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縁の決戦編
視察開始
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視察当日、拠点の広場に描かれた転移魔法陣の前に、バニッシュたちは集まっていた。
迎えに向かうのは三人。
拠点の長であるバニッシュ、転移魔法を扱えるセレスティナ、そして――どうしても同行すると聞かなかったリュシア。
「……本当に来る必要あったか?」
バニッシュが半眼で問いかけると、
「あるに決まってるでしょ」
リュシアは腕を組んで、当然と言わんばかりに答える。
「相手はあの無表情のギルド長よ? アンタ一人じゃ何言い出すかわかったもんじゃないし」
「いや、つかかっていったのはお前だったろ」
「いいの! とにかく一緒に行くわよ!」
きっぱり言われ、バニッシュは肩をすくめる。
セレスティナは二人のやり取りに小さく笑いながら、魔法陣の最終確認を終えた。
「座標、固定完了しました。前回と同じ……ミスティリアの前です」
「ああ、頼む」
バニッシュの合図に、セレスティナが魔力を注ぎ込む。
淡い光が魔法陣を満たし、空気が震える。
「行ってきます」
そう告げた次の瞬間、三人の姿は光に包まれ――消えた。
足元の感覚が戻る。
潮の香りと、遠くから聞こえる水音。
視界が開けた瞬間、眼前には広大な海と、その上に築かれた巨大な都市が広がっていた。
「……わぁ」
思わず声を漏らしたのはセレスティナだった。
陽光を反射する海面。
幾重にも連なる水路と橋。
水と石と光が織りなす荘厳な街並み。
「すごいです……これが、海の都……」
「ふふん!」
隣でリュシアが、なぜか得意げに胸を張る。
「でしょ? ミスティリア、すごいのよ」
「いや、リュシアがそんなに自慢気なんだよ」
「細かいこと言わないの」
セレスティナはそのやり取りにくすりと笑いながら、改めて街を見渡した。
「本当に……別世界みたいですね」
「ああ」
バニッシュも頷く。
「だが、今日は観光じゃない。――さあ、ギルドに行くぞ」
その一言で三人は気を引き締める。
橋を渡り、再び足を踏み入れる海の都ミスティリア。
今度は商人としてではなく、“拠点の真価を問われる側”として――バニッシュは静かに前を見据え、二人を促して歩き出した。
商業ギルドの受付で、バニッシュはタナトスから受け取っていた書状を差し出した。
受付係は一瞥した瞬間、表情を引き締める。
「……確認いたしました。どうぞ、こちらへ」
言葉少なにそう告げると、一般の導線とは異なる奥の通路へと三人を案内する。
重厚な扉を抜けた先は、ギルドの中庭だった。
そこは水路と白石で整えられた静かな空間で、外の喧騒が嘘のように遮断されている。その中央には――
「……おお」
思わず声が漏れるほどの光景が広がっていた。
整然と積み上げられた木箱。
中には斧、ノコギリ、金槌などの建築用具。
鍬や鋤、鎌といった農具。
どれも新品で、手入れも行き届いている。
その前で最終確認をしていた人物が、バニッシュたちの到着に気づき、振り返った。
「参られましたか」
黒い執事服に身を包んだ初老の男――タナトスが、一礼する。
「準備はすでに完了しております。ご依頼の通り、建築用具、農具ともに――すべて百セットずつ」
「……本当に、ここまで用意してくれたのか」
バニッシュは感嘆混じりに積荷を見渡す。
「ありがとう、助かるよ」
その言葉に、タナトスは一瞬だけ視線を細めたが、すぐにいつもの事務的な表情に戻った。
「言ったでしょう。これは、いわゆる先行投資です」
淡々と、しかし確固とした声音で続ける。
「貴方方の拠点が我々の信頼に足ると判断されれば、これらは正式な取引の一部となる。ですから――礼は、視察後で構いません」
タナトスはバニッシュをまっすぐに見据えた。
その言葉に、セレスティナは静かに息を呑み、リュシアは腕を組んだまま、じっと積み上げられた道具を見つめる。
「……ずいぶん、気前がいいのね」
「これはビジネスです。お互い納得のいく状態でなければ縁も生まれませんからね」
タナトスは一切の感情を乗せずに返す。
「――間もなく、ミュレア様も参られます」
タナトスがそう告げた、まさにその時だった。
中庭の奥――水路と白石に囲まれた回廊の先から、静かな足音が近づいてくる。
現れたのは、淡い水色の衣を纏った少女。
ミュレアは、隣に立つ少年の手を取ったまま、ゆっくりと歩みを進めてきた。
少年は年若く緊張しているのか、目が少し泳いでいる。
