21 / 55
第一章:隠れ里脱出と神器の目覚め
第二十一話:阿波の踊り子と、幻惑の偽装パッチ
しおりを挟む
鳴門の激流を潜り抜けた天箱(アマノハコ)が辿り着いたのは、不気味なほどに凪いだ海に浮かぶ、色彩豊かな島だった。
島のあちこちから、笛や太鼓の軽快なリズムが響いてくる。空にはデジタルな花火が絶え間なく打ち上がり、港には豪華な装飾を施された屋台が立ち並んでいた。
「……何よ、ここ。……さっきまでの地獄が嘘みたいに平和じゃない」
サクが、警戒を解かずに弓を握り締めながら呟いた。
天箱が接岸すると、島の住人たちが満面の笑みで駆け寄ってくる。彼らは色鮮やかな浴衣のような衣装を纏い、まるで長年の友人を迎えるかのように、亮たちに手を振っている。
「ようこそ、楽園の島へ! さあ、そこのお侍さんも、綺麗な巫女さんも、一緒に踊りましょう! 悩みなんて全部忘れて、朝まで踊り明かすのがこの島の掟ですよ!」
住人の一人が、亮の腕を掴んで引き込もうとした。
だが、亮はその男の瞳を見て、背筋に冷たいものが走った。
男の目は笑っていた。だが、その瞳孔の奥には、細かなデジタルノイズが走っており、焦点がどこにも合っていない。
「……MI-Z-O、こいつらをスキャンしろ。……。何かがおかしい」
『――解析。……。異常事態です。……。島民全員の脳内神経チップ(魂の回路)に、強力な「幸福感強制上書きパッチ(ハッピー・ドラッグ・コード)」が適用されています。……。彼らは現在、飢えや痛み、さらには「恐怖」という概念を、脳が認識できない状態にあります』
「……。恐怖を感じない? ……。じゃあ、目の前で家が焼けても、家族が死んでも、こいつらは笑ってるってことか?」
「ええ、その通りですぅ」
凛(りん)が、青ざめた顔で自分の端末(木簡)を叩きながら割り込んできた。
「……。亮様、見てください。この島の『幸福度データ』、上限を振り切ってバグってます。……。これ、不比等による『大規模なストレス・デバッグ実験』ですよ。……。負の感情をすべて削除すれば、反乱も起きないし、管理コストが下がる……っていう最悪の思想です」
「……。ふざけやがって。……。徳蔵さん、船から降りるな! ……。不用意にこの島の空気を吸うと、俺たちの脳にもパッチがダウンロードされるぞ!」
だが、事態はさらに深刻だった。
島の中心にある巨大な櫓(やぐら)の上で、一人の女性が舞っていた。
彼女が袖を振るたびに、周囲にキラキラとした光の粉が舞い散る。それが、空気中に散布される「偽装パッチ」の本体だった。
「――よし、あそこで踊ってる『パッチの配信源(ソース)』を叩くぞ。……。サク、遠距離からあの踊り子を狙えるか?」
「……。やってみるわ。……。でも、あの子……踊りながら、微妙に空間を歪ませてる。普通の矢じゃ当たらないわね」
サクが矢を放った。だが、矢は踊り子の数センチ手前で、まるで水面に弾かれるように軌道を逸らされた。
「――あらあら。……。無粋なお客様ねぇ。……。せっかく、苦しみも悲しみもない『完璧な歴史』の中に招待してあげたのに」
櫓の上の踊り子が、踊りを止めて亮たちを見下ろした。
彼女の名は、不比等が放った六大海賊の二番手――【幻惑の舞姫・阿波(あわ)】。
純友のような物理破壊ではなく、情報の「偽装」と「隠蔽」を得意とするデバッガー殺しだ。
「……。阿波。……。お前、自分が何をしてるか分かってんのか。……。ここの住人たちは、生きてるんじゃない、ただ『笑うだけの機械』に改造されてるんだぞ!」
「……。あら、それが何か? ……。死ぬまで幸せな夢を見ていられるなら、それは救済でしょう? ……。さあ、あなたも『デバッグ』してあげる。……。あなたの脳にある、その忌々しい『正義感』を、ゴミ箱へ捨ててあげるわ!」
阿波が扇を大きく広げると、島中に響いていた音楽が、耳を劈くような高周波のノイズへと変わった。
『――亮、視覚・聴覚ログが侵食されています! ……。現実と虚構の境界が曖昧になります! ……。あなたの見ている「サク」や「澪」が、敵に見え始める可能性があります!』
「……。くっ……! 画面が……歪んでやがる……!」
亮の視界の中で、サクの姿が不比等の兵士に、澪の姿が巨大なバグモンスターに書き換えられていく。
「亮! 私よ、しっかりして!!」
澪の声が聞こえるが、亮の目には、それが化け物の咆哮にしか聞こえない。
「……。あははは! さあ、殺し合いなさい! ……。仲間に手をかける瞬間の絶望も、次の瞬間には『最高の笑顔』に変えてあげるから!」
阿波の高笑いが響く中、亮は神器(鍬)を自分の足に突き立てた。
激痛。
だが、その痛みが一瞬だけ、偽装パッチの支配を跳ね除けた。
「……。MI-Z-O、……。痛覚データをトリガーにして、……『アンチ・ウィルス・プログラム』を全開で回せ! ……。サク、澪! ……。俺の耳を塞げ! 音楽を聴くな!!」
亮は、脳内に直接コマンドを打ち込んでいく。
(……。偽装されてるのは『出力(アウトプット)』だけだ。……。なら、視覚に頼るのをやめればいい。……。この島の『論理構造(ソース)』だけを見ろ……!)
亮は目を閉じ、眼鏡の機能を「ワイヤーフレーム・モード」に切り替えた。
色彩も、笑顔も、豪華な屋台もすべて消えた。
そこにあるのは、無数の黒いコードに縛られた、泣き叫ぶ島民たちの「真実のデータ」と、櫓の上に浮かぶ巨大な「エラー・プロトコル」の塊だった。
「……。見えた。……。阿波、お前の踊りの『リズム』には、三拍子ごとに一箇所の『同期ズレ(ラグ)』がある!」
亮は神器を空中に向け、阿波の踊りのリズムと「逆位相」の振動を叩き込んだ。
「――ノイズ・キャンセリング・パルス、発射!!」
亮の神器から放たれた無色透明の波動が、島中に響き渡る高周波を打ち消した。
一瞬の静寂。
「……。えっ……? 私、何を……」
「……。痛い……。お腹が……空いたよ……」
島民たちが、次々と正気に戻り、地面に泣き崩れる。
「……。私の……私の完璧な舞台を、よくも台無しにしてくれたわね!!」
阿波が形相を変え、隠し持っていた暗器を亮に投げつけた。
「――させるかぁぁぁ!!」
徳蔵が天箱の甲板から、巨大な「磁力ネット」を射出した。
暗器がネットに吸い寄せられ、阿波の動きが一瞬止まる。
「――サク!! 今だ、あの櫓の『基盤コード』を射抜け!!」
「――言われなくても!! ……。あんたの偽物の笑顔、大嫌いだったのよ!!」
サクが放った「真実の銀矢」が、櫓の土台に刻まれていた偽装パッチのサーバーを貫いた。
ドォォォォォォォォォンッ!!
櫓が崩落し、阿波の身体がバイナリのノイズとなって霧散していく。
島を覆っていたデジタルな花火が消え、そこには、少し寂しいけれど、確かな「人の営み」がある夕暮れの島が戻っていた。
「……。ふぅ。……。物理攻撃より、よっぽど疲れるぜ……」
亮は、正気に戻った島民たちが、お互いを支え合いながら立ち上がる姿を見て、ようやく安堵の溜息をついた。
「……。亮様、お見事ですぅ。……。でも、この島のパッチを解析したんですけど、これ、不比等だけじゃなくて、もっと高度な『大和のAI(人工知能)』が裏で糸を引いてる可能性があります」
凛が、解析データを亮に見せる。
「……。AIか。……。不比等も、自分の手だけじゃこの広い世界を管理しきれないってわけか。……。面白い、そのAIごとデバッグしてやるよ」
サクが、島民の老婆からお礼に貰った「本物のおにぎり」を亮に差し出した。
「……。ほら、食べなさいよ。……。偽物の満腹感じゃなくて、本物の空腹を埋める方が、エンジニア様には似合ってるわ」
「……。ああ。……。うまいな」
亮は、泣きながらおにぎりを頬張る島民たちを見ながら、決意を新たにした。
この瀬戸内海には、まだ四人の海賊王が残っている。
そして、この島を救ったことで、亮たちは新たな「ヒント」を手に入れていた。
崩れた櫓の跡地から、次の目的地を示す「黄金の扇」が見つかったのだ。
次回予告:第二十二話「造船の島と、徳蔵の過去」
次に亮たちが向かうのは、瀬戸内最大の造船拠点・大三島(おおみしま)。そこには、不比等に魂を売った徳蔵のかつての弟子が待ち構えていた。天箱に「対・電子戦用レーダー」を実装するため、師弟の因縁が激突する!
島のあちこちから、笛や太鼓の軽快なリズムが響いてくる。空にはデジタルな花火が絶え間なく打ち上がり、港には豪華な装飾を施された屋台が立ち並んでいた。
「……何よ、ここ。……さっきまでの地獄が嘘みたいに平和じゃない」
サクが、警戒を解かずに弓を握り締めながら呟いた。
天箱が接岸すると、島の住人たちが満面の笑みで駆け寄ってくる。彼らは色鮮やかな浴衣のような衣装を纏い、まるで長年の友人を迎えるかのように、亮たちに手を振っている。
「ようこそ、楽園の島へ! さあ、そこのお侍さんも、綺麗な巫女さんも、一緒に踊りましょう! 悩みなんて全部忘れて、朝まで踊り明かすのがこの島の掟ですよ!」
住人の一人が、亮の腕を掴んで引き込もうとした。
だが、亮はその男の瞳を見て、背筋に冷たいものが走った。
男の目は笑っていた。だが、その瞳孔の奥には、細かなデジタルノイズが走っており、焦点がどこにも合っていない。
「……MI-Z-O、こいつらをスキャンしろ。……。何かがおかしい」
『――解析。……。異常事態です。……。島民全員の脳内神経チップ(魂の回路)に、強力な「幸福感強制上書きパッチ(ハッピー・ドラッグ・コード)」が適用されています。……。彼らは現在、飢えや痛み、さらには「恐怖」という概念を、脳が認識できない状態にあります』
「……。恐怖を感じない? ……。じゃあ、目の前で家が焼けても、家族が死んでも、こいつらは笑ってるってことか?」
「ええ、その通りですぅ」
凛(りん)が、青ざめた顔で自分の端末(木簡)を叩きながら割り込んできた。
「……。亮様、見てください。この島の『幸福度データ』、上限を振り切ってバグってます。……。これ、不比等による『大規模なストレス・デバッグ実験』ですよ。……。負の感情をすべて削除すれば、反乱も起きないし、管理コストが下がる……っていう最悪の思想です」
「……。ふざけやがって。……。徳蔵さん、船から降りるな! ……。不用意にこの島の空気を吸うと、俺たちの脳にもパッチがダウンロードされるぞ!」
だが、事態はさらに深刻だった。
島の中心にある巨大な櫓(やぐら)の上で、一人の女性が舞っていた。
彼女が袖を振るたびに、周囲にキラキラとした光の粉が舞い散る。それが、空気中に散布される「偽装パッチ」の本体だった。
「――よし、あそこで踊ってる『パッチの配信源(ソース)』を叩くぞ。……。サク、遠距離からあの踊り子を狙えるか?」
「……。やってみるわ。……。でも、あの子……踊りながら、微妙に空間を歪ませてる。普通の矢じゃ当たらないわね」
サクが矢を放った。だが、矢は踊り子の数センチ手前で、まるで水面に弾かれるように軌道を逸らされた。
「――あらあら。……。無粋なお客様ねぇ。……。せっかく、苦しみも悲しみもない『完璧な歴史』の中に招待してあげたのに」
櫓の上の踊り子が、踊りを止めて亮たちを見下ろした。
彼女の名は、不比等が放った六大海賊の二番手――【幻惑の舞姫・阿波(あわ)】。
純友のような物理破壊ではなく、情報の「偽装」と「隠蔽」を得意とするデバッガー殺しだ。
「……。阿波。……。お前、自分が何をしてるか分かってんのか。……。ここの住人たちは、生きてるんじゃない、ただ『笑うだけの機械』に改造されてるんだぞ!」
「……。あら、それが何か? ……。死ぬまで幸せな夢を見ていられるなら、それは救済でしょう? ……。さあ、あなたも『デバッグ』してあげる。……。あなたの脳にある、その忌々しい『正義感』を、ゴミ箱へ捨ててあげるわ!」
阿波が扇を大きく広げると、島中に響いていた音楽が、耳を劈くような高周波のノイズへと変わった。
『――亮、視覚・聴覚ログが侵食されています! ……。現実と虚構の境界が曖昧になります! ……。あなたの見ている「サク」や「澪」が、敵に見え始める可能性があります!』
「……。くっ……! 画面が……歪んでやがる……!」
亮の視界の中で、サクの姿が不比等の兵士に、澪の姿が巨大なバグモンスターに書き換えられていく。
「亮! 私よ、しっかりして!!」
澪の声が聞こえるが、亮の目には、それが化け物の咆哮にしか聞こえない。
「……。あははは! さあ、殺し合いなさい! ……。仲間に手をかける瞬間の絶望も、次の瞬間には『最高の笑顔』に変えてあげるから!」
阿波の高笑いが響く中、亮は神器(鍬)を自分の足に突き立てた。
激痛。
だが、その痛みが一瞬だけ、偽装パッチの支配を跳ね除けた。
「……。MI-Z-O、……。痛覚データをトリガーにして、……『アンチ・ウィルス・プログラム』を全開で回せ! ……。サク、澪! ……。俺の耳を塞げ! 音楽を聴くな!!」
亮は、脳内に直接コマンドを打ち込んでいく。
(……。偽装されてるのは『出力(アウトプット)』だけだ。……。なら、視覚に頼るのをやめればいい。……。この島の『論理構造(ソース)』だけを見ろ……!)
