フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1408.金髪碧眼の鬼が、ボクの唇と舌を取り込もうとするから、ボクは押し出そうとしたの。グイグイと。ボクの舌で。

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金髪碧眼の鬼は、ご乱心ではないの。

平静を失ったりしていないの。

金髪碧眼の鬼は、ボクの唇を貪りたいから、貪っているの。

もう。

金髪碧眼の鬼のせいで、ボクの威厳がなくなってしまったら、どうしてくれるのかしら?

ボクは、金髪碧眼の鬼の胸板を押して体を離そうとしたの。

うぐぐ。

ボクの唇が、金髪碧眼の鬼の唇に押し負けそうなの。

でも。

ここからの態勢立て直しができないボクではないの。

ボクは、腕で金髪碧眼の鬼を突き放そうとしているの。

スマートに押しやってしまうの。

ぐっと、ぐっと、なの。

どうしようなの!

金髪碧眼の鬼は、びくともしないの!

金髪碧眼の鬼ったら、ボクを抱え込んできて、唇で唇を押しつぶしてくるの。

そんなに押し付けたら、歯と歯が当たってしまうの。

金髪碧眼の鬼の場合、歯だけじゃなく、牙も生えているの。

牙が刺さったら痛いの。

ボク、痛いのは嫌なの。

ボクは、金髪碧眼の鬼の牙が唇に刺さらないように、口をあけたの。

金髪碧眼の鬼ったら、ボクの開いた口にズズッと舌を入れてきたの。

ボクは、金髪碧眼の鬼の舌をお招きなんてしていないの。

ボクは、ボクの舌で、金髪碧眼の鬼の舌を押し出そうとしたの。

グイグイと。

ああ、もう。

金髪碧眼の鬼は、ボクの舌に舌を絡めて吸い付いてきたの。

このままじゃ。

ボクの口の端から、唾液が垂れてしまうの。

ボクと金髪碧眼の鬼の口づけは見られているの。

ボク、見られているときに、口から唾液を零すのはいやなの。

そんな姿を見せたくないの。

ボクは、嫌なのに、ボクを金髪碧眼の鬼が離さないの。

金髪碧眼の鬼は、ボクの舌を貪りながらボクの体を抱えるように部屋の中央へ移動していくの。

ボクの唇と舌が腫れあがったら、金髪碧眼の鬼はどうしてくれるのかしら?

金髪碧眼の鬼に責任を取られたくないから、金髪碧眼の鬼には直接言わないけれど。

ボクの唇も舌も、金髪碧眼の鬼が好きにして良いものではないの。

金髪碧眼の鬼は、部屋の中央に鎮座しているテーブルの上に、ゆっくりとボクを背中から押し倒したの。

待つの、待つの、金髪碧眼の鬼。

まさかと思うけれど。

このままボクの上に乗っかってきたりは?

ボクは、もたげてきた不安を急いで振り払ったの。

外交交渉の部屋のテーブルの上で、押し倒したボクの上に乗っかってくるなんて、まさか、そんなこと。

いくら、金髪碧眼の鬼が、鬼でも。

ボクにそんなことはしないと思うの。

思いたいの、切実なの、ボク。

ボクは、コーハ王国の外交担当として、外交交渉に来ているだもの。

このまま、金髪碧眼の鬼の思い通りにされるのは、困るの。

ボクが、同行者の金髪碧眼の鬼にいいようにされているなんて、ハンティア王国側に察されるわけにはいかないの。

金髪碧眼の鬼に止めさせたいのに、思い切った抵抗ができないの、ボク。

どうしようなの。
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