しかし、その瞳には絶対に彼女を守るという意思が宿っていた。
その背後には――白衣をだらしなく羽織り、胸元には書類を無造作に抱え、ぐるぐるとした丸眼鏡の奥から異常なほど期待と興奮を発しながら女性が一人、ついてきていた。
(……なんだ、あの人)
バニッシュがそう思ったのも無理はない。
場にまるでそぐわない、研究室から抜け出してきたような雰囲気だった。
ミュレアはバニッシュの前まで来ると、静かに立ち止まる。
「今日はよろしく頼む」
バニッシュは一歩前に出て、右手を差し出した。
だが――ミュレアはその手を一瞥しただけで、何事もなかったかのように視線をタナトスへと移す。
差し出された手が宙に残る。
(……やっぱり、か)
バニッシュは苦笑しつつ、静かに手を下ろした。
その視線を受け取ったタナトスは、即座に一歩前に出る。
「それでは、これより視察に向かう者のご紹介をいたします」
整った所作で一礼し、順に手を添えて示す。
「まずは、当ギルドの長にして、海の都ミスティリアの統治者――ミュレア様」
ミュレアは無表情のまま、軽く頷いた。
「続きまして、ミュレア様のボディーガードを務めます――黒牙」
少年が一歩前に出る。
緊張しながらも覚悟ある瞳で頭を下げる。
「そして――我が商業ギルドの鑑定士を務めております、ルルカ」
「はいであります! 不詳ルルカお供させていただくであります!」
威勢のいい元気な声で敬礼する。
(鑑定士……? 軍人の間違いなんじゃ……)
バニッシュは、異様に興奮しているルルカに苦笑いする。
最後に、タナトスは自らの胸に手を当てる。
「そして、こちらの任を取りまとめます――私、タナトスでございます」
深々とした一礼、それから半歩下がり、背後へ視線を向ける。
「なお、視察に際しましては、こちらの資材の運搬、ならびに安全確保のため――」
中庭の隅に整列していた人影へと手を伸ばす。
「警護隊五十名の同行となります」
鎧に身を包んだ警護兵たちが、一斉に動きを止める。
その統率の取れた気配に、場の空気がわずかに張り詰めた。
数、質、目的――そのすべてが、ただの視察ではないことを物語っている。
バニッシュは小さく息を吐き、心を引き締めた。
「……了解した」
これは試されている。
拠点の在り方だけでなく――自分たちの覚悟そのものを。
「それじゃあ、俺たちの拠点へ案内する」
バニッシュの言葉に、荷を中心として皆が集まる。
彼は一度全体を見渡し、それからセレスティナへと視線を向けた。
「セレスティナ、頼む」
「はい」
セレスティナは一歩前に出ると、静かに手を翳した。
指先から魔力が溢れ、空中に淡く輝く幾何学模様が描き出されていく。
緻密で狂いのない転移魔法陣。
「転移、開始します」
次の瞬間――眩い光が視界を覆い、足元の感覚が一瞬だけ消える。
光が晴れたとき、そこは木々に囲まれた広場だった。
清浄な空気。
遠くから聞こえる水音と、森特有の静けさ。
だが同時に、人の営みが確かに根付いている気配がある。
タナトスは無言で辺りを見回し、周囲の構造や配置、警戒線を瞬時に把握する。
「……こちらが、貴方方の拠点ですか」
淡々とした声だったが、わずかに混じる緊張を、バニッシュは聞き逃さなかった。
「ああ、そう――」
と言いかけた、その時。
「ひょわーー!!」
場の空気を一瞬でぶち壊すような、甲高い声が響いた。
「ここが魔の森でありますね!? すっごい魔素密度!! あっちも! こっちも! ひゃあぁぁ、理論値より高い!!」
ルルカが目をきらきらと輝かせ、落ち着きなく辺りをキョロキョロと見回していた。
その目は既に色々なものに興味を示し、今すぐにでも調べつくしてしまいたいと言わんばかりに、口からは涎が垂れ、興奮で鼻息が荒くなるほど、うずうずといている。
「……」
タナトスは深く、実に深くため息を吐いた。
「ルルカ、落ち着きなさい。視察中です」
「え? あ、はい、視察ですね! 了解であります! さあ、何処から調べるでありますか!?」
まるで飢えた獣のようにルルカは目を光らせる。
「聞いていませんね」
再度、深いため息と共に頭を抑えるが、タナトスは気を取り直す。
「資材は一旦こちらに下ろしてください。警護隊の者は周囲に展開、待機を」
「「「はっ!」」」
手慣れた指示に、警護隊が即座に動き出す。
荷は広場の端へ整然と並べられ、周囲には見えない防壁が敷かれていく。
それを確認したタナトスは、バニッシュへと向き直った。
「では、まず――ザキュロの実について、お願いいたします」
「ああ、こっちだ」
バニッシュは頷き、踵を返す。
