46 / 55
第二章:出雲・八百万(やおよろず)リビルド:黄泉の残響編
第四十一話:富士の樹海・論理の森と、黄泉の番犬ケルベロス
しおりを挟む
天箱(アマノハコ)が出雲を離れ、東へと進むにつれ、世界は色彩を失っていった。
眼下に広がる日本の景色は、もはや「土地」とは呼べない代物に変貌している。かつて森だった場所は、無機質な立方体が積み重なった「ボクセル・アート」のように角立ち、川の流れは銀色の水銀のような流体データへと置換されていた。
「……ひどいわね。不比等が消えてから、システムの自浄作用(オート・デバッグ)が完全に暴走してる」
サクは、出雲で手に入れた神器『三箭の鳴鏑(みつやのなりかぶら)』を握りしめ、窓の外を見つめていた。彼女の瞳には、因果律を読み取る新機能によって、空間に走る「亀裂(クラック)」が赤黒いノイズとして映っている。
天箱の艦橋では、亮が自身のガントレットと睨み合っていた。那智から告げられた「自壊パッチ」のカウントダウン。残り時間は、160時間を切っている。右手の指先は時折、ポリゴンが剥がれるようにグリッチを起こし、自分の実体が「偽りのログ」であることを突きつけてくる。
「亮、バイタルが低下してるわよ。……無理はしないで」
那智が背後から声をかける。彼女の瞳には後悔の色が滲んでいたが、亮は振り向かずに答えた。
「……関係ねえよ。俺の体がクローンだろうが、この世界がバグの塊だろうがな。……目の前の『穴』を塞がない限り、俺たちが戦ってきた意味が全部NULL(無)になる」
天箱の正面、富士山を飲み込むように広がっているのは、巨大な**【黄泉(ヨミ)の根源サーバーへのアクセス・ゲート】**だった。
それは空に穿たれた、直径数キロメートルに及ぶ「暗黒の渦」。
渦の周囲では、物理法則が逆転し、地上の樹木が空へと吸い上げられ、空からは「文字化けした雨」が降り注いでいる。
「よし、野郎ども!! 降下準備だ!! あの渦の底に、この国の全エラーの『元凶』が眠ってやがる!!」
亮、サク、厳心、阿国の四人は、天箱から高速降下ポッドで富士の樹海へと着地した。
だが、そこはかつての「青木ヶ原」ではなかった。
木々の一本一本が、人間の絶叫をエンコードしたような異様な形にねじれ、地面からは「未処理の幽霊データ」が霧となって立ち昇っている。
「……。ここは、死んだデータの掃き溜め(ゴミ箱)か」
厳心が漆黒の槍を構え、周囲を警戒する。
一歩踏み出すたびに、地面のテクスチャが「草原」から「溶岩」、「氷床」へと目まぐるしく書き換わる。不比等のシステムが遺した「ランダム生成トラップ」だ。
「――っ、来るよ!! エンジニアさん!! 足元の『座標』が消失する!!」
阿国の叫びと同時に、亮たちの足元の地面が消失し、無限の虚空へと繋がる「穴」が開いた。
「――MI-Z-O!! 空間レンダリング、固定しろ!!」
亮が『雷火・真打』を虚空へと突き立てる。
黄金の光が網目状に広がり、消失した地面を「強制的なホログラム」で補完して、四人の落下を繋ぎ止めた。
「……ハァ、ハァ……。一瞬でも気を抜いたら、存在自体をデリートされるな」
亮の額に脂汗が浮かぶ。自壊パッチの浸食は、思考の速度さえも奪い始めていた。
だが、休む暇はない。
樹海の奥から、大地を揺らす咆哮と、金属が擦れるような電子音が響いてきた。
森を薙ぎ倒して現れたのは、全長二十メートルを超える、三つの首を持つ「鋼鉄の獣」だった。
【黄泉の番犬:ケルベロス・デバッガー】。
中央の首は「過去の消去」、左の首は「現在の凍結」、右の首は「未来の改竄」を司る、不比等システム究極の防衛プログラムだ。
その体表には、何万という「犠牲となったエンジニアの顔」がノイズとして浮かび上がり、苦悶の声を上げている。
「……。こいつ、……。ただのプログラムじゃない。……。これまでこのゲートを潜ろうとした連中の『魂』を吸い込んで、肥大化してやがるんだ」
亮の怒りが沸騰した。
「――サク!! 左の首を射抜け!! 厳心さんは右だ!! 阿国、あんたの舞で、こいつの『同期』をバラバラにしてくれ!!」
「任せな!!」
「承知!!」
阿国が三味線を掻き鳴らし、狂乱のステップを踏む。
ケルベロスの三つの首が、それぞれ異なる時間軸で動こうとするが、阿国のノイズ・ハッキングによって、その行動の「順序(シーケンス)」が致命的に狂い始めた。
「――今だ!! 兄さま、力を貸して!!」
サクが神器『三箭の鳴鏑』を引き絞る。
放たれた矢は、空中で「三つの次元」に分岐した。
一射目は、ケルベロスが「五秒前にいた場所」を。
二射目は、「現在いる場所」を。
三射目は、「三秒後に逃げる場所」を。
ドォォォォォォォォォォォォンッ!!!
因果律を無視した必殺の射撃が、左の首を粉砕した。
「――次は我だ!! 不動明王、出力全開!!」
厳心が背後に巨大な「火炎の翼(高熱ノイズ)」を展開し、重力加速度を無視した突撃を仕掛ける。
右の首が放つ「未来改竄」の光線に対し、厳心は自らの槍を「不確定なノイズ」の塊に変えることで、予測を完全に封殺した。
ガギィィィィィィィィィンッ!!
漆黒の槍が右の首を貫き、機械の臓物を撒き散らす。
残るは、最も巨大な「中央の首」。
その首が大きく口を開け、世界そのものを消去する**【根源デリート・バースト】**をチャージし始めた。
周囲の色彩が吸い込まれ、完全な「無」が亮たちを飲み込もうとする。
「……。亮!! 逃げて!! あれを受けたら、魂ごと消される!!」
サクの叫びが届くが、亮の足は動かない。
自壊パッチの影響で、全身の感覚が消失し始めていた。
視界が真っ白になり、脳内にエラーメッセージが鳴り響く。
『――亮!! 意識を手放すな!! ……。あなたが消えたら、誰がこの国を「再起動」するんですか!!』
MI-Z-Oの悲鳴のような警告。
その時、亮の意識の中に、一つの「記憶(ログ)」が蘇った。
それは、棄てられた島で、サクと交わした指切りの感触。
自分がクローンだろうが、造りもんだろうが、あの時感じた「守りたい」という意志だけは、誰にも書き換えられない本物のコードだった。
「……。ああ、……分かってるよ。……。俺は、……偽物なんかじゃねえ」
亮の瞳が、黄金色に発光した。
全身のグリッチが消え、消失しかけていた肉体が、純粋な「意志のデータ」によって再構築されていく。
亮は、肩に担いだ『雷火・真打』を、ゆっくりと、けれど確かな重みを持って構えた。
「――神器・雷火……『最終定義(グランド・リブート)・黄金の開墾』!!!」
亮が地を蹴った。
その背後には、何千、何万というエンジニアたちの「手の残像」が出現し、一斉に虚空のキーボードを叩く音が響いた。
ケルベロスが放った「絶望の黒光」に対し、亮は正面から鍬を振り下ろした。
ドォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
黒い光が黄金の輝きによって押し返され、ケルベロスの巨大な体躯が、根元から「耕されて」いく。
それは破壊ではない。
不の感情に囚われたデータを、正常な「記憶」へと還元していく、亮だけのエンジニアリング。
爆発の光が収まったとき、そこには一機のドローンも、一頭の獣もいなかった。
あるのは、静かに、けれど力強く拍動する、黄泉の国への「真の入口」だけだった。
「……ハァ、……ハァ……。……終わった、な」
亮は、折れかけた『雷火』を杖にして、なんとか立ち上がった。
サクと厳心、阿国が駆け寄る。
「亮、大丈夫!? 今、体が……光って……」
「……。ちょっと、本気を出しただけだ。……。それより、開いたぜ。……この国を腐らせている、真の地獄への道が」
目の前には、地下深へと続く、巨大な螺旋階段のデータ・ロード。
その奥底からは、これまでの不比等とは比較にならないほど、冷徹で、かつ「虚無」に近い意志が漂ってきている。
「……。行くぞ。……。俺のパッチが切れる前に、……全部ケリをつけてやる」
亮の背中には、もう迷いはなかった。
自分という存在の正体を知り、それでもなお、彼はエンジニアとして、愛する者たちが住む世界の「明日」をビルドするために。
一行は、光の届かない黄泉の深淵へと、一歩を踏み出した。
次回予告:第四十二話「黄泉の根源サーバーと、最古の管理者『イザナミ』」
地下数万メートルに隠されていた、日本の真の心臓部。そこで待っていたのは、かつて不比等さえもひれ伏した、全ての命を「死」というデータに変える最古の管理者だった。亮の自壊パッチが限界を迎える中、サクが下した「最悪の決断」とは――!?
