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第55話「ダンの好み」
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ヴィリヤが、「ばった~ん」と乱暴に閉めた書斎の扉……
「ちらり」と見たゲルダが言う。
「あれ……ダンの……せいよ」
「俺のせい?」
首を傾げるダンへ、ゲルダは納得したように頷いている。
「ええ、ヴィリヤ様は今迄に、実の親からも厳しく叱られた事がなかったから……それを貴方が」
「ああ、そうか。容赦なくお尻ペンペ~ンしたからな」
「ええ、あの時」
ゲルダは、少しだけ遠い目をした。
昔の良き思い出を懐かしむような、和やかな眼差しだ。
口角が面白そうに、少しだけ上がっている。
お仕置きされたのに、何故?と、エリンは訝しがる。
微妙な表情のエリンへ、にっこりと笑顔で返したゲルダは話を続ける。
「……ヴィリヤ様と私は、怒り狂った貴方から束縛と沈黙の魔法を掛けられ、完全に自由を奪われた……」
ヴィリヤに騙されて、ダンは数か月もの間、ただ働きをさせられていた。
ダンへ支払われる筈の冒険者ギルドの報酬を、ヴィリヤはそっくり自分の懐へ入れていたのである。
ひょんな事で、その事実を知ったダンは激怒した。
その時とったヴィリヤの生意気な態度も、ダンの怒りの炎に油を注いだ。
ヴィリヤは巻きあげた金が必要経費だと冷たく言い放った上に、ダンを酷く罵倒したからである。
ダンも、記憶を呼び覚ます。
「ああ、使用人が来ると騒がれて面倒だったからな」
「ふふ、私達は床に芋虫のように転がされたわね……死にそうな顔のヴィリヤ様が貴方に軽々と抱えられ、可愛いお尻をぺろんと出された時には絶対に犯されると思ったもの」
ゲルダはそう言うと、「ふふっ」と悪戯っぽく笑う。
しかしダンは、首を「ぶんぶん」と激しく振る。
「誰が犯すか! 俺はケダモノじゃねぇ」
断固否定したダン。
当然だと、ダンに追随したのがエリンである。
「そうだよ、ダンはそんな事しない! それに貴女達はダンの好みじゃないもの」
きっぱりと言い切るエリン。
ゲルダは何故? という怪訝な表情である。
「は? 私達がダンの好みじゃない?」
そんなゲルダの問いに対して、エリンが衝撃的な発言をする。
「ダンはね! エリンのおっきいおっぱいが、だ~い好きだから!」
エリンの、とんでもない爆弾発言にダンは大慌てである。
「ばばば、ば、馬鹿! エリン」
「ダンはね、夜一緒に寝る時、エリンの胸に顔を埋めて甘えるのがね、だ~い好きなの。エリンはね、このおっぱいで優しく顔を挟んであげるのよ」
先程から話の内容が微妙なので、エリンは自分の優位性を主張したかったのだろう。
自分がいかにダンと仲が良いか、愛し合っているのか、ゲルダへ直球を投げ込んだのだ。
ダンには、エリンの気持ちは分かる。
宿敵のエルフに対し、張り合いたい気持ちがあるのだろう。
それは、とても良く理解できるが……
引き合いに出されるダンは、堪ったものではない。
「くうう……」
唸るダンに構わず、エリンは自分のたわわな胸を、手で「ぐっ」と持ち上げて強調する。
「こんな技は、貴女達には絶対にムリじゃない?」
「…………」
服の上からでも、はっきり分かる。
エリンの手で「ゆさゆさ」と揺れる、豊かなおっぱいを見たゲルダは無言だ。
ダンも耐え切れず、真っ赤になって俯いてしまう。
ゲルダは、暫くエリンの巨大なおっぱいを凝視した後……
ゆっくりと視線を動かし、自分の胸を見た。
……平坦である。
限りなく真っ平だ。
「…………成る程……ダンの『好み』というのが、よ~く分かりました。ヴィリヤ様も私も、どうせ『ちっぱい女』ですからね」
今迄、和やかな目をしていたゲルダの目が冷たい。
鳶色の美しい瞳には、強烈な殺気が込められていた。
書斎の空気も、「びしびし」音をたてて凍って行く。
ダンには、そんな幻聴が聞こえる……
こうなったら、もう退散した方が良さそうだ。
「えっと……俺達そろそろ失礼するわ。だ、だからさ、『ゲルダ様』から報酬を頂きたいと思いますが」
何故か、いきなり敬語を使うダン。
予想通りというか、つれなくゲルダは首を振る。
「駄目ね、そんな事言われたら、絶対に支払えないわ」
「な!?」
驚くダン。
しかし!