フィリアの果樹園へ向かう小道へと歩き出すと、ミュレア、黒牙、タナトス、そして相変わらず落ち着きのないルルカが続いた。
迎えに向かうのは三人。
拠点の長であるバニッシュ、転移魔法を扱えるセレスティナ、そして――どうしても同行すると聞かなかったリュシア。
「……本当に来る必要あったか?」
バニッシュが半眼で問いかけると、
「あるに決まってるでしょ」
リュシアは腕を組んで、当然と言わんばかりに答える。
「相手はあの無表情のギルド長よ? アンタ一人じゃ何言い出すかわかったもんじゃないし」
「いや、つかかっていったのはお前だったろ」
「いいの! とにかく一緒に行くわよ!」
きっぱり言われ、バニッシュは肩をすくめる。
セレスティナは二人のやり取りに小さく笑いながら、魔法陣の最終確認を終えた。
「座標、固定完了しました。前回と同じ……ミスティリアの前です」
「ああ、頼む」
バニッシュの合図に、セレスティナが魔力を注ぎ込む。
淡い光が魔法陣を満たし、空気が震える。
「行ってきます」
そう告げた次の瞬間、三人の姿は光に包まれ――消えた。
足元の感覚が戻る。
潮の香りと、遠くから聞こえる水音。
視界が開けた瞬間、眼前には広大な海と、その上に築かれた巨大な都市が広がっていた。
「……わぁ」
思わず声を漏らしたのはセレスティナだった。
陽光を反射する海面。
幾重にも連なる水路と橋。
水と石と光が織りなす荘厳な街並み。
「すごいです……これが、海の都……」
「ふふん!」
隣でリュシアが、なぜか得意げに胸を張る。
「でしょ? ミスティリア、すごいのよ」
「いや、リュシアがそんなに自慢気なんだよ」
「細かいこと言わないの」
セレスティナはそのやり取りにくすりと笑いながら、改めて街を見渡した。
「本当に……別世界みたいですね」
「ああ」
バニッシュも頷く。
「だが、今日は観光じゃない。――さあ、ギルドに行くぞ」
その一言で三人は気を引き締める。
橋を渡り、再び足を踏み入れる海の都ミスティリア。
今度は商人としてではなく、“拠点の真価を問われる側”として――バニッシュは静かに前を見据え、二人を促して歩き出した。
商業ギルドの受付で、バニッシュはタナトスから受け取っていた書状を差し出した。
受付係は一瞥した瞬間、表情を引き締める。
「……確認いたしました。どうぞ、こちらへ」
言葉少なにそう告げると、一般の導線とは異なる奥の通路へと三人を案内する。
重厚な扉を抜けた先は、ギルドの中庭だった。
そこは水路と白石で整えられた静かな空間で、外の喧騒が嘘のように遮断されている。その中央には――
「……おお」
思わず声が漏れるほどの光景が広がっていた。
整然と積み上げられた木箱。
中には斧、ノコギリ、金槌などの建築用具。
鍬や鋤、鎌といった農具。
どれも新品で、手入れも行き届いている。
その前で最終確認をしていた人物が、バニッシュたちの到着に気づき、振り返った。
「参られましたか」
黒い執事服に身を包んだ初老の男――タナトスが、一礼する。
「準備はすでに完了しております。ご依頼の通り、建築用具、農具ともに――すべて百セットずつ」
「……本当に、ここまで用意してくれたのか」
バニッシュは感嘆混じりに積荷を見渡す。
「ありがとう、助かるよ」
その言葉に、タナトスは一瞬だけ視線を細めたが、すぐにいつもの事務的な表情に戻った。
「言ったでしょう。これは、いわゆる先行投資です」
淡々と、しかし確固とした声音で続ける。
「貴方方の拠点が我々の信頼に足ると判断されれば、これらは正式な取引の一部となる。ですから――礼は、視察後で構いません」
タナトスはバニッシュをまっすぐに見据えた。
その言葉に、セレスティナは静かに息を呑み、リュシアは腕を組んだまま、じっと積み上げられた道具を見つめる。
「……ずいぶん、気前がいいのね」
「これはビジネスです。お互い納得のいく状態でなければ縁も生まれませんからね」
タナトスは一切の感情を乗せずに返す。
「――間もなく、ミュレア様も参られます」
タナトスがそう告げた、まさにその時だった。
中庭の奥――水路と白石に囲まれた回廊の先から、静かな足音が近づいてくる。
現れたのは、淡い水色の衣を纏った少女。
ミュレアは、隣に立つ少年の手を取ったまま、ゆっくりと歩みを進めてきた。
少年は年若く緊張しているのか、目が少し泳いでいる。
しかし、その瞳には絶対に彼女を守るという意思が宿っていた。
その背後には――白衣をだらしなく羽織り、胸元には書類を無造作に抱え、ぐるぐるとした丸眼鏡の奥から異常なほど期待と興奮を発しながら女性が一人、ついてきていた。
