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第3章 異世界レジスタンス
第4話 奪還(前編)
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アキは商人ギルドを出るとギルノート商会に向かった。
「すみませ~ん。」
店の奥から出てきたのは、中肉中背の青年。
「奴隷を売ってほしいんですが…」
「ガキが生意気に!金は持ってんのか!」
「手付金はいくらか準備しています。お世話になっている商会の旦那さんから大量に奴隷が欲しいから一覧をもらって来いと言われまして…」
アキがそう言った瞬間青年は態度を激変させる。
「いや~。悪かったね君。ちなみにどちらの商会のお使いかな?」
青年は会長よりなんとしても奴隷を売れと厳命されている。手堅い客なら逃す訳にはいかなかった。
「すいません。契約するまで身元を明かさないためにボクが来たのですが…」
奴隷を買ったことで評判を落とす商会もある。筋は通っていた。
「ああ。そうだね。ちょっと待ってな。」
そうしてアキは標的をギルノート商会に絞る。
どうやら村人は分散されてはいないようだ。騎士も護衛には付いていない。
アキは街中を巡る。もちろん観光のためではない。
警備の巡回ルート。人通りの多い道、少ない道。警備の交代の時間。
夜を徹してアキは全てを観察する。より成功率を上げるために。
2日目の朝、アキはスラム街にいた。
何の根拠も無いがこれだけ古い街である。城門以外の違法な出入り口があるはずだと推測しての行動である。
子供が一人でスラム街を練り歩く。
大きな革袋を背負って。
ニワトリがBBQセットとタレでも持って肉屋の前でウインドウショッピングしているようなものである。
「坊主。ママとはぐれたのか?」
3人組のいかつい肉屋は直ぐに現れた。
「そうですね。ママとはぐれました。おじさんたちはこのあたり詳しいんですか?」
何気にアキは衛兵との会話から考えて、的外れなことはそれほど言っていない。
「それはもちろん。この辺りはおじさんらの庭だからね。おじちゃんらが案内してあげるよ。」
茶色く色付いた歯をニカッとさせて汚い手を差し出してくる肉屋店主。
従業員AとBも似合わない笑みを浮かべている。
このチンピラ共はこの子供がただのニワトリでなく、軍鶏だということに気が付かなかったことが不運の始まりだった。
「でも、ボクはもう少し1人で探してみます。」
目の前でニワトリがおいでおいで。をしているのだ。逃がす手はない。
「もういい!やっちまうぞ!!」店主が右手を振りかぶる。
(人さらいだな。)
伸びてきた手を掴んでからはアキの独壇場だった。
手を掴んだまま、店主の後ろに回りこむとそのまま後ろ蹴りを肩に放つ。
ぎゃあああああああああああああああああああ
肩が外れた店主は叫びながら、その場で転がりのたうち回る。
従業員AとBは懐からナイフを取り出しアキに向けた。
従業員Aが動き出す。
Aがナイフを突き出すと、アキはそれを上半身の半分をずらしながら回避し、左手を拳、右手を肘関節に当て力を込め押さえた。
Aが自傷するかのようにナイフがAの肩に突き刺さる。叫び声も上げることもできぬままAはアキの掌底をアゴに受け沈黙する。
訳もわからないまま倒された仲間にBは困惑を隠せない。
「なっ、何なんだよ!オマエは!」
「言ったじゃないですか。ママとはぐれた迷子だって。おじさんは素直に教えてくれますか?」
アキが浮かべる笑顔が異常なほど不気味に感じるB。そうしている間にも一歩ずつ獲物だったはずの子供が近づいてくる。
ひっひいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
スラムに2つ目の悲鳴がこだまするが、ここでそれに関わろうとする者などいるはずもなかった。
雲が多く空に昇るはずの月も今夜は顔を出していなかった。
アキたちにとって今夜は神がくれた千載一遇の機会とさえ思えた。
夜となり、人通りが少なくなった大通りの隣。1つ道を外れて街灯すらも照らすことのない路地裏を疾走する影がある。全身を隠すかのようなローブはその黒色がより着衣者の存在を闇夜に溶け込ませていた。
唯一表れている顔面にも戦国武将が着けていそうな頬当を着けており、小さな子供が見れば、夜眠れなくなる迫力を醸し出していた。
パダイがアキのリクエストにより作った特注品の頬当であり、黒く塗られたそれはアキの趣味と隠密性を高めるという実益を兼ねたアキのお気に入りであった。
アキが城門横にある騎士の詰め所にたどり着く。
直ぐに準備していた香を焚き、中に忍び込ませた。即効性の睡眠香である。
アキが外で待機しつつ、詰め所を密封していると5分足らずで、内側から人が倒れる音が聞こえる。
中に侵入すると騎士が5人ほど倒れている。幸いアキは自分が調合できる薬には全て耐性があるので問題がなく、詰め所が密封されていることを確認すると、火が着けた松明をいくつか設置し詰め所を出た。
アキが企んでいたのはバックドラフト現象である。
事前に巡回ルートを調べていたアキは、あと30分は詰め所に誰も来ないこと。巡回の際は松明を持った騎士が巡回すること。それを把握していた。
魔法が使えないとわかった後での苦肉の策だったが、ここまで予想以上に上手くいったのだ。
急ぎギルノート商会へと進路を変えるアキ。30分の間にナディアたちを救出し、バックドラフトの混乱に紛れて脱出する。それがアキの計画。
ギルノート商会には何人もの警備がいたが、問題では無かった。パダイが作ってくれた道具その2[吹き矢]が役に立ったからだ。ご丁寧にも警備は灯りを持って皆が巡回してくれており、格好の的であった。
強力な麻痺毒と睡眠薬を塗り込んだ吹き矢は10人ほどの警備を一瞬に無力化させた。
店内に入り警備兵の最後の1人を脅し、貴重品と牢屋のカギを奪取したアキは地下の牢屋に駆け込み唖然とする。
凄まじいほどの吐き気にまず襲われた。トイレなどがあるはずもない牢屋内の衛生環境は最悪で、そこら中でネズミや害虫が這い回っている。言うなれば柵の付いた下水道。
急いで片っ端から牢のカギを外していく。3つ目で見知った顔があった。
ネコ族の3つ子の内の誰か。寝静まっている彼らを起こす。時間がない。
「誰だ?お前?」
相変わらず間抜けなネコ族の3つ子の内の誰かにアキは頬当を外して顔を見せる。
「お前!アキかっ!」
「急いで手伝え!時間がない!怪我はないか?」
「おっ、おう。大丈夫だ。何でお前がここに?」
「時間がないと言っているだろう!」
アキは持っていた鍵を使い、手枷、足枷を外す。このどこかに母親がいるはずだ。一番に探し出したい気持ちが余計にアキを急がせ、苛立たせる。
3つ子の内の誰かが騒いでいるのを聞き、周りで寝ていた者らも起き始めた。
アキは3つ子の内の誰かに鍵を預け、牢にいる皆に話かける。
「皆さんを解放しに来ました。大声を出さないで下さい。お願いします。」
「アキ兄ちゃんだ!」
「嘘だろ!?アキが来てやがる。」
「助かるの?早く出して!!」
「おい!皆起きろ!アキだぞ!!ナディアお前もだ!!起きろ!お前の息子は英雄だ!」
この中にはラウ村出身でない人がいるのをアキは知っている。昨日手に入れたリストがあったからだ。
皆、借金を返しきれずに奴隷になったと記載されていたのだ。
上等だ!!アキがリストを初見した時の憤慨っぷりは想像に難くない。
3つ子の内の誰かが必死で鍵を開けて回っているが、明らかに時間が掛かっている。アキは母親を探した。
「母さん!!」
アキの顔見知りの牢の隣にナディアはいた。明らかに憔悴しきっている。目が死んでいた。
「アキ、ナディアはリリさんのことを気に病んでるんだよ。」
隣の牢のおじさんが教えてくれる。
「アキ。ごめんにゃさい。わたしのせいでリリさんが…」
ナディアの声には力がない。注意しなければ聞きとれないほどだった。
「おじさん!すいません。母さんのことお願いします!」
どこに行くんだ!と静止されるもアキにはやらないといけないことがある。皆が勝手に外に出ないように制御し、弱っている人の介抱のしなければならないのだ。
1人の人族の女の子の牢の前でアキが立ち止まる。
(もう長くない…)
そうわかるほど、頬が扱け衰弱しきっていた。
「お、お、ねが、い。も、もう、ころ、して…」
《な、なあアキ…》
空気を読まずに割り込んで来る詩。身内にはとことん甘いアキだが、これには流石に我慢ならなかった。
(なんだよ!詩!今それどころじゃないんだよ!!)
《いやさ、なんかさ、アタイさ、も、もの凄く吸われてぇぇぇぇ!!!!!》
(はあ!?どういうことだよ!?おい!!詩?)
<…詩がいなくなった…>
ディラがポツンと言葉を残す。
(はい!?)
意識が頭の中の声に向く。狼狽するアキに声を掛ける存在があった。
「はっ、はろー…ははは」
牢の中にいた女の子が右手を上げ、申し訳なさそうな表情でアキに挨拶をしていた。
「すみませ~ん。」
店の奥から出てきたのは、中肉中背の青年。
「奴隷を売ってほしいんですが…」
「ガキが生意気に!金は持ってんのか!」
「手付金はいくらか準備しています。お世話になっている商会の旦那さんから大量に奴隷が欲しいから一覧をもらって来いと言われまして…」
アキがそう言った瞬間青年は態度を激変させる。
「いや~。悪かったね君。ちなみにどちらの商会のお使いかな?」
青年は会長よりなんとしても奴隷を売れと厳命されている。手堅い客なら逃す訳にはいかなかった。
「すいません。契約するまで身元を明かさないためにボクが来たのですが…」
奴隷を買ったことで評判を落とす商会もある。筋は通っていた。
「ああ。そうだね。ちょっと待ってな。」
そうしてアキは標的をギルノート商会に絞る。
どうやら村人は分散されてはいないようだ。騎士も護衛には付いていない。
アキは街中を巡る。もちろん観光のためではない。
警備の巡回ルート。人通りの多い道、少ない道。警備の交代の時間。
夜を徹してアキは全てを観察する。より成功率を上げるために。
2日目の朝、アキはスラム街にいた。
何の根拠も無いがこれだけ古い街である。城門以外の違法な出入り口があるはずだと推測しての行動である。
子供が一人でスラム街を練り歩く。
大きな革袋を背負って。
ニワトリがBBQセットとタレでも持って肉屋の前でウインドウショッピングしているようなものである。
「坊主。ママとはぐれたのか?」
3人組のいかつい肉屋は直ぐに現れた。
「そうですね。ママとはぐれました。おじさんたちはこのあたり詳しいんですか?」
何気にアキは衛兵との会話から考えて、的外れなことはそれほど言っていない。
「それはもちろん。この辺りはおじさんらの庭だからね。おじちゃんらが案内してあげるよ。」
茶色く色付いた歯をニカッとさせて汚い手を差し出してくる肉屋店主。
従業員AとBも似合わない笑みを浮かべている。
このチンピラ共はこの子供がただのニワトリでなく、軍鶏だということに気が付かなかったことが不運の始まりだった。
「でも、ボクはもう少し1人で探してみます。」
目の前でニワトリがおいでおいで。をしているのだ。逃がす手はない。
「もういい!やっちまうぞ!!」店主が右手を振りかぶる。
(人さらいだな。)
伸びてきた手を掴んでからはアキの独壇場だった。
手を掴んだまま、店主の後ろに回りこむとそのまま後ろ蹴りを肩に放つ。
ぎゃあああああああああああああああああああ
肩が外れた店主は叫びながら、その場で転がりのたうち回る。
従業員AとBは懐からナイフを取り出しアキに向けた。
従業員Aが動き出す。
Aがナイフを突き出すと、アキはそれを上半身の半分をずらしながら回避し、左手を拳、右手を肘関節に当て力を込め押さえた。
Aが自傷するかのようにナイフがAの肩に突き刺さる。叫び声も上げることもできぬままAはアキの掌底をアゴに受け沈黙する。
訳もわからないまま倒された仲間にBは困惑を隠せない。
「なっ、何なんだよ!オマエは!」
「言ったじゃないですか。ママとはぐれた迷子だって。おじさんは素直に教えてくれますか?」
アキが浮かべる笑顔が異常なほど不気味に感じるB。そうしている間にも一歩ずつ獲物だったはずの子供が近づいてくる。
ひっひいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
スラムに2つ目の悲鳴がこだまするが、ここでそれに関わろうとする者などいるはずもなかった。
雲が多く空に昇るはずの月も今夜は顔を出していなかった。
アキたちにとって今夜は神がくれた千載一遇の機会とさえ思えた。
夜となり、人通りが少なくなった大通りの隣。1つ道を外れて街灯すらも照らすことのない路地裏を疾走する影がある。全身を隠すかのようなローブはその黒色がより着衣者の存在を闇夜に溶け込ませていた。
唯一表れている顔面にも戦国武将が着けていそうな頬当を着けており、小さな子供が見れば、夜眠れなくなる迫力を醸し出していた。
パダイがアキのリクエストにより作った特注品の頬当であり、黒く塗られたそれはアキの趣味と隠密性を高めるという実益を兼ねたアキのお気に入りであった。
アキが城門横にある騎士の詰め所にたどり着く。
直ぐに準備していた香を焚き、中に忍び込ませた。即効性の睡眠香である。
アキが外で待機しつつ、詰め所を密封していると5分足らずで、内側から人が倒れる音が聞こえる。
中に侵入すると騎士が5人ほど倒れている。幸いアキは自分が調合できる薬には全て耐性があるので問題がなく、詰め所が密封されていることを確認すると、火が着けた松明をいくつか設置し詰め所を出た。
アキが企んでいたのはバックドラフト現象である。
事前に巡回ルートを調べていたアキは、あと30分は詰め所に誰も来ないこと。巡回の際は松明を持った騎士が巡回すること。それを把握していた。
魔法が使えないとわかった後での苦肉の策だったが、ここまで予想以上に上手くいったのだ。
急ぎギルノート商会へと進路を変えるアキ。30分の間にナディアたちを救出し、バックドラフトの混乱に紛れて脱出する。それがアキの計画。
ギルノート商会には何人もの警備がいたが、問題では無かった。パダイが作ってくれた道具その2[吹き矢]が役に立ったからだ。ご丁寧にも警備は灯りを持って皆が巡回してくれており、格好の的であった。
強力な麻痺毒と睡眠薬を塗り込んだ吹き矢は10人ほどの警備を一瞬に無力化させた。
店内に入り警備兵の最後の1人を脅し、貴重品と牢屋のカギを奪取したアキは地下の牢屋に駆け込み唖然とする。
凄まじいほどの吐き気にまず襲われた。トイレなどがあるはずもない牢屋内の衛生環境は最悪で、そこら中でネズミや害虫が這い回っている。言うなれば柵の付いた下水道。
急いで片っ端から牢のカギを外していく。3つ目で見知った顔があった。
ネコ族の3つ子の内の誰か。寝静まっている彼らを起こす。時間がない。
「誰だ?お前?」
相変わらず間抜けなネコ族の3つ子の内の誰かにアキは頬当を外して顔を見せる。
「お前!アキかっ!」
「急いで手伝え!時間がない!怪我はないか?」
「おっ、おう。大丈夫だ。何でお前がここに?」
「時間がないと言っているだろう!」
アキは持っていた鍵を使い、手枷、足枷を外す。このどこかに母親がいるはずだ。一番に探し出したい気持ちが余計にアキを急がせ、苛立たせる。
3つ子の内の誰かが騒いでいるのを聞き、周りで寝ていた者らも起き始めた。
アキは3つ子の内の誰かに鍵を預け、牢にいる皆に話かける。
「皆さんを解放しに来ました。大声を出さないで下さい。お願いします。」
「アキ兄ちゃんだ!」
「嘘だろ!?アキが来てやがる。」
「助かるの?早く出して!!」
「おい!皆起きろ!アキだぞ!!ナディアお前もだ!!起きろ!お前の息子は英雄だ!」
この中にはラウ村出身でない人がいるのをアキは知っている。昨日手に入れたリストがあったからだ。
皆、借金を返しきれずに奴隷になったと記載されていたのだ。
上等だ!!アキがリストを初見した時の憤慨っぷりは想像に難くない。
3つ子の内の誰かが必死で鍵を開けて回っているが、明らかに時間が掛かっている。アキは母親を探した。
「母さん!!」
アキの顔見知りの牢の隣にナディアはいた。明らかに憔悴しきっている。目が死んでいた。
「アキ、ナディアはリリさんのことを気に病んでるんだよ。」
隣の牢のおじさんが教えてくれる。
「アキ。ごめんにゃさい。わたしのせいでリリさんが…」
ナディアの声には力がない。注意しなければ聞きとれないほどだった。
「おじさん!すいません。母さんのことお願いします!」
どこに行くんだ!と静止されるもアキにはやらないといけないことがある。皆が勝手に外に出ないように制御し、弱っている人の介抱のしなければならないのだ。
1人の人族の女の子の牢の前でアキが立ち止まる。
(もう長くない…)
そうわかるほど、頬が扱け衰弱しきっていた。
「お、お、ねが、い。も、もう、ころ、して…」
《な、なあアキ…》
空気を読まずに割り込んで来る詩。身内にはとことん甘いアキだが、これには流石に我慢ならなかった。
(なんだよ!詩!今それどころじゃないんだよ!!)
《いやさ、なんかさ、アタイさ、も、もの凄く吸われてぇぇぇぇ!!!!!》
(はあ!?どういうことだよ!?おい!!詩?)
<…詩がいなくなった…>
ディラがポツンと言葉を残す。
(はい!?)
意識が頭の中の声に向く。狼狽するアキに声を掛ける存在があった。
「はっ、はろー…ははは」
牢の中にいた女の子が右手を上げ、申し訳なさそうな表情でアキに挨拶をしていた。
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