眼下に広がる日本の景色は、もはや「土地」とは呼べない代物に変貌している。かつて森だった場所は、無機質な立方体が積み重なった「ボクセル・アート」のように角立ち、川の流れは銀色の水銀のような流体データへと置換されていた。
「……ひどいわね。不比等が消えてから、システムの自浄作用(オート・デバッグ)が完全に暴走してる」
サクは、出雲で手に入れた神器『三箭の鳴鏑(みつやのなりかぶら)』を握りしめ、窓の外を見つめていた。彼女の瞳には、因果律を読み取る新機能によって、空間に走る「亀裂(クラック)」が赤黒いノイズとして映っている。
天箱の艦橋では、亮が自身のガントレットと睨み合っていた。那智から告げられた「自壊パッチ」のカウントダウン。残り時間は、160時間を切っている。右手の指先は時折、ポリゴンが剥がれるようにグリッチを起こし、自分の実体が「偽りのログ」であることを突きつけてくる。
「亮、バイタルが低下してるわよ。……無理はしないで」
那智が背後から声をかける。彼女の瞳には後悔の色が滲んでいたが、亮は振り向かずに答えた。
「……関係ねえよ。俺の体がクローンだろうが、この世界がバグの塊だろうがな。……目の前の『穴』を塞がない限り、俺たちが戦ってきた意味が全部NULL(無)になる」
天箱の正面、富士山を飲み込むように広がっているのは、巨大な**【黄泉(ヨミ)の根源サーバーへのアクセス・ゲート】**だった。
それは空に穿たれた、直径数キロメートルに及ぶ「暗黒の渦」。
渦の周囲では、物理法則が逆転し、地上の樹木が空へと吸い上げられ、空からは「文字化けした雨」が降り注いでいる。
「よし、野郎ども!! 降下準備だ!! あの渦の底に、この国の全エラーの『元凶』が眠ってやがる!!」
亮、サク、厳心、阿国の四人は、天箱から高速降下ポッドで富士の樹海へと着地した。
だが、そこはかつての「青木ヶ原」ではなかった。
木々の一本一本が、人間の絶叫をエンコードしたような異様な形にねじれ、地面からは「未処理の幽霊データ」が霧となって立ち昇っている。
「……。ここは、死んだデータの掃き溜め(ゴミ箱)か」
厳心が漆黒の槍を構え、周囲を警戒する。
一歩踏み出すたびに、地面のテクスチャが「草原」から「溶岩」、「氷床」へと目まぐるしく書き換わる。不比等のシステムが遺した「ランダム生成トラップ」だ。
「――っ、来るよ!! エンジニアさん!! 足元の『座標』が消失する!!」
阿国の叫びと同時に、亮たちの足元の地面が消失し、無限の虚空へと繋がる「穴」が開いた。
「――MI-Z-O!! 空間レンダリング、固定しろ!!」
亮が『雷火・真打』を虚空へと突き立てる。
黄金の光が網目状に広がり、消失した地面を「強制的なホログラム」で補完して、四人の落下を繋ぎ止めた。
「……ハァ、ハァ……。一瞬でも気を抜いたら、存在自体をデリートされるな」
亮の額に脂汗が浮かぶ。自壊パッチの浸食は、思考の速度さえも奪い始めていた。
だが、休む暇はない。
樹海の奥から、大地を揺らす咆哮と、金属が擦れるような電子音が響いてきた。
森を薙ぎ倒して現れたのは、全長二十メートルを超える、三つの首を持つ「鋼鉄の獣」だった。
【黄泉の番犬:ケルベロス・デバッガー】。
中央の首は「過去の消去」、左の首は「現在の凍結」、右の首は「未来の改竄」を司る、不比等システム究極の防衛プログラムだ。
その体表には、何万という「犠牲となったエンジニアの顔」がノイズとして浮かび上がり、苦悶の声を上げている。
「……。こいつ、……。ただのプログラムじゃない。……。これまでこのゲートを潜ろうとした連中の『魂』を吸い込んで、肥大化してやがるんだ」
亮の怒りが沸騰した。
「――サク!! 左の首を射抜け!! 厳心さんは右だ!! 阿国、あんたの舞で、こいつの『同期』をバラバラにしてくれ!!」
「任せな!!」
「承知!!」
阿国が三味線を掻き鳴らし、狂乱のステップを踏む。
ケルベロスの三つの首が、それぞれ異なる時間軸で動こうとするが、阿国のノイズ・ハッキングによって、その行動の「順序(シーケンス)」が致命的に狂い始めた。
「――今だ!! 兄さま、力を貸して!!」
サクが神器『三箭の鳴鏑』を引き絞る。
放たれた矢は、空中で「三つの次元」に分岐した。
一射目は、ケルベロスが「五秒前にいた場所」を。
二射目は、「現在いる場所」を。
三射目は、「三秒後に逃げる場所」を。
ドォォォォォォォォォォォォンッ!!!
因果律を無視した必殺の射撃が、左の首を粉砕した。
「――次は我だ!! 不動明王、出力全開!!」
厳心が背後に巨大な「火炎の翼(高熱ノイズ)」を展開し、重力加速度を無視した突撃を仕掛ける。
右の首が放つ「未来改竄」の光線に対し、厳心は自らの槍を「不確定なノイズ」の塊に変えることで、予測を完全に封殺した。
ガギィィィィィィィィィンッ!!
漆黒の槍が右の首を貫き、機械の臓物を撒き散らす。
残るは、最も巨大な「中央の首」。
その首が大きく口を開け、世界そのものを消去する**【根源デリート・バースト】**をチャージし始めた。
周囲の色彩が吸い込まれ、完全な「無」が亮たちを飲み込もうとする。
「……。亮!! 逃げて!! あれを受けたら、魂ごと消される!!」
サクの叫びが届くが、亮の足は動かない。
自壊パッチの影響で、全身の感覚が消失し始めていた。
視界が真っ白になり、脳内にエラーメッセージが鳴り響く。
『――亮!! 意識を手放すな!! ……。あなたが消えたら、誰がこの国を「再起動」するんですか!!』
MI-Z-Oの悲鳴のような警告。
その時、亮の意識の中に、一つの「記憶(ログ)」が蘇った。
それは、棄てられた島で、サクと交わした指切りの感触。
自分がクローンだろうが、造りもんだろうが、あの時感じた「守りたい」という意志だけは、誰にも書き換えられない本物のコードだった。
「……。ああ、……分かってるよ。……。俺は、……偽物なんかじゃねえ」
亮の瞳が、黄金色に発光した。
全身のグリッチが消え、消失しかけていた肉体が、純粋な「意志のデータ」によって再構築されていく。
亮は、肩に担いだ『雷火・真打』を、ゆっくりと、けれど確かな重みを持って構えた。
「――神器・雷火……『最終定義(グランド・リブート)・黄金の開墾』!!!」
亮が地を蹴った。
その背後には、何千、何万というエンジニアたちの「手の残像」が出現し、一斉に虚空のキーボードを叩く音が響いた。
ケルベロスが放った「絶望の黒光」に対し、亮は正面から鍬を振り下ろした。
ドォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
黒い光が黄金の輝きによって押し返され、ケルベロスの巨大な体躯が、根元から「耕されて」いく。
それは破壊ではない。
不の感情に囚われたデータを、正常な「記憶」へと還元していく、亮だけのエンジニアリング。
爆発の光が収まったとき、そこには一機のドローンも、一頭の獣もいなかった。
あるのは、静かに、けれど力強く拍動する、黄泉の国への「真の入口」だけだった。
「……ハァ、……ハァ……。……終わった、な」
亮は、折れかけた『雷火』を杖にして、なんとか立ち上がった。
サクと厳心、阿国が駆け寄る。
「亮、大丈夫!? 今、体が……光って……」
「……。ちょっと、本気を出しただけだ。……。それより、開いたぜ。……この国を腐らせている、真の地獄への道が」
目の前には、地下深へと続く、巨大な螺旋階段のデータ・ロード。
その奥底からは、これまでの不比等とは比較にならないほど、冷徹で、かつ「虚無」に近い意志が漂ってきている。
「……。行くぞ。……。俺のパッチが切れる前に、……全部ケリをつけてやる」
亮の背中には、もう迷いはなかった。
自分という存在の正体を知り、それでもなお、彼はエンジニアとして、愛する者たちが住む世界の「明日」をビルドするために。
一行は、光の届かない黄泉の深淵へと、一歩を踏み出した。
次回予告:第四十二話「黄泉の根源サーバーと、最古の管理者『イザナミ』」
地下数万メートルに隠されていた、日本の真の心臓部。そこで待っていたのは、かつて不比等さえもひれ伏した、全ての命を「死」というデータに変える最古の管理者だった。亮の自壊パッチが限界を迎える中、サクが下した「最悪の決断」とは――!?
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる