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第4章 異世界開拓史
第4話 午前中
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☆ ☆ ☆
新しい村のにゃまえが決まりました。クルト村!
にゃんとにゃんとわたしの息子が村長にゃんです。ふふふ~。
どんにゃもんですか。わたしの英才教育がたった10歳の男の子を村長にしてしまうとは。
恐ろしきわたしの才能!!
そんにゃ才能溢れるわたしは今、村の周辺を調査中です。
この間は近くににゃがれる小川を見つけたので、みんにゃで村までの水路を引きました。
そうそうわたしの息子ですが、この間からへんにゃことを初めていまして、畑を水浸しにして植物を植えたり、別の植物を絞って絞りカスをごちゃごちゃしてますし。
あっ、でも絞り汁をウォーターツリーに入れてできた砂糖にゃるものは大変素晴らしいものでした。にゃんとも言い難い幸せにゃ気持ちにしてくれるんです。
ともかく今は狩人の人たちとみにゃみにある山を調査します。
ドワーフ族のゴロリアさん言うには「この山は臭う」だそうです。
正直、はにゃが敏感で繊細にゃわたしはそういうことからは遠慮したいんですが…
ほら、そんにゃこと考えてたら着いちゃったじゃにゃいですか
う゛!!
にゃんですかこの匂い!はにゃが取れそうです!
すみません、みにゃさん。わたしはこれ以上は進めません。
いや、ほんとですって。いやいや、冗談じゃにゃいですって。
あっ…ちょっともう無理かも…
ふにゃあぁぁ。
☆ ☆ ☆
「あの島には何があるんですか?」
クルト村の西に浮かぶ島。一見するとその巨大さから新しい大陸とも思えるほどの大きさがある。
当初は皆がその島は別の大陸で、別の国があると思っていたが、海の民の話を聞くと認識を変えた。しかし、海の民であれば数日かければ外周できるほどの大きさであり、さらに南には凶暴で巨大な海獣の巣があるだけのただの無人島らしい。
朝食が終わり、浜辺に立ちながら村人が仕事に向かう姿を背景にして、3人は村の防衛についての議論を交わす。
「詳しくはわかりませんわ。しかし、恐ろしい魔物を見た者はいないと聞いておりますわ。」
海水に濡れた髪が日の光を浴びて輝きを増す。人魚族の族長は髪を耳にかけ、その角張った耳を露わにする。この世に雄として生を受けたのであれば、見惚れずにはいられない横顔。
ポーッという音が聞こえそうなほど顔を弛緩させた2人の男の片割れが頬を叩き現実に戻って来ると村長という衣を纏いなおす。
「ゴロリアさん。ここからあの島まで橋を架けることはできますか?ゴロリアさん?」
未だ現実に帰還できていない髭モジャの小柄な男は目の前で何度か手を叩かれたことでやっとこちらの世界に戻ってくる。2人に笑われたことに恥ずかしさを覚えつつも技術者としての見解を述べる。
「距離にして約2km強といったところか?人魚のねーちゃん、海の深さと海流の流れはどうなっておる?」
アゴに手を当てながら考え始める。ドワーフとしていくつも住宅や小規模の橋は造ってきたが、海を渡るほどの大規模なものは手掛けたことなどない。
というよりも有史以来そのような規模の建造物は聞いたことが無かった。
「深さ?結構深いですわよ。わたくしで15人から20人ぐらいですわ。海流ですとあっちから暖かい水が、こちらからは冷たい水が流れて来ますわね。さほど流れは速くないですわよ。このくらいですわ。」
海の民はクルト村の西の海底に居を構える狩猟民族である。教育施設などは存在せず、陸に住む民族よりも文化水準は低い。長さの概念など存在するはずも無かった。
そのため与えられた質問に的確に答える術を持たないこの女性は腕を大きく広げて長さを表現し、速度を実際海に入り泳いで見せることで伝えようとしている。
自分の全身を精一杯使って一生懸命に説明しようとする献身的な女性に「わかりやすく言え!」などと怒鳴るほどこのドワーフも愚かではない。寧ろ一生懸命に彼女の説明を噛み砕き、そして彼女に分かり易いように敢えて簡易な表現に変えた上で質問を積み上げていく姿にゴロリアの優しい人格が浮き出ていた。
「村長のにーちゃんよ。難しいな。強度が足りねえ。」
「どういうことですか?」
ゴロリアが言うには、現状持ちうる材料で橋を造ったとしても、波に流されてしまうか、上を通るであろう荷物や人の重さに耐えることが出来ずに崩壊してしまうだろうと。
「コンクリートでもできませんか?」
「コンクリート?なんだそりゃ?」
今用意できる材料といえば、鉄や石、木材がせいぜいである。ゴロリアもその材料ではとてもではないが、不可能だと判断した。
しかし先日、ナディアら探索隊によってクルト村の南部に火山と思われる山々を発見している。そして、海底に眠るサンゴの死骸を利用してコンクリートの作成を密かに考えていたのである。
「村長のにーちゃん!!おめぇそりゃ、灰硬岩じゃねえか!?」
「灰硬岩?」
「神聖国の秘術だよ!!」
アキの胸倉に掴みかかるゴロリア。大きく見開かれた白目に迸る血管が興奮具合を教えてくれるが、怒っているのか、純粋に興奮しているだけなのか分からず戸惑うことでしか抵抗できない。
ネスジーナ王国の北部に位置するユーレテリア神聖国。広大な領土を有するもネスジーナ王国との間に連なった大山脈によってほとんど国交が無く不明な点が多い。それでも稀に訪れる行商人や旅人によっていくつかもたらされる情報の内の一つが灰硬岩だそうだ。
曰く、虫が湧かない。
曰く、燃えない。
曰く、とても硬い。
曰く、なんかとってもかっこいい。
ホワーンとした軽い情報ではあったが、それはネスジーナに点在する大工の魂を震わせた。しかし、灰硬岩の製法は国家機密で、国外に持ち出すことすら処刑対象とされていたため、いままでその噂だけでネスジーナの大工はその荒ぶる魂を抑えるしかなかったのだ。
そんな状況のもと、業務拡張のために購入したはずの土地が、実際には存在しない場所であるという典型的な詐欺に遭い、借金を背負って奴隷化。訳も分からぬまま解放され新天地への移住を提案された。一から出直すつもりで付いてきた海辺の村で、幻の灰硬岩の製法を知っている少年に出会ってしまったのだ。
躓いて転んで落ちた肥溜めの中から金塊を拾ったような気持ちだった。
大まかな製法を教えると少年のように瞳を輝かせたゴロリアに脇を抱えあげられ、高い高~いとされるアキ。恥ずかしい気持ちに浸るべきだったのだが、上からリーゼの羨ましそうな顔を見てしまい何も言えずに降ろされるのを待っていた。
アキを投げ捨てるように降ろしたゴロリアは早速行動を開始した。リーゼにサンゴの死骸の収集を依頼すると、高い高~いと引き換えに交渉を成立させ砂煙を上げながら海岸を村の方へと爆走していった。恐らく火山灰を採取しにいくための護衛と人手を調達にいったのであろう。
村へ消えたゴロリアと海に消えたリーゼに置いてきぼりにされ、ゆっくりと立ち上がった砂まみれのアキの瞳にはキラリと光り輝くものが頬を伝って流れ落ちていった。
新しい村のにゃまえが決まりました。クルト村!
にゃんとにゃんとわたしの息子が村長にゃんです。ふふふ~。
どんにゃもんですか。わたしの英才教育がたった10歳の男の子を村長にしてしまうとは。
恐ろしきわたしの才能!!
そんにゃ才能溢れるわたしは今、村の周辺を調査中です。
この間は近くににゃがれる小川を見つけたので、みんにゃで村までの水路を引きました。
そうそうわたしの息子ですが、この間からへんにゃことを初めていまして、畑を水浸しにして植物を植えたり、別の植物を絞って絞りカスをごちゃごちゃしてますし。
あっ、でも絞り汁をウォーターツリーに入れてできた砂糖にゃるものは大変素晴らしいものでした。にゃんとも言い難い幸せにゃ気持ちにしてくれるんです。
ともかく今は狩人の人たちとみにゃみにある山を調査します。
ドワーフ族のゴロリアさん言うには「この山は臭う」だそうです。
正直、はにゃが敏感で繊細にゃわたしはそういうことからは遠慮したいんですが…
ほら、そんにゃこと考えてたら着いちゃったじゃにゃいですか
う゛!!
にゃんですかこの匂い!はにゃが取れそうです!
すみません、みにゃさん。わたしはこれ以上は進めません。
いや、ほんとですって。いやいや、冗談じゃにゃいですって。
あっ…ちょっともう無理かも…
ふにゃあぁぁ。
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「あの島には何があるんですか?」
クルト村の西に浮かぶ島。一見するとその巨大さから新しい大陸とも思えるほどの大きさがある。
当初は皆がその島は別の大陸で、別の国があると思っていたが、海の民の話を聞くと認識を変えた。しかし、海の民であれば数日かければ外周できるほどの大きさであり、さらに南には凶暴で巨大な海獣の巣があるだけのただの無人島らしい。
朝食が終わり、浜辺に立ちながら村人が仕事に向かう姿を背景にして、3人は村の防衛についての議論を交わす。
「詳しくはわかりませんわ。しかし、恐ろしい魔物を見た者はいないと聞いておりますわ。」
海水に濡れた髪が日の光を浴びて輝きを増す。人魚族の族長は髪を耳にかけ、その角張った耳を露わにする。この世に雄として生を受けたのであれば、見惚れずにはいられない横顔。
ポーッという音が聞こえそうなほど顔を弛緩させた2人の男の片割れが頬を叩き現実に戻って来ると村長という衣を纏いなおす。
「ゴロリアさん。ここからあの島まで橋を架けることはできますか?ゴロリアさん?」
未だ現実に帰還できていない髭モジャの小柄な男は目の前で何度か手を叩かれたことでやっとこちらの世界に戻ってくる。2人に笑われたことに恥ずかしさを覚えつつも技術者としての見解を述べる。
「距離にして約2km強といったところか?人魚のねーちゃん、海の深さと海流の流れはどうなっておる?」
アゴに手を当てながら考え始める。ドワーフとしていくつも住宅や小規模の橋は造ってきたが、海を渡るほどの大規模なものは手掛けたことなどない。
というよりも有史以来そのような規模の建造物は聞いたことが無かった。
「深さ?結構深いですわよ。わたくしで15人から20人ぐらいですわ。海流ですとあっちから暖かい水が、こちらからは冷たい水が流れて来ますわね。さほど流れは速くないですわよ。このくらいですわ。」
海の民はクルト村の西の海底に居を構える狩猟民族である。教育施設などは存在せず、陸に住む民族よりも文化水準は低い。長さの概念など存在するはずも無かった。
そのため与えられた質問に的確に答える術を持たないこの女性は腕を大きく広げて長さを表現し、速度を実際海に入り泳いで見せることで伝えようとしている。
自分の全身を精一杯使って一生懸命に説明しようとする献身的な女性に「わかりやすく言え!」などと怒鳴るほどこのドワーフも愚かではない。寧ろ一生懸命に彼女の説明を噛み砕き、そして彼女に分かり易いように敢えて簡易な表現に変えた上で質問を積み上げていく姿にゴロリアの優しい人格が浮き出ていた。
「村長のにーちゃんよ。難しいな。強度が足りねえ。」
「どういうことですか?」
ゴロリアが言うには、現状持ちうる材料で橋を造ったとしても、波に流されてしまうか、上を通るであろう荷物や人の重さに耐えることが出来ずに崩壊してしまうだろうと。
「コンクリートでもできませんか?」
「コンクリート?なんだそりゃ?」
今用意できる材料といえば、鉄や石、木材がせいぜいである。ゴロリアもその材料ではとてもではないが、不可能だと判断した。
しかし先日、ナディアら探索隊によってクルト村の南部に火山と思われる山々を発見している。そして、海底に眠るサンゴの死骸を利用してコンクリートの作成を密かに考えていたのである。
「村長のにーちゃん!!おめぇそりゃ、灰硬岩じゃねえか!?」
「灰硬岩?」
「神聖国の秘術だよ!!」
アキの胸倉に掴みかかるゴロリア。大きく見開かれた白目に迸る血管が興奮具合を教えてくれるが、怒っているのか、純粋に興奮しているだけなのか分からず戸惑うことでしか抵抗できない。
ネスジーナ王国の北部に位置するユーレテリア神聖国。広大な領土を有するもネスジーナ王国との間に連なった大山脈によってほとんど国交が無く不明な点が多い。それでも稀に訪れる行商人や旅人によっていくつかもたらされる情報の内の一つが灰硬岩だそうだ。
曰く、虫が湧かない。
曰く、燃えない。
曰く、とても硬い。
曰く、なんかとってもかっこいい。
ホワーンとした軽い情報ではあったが、それはネスジーナに点在する大工の魂を震わせた。しかし、灰硬岩の製法は国家機密で、国外に持ち出すことすら処刑対象とされていたため、いままでその噂だけでネスジーナの大工はその荒ぶる魂を抑えるしかなかったのだ。
そんな状況のもと、業務拡張のために購入したはずの土地が、実際には存在しない場所であるという典型的な詐欺に遭い、借金を背負って奴隷化。訳も分からぬまま解放され新天地への移住を提案された。一から出直すつもりで付いてきた海辺の村で、幻の灰硬岩の製法を知っている少年に出会ってしまったのだ。
躓いて転んで落ちた肥溜めの中から金塊を拾ったような気持ちだった。
大まかな製法を教えると少年のように瞳を輝かせたゴロリアに脇を抱えあげられ、高い高~いとされるアキ。恥ずかしい気持ちに浸るべきだったのだが、上からリーゼの羨ましそうな顔を見てしまい何も言えずに降ろされるのを待っていた。
アキを投げ捨てるように降ろしたゴロリアは早速行動を開始した。リーゼにサンゴの死骸の収集を依頼すると、高い高~いと引き換えに交渉を成立させ砂煙を上げながら海岸を村の方へと爆走していった。恐らく火山灰を採取しにいくための護衛と人手を調達にいったのであろう。
村へ消えたゴロリアと海に消えたリーゼに置いてきぼりにされ、ゆっくりと立ち上がった砂まみれのアキの瞳にはキラリと光り輝くものが頬を伝って流れ落ちていった。
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