
※ちょっとイチャつきます。
【完結】こじらせ半猫くんは、好きな人の前だけ可愛い―溺愛ダーリン×半猫化男子―
砂原紗藍
BL
大学生の三毛乃レンは、雨に濡れたり感情が高ぶったりすると、ふわふわの猫耳としっぽが勝手に出てしまう“半猫体質”。
誰にも知られないように隠してきたのに、気になっていた隣人・橘カナトに見られてしまう。
「お前は、そのままで可愛い」
そう言って優しく受け入れてくれるカナトに対し、レンは「別に嬉しくない」と強がる。
でも本当は――寂しがりで不安になりやすく、嫉妬も拗ねるのも止められない“無自覚メンヘラ”気質。
実はその原因は、“幼い頃に背負った傷”にあった。
半猫姿を狙われて怯えたり、危ない目に遭えば、カナトは迷わず抱き寄せて守ってくれる。
そんな溺愛に触れていくうちに、気づけば、“心も体も”カナトなしでは生きていけなくて――。
「カナトさんがいないと、やだ。置いてかないでね」
「置いていかない。絶対に」
「……約束?」
「約束するよ」
レンを守り甘やかす一方で、嫉妬や拗ねるレンにデレデレになりがちなカナト。
耳もしっぽも、心も体も――お互いを独り占めしたくて、手放せない。
こじらせ半猫男子と、一途に溺愛するダーリンの、甘々ラブストーリー。
辺境伯は嵌められた元令息から目が離せない
コムギ
BL
冤罪により、辺境の地へ追いやられた元侯爵令息ユベール。
だが彼は、あまりのことに気を病んで――はいなかった。
野山を駆け回り、虫を捕まえ、草花をスケッチし、のんびり釣りをする。
それはすべて、侯爵家の令息として縛られていた頃には許されなかった自由だった。
そんな生活から一年。
冤罪を証明できそうだと、幼なじみの王太子から報せが届く。
――王都へ戻れる。
それは同時に、あの窮屈で冷たい場所へ戻るということでもあった。
迷うユベールの前に現れたのは、これまで静かに見守るだけだった辺境伯ラドヴァン。
「ならば、ずっとここにいろ」
「俺と婚約すればいい」
不器用に、しかし真っ直ぐに差し伸べられた手。
優しく(時に暑苦しく)包囲してくる辺境伯と、元侯爵令息の恋物語。
※他サイトにも掲載しています。
神子は二度、姿を現す
江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
異世界オークションで売られた俺、落札したのは昔助けた狼でした
うんとこどっこいしょ
BL
異世界の闇オークションで商品として目覚めた青年・アキラ。
獣人族たちに値踏みされ、競りにかけられる恐怖の中、彼を千枚の金貨で落札したのは、銀灰色の髪を持つ狼の獣人・ロウだった。
怯えるアキラに、ロウは思いがけない言葉を告げる。
「やっと会えた。お前は俺の命の恩人だ」
戸惑うアキラの脳裏に蘇るのは、かつて雨の日に助けた一匹の子狼との記憶。
獣人世界を舞台に、命の恩人であるアキラと、一途に想い続けた狼獣人が紡ぐ、執着と溺愛の異世界BLロマンス。
第一章 完結
第二章 完結
第三章 完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる