3 / 41
第1章 異世界転生
第2話 アキと少女ら
しおりを挟む
アキは今までの成長の遅れを取り戻さんとするかのようにすくすくと育っていった。
アキがよちよち歩きをマスターする頃には、ようやくだが少しずつ現地語を理解し始めていた。というよりもリリが不在中、ナディアがこっそり「マ~マ、ママ」と刷り込みをしてくるのだ。
ちなみにいつもリリが寝ている藁のベッドを指さして「バ~バ」と教えてくれるので、アキは2人が揃ったところで「マ~マ」と「バ~バ」を披露することにした。
「っ、リリさん、聞きました?今ぁ、ワダシのことママってぇ~」
「えぇちゃんと聞きましたよ。聞き逃すもんですか。一体誰が教え込んだんでしょうね?」
鼻声でアキのことを抱きしめ喜んでいるナディアは後ろにいる満面の笑顔の白夜叉に気付いていない。その後アキは「バ~バ」と呼ぶのを躊躇うのだが、その理由はナディアの頬の色が証明していた。
アキは2歳になった。とはいうものの、実際の誕生日など知りえないのだから、ナディアがアキを拾ってからの年月である。この頃になると、赤ん坊の若い脳のおかげか、簡単な異世界語は理解することができていた。
その日は朝からナディアは夕食用の食材を確保するために狩りに出かけており、家にはリリとアキの2人だけ。この村では誕生日だけは、一日2食から3食に変えお祝いをするようだ。
アキがお昼寝をしている傍らで、リリは日々大きくなるアキのために編み物に勤しんでいた。
===============================================================================-==
「ほらっ!もっと腰を落とすんだよ!」
そう言って発破をかけるのは高校生くらいの女の子。身長は140cmほど。純日本人の顔つきで、肩までの黒髪がよく似合う可愛らしい少女である。なぜか前世の日本でいかにもなくノ一装束を着ているが、
「いいか!潜入するときってのは立っていることよか低姿勢でいる時間のほうが圧倒的に重要なんだ。今のうちに自分の目線の高さを把握しとくんだよ!」
既に訓練が始まって2時間が経過していた。いつも詩うたと名乗るこの少女の特訓はアキにとって楽なものではない。歩行術から始まり、走行術、戦闘術、潜入術、そして陰形術と前世のアキには縁が無かったことばかりを教えこもうとしていたからだ。
========================================================================================
彼女らと初めてアキが対面したのは、アキが約1年前にこの世界に意識を取り戻した日の夜であった。リリとナディアとアキ、決して広くない寝室に3人川の字になって寝ていた深夜。深い眠りについていたアキの頭の中に響く声があった。
「お~い。お~い。」
声のする方に意識を向けると、真っ白な空間に2人の女の子が立っている。1人は古来の
日本の着物を着ており、もう一人は以前テレビ見たことのあるネイティブアメリカンの格好をした少女である。着物の女の子が尋ねてくる。
「なあ、お前言葉わかるか?」
戸惑いながらも、アキはコクコクと頷く。今の自分の体は1歳児である。見上げていると首が痛い。
「お~。よかった。よかった。実はな……。」
彼女の話をまとめるとこうである。彼女こと詩は室町時代に朝廷に仕える隠密だったそうだ。だが人一倍好奇心が強い彼女はその前衛的な思想から仲間内で疎まれ始め、そして最期には仲間に裏切られて死んだはずだった。
しかし、ふと目覚めてみると彼女は真っ白な空間にいた。とりあえず歩き回れることができたので、フラフラしていると空間の切れ目を見つけたそうだ。興味本位でその空間をのぞき込んでみると、そこにもう1人のネイティブアメリカンっぽい女の子が立ち尽くしていたとのこと。
言葉が通じず、身振り手振りで説明してみたものの断念。なんとか突破口を探していたところ、自分が入って来た切れ目とは別の切れ目を見つけて2人で入ってきたら、気持ちよさそうに寝ているアキを見つけたとのことだ。
「お前、しゃべることはできるか?」
と、聞いてくる詩に、アキはどうなのだろうと思いながら試すと
「あ~あ~、あっ大丈夫みたいですね。」
となんとか会話できそうなことを伝える。詩の隣で1歳児がしゃべっていることに驚き、なんとも言えない顔になっている女の子がいるのだが。
元くノ一の詩。20歳。そしてディラと名乗るネイティブアメリカンの女の子。自己紹介も満足には出来なかった。
次の日の朝、アキが目を覚ますと隣ではまだ2人は寝息をたてていた。壁の隙間から外の様子を窺うもまだ日は昇りきってはいないようだった。
アキは昨夜対面した2人を思い返す。夢としては鮮明に覚えていた。
《お~、なんか変な感じだな~。》
アキの頭の中で聞き覚えのある声がする。詩の声だ。
詩によるとあのままアキのいた空間に留まっていたところ、アキの感覚の一部を共有できるようになったようだと教えてくれている。おそらく今、彼女らが見ている景色は自分が見ているものと同じなどであろう。
この日を境にアキたち3人はリリたちが話す言葉を教材として、この世界の言葉を学ぶことを最優先にして情報交換を行った。
どうやらやはりあの白い空間は夢の中の世界らしく、最初に各々がいた部屋がそれぞれの所有する空間であることがわかった。どうやら自分の空間では自分のイメージした通りに空間を創造できるらしく、当初は3人共文字通り夢中で模様替えを行っていた。
結果、詩は豪華な大名屋敷を創造し、1人用住まいにアレンジし暇なときは天気を操作し軒先で日向ぼっこするのがお気に入りらしい。
ディラは贅沢な物は好まないようで、アメリカにあった自分の集落をそのまま再現し、日中は弓矢の練習や、狩りを楽しんでいた。
アキは、ハリウッドスターばりに豪華な部屋を創造し、広いリビングに重厚なソファー、壁一面のガラス越しに富士山を眺めることができるように改良に全力を注いだ。また、前世の記憶に関しては、忘れていた記憶であっても引き出しから物を取り出すかのように出し入れができることを発見し、大型スクリーンを創造してからは、映画やドラマのDVDを再現することに時間を費やした。
後日談ではあるが、アキの部屋からは時折家具家電が紛失しており、なぜか大名屋敷には不釣り合いの大型ソファーやDVDプレイヤーが設置されていたという。
アキがさらに不運に見舞われたのは、自分の姿さえも夢の中では変えることができることがわかってからである。その頃になると、詩は体を動かすことに飢えており、目の前にいる美味しそうな鴨を見逃すことは出来なかった。
「おい、アキ。特訓すんぞ!槍持て。」
夜が更けてアキが眠りにつき、夢の世界に赴くと、詩は待ってましたと言わんばかりに声を張る。隣にはディラがテレビにしがみついて顔が菓子パンである主人公の子供向けアニメを見ている。詩はアキの記憶から探ったくノ一の衣装を気にいってしまい、標準装備である。
はぁ、とアキはこの毎晩の出来事に小さなため息をつき体を前世の10代後半だった姿に変身させる。そして増設したウッドデッキにでて数時間もの間、ひたすら鍛錬を行うのだ。
夢の世界で行うこの修行、意識しない限り疲れも感じることもなく、真剣で斬り合っても怪我することもないのだが、それが余計に詩の戦闘欲を刺激していた。
昼の特訓を終え、目を覚ましてからアキはリリと手遊びをして遊んでいると、夕方になりナディアが帰宅する。ウサギを2羽抱えている。
まだ固形物は厳しいんだけどな。とアキは思いながらもウサギを抱えたナディアの満足そうな顔に幸せを覚えるのだった。
アキがよちよち歩きをマスターする頃には、ようやくだが少しずつ現地語を理解し始めていた。というよりもリリが不在中、ナディアがこっそり「マ~マ、ママ」と刷り込みをしてくるのだ。
ちなみにいつもリリが寝ている藁のベッドを指さして「バ~バ」と教えてくれるので、アキは2人が揃ったところで「マ~マ」と「バ~バ」を披露することにした。
「っ、リリさん、聞きました?今ぁ、ワダシのことママってぇ~」
「えぇちゃんと聞きましたよ。聞き逃すもんですか。一体誰が教え込んだんでしょうね?」
鼻声でアキのことを抱きしめ喜んでいるナディアは後ろにいる満面の笑顔の白夜叉に気付いていない。その後アキは「バ~バ」と呼ぶのを躊躇うのだが、その理由はナディアの頬の色が証明していた。
アキは2歳になった。とはいうものの、実際の誕生日など知りえないのだから、ナディアがアキを拾ってからの年月である。この頃になると、赤ん坊の若い脳のおかげか、簡単な異世界語は理解することができていた。
その日は朝からナディアは夕食用の食材を確保するために狩りに出かけており、家にはリリとアキの2人だけ。この村では誕生日だけは、一日2食から3食に変えお祝いをするようだ。
アキがお昼寝をしている傍らで、リリは日々大きくなるアキのために編み物に勤しんでいた。
===============================================================================-==
「ほらっ!もっと腰を落とすんだよ!」
そう言って発破をかけるのは高校生くらいの女の子。身長は140cmほど。純日本人の顔つきで、肩までの黒髪がよく似合う可愛らしい少女である。なぜか前世の日本でいかにもなくノ一装束を着ているが、
「いいか!潜入するときってのは立っていることよか低姿勢でいる時間のほうが圧倒的に重要なんだ。今のうちに自分の目線の高さを把握しとくんだよ!」
既に訓練が始まって2時間が経過していた。いつも詩うたと名乗るこの少女の特訓はアキにとって楽なものではない。歩行術から始まり、走行術、戦闘術、潜入術、そして陰形術と前世のアキには縁が無かったことばかりを教えこもうとしていたからだ。
========================================================================================