「なんちゃって……嘘。契約だからちゃんと払うわ……でも怒ったの、半分は本気なのよ、ふふ」
いつの間にか、ゲルダの怒りは収まっていた。
空気を読んだダンは、ひたすら謝るしかない。
ダンではなく、エリンの発言なのだが……
『嫁の暴言の責任』は自分にあるとダンは思う。
だから、深く頭を下げて詫びる。
「分かった、悪かったよ」
「ええ、許します。というか……これまでの経緯を考えると、貴方は一方的な被害者。その上でヴィリヤ様の、あの不当な行為……怒って当然だものね」
口調からすると、ゲルダもダンが召喚された経緯《いきさつ》を知っているらしい。
しかも、ダンに対し同情的なようだ。
「…………」
どう答えて良いか、迷ったのだろう。
ダンは、返事を保留した。
口を「ぐっ」とつぐんでしまう。
そんなダンに構わず、ゲルダは淡々と話し続ける。
「ダンはとても誠実だから……その子も好きになったのね」
「…………」
「……さて、今度こそ報酬をお支払いするわ」
「???」
一方、エリンは戸惑っていた。
ゲルダは……そしてヴィリヤも。
従来抱いていた、冷たいエルフのイメージとは全然違うからだ。
目の前に居るゲルダは、亡き父からの教えや古文書で得た知識とは、全く違うエルフなのである。
プライドはとても高そうだが……何となく温かい。
複雑な表情をするエリンを見た、ゲルダはパチンと片目を瞑った。
先程の悪戯っぽい笑みを、またも浮かべている。
笑顔のまま、ゲルダは素早く立ち上がり、書斎の奥に置かれた巨大な金庫へ歩んで行ったのであった。
「ちらり」と見たゲルダが言う。
「あれ……ダンの……せいよ」
「俺のせい?」
首を傾げるダンへ、ゲルダは納得したように頷いている。
「ええ、ヴィリヤ様は今迄に、実の親からも厳しく叱られた事がなかったから……それを貴方が」
「ああ、そうか。容赦なくお尻ペンペ~ンしたからな」
「ええ、あの時」
ゲルダは、少しだけ遠い目をした。
昔の良き思い出を懐かしむような、和やかな眼差しだ。
口角が面白そうに、少しだけ上がっている。
お仕置きされたのに、何故?と、エリンは訝しがる。
微妙な表情のエリンへ、にっこりと笑顔で返したゲルダは話を続ける。
「……ヴィリヤ様と私は、怒り狂った貴方から束縛と沈黙の魔法を掛けられ、完全に自由を奪われた……」
ヴィリヤに騙されて、ダンは数か月もの間、ただ働きをさせられていた。
ダンへ支払われる筈の冒険者ギルドの報酬を、ヴィリヤはそっくり自分の懐へ入れていたのである。
ひょんな事で、その事実を知ったダンは激怒した。
その時とったヴィリヤの生意気な態度も、ダンの怒りの炎に油を注いだ。
ヴィリヤは巻きあげた金が必要経費だと冷たく言い放った上に、ダンを酷く罵倒したからである。
ダンも、記憶を呼び覚ます。
「ああ、使用人が来ると騒がれて面倒だったからな」
「ふふ、私達は床に芋虫のように転がされたわね……死にそうな顔のヴィリヤ様が貴方に軽々と抱えられ、可愛いお尻をぺろんと出された時には絶対に犯されると思ったもの」
ゲルダはそう言うと、「ふふっ」と悪戯っぽく笑う。
しかしダンは、首を「ぶんぶん」と激しく振る。
「誰が犯すか! 俺はケダモノじゃねぇ」
断固否定したダン。
当然だと、ダンに追随したのがエリンである。
「そうだよ、ダンはそんな事しない! それに貴女達はダンの好みじゃないもの」
きっぱりと言い切るエリン。
ゲルダは何故? という怪訝な表情である。
「は? 私達がダンの好みじゃない?」
そんなゲルダの問いに対して、エリンが衝撃的な発言をする。
「ダンはね! エリンのおっきいおっぱいが、だ~い好きだから!」
エリンの、とんでもない爆弾発言にダンは大慌てである。
「ばばば、ば、馬鹿! エリン」
「ダンはね、夜一緒に寝る時、エリンの胸に顔を埋めて甘えるのがね、だ~い好きなの。エリンはね、このおっぱいで優しく顔を挟んであげるのよ」
先程から話の内容が微妙なので、エリンは自分の優位性を主張したかったのだろう。
自分がいかにダンと仲が良いか、愛し合っているのか、ゲルダへ直球を投げ込んだのだ。
ダンには、エリンの気持ちは分かる。
宿敵のエルフに対し、張り合いたい気持ちがあるのだろう。
それは、とても良く理解できるが……
引き合いに出されるダンは、堪ったものではない。
「くうう……」
唸るダンに構わず、エリンは自分のたわわな胸を、手で「ぐっ」と持ち上げて強調する。
「こんな技は、貴女達には絶対にムリじゃない?」
「…………」
服の上からでも、はっきり分かる。
エリンの手で「ゆさゆさ」と揺れる、豊かなおっぱいを見たゲルダは無言だ。
ダンも耐え切れず、真っ赤になって俯いてしまう。
ゲルダは、暫くエリンの巨大なおっぱいを凝視した後……
ゆっくりと視線を動かし、自分の胸を見た。
……平坦である。
限りなく真っ平だ。
「…………成る程……ダンの『好み』というのが、よ~く分かりました。ヴィリヤ様も私も、どうせ『ちっぱい女』ですからね」
今迄、和やかな目をしていたゲルダの目が冷たい。
鳶色の美しい瞳には、強烈な殺気が込められていた。
書斎の空気も、「びしびし」音をたてて凍って行く。
ダンには、そんな幻聴が聞こえる……
こうなったら、もう退散した方が良さそうだ。
「えっと……俺達そろそろ失礼するわ。だ、だからさ、『ゲルダ様』から報酬を頂きたいと思いますが」
何故か、いきなり敬語を使うダン。
予想通りというか、つれなくゲルダは首を振る。
「駄目ね、そんな事言われたら、絶対に支払えないわ」
「な!?」
驚くダン。
しかし!
「なんちゃって……嘘。契約だからちゃんと払うわ……でも怒ったの、半分は本気なのよ、ふふ」
いつの間にか、ゲルダの怒りは収まっていた。
空気を読んだダンは、ひたすら謝るしかない。
ダンではなく、エリンの発言なのだが……
『嫁の暴言の責任』は自分にあるとダンは思う。
だから、深く頭を下げて詫びる。
「分かった、悪かったよ」
「ええ、許します。というか……これまでの経緯を考えると、貴方は一方的な被害者。その上でヴィリヤ様の、あの不当な行為……怒って当然だものね」
口調からすると、ゲルダもダンが召喚された経緯《いきさつ》を知っているらしい。
しかも、ダンに対し同情的なようだ。
「…………」
どう答えて良いか、迷ったのだろう。
ダンは、返事を保留した。
口を「ぐっ」とつぐんでしまう。
そんなダンに構わず、ゲルダは淡々と話し続ける。
「ダンはとても誠実だから……その子も好きになったのね」
「…………」
「……さて、今度こそ報酬をお支払いするわ」
「???」
一方、エリンは戸惑っていた。
ゲルダは……そしてヴィリヤも。
従来抱いていた、冷たいエルフのイメージとは全然違うからだ。
目の前に居るゲルダは、亡き父からの教えや古文書で得た知識とは、全く違うエルフなのである。
プライドはとても高そうだが……何となく温かい。
複雑な表情をするエリンを見た、ゲルダはパチンと片目を瞑った。
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