亮は目を閉じ、眼鏡の機能を「ワイヤーフレーム・モード」に切り替えた。
色彩も、笑顔も、豪華な屋台もすべて消えた。
そこにあるのは、無数の黒いコードに縛られた、泣き叫ぶ島民たちの「真実のデータ」と、櫓の上に浮かぶ巨大な「エラー・プロトコル」の塊だった。
「……。見えた。……。阿波、お前の踊りの『リズム』には、三拍子ごとに一箇所の『同期ズレ(ラグ)』がある!」
亮は神器を空中に向け、阿波の踊りのリズムと「逆位相」の振動を叩き込んだ。
「――ノイズ・キャンセリング・パルス、発射!!」
亮の神器から放たれた無色透明の波動が、島中に響き渡る高周波を打ち消した。
一瞬の静寂。
「……。えっ……? 私、何を……」
「……。痛い……。お腹が……空いたよ……」
島民たちが、次々と正気に戻り、地面に泣き崩れる。
「……。私の……私の完璧な舞台を、よくも台無しにしてくれたわね!!」
阿波が形相を変え、隠し持っていた暗器を亮に投げつけた。
「――させるかぁぁぁ!!」
徳蔵が天箱の甲板から、巨大な「磁力ネット」を射出した。
暗器がネットに吸い寄せられ、阿波の動きが一瞬止まる。
「――サク!! 今だ、あの櫓の『基盤コード』を射抜け!!」
「――言われなくても!! ……。あんたの偽物の笑顔、大嫌いだったのよ!!」
サクが放った「真実の銀矢」が、櫓の土台に刻まれていた偽装パッチのサーバーを貫いた。
ドォォォォォォォォォンッ!!
櫓が崩落し、阿波の身体がバイナリのノイズとなって霧散していく。
島を覆っていたデジタルな花火が消え、そこには、少し寂しいけれど、確かな「人の営み」がある夕暮れの島が戻っていた。
「……。ふぅ。……。物理攻撃より、よっぽど疲れるぜ……」
亮は、正気に戻った島民たちが、お互いを支え合いながら立ち上がる姿を見て、ようやく安堵の溜息をついた。
「……。亮様、お見事ですぅ。……。でも、この島のパッチを解析したんですけど、これ、不比等だけじゃなくて、もっと高度な『大和のAI(人工知能)』が裏で糸を引いてる可能性があります」
凛が、解析データを亮に見せる。
「……。AIか。……。不比等も、自分の手だけじゃこの広い世界を管理しきれないってわけか。……。面白い、そのAIごとデバッグしてやるよ」
サクが、島民の老婆からお礼に貰った「本物のおにぎり」を亮に差し出した。
「……。ほら、食べなさいよ。……。偽物の満腹感じゃなくて、本物の空腹を埋める方が、エンジニア様には似合ってるわ」
「……。ああ。……。うまいな」
亮は、泣きながらおにぎりを頬張る島民たちを見ながら、決意を新たにした。
この瀬戸内海には、まだ四人の海賊王が残っている。
そして、この島を救ったことで、亮たちは新たな「ヒント」を手に入れていた。
崩れた櫓の跡地から、次の目的地を示す「黄金の扇」が見つかったのだ。
次回予告:第二十二話「造船の島と、徳蔵の過去」
次に亮たちが向かうのは、瀬戸内最大の造船拠点・大三島(おおみしま)。そこには、不比等に魂を売った徳蔵のかつての弟子が待ち構えていた。天箱に「対・電子戦用レーダー」を実装するため、師弟の因縁が激突する!
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる