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《第4章》 もう一度、オレンジ
トラカナ城の夜 3☆
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自由をうばった獲物を、無慈悲にクロードは眺めた。胸元がはだけかかった姿が恥ずかしくて、エリーの顔は苦痛にゆがんでいる。
「あぁ、良い眺めだな。お前が嫌がっているのがよく分かる。今夜はそういう気分なんだ。別に俺は、お前がノーアの息子と関係したことに怒ってるんじゃない。お前のせいで、あいつが居なくなったことに納得できないんだ。同じ絶望を味わわせてやりたい」
「あいつ」が、セレナであることは、痛いほどエリーにも伝わっていた。セレナを失った彼は、自棄ですさんだ雰囲気が剥きだしだった。彼はエリーの体を挟むように膝をついたので、いよいよ逃げ場をなくした。
エリーの体に、彼は無造作に手を伸ばした。身をよじってクロードの手から逃れようとしたが、無駄な試みだった。彼の手が胸元から素肌にいったとき、目にたまった涙は透明な膜をはり今にも零れおちそうに膨らんだ。
「クロード様、お願いします。やめてください、お赦しください」
彼の返答はなく、夜着は音をたてて引き裂かれた。エリーの白い肌が夜気にさらされる。
「……ッ。ひ、や……」
「なぜ嫌がる。初めてではないだろうに」
腹ばいになって身を隠そうとするエリーに、クロードが折り重なった。
果実のように膨らんだ胸を鷲掴みにする。片手は白い膨らみをこねあげ、先端の乳首を刺激しながら、首筋から耳朶へと酒くさい息を吹きかけながら舐めまわし、鬱血をのこすように強く吸いあげていく。エリーの拒絶と嫌悪を楽しんでいるかのようだった。エリーにできるのは、声をあげないよう唇をきつく閉ざすことだけだった。
すでに悦びを知ってしまっていた体は、意志に反して受け入れるのがはやかった。
彼が胸をもみしだき、口を寄せて吸いあげていく。思わせぶりに片手を太腿に這わせて、下着ごしに最も敏感な部分に指先を軽くあてたとき、エリーは思わず甘い声を上げてしまった。
電流のように快感が奥へと走っていく。
「は、ぅん」
「待ちかねていた、と言いたげだな。濡れてる」クロードは言葉でもエリーを嬲った。
彼は内側に指をさしこみ、媚肉をやわやわと押してゆく。容赦なく、快楽の蜜壺へと二本目を沈めていった。
エリーは眉を寄せ、嫌悪の意をしめした。心は拒絶しているのに、体からは湿った淫らな水音がぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅと響き、エリーの心を苛む。
すでに、とめどなく涙が流れていた。内側でゆるやかに出し入れされる長い指が、恍惚と苦痛の波へとエリーをいざなってゆく。
「強情だな。一緒に楽しめばいい」
「……それはセレナ様が望んでいたことですか?」
「お前になにが分かる?」
その名前にクロードは強く反応した。途端に表情が変わる。燐光のような青白い怒りが、顔に露わになった。
怒りと衝動のままクロードは服を脱ぎ捨てると、熱く膨張した切っ先をエリーの中心にあてがった。必死に彼女が抗っても、もう取りあう気さえない。這いずって逃げようとする彼女の腰を、太腿から捕らえて自身に引き寄せると大きく開き、一気に奥まで入ってきた。
「……うッ。ふ、は……」
苦しげに呻きながらも、エリーの体は負荷をうまく逃がしてクロードの質量、形にみるみる馴染んでいく。
「手加減しなくていいのが楽だな。そういう意味では、奴に感謝しなくてはならないか」
彼は一つ嘲ると、唇をなめた。最奥まで到達したとみるや腰を動かし、エリーの子宮を突きあげるようにして蹂躙していく。ほの暗い愉悦した表情で、坑道をつくるようにガツガツと穿っていった。
あらゆる意味でジェイの行為とは違った。
ジェイはもっと優しかった。熱に浮かされていたけれども、エリーの表情に注意深く、いつも彼女の声に耳をすませていてくれた。どんな小さな吐息も聞き洩らさないでいてくれた。
――ジェイ。お願い、助けて。
エリーの濡れた瞳はすっかり快楽の色に染まりきっていたのに、どこまでもジェイを探していた。
なのに、彼はどこにもいない。狂気のきざしを瞳にやどしたクロードが、彼とは違うやり方で、彼とは違う感触で、彼女の体を揺らし、欲望を叩きつけるように貪っている。
クロードからもらう快感なんて、いらない。
そう思っているのに、体勢をかえては貫かれ、絶頂へと何度も突き上げられていくうちに、エリーの意識は混濁し、麻痺したように喘がされている。
胎内に、腹に、尻に何度彼の精を吐きだされたか、最後まで数えていることはできなかった。
「あぁ、良い眺めだな。お前が嫌がっているのがよく分かる。今夜はそういう気分なんだ。別に俺は、お前がノーアの息子と関係したことに怒ってるんじゃない。お前のせいで、あいつが居なくなったことに納得できないんだ。同じ絶望を味わわせてやりたい」
「あいつ」が、セレナであることは、痛いほどエリーにも伝わっていた。セレナを失った彼は、自棄ですさんだ雰囲気が剥きだしだった。彼はエリーの体を挟むように膝をついたので、いよいよ逃げ場をなくした。
エリーの体に、彼は無造作に手を伸ばした。身をよじってクロードの手から逃れようとしたが、無駄な試みだった。彼の手が胸元から素肌にいったとき、目にたまった涙は透明な膜をはり今にも零れおちそうに膨らんだ。
「クロード様、お願いします。やめてください、お赦しください」
彼の返答はなく、夜着は音をたてて引き裂かれた。エリーの白い肌が夜気にさらされる。
「……ッ。ひ、や……」
「なぜ嫌がる。初めてではないだろうに」
腹ばいになって身を隠そうとするエリーに、クロードが折り重なった。
果実のように膨らんだ胸を鷲掴みにする。片手は白い膨らみをこねあげ、先端の乳首を刺激しながら、首筋から耳朶へと酒くさい息を吹きかけながら舐めまわし、鬱血をのこすように強く吸いあげていく。エリーの拒絶と嫌悪を楽しんでいるかのようだった。エリーにできるのは、声をあげないよう唇をきつく閉ざすことだけだった。
すでに悦びを知ってしまっていた体は、意志に反して受け入れるのがはやかった。
彼が胸をもみしだき、口を寄せて吸いあげていく。思わせぶりに片手を太腿に這わせて、下着ごしに最も敏感な部分に指先を軽くあてたとき、エリーは思わず甘い声を上げてしまった。
電流のように快感が奥へと走っていく。
「は、ぅん」
「待ちかねていた、と言いたげだな。濡れてる」クロードは言葉でもエリーを嬲った。
彼は内側に指をさしこみ、媚肉をやわやわと押してゆく。容赦なく、快楽の蜜壺へと二本目を沈めていった。
エリーは眉を寄せ、嫌悪の意をしめした。心は拒絶しているのに、体からは湿った淫らな水音がぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅと響き、エリーの心を苛む。
すでに、とめどなく涙が流れていた。内側でゆるやかに出し入れされる長い指が、恍惚と苦痛の波へとエリーをいざなってゆく。
「強情だな。一緒に楽しめばいい」
「……それはセレナ様が望んでいたことですか?」
「お前になにが分かる?」
その名前にクロードは強く反応した。途端に表情が変わる。燐光のような青白い怒りが、顔に露わになった。
怒りと衝動のままクロードは服を脱ぎ捨てると、熱く膨張した切っ先をエリーの中心にあてがった。必死に彼女が抗っても、もう取りあう気さえない。這いずって逃げようとする彼女の腰を、太腿から捕らえて自身に引き寄せると大きく開き、一気に奥まで入ってきた。
「……うッ。ふ、は……」
苦しげに呻きながらも、エリーの体は負荷をうまく逃がしてクロードの質量、形にみるみる馴染んでいく。
「手加減しなくていいのが楽だな。そういう意味では、奴に感謝しなくてはならないか」
彼は一つ嘲ると、唇をなめた。最奥まで到達したとみるや腰を動かし、エリーの子宮を突きあげるようにして蹂躙していく。ほの暗い愉悦した表情で、坑道をつくるようにガツガツと穿っていった。
あらゆる意味でジェイの行為とは違った。
ジェイはもっと優しかった。熱に浮かされていたけれども、エリーの表情に注意深く、いつも彼女の声に耳をすませていてくれた。どんな小さな吐息も聞き洩らさないでいてくれた。
――ジェイ。お願い、助けて。
エリーの濡れた瞳はすっかり快楽の色に染まりきっていたのに、どこまでもジェイを探していた。
なのに、彼はどこにもいない。狂気のきざしを瞳にやどしたクロードが、彼とは違うやり方で、彼とは違う感触で、彼女の体を揺らし、欲望を叩きつけるように貪っている。
クロードからもらう快感なんて、いらない。
そう思っているのに、体勢をかえては貫かれ、絶頂へと何度も突き上げられていくうちに、エリーの意識は混濁し、麻痺したように喘がされている。
胎内に、腹に、尻に何度彼の精を吐きだされたか、最後まで数えていることはできなかった。
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