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5 センチネルバースと獣人BL鑑賞
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あんなに望んでいた生BL鑑賞なのに、なぜ私はノリきれないんでしょうか。
不思議でたまりません。
何冊読んだかわからないほど読み込んだ大好きなオメガバースなのに・・・
少しがっかりしながら歩いていると、目の前を灰色の少年が歩いていった。
その額にはでっかく「ベータ」と書いてある。
なんか、こう・・・
最近ではアルファ×ベータとか?いろいろあるようですけど。
流石にベータ×ベータでは意味がありませんわよね・・・?
オメガちゃんにもいろいろロマンスがありますけど、ベータにしか見えないオメガとかもちょっと萌えますわよね?
そんなことをつらつら考えていると、私のBLセンサーがまたふわふわと動きだした。
そういえば、最初っから一番大量の髪が反応している所に行くべきだったんでしょうか。
ついつい、余計な欲に駆られて近道で覗き見しようとしたのがいけなかったんですのね!そうに違いありません。
ここからは、本命一本に絞らせていただこうと思います。
さあ!レッツエンジョイ!BLタイム!
私は腿をあげ、猛ダッシュの態勢をとった。
その時。
シュッ!!
突然私の前にイケメンが現れた。
「暴走寸前だ!ガイドはどこだ!」
「大丈夫か!?俺とのマッチング率は悪くなかったよな?」
ちょっと優しげなイケメンが走り寄ってきた。
「目が赤い・・・暴走寸前か!なぜここまで放っておいたんだ!」
・・・突然始まってしまいました。これはもしかして、もしかしなくても「センチネルバース」では?
最近一部の腐った女子がはまっているけど、なんで主流にならないんだろうと毎日首を傾げている、という「センチネルバース」?
とはいえ、私も嫌いじゃありませんの。
だって、エスパーってなんかかっこいいじゃありませんか。
せっかくなので鑑賞していきましょう。
「さあ、手を!」
後から走ってきた優しげなイケメンくん(通称:優男くんと命名いたしますわ)が先に現れたイケメン(こちらはエスパーくんと命名いたします)の手を握った。
「集中して」
・・・・
・・・・
・・・・
横から見てると何が何だかわかりませんわね?
ただお手手繋いでいるイケメンにしか見えません。
私の不満を敏感に察知したのか、エスパーくんが突然優男くんににじり寄った。
「ねえ、効率を上げるためにセックスしようよ」
「ダメです」
そ、それは当たり前ですわよね。
いくら何でも、色情狂じゃありませんか。
今会ったばかりで人助けしてあげたら、エッチしようなんてとんでもないケダモノ・・・
「ガイディング、やめてもいいんですか?」
優男くんが再びエスパーくんに溜まった負のエネルギーを解放しようと、力を流し込んでいる。
「気持ちいい・・・」
エスパーくんが呟いた。
「俺のガイド・・・?」
あれ、二人の空気が甘くなってきた?
まあ、さっきよりはましですかね。
ガイディングしているところは、しっとりしていますから。
でもなんだか訳がわかりませんわね。
イケメンが手を繋いで甘い雰囲気を醸し出すのは悪くはありませんけど、実際の鑑賞には不適切なのかもしれません。
次いきましょ。
とことこと歩いていると、突然、獣人の男の子が目の前から走ってきた。
ピクン!私のBLセンサーが突如として跳ね上がります。
まあ、可愛らしいうさぎ獣人の男の子。
うさぎは多情と言いますからね・・・これはムフフな展開が待ち受けている?
っと思ったら、突然、狼獣人に襲われてしまいまいしたわ!
うさぎくんピンチ!
乙女ならぬ受けちゃんのピンチ!
「誰かー助けてあげてー」
叫んでも誰にも気づかれない。こ、こ、これはこれで不便なのでは・・・・
アワアワしていたら、突然狼の腹をヒョウの獣人が蹴り飛ばした。
と思ったらクマ獣人まで現れましたわ。
なんか、これはどうも・・・どうも獣臭いですわね。
やっぱりこちらも作家さんの情緒の賜物なんでしょうね。
現実には動物園の交尾を鑑賞させられているような気になりますわ。
しかも異種格闘技みたい。
やはり個人的にはカタツムリが究極のBLだと思うのですけど。獣人じゃありませんしね。いわゆるリバの可能性があるので、一定層の腐女子の方々の怒りを買うらしいですけど。個人的には最初は驚いたけど嫌いじゃありませんわ。
慣れれば、最高です。きゃっ!
・・・ノーマルが一番萌えるのかもしれませんわね。
そう、やっぱり最初っから、この一番ぶっといBLセンサーに従うべきでした!
もう迷いません!
私は強く心に決め、太いBLセンサーこと髪の毛の導くまま、インチキ西洋世界風な学園の中を走り抜けた。
****************************************************
更新が止まってしまいすみません。
別連載(NL)で手が回らなくて。
とりあえず、お祭り(BL大賞)期間中の完結を目指してます。
それほど長くないので。
明日はいよいよ、本命の登場です!
不思議でたまりません。
何冊読んだかわからないほど読み込んだ大好きなオメガバースなのに・・・
少しがっかりしながら歩いていると、目の前を灰色の少年が歩いていった。
その額にはでっかく「ベータ」と書いてある。
なんか、こう・・・
最近ではアルファ×ベータとか?いろいろあるようですけど。
流石にベータ×ベータでは意味がありませんわよね・・・?
オメガちゃんにもいろいろロマンスがありますけど、ベータにしか見えないオメガとかもちょっと萌えますわよね?
そんなことをつらつら考えていると、私のBLセンサーがまたふわふわと動きだした。
そういえば、最初っから一番大量の髪が反応している所に行くべきだったんでしょうか。
ついつい、余計な欲に駆られて近道で覗き見しようとしたのがいけなかったんですのね!そうに違いありません。
ここからは、本命一本に絞らせていただこうと思います。
さあ!レッツエンジョイ!BLタイム!
私は腿をあげ、猛ダッシュの態勢をとった。
その時。
シュッ!!
突然私の前にイケメンが現れた。
「暴走寸前だ!ガイドはどこだ!」
「大丈夫か!?俺とのマッチング率は悪くなかったよな?」
ちょっと優しげなイケメンが走り寄ってきた。
「目が赤い・・・暴走寸前か!なぜここまで放っておいたんだ!」
・・・突然始まってしまいました。これはもしかして、もしかしなくても「センチネルバース」では?
最近一部の腐った女子がはまっているけど、なんで主流にならないんだろうと毎日首を傾げている、という「センチネルバース」?
とはいえ、私も嫌いじゃありませんの。
だって、エスパーってなんかかっこいいじゃありませんか。
せっかくなので鑑賞していきましょう。
「さあ、手を!」
後から走ってきた優しげなイケメンくん(通称:優男くんと命名いたしますわ)が先に現れたイケメン(こちらはエスパーくんと命名いたします)の手を握った。
「集中して」
・・・・
・・・・
・・・・
横から見てると何が何だかわかりませんわね?
ただお手手繋いでいるイケメンにしか見えません。
私の不満を敏感に察知したのか、エスパーくんが突然優男くんににじり寄った。
「ねえ、効率を上げるためにセックスしようよ」
「ダメです」
そ、それは当たり前ですわよね。
いくら何でも、色情狂じゃありませんか。
今会ったばかりで人助けしてあげたら、エッチしようなんてとんでもないケダモノ・・・
「ガイディング、やめてもいいんですか?」
優男くんが再びエスパーくんに溜まった負のエネルギーを解放しようと、力を流し込んでいる。
「気持ちいい・・・」
エスパーくんが呟いた。
「俺のガイド・・・?」
あれ、二人の空気が甘くなってきた?
まあ、さっきよりはましですかね。
ガイディングしているところは、しっとりしていますから。
でもなんだか訳がわかりませんわね。
イケメンが手を繋いで甘い雰囲気を醸し出すのは悪くはありませんけど、実際の鑑賞には不適切なのかもしれません。
次いきましょ。
とことこと歩いていると、突然、獣人の男の子が目の前から走ってきた。
ピクン!私のBLセンサーが突如として跳ね上がります。
まあ、可愛らしいうさぎ獣人の男の子。
うさぎは多情と言いますからね・・・これはムフフな展開が待ち受けている?
っと思ったら、突然、狼獣人に襲われてしまいまいしたわ!
うさぎくんピンチ!
乙女ならぬ受けちゃんのピンチ!
「誰かー助けてあげてー」
叫んでも誰にも気づかれない。こ、こ、これはこれで不便なのでは・・・・
アワアワしていたら、突然狼の腹をヒョウの獣人が蹴り飛ばした。
と思ったらクマ獣人まで現れましたわ。
なんか、これはどうも・・・どうも獣臭いですわね。
やっぱりこちらも作家さんの情緒の賜物なんでしょうね。
現実には動物園の交尾を鑑賞させられているような気になりますわ。
しかも異種格闘技みたい。
やはり個人的にはカタツムリが究極のBLだと思うのですけど。獣人じゃありませんしね。いわゆるリバの可能性があるので、一定層の腐女子の方々の怒りを買うらしいですけど。個人的には最初は驚いたけど嫌いじゃありませんわ。
慣れれば、最高です。きゃっ!
・・・ノーマルが一番萌えるのかもしれませんわね。
そう、やっぱり最初っから、この一番ぶっといBLセンサーに従うべきでした!
もう迷いません!
私は強く心に決め、太いBLセンサーこと髪の毛の導くまま、インチキ西洋世界風な学園の中を走り抜けた。
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更新が止まってしまいすみません。
別連載(NL)で手が回らなくて。
とりあえず、お祭り(BL大賞)期間中の完結を目指してます。
それほど長くないので。
明日はいよいよ、本命の登場です!
応援ありがとうございます!
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