彼女らと初めてアキが対面したのは、アキが約1年前にこの世界に意識を取り戻した日の夜であった。リリとナディアとアキ、決して広くない寝室に3人川の字になって寝ていた深夜。深い眠りについていたアキの頭の中に響く声があった。
「お~い。お~い。」
声のする方に意識を向けると、真っ白な空間に2人の女の子が立っている。1人は古来の
日本の着物を着ており、もう一人は以前テレビ見たことのあるネイティブアメリカンの格好をした少女である。着物の女の子が尋ねてくる。
「なあ、お前言葉わかるか?」
戸惑いながらも、アキはコクコクと頷く。今の自分の体は1歳児である。見上げていると首が痛い。
「お~。よかった。よかった。実はな……。」
彼女の話をまとめるとこうである。彼女こと詩は室町時代に朝廷に仕える隠密だったそうだ。だが人一倍好奇心が強い彼女はその前衛的な思想から仲間内で疎まれ始め、そして最期には仲間に裏切られて死んだはずだった。
しかし、ふと目覚めてみると彼女は真っ白な空間にいた。とりあえず歩き回れることができたので、フラフラしていると空間の切れ目を見つけたそうだ。興味本位でその空間をのぞき込んでみると、そこにもう1人のネイティブアメリカンっぽい女の子が立ち尽くしていたとのこと。
言葉が通じず、身振り手振りで説明してみたものの断念。なんとか突破口を探していたところ、自分が入って来た切れ目とは別の切れ目を見つけて2人で入ってきたら、気持ちよさそうに寝ているアキを見つけたとのことだ。
「お前、しゃべることはできるか?」
と、聞いてくる詩に、アキはどうなのだろうと思いながら試すと
「あ~あ~、あっ大丈夫みたいですね。」
となんとか会話できそうなことを伝える。詩の隣で1歳児がしゃべっていることに驚き、なんとも言えない顔になっている女の子がいるのだが。
元くノ一の詩。20歳。そしてディラと名乗るネイティブアメリカンの女の子。自己紹介も満足には出来なかった。
次の日の朝、アキが目を覚ますと隣ではまだ2人は寝息をたてていた。壁の隙間から外の様子を窺うもまだ日は昇りきってはいないようだった。
アキは昨夜対面した2人を思い返す。夢としては鮮明に覚えていた。
《お~、なんか変な感じだな~。》
アキの頭の中で聞き覚えのある声がする。詩の声だ。
詩によるとあのままアキのいた空間に留まっていたところ、アキの感覚の一部を共有できるようになったようだと教えてくれている。おそらく今、彼女らが見ている景色は自分が見ているものと同じなどであろう。
この日を境にアキたち3人はリリたちが話す言葉を教材として、この世界の言葉を学ぶことを最優先にして情報交換を行った。
どうやらやはりあの白い空間は夢の中の世界らしく、最初に各々がいた部屋がそれぞれの所有する空間であることがわかった。どうやら自分の空間では自分のイメージした通りに空間を創造できるらしく、当初は3人共文字通り夢中で模様替えを行っていた。
結果、詩は豪華な大名屋敷を創造し、1人用住まいにアレンジし暇なときは天気を操作し軒先で日向ぼっこするのがお気に入りらしい。
ディラは贅沢な物は好まないようで、アメリカにあった自分の集落をそのまま再現し、日中は弓矢の練習や、狩りを楽しんでいた。
アキは、ハリウッドスターばりに豪華な部屋を創造し、広いリビングに重厚なソファー、壁一面のガラス越しに富士山を眺めることができるように改良に全力を注いだ。また、前世の記憶に関しては、忘れていた記憶であっても引き出しから物を取り出すかのように出し入れができることを発見し、大型スクリーンを創造してからは、映画やドラマのDVDを再現することに時間を費やした。
後日談ではあるが、アキの部屋からは時折家具家電が紛失しており、なぜか大名屋敷には不釣り合いの大型ソファーやDVDプレイヤーが設置されていたという。
アキがさらに不運に見舞われたのは、自分の姿さえも夢の中では変えることができることがわかってからである。その頃になると、詩は体を動かすことに飢えており、目の前にいる美味しそうな鴨を見逃すことは出来なかった。
「おい、アキ。特訓すんぞ!槍持て。」
夜が更けてアキが眠りにつき、夢の世界に赴くと、詩は待ってましたと言わんばかりに声を張る。隣にはディラがテレビにしがみついて顔が菓子パンである主人公の子供向けアニメを見ている。詩はアキの記憶から探ったくノ一の衣装を気にいってしまい、標準装備である。
はぁ、とアキはこの毎晩の出来事に小さなため息をつき体を前世の10代後半だった姿に変身させる。そして増設したウッドデッキにでて数時間もの間、ひたすら鍛錬を行うのだ。
夢の世界で行うこの修行、意識しない限り疲れも感じることもなく、真剣で斬り合っても怪我することもないのだが、それが余計に詩の戦闘欲を刺激していた。
昼の特訓を終え、目を覚ましてからアキはリリと手遊びをして遊んでいると、夕方になりナディアが帰宅する。ウサギを2羽抱えている。
まだ固形物は厳しいんだけどな。とアキは思いながらもウサギを抱えたナディアの満足そうな顔に幸せを覚えるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる