外れスキルの屑と言われ追放された最底辺の俺が大逆襲のリスタート! 最強賢者への道を歩み出す!「頼む、戻ってくれ」と言われても、もう遅い!

東導 号

文字の大きさ
385 / 777

第385話「じゃあ、腕輪へ入るか? 快適に寝られる上に、安全だぞ」

しおりを挟む
高貴なる4界王のひとり、火界王パイモンから、
極大魔法を含む、大いなる火の加護、そして強靭なファイアドレイクを、
忠実なる従士として得たリオネル。

今の時点で、現状に満足したのだろう。

『では、さらばだ、リオネル。また、会おうぞ』

空中高く浮かんでいたパイモンはすっと、煙のように消え去った。

こうしてリオネルは、高貴なる4界王全てと邂逅した。

修行に励もうと、決意を新たにする一方、
気になるのは、英雄の迷宮最下層で邂逅した、ソヴァール王国建国の開祖、
アリスティド・ソヴァールである。

4界王と出会ったら、『英霊召喚』を行使し、同席させるよう言われていたが……
リオネルの現時点での実力では、アリスティドを召喚する事は不可能なのだ。

英雄の迷宮でアリスティドに邂逅し、30回以上、英霊召喚へ挑んでいるが……
いまだに成功した事がない。

補正が50あるとはいえ、リオネルの現レベルは24……
やはりレベル88のアリスティドを呼び出すには、レベルが低すぎる。

ちなみに、鳥の王ジズは推定レべル90オーバーなのは確実だが、
こちらは空気界王オリエンスの加護により、召喚レベルの縛りが解消されているとしか、考えられない。

「ごめんなさい、アリスティド・ソヴァール様。貴方の英霊召喚が可能となったら、必ず高貴なる4界王様にお引き合わせ致します」

手を合わせ、謝罪するリオネル。

そんなこんなで、パイモンと別れてから……
擬態したファイアドレイク……火とかげサラマンダーを連れたリオネルは、
「避難させていた」ピクシーのジャンを、収納の腕輪から、出した。

『リ、リオネル様! ファ、ファイアドレイクは!? た、た、戦ったの!? あ、あれ? サラマンダーが居る!』

尋ねるジャンに対し、リオネルは笑顔。

『ああ、いろいろあって戦った。それで結局、仲間になった』

『な、仲間に?』

『ああ、こいつがそうだ』

リオネルはジャンが浮かぶ反対側に浮かぶサラマンダーを指さした。

『え? こいつ? この小さなサラマンダーが? でっかいファイアドレイク……なの?』

『ああ、そうだ。擬態しているんだよ』

『擬態……って』

『こいつを街道へ送って来たのは、俺にけしかけたのは、こいつの元の主、火界王パイモン様だったんだ』

『え? 高貴なる4界王のひとり火界王パイモン様!? ひえええっ!! お、おいら、びっくりだよ!』

『ああ、いろいろあった後、俺はパイモン様から火の加護を授かり、こいつを与えられた。これから一緒に旅をする。ちょうど、この原野と周囲は無人だ。皆に、紹介しよう』

微笑んだリオネルはそう言い、ケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟、鳥の王ジズ、
凍竜フロストドレイク、アスプ6体、鋼鉄、岩石のゴーレムを各1体、
召喚または収納の腕輪から、次々に呼び出した。

そして、ジャンに話した事と同じ経緯を語り、ファイアドレイクを紹介するとともに、「ついでとばかり」たっぷりと連携の訓練を行ったのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

迷宮都市フォルミーカから、さほど遠くない原野において、
連携訓練を行ったリオネル。

訓練終了後、ピクシーのジャン以外は、異界へ帰還。
もしくは収納の腕輪へ搬入。

街道へ転移し、旅を続ける。

転移したのは、次の目的地から約3kmの地点。

そこからゆっくり15分ほど歩き、リオネルは遂に遂に!
迷宮都市フォルミーカへ到着したのである。

時間は午後5時少し過ぎ……

これまでリオネルが旅して来た街同様、正門には、屈強な門番が数名、
入場者のチェックを行っていた。

入場を希望する旅人はこれまた他の街同様、修行中らしき若い騎士、商人、郵便配達人、巡礼の親子など、様々な職業かつ出で立ちの者が、数列に別れ、並んでいる。

やはり人数が多くて目立つのが、革鎧に身を固めた冒険者だ。

右肩にジャンを座らせた革鎧姿のリオネルも、その列のひとつに並ぶ。

すかさずジャンが話しかけて来る。

ピクシーたるジャンの姿は、常人には見えないし、会話は心と心で話す念話。

話していても、周囲の者が訝しがる事はない。

『リオネル様』

『何だい?』

『おいら、生まれてから一度も、迷宮に潜った事がない。魔物は怖いし、暗くて狭い場所は苦手なんだ』

『そうか。もしも迷宮が苦手だったら、さっきみたいにするか?』

『さっきみたいって?』

『ああ、収納の腕輪さ』

リオネルが言うと、ジャンは、

『リオネル様の空間魔法って、収納の腕輪かあ……』

と言い、更に話を続ける。

『おいら、収納の腕輪に入ったら、眠くなって寝ちゃった。さっき外へ出して貰った時、目が覚めた。魔法のせいか分からないけど、気分が良くて、爽快な目覚めだったよ』

と、にっこり。

それではと、リオネル。

『だったら迷宮探索中は、ジャンは腕輪へ入るか? 快適に寝られる上に、安全だぞ』

ジャンの安全を考えたリオネルの提案。

しかし、ジャンは首を振る。

『いやいや、入らない。おいら、リオネル様の為に働く。自分の役目を果たすよ』

……そうこうしているうちに、リオネルの順番が来た。

リオネルは冒険者ギルドの所属登録証を提示する。

燦然と輝くランクAの文字を見た門番は、18歳のリオネルを見直し、
「ほう」と感嘆のため息を吐いたのである。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます

水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。 勇者、聖女、剣聖―― 華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。 【戦術構築サポートAI】 【アンドロイド工廠】 【兵器保管庫】 【兵站生成モジュール】 【拠点構築システム】 【個体強化カスタマイズ】 王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。 だが―― この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。 最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。 識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。 「今日からお前はレイナだ」 これは、勇者ではない男が、 メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。 屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、 趣味全開で異世界を生きていく。 魔王とはいずれ戦うことになるだろう。 だが今は―― まずは冒険者登録からだ。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜

みおな
ファンタジー
 私の名前は、瀬尾あかり。 37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。  そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。  今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。  それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。  そして、目覚めた時ー

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

生活魔法は万能です

浜柔
ファンタジー
 生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。  それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。  ――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

処理中です...