(……なんだ、あの人)
バニッシュがそう思ったのも無理はない。
場にまるでそぐわない、研究室から抜け出してきたような雰囲気だった。
ミュレアはバニッシュの前まで来ると、静かに立ち止まる。
「今日はよろしく頼む」
バニッシュは一歩前に出て、右手を差し出した。
だが――ミュレアはその手を一瞥しただけで、何事もなかったかのように視線をタナトスへと移す。
差し出された手が宙に残る。
(……やっぱり、か)
バニッシュは苦笑しつつ、静かに手を下ろした。
その視線を受け取ったタナトスは、即座に一歩前に出る。
「それでは、これより視察に向かう者のご紹介をいたします」
整った所作で一礼し、順に手を添えて示す。
「まずは、当ギルドの長にして、海の都ミスティリアの統治者――ミュレア様」
ミュレアは無表情のまま、軽く頷いた。
「続きまして、ミュレア様のボディーガードを務めます――黒牙」
少年が一歩前に出る。
緊張しながらも覚悟ある瞳で頭を下げる。
「そして――我が商業ギルドの鑑定士を務めております、ルルカ」
「はいであります! 不詳ルルカお供させていただくであります!」
威勢のいい元気な声で敬礼する。
(鑑定士……? 軍人の間違いなんじゃ……)
バニッシュは、異様に興奮しているルルカに苦笑いする。
最後に、タナトスは自らの胸に手を当てる。
「そして、こちらの任を取りまとめます――私、タナトスでございます」
深々とした一礼、それから半歩下がり、背後へ視線を向ける。
「なお、視察に際しましては、こちらの資材の運搬、ならびに安全確保のため――」
中庭の隅に整列していた人影へと手を伸ばす。
「警護隊五十名の同行となります」
鎧に身を包んだ警護兵たちが、一斉に動きを止める。
その統率の取れた気配に、場の空気がわずかに張り詰めた。
数、質、目的――そのすべてが、ただの視察ではないことを物語っている。
バニッシュは小さく息を吐き、心を引き締めた。
「……了解した」
これは試されている。
拠点の在り方だけでなく――自分たちの覚悟そのものを。
「それじゃあ、俺たちの拠点へ案内する」
バニッシュの言葉に、荷を中心として皆が集まる。
彼は一度全体を見渡し、それからセレスティナへと視線を向けた。
「セレスティナ、頼む」
「はい」
セレスティナは一歩前に出ると、静かに手を翳した。
指先から魔力が溢れ、空中に淡く輝く幾何学模様が描き出されていく。
緻密で狂いのない転移魔法陣。
「転移、開始します」
次の瞬間――眩い光が視界を覆い、足元の感覚が一瞬だけ消える。
光が晴れたとき、そこは木々に囲まれた広場だった。
清浄な空気。
遠くから聞こえる水音と、森特有の静けさ。
だが同時に、人の営みが確かに根付いている気配がある。
タナトスは無言で辺りを見回し、周囲の構造や配置、警戒線を瞬時に把握する。
「……こちらが、貴方方の拠点ですか」
淡々とした声だったが、わずかに混じる緊張を、バニッシュは聞き逃さなかった。
「ああ、そう――」
と言いかけた、その時。
「ひょわーー!!」
場の空気を一瞬でぶち壊すような、甲高い声が響いた。
「ここが魔の森でありますね!? すっごい魔素密度!! あっちも! こっちも! ひゃあぁぁ、理論値より高い!!」
ルルカが目をきらきらと輝かせ、落ち着きなく辺りをキョロキョロと見回していた。
その目は既に色々なものに興味を示し、今すぐにでも調べつくしてしまいたいと言わんばかりに、口からは涎が垂れ、興奮で鼻息が荒くなるほど、うずうずといている。
「……」
タナトスは深く、実に深くため息を吐いた。
「ルルカ、落ち着きなさい。視察中です」
「え? あ、はい、視察ですね! 了解であります! さあ、何処から調べるでありますか!?」
まるで飢えた獣のようにルルカは目を光らせる。
「聞いていませんね」
再度、深いため息と共に頭を抑えるが、タナトスは気を取り直す。
「資材は一旦こちらに下ろしてください。警護隊の者は周囲に展開、待機を」
「「「はっ!」」」
手慣れた指示に、警護隊が即座に動き出す。
荷は広場の端へ整然と並べられ、周囲には見えない防壁が敷かれていく。
それを確認したタナトスは、バニッシュへと向き直った。
「では、まず――ザキュロの実について、お願いいたします」
「ああ、こっちだ」
バニッシュは頷き、踵を返す。
フィリアの果樹園へ向かう小道へと歩き出すと、ミュレア、黒牙、タナトス、そして相変わらず落ち着きのないルルカが続いた。
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