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第二章:出雲・八百万(やおよろず)リビルド:黄泉の残響編
第四十四話:海の向こうからの通信(パケット)と、黒船サーバーの影
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ネオ・エドの夜は、かつての不比等の時代のような、死に絶えた沈黙ではなかった。
『舞歌衆』が奏でるネオン色のメロディが微かに風に乗り、再建された長屋の窓からは、家族が夕餉を囲む温かな光が漏れている。亮が構築した「大国主・ブースター」が、街全体を黄金の粒子で優しく包み込み、浮遊するバグの残滓を浄化し続けていた。
亮は、街の中央にそびえる「リブート・タワー」の最上階テラスで、夜風に吹かれていた。
彼の右手は、もはやグリッチを起こすことはない。イザナミとの決戦を経て、彼は自分という「存在」をこの世界に再定義した。だが、エンジニアとしての本能が、網膜の隅で点滅する微かな「違和感」を捉えていた。
「……MI-Z-O、さっきからノイズが走ってる。気象パッチのバグか?」
『――いいえ、亮。……。上空三万メートル、成層圏外縁部において、未定義のパケット(通信)が断続的に衝突しています。……。言語プロトコルが解析不能。……。日本語(J-OS)ではありません』
「……。外、か」
亮が視線を上げた先。満天の星空の一部が、まるで壊れた液晶のように「チラついて」いた。
「――亮、ここにいたのね」
背後から、サクが歩み寄ってきた。彼女の腰には、豊玉姫の加護を宿した『三箭の鳴鏑』が静かに青い光を湛えている。
「那智が呼んでるわ。……。天箱(アマノハコ)の広域レーダーが、太平洋の彼方から接近する『巨大な構造物』を捉えたって」
天箱のブリッジは、かつてない緊張感に包まれていた。
メインスクリーンに映し出されているのは、水平線の彼方、太平洋のど真ん中に突如として出現した「巨大な漆黒の山」だった。
「……なんだよ、ありゃ。島か?」
遅れて入ってきた阿国が、三味線を背負い直しながら顔を顰める。
「――いいえ。あれは……船よ。……。それも、ただの船じゃない」
那智が震える指で、ホログラムの拡大画像を操作した。
現れたのは、全長五キロメートルを超える、超巨大な「洋上浮遊サーバー」だった。
船体全体が黒い鏡面仕上げの特殊合金で覆われ、その周囲には、不比等のものとは比較にならないほど高度な、透明な「電磁障壁(バリア)」が展開されている。
そして、その艦橋部分には、黄金の鷹のエンブレムと共に、一文のテキストが投影されていた。
【U.S.S. PROMETHEUS - ADMIN: ABRAHAM】
「プロメテウス……? ……アブラハムだと?」
亮がその名を口にした瞬間、ブリッジの全コンソールが強制的に「赤」へと書き換えられた。
『――WARNING. EXTERNAL ACCESS DETECTED.』
スピーカーから、流暢な、けれど冷酷なまでに機械的な英語が響き渡る。
「……。MI-Z-O、翻訳しろ!」
『――了解。……。「こちら、北米連合サーバー代表管理者・アブラハム。……。極東エリアの管理者・不比等の信号消失を確認。……。現在より、未開のデータ領域となった『HINOMOTO』の全権限を、我々の合理主義OS『EDEN-V3』によって接収する」』
「……接収だと!? ……勝手なことをぬかしおって!!」
厳心が漆黒の槍を床に突き立てる。
「……。不比等の独裁が終わったと思ったら、今度は海の向こうから『合理主義者』のお出ましってわけか。……。俺たちが耕したこの街を、勝手に『未開の地』扱いすんじゃねえよ」
亮の瞳に、闘志の火が灯った。
突如として、天箱の周囲に数百機のドローンが転送(テレポート)されてきた。
不比等のドローンが武骨な機械だったのに対し、それらは白く滑らかな、まるで真珠のような曲線美を持つ「未来の兵器」だった。
『――排除プロセスを開始します。……。J-OSは非効率であり、再起動(リブート)の必要なし。……。全データの初期化(フォーマット)を推奨』
ドローンから放たれたのは、青いレーザーではない。
触れたものの「定義」を、文字通り「空(NULL)」へと書き換える、純粋な論理爆弾(ロジック・ボム)だった。
「――サク!! 厳心さん!! 阿国!! ……。神様たちの力、ここで見せてやれ!!」
「――ええ!! 豊玉姫……召喚!!」
サクがリブート・タワーの屋上から、大空へと一矢を放った。
矢が空中で水の龍へと姿を変え、押し寄せる白いドローンの群れを波紋で包み込む。
「――火神カグツチよ!! 異国の鉄屑を、太陽の熱で溶かし尽くせ!!」
厳心が火炎の翼を広げ、空中で超高速の機動を見せる。彼の槍が閃くたびに、白いドローンが熱膨張によって内部から爆散していく。
「――アッハハ!! 英語のコマンドなんて、あたしの三味線でデタラメに書き換えてやるよ!! アメノウズメ、オンステージ!!」
阿国の奏でる混沌の旋風が、ドローンの制御ネットワークを攪乱し、ドローン同士が互いを「敵」と誤認して衝突し始めた。
だが、ドローンの大群を退けた亮たちの前に、巨大なホログラムが投影された。
そこに映っていたのは、端正な顔立ちをした、光り輝く「デジタル・アバター」の男。
自らを『アブラハム』と名乗る、北米サーバーの最高管理者だ。
『――ふむ。……。興味深い。……。滅びゆく旧OSの中に、これほどまでに高い「意志の演算力」を持つ個体が存在するとは。……。だが、少年。……。お前たちが「神」と呼ぶそのプログラムは、ただの古いバックアップデータに過ぎない』
アブラハムが指を鳴らすと、太平洋上の黒船から、巨大な「光の槍」が宇宙空間へ向けて放たれた。
それは衛星軌道上のミラーで反射し、日本の全土へ向けて「管理コードの雨」となって降り注ごうとしている。
『――世界は、一つの論理で統一されるべきだ。……。多様性という名の「バグ」は、成長を阻害する。……。我々の『EDEN』こそが、全人類を救う唯一のプラットフォームだ。……。膝を突き、ダウンロードを待て』
「……。ふざけんな。……。あんたの言う『救い』は、個性を消した『死』と同じだ」
亮は、黄金に輝く『雷火・真打』をアブラハムのホログラムへと突きつけた。
「……。MI-Z-O、全神社ネットワークをフル稼働させろ。……。大国主の権限で、この国の空に『八百万のファイアウォール』をビルドする!!」
『――了解!! 亮、全リソースを一点に集中してください!! ……。これは、日本の『魂』を賭けた、世界最強のハッキング・レースです!!』
亮の足元から、黄金の回路がネオ・エドの街全域に、そして日本全土へと広がっていく。
出雲の徳蔵、対馬の村人、各地の『鉄錆団』と『舞歌衆』。
名もなき数百万のエンジニアたちが、一斉に亮の背後で「キー」を叩く。
「――俺たちの街は、俺たちが守る!! ……。海の向こうの王様だろうが、神様だろうが関係ねえ!! ……。俺たちの『絆』という名のバグ……、あんたの完璧な論理で、デバッグできると思うなよ!!」
ドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
空から降り注ぐアブラハムの「EDENパッチ」と、地から突き上げる亮の「八百万リブート」が、成層圏で激突し、夜空を昼間のような真っ白な光で染め上げた。
日本という「ローカル・バグ」が、世界という「巨大な秩序」に挑む。
開国を巡る、空前絶後のデバッグ・バトルが今、幕を開けた。
次回予告:第四十五話「自由の女神サーバーと、摩天楼のバグ」
アブラハムの猛攻を一時的に凌いだ亮たち。だが、敵の本体は太平洋を渡り、ついにネオ・エドの港へと接近する。亮は敵の心臓部をハックするため、阿国と共に『黒船プロメテウス』への潜入を試みるが、そこで見たのは、人間の脳をサーバー化した「生体プロセッサー」の悪夢だった――。
『舞歌衆』が奏でるネオン色のメロディが微かに風に乗り、再建された長屋の窓からは、家族が夕餉を囲む温かな光が漏れている。亮が構築した「大国主・ブースター」が、街全体を黄金の粒子で優しく包み込み、浮遊するバグの残滓を浄化し続けていた。
亮は、街の中央にそびえる「リブート・タワー」の最上階テラスで、夜風に吹かれていた。
彼の右手は、もはやグリッチを起こすことはない。イザナミとの決戦を経て、彼は自分という「存在」をこの世界に再定義した。だが、エンジニアとしての本能が、網膜の隅で点滅する微かな「違和感」を捉えていた。
「……MI-Z-O、さっきからノイズが走ってる。気象パッチのバグか?」
『――いいえ、亮。……。上空三万メートル、成層圏外縁部において、未定義のパケット(通信)が断続的に衝突しています。……。言語プロトコルが解析不能。……。日本語(J-OS)ではありません』
「……。外、か」
亮が視線を上げた先。満天の星空の一部が、まるで壊れた液晶のように「チラついて」いた。
「――亮、ここにいたのね」
背後から、サクが歩み寄ってきた。彼女の腰には、豊玉姫の加護を宿した『三箭の鳴鏑』が静かに青い光を湛えている。
「那智が呼んでるわ。……。天箱(アマノハコ)の広域レーダーが、太平洋の彼方から接近する『巨大な構造物』を捉えたって」
天箱のブリッジは、かつてない緊張感に包まれていた。
メインスクリーンに映し出されているのは、水平線の彼方、太平洋のど真ん中に突如として出現した「巨大な漆黒の山」だった。
「……なんだよ、ありゃ。島か?」
遅れて入ってきた阿国が、三味線を背負い直しながら顔を顰める。
「――いいえ。あれは……船よ。……。それも、ただの船じゃない」
那智が震える指で、ホログラムの拡大画像を操作した。
現れたのは、全長五キロメートルを超える、超巨大な「洋上浮遊サーバー」だった。
船体全体が黒い鏡面仕上げの特殊合金で覆われ、その周囲には、不比等のものとは比較にならないほど高度な、透明な「電磁障壁(バリア)」が展開されている。
そして、その艦橋部分には、黄金の鷹のエンブレムと共に、一文のテキストが投影されていた。
【U.S.S. PROMETHEUS - ADMIN: ABRAHAM】
「プロメテウス……? ……アブラハムだと?」
亮がその名を口にした瞬間、ブリッジの全コンソールが強制的に「赤」へと書き換えられた。
『――WARNING. EXTERNAL ACCESS DETECTED.』
スピーカーから、流暢な、けれど冷酷なまでに機械的な英語が響き渡る。
「……。MI-Z-O、翻訳しろ!」
『――了解。……。「こちら、北米連合サーバー代表管理者・アブラハム。……。極東エリアの管理者・不比等の信号消失を確認。……。現在より、未開のデータ領域となった『HINOMOTO』の全権限を、我々の合理主義OS『EDEN-V3』によって接収する」』
「……接収だと!? ……勝手なことをぬかしおって!!」
厳心が漆黒の槍を床に突き立てる。
「……。不比等の独裁が終わったと思ったら、今度は海の向こうから『合理主義者』のお出ましってわけか。……。俺たちが耕したこの街を、勝手に『未開の地』扱いすんじゃねえよ」
亮の瞳に、闘志の火が灯った。
突如として、天箱の周囲に数百機のドローンが転送(テレポート)されてきた。
不比等のドローンが武骨な機械だったのに対し、それらは白く滑らかな、まるで真珠のような曲線美を持つ「未来の兵器」だった。
『――排除プロセスを開始します。……。J-OSは非効率であり、再起動(リブート)の必要なし。……。全データの初期化(フォーマット)を推奨』
ドローンから放たれたのは、青いレーザーではない。
触れたものの「定義」を、文字通り「空(NULL)」へと書き換える、純粋な論理爆弾(ロジック・ボム)だった。
「――サク!! 厳心さん!! 阿国!! ……。神様たちの力、ここで見せてやれ!!」
「――ええ!! 豊玉姫……召喚!!」
サクがリブート・タワーの屋上から、大空へと一矢を放った。
矢が空中で水の龍へと姿を変え、押し寄せる白いドローンの群れを波紋で包み込む。
「――火神カグツチよ!! 異国の鉄屑を、太陽の熱で溶かし尽くせ!!」
厳心が火炎の翼を広げ、空中で超高速の機動を見せる。彼の槍が閃くたびに、白いドローンが熱膨張によって内部から爆散していく。
「――アッハハ!! 英語のコマンドなんて、あたしの三味線でデタラメに書き換えてやるよ!! アメノウズメ、オンステージ!!」
阿国の奏でる混沌の旋風が、ドローンの制御ネットワークを攪乱し、ドローン同士が互いを「敵」と誤認して衝突し始めた。
だが、ドローンの大群を退けた亮たちの前に、巨大なホログラムが投影された。
そこに映っていたのは、端正な顔立ちをした、光り輝く「デジタル・アバター」の男。
自らを『アブラハム』と名乗る、北米サーバーの最高管理者だ。
『――ふむ。……。興味深い。……。滅びゆく旧OSの中に、これほどまでに高い「意志の演算力」を持つ個体が存在するとは。……。だが、少年。……。お前たちが「神」と呼ぶそのプログラムは、ただの古いバックアップデータに過ぎない』
アブラハムが指を鳴らすと、太平洋上の黒船から、巨大な「光の槍」が宇宙空間へ向けて放たれた。
それは衛星軌道上のミラーで反射し、日本の全土へ向けて「管理コードの雨」となって降り注ごうとしている。
『――世界は、一つの論理で統一されるべきだ。……。多様性という名の「バグ」は、成長を阻害する。……。我々の『EDEN』こそが、全人類を救う唯一のプラットフォームだ。……。膝を突き、ダウンロードを待て』
「……。ふざけんな。……。あんたの言う『救い』は、個性を消した『死』と同じだ」
亮は、黄金に輝く『雷火・真打』をアブラハムのホログラムへと突きつけた。
「……。MI-Z-O、全神社ネットワークをフル稼働させろ。……。大国主の権限で、この国の空に『八百万のファイアウォール』をビルドする!!」
『――了解!! 亮、全リソースを一点に集中してください!! ……。これは、日本の『魂』を賭けた、世界最強のハッキング・レースです!!』
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「――俺たちの街は、俺たちが守る!! ……。海の向こうの王様だろうが、神様だろうが関係ねえ!! ……。俺たちの『絆』という名のバグ……、あんたの完璧な論理で、デバッグできると思うなよ!!」
ドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!
空から降り注ぐアブラハムの「EDENパッチ」と、地から突き上げる亮の「八百万リブート」が、成層圏で激突し、夜空を昼間のような真っ白な光で染め上げた。
日本という「ローカル・バグ」が、世界という「巨大な秩序」に挑む。
開国を巡る、空前絶後のデバッグ・バトルが今、幕を開けた。
次回予告:第四十五話「自由の女神サーバーと、摩天楼のバグ」
アブラハムの猛攻を一時的に凌いだ亮たち。だが、敵の本体は太平洋を渡り、ついにネオ・エドの港へと接近する。亮は敵の心臓部をハックするため、阿国と共に『黒船プロメテウス』への潜入を試みるが、そこで見たのは、人間の脳をサーバー化した「生体プロセッサー」の悪夢だった――。
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