フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1436.男の甲斐性を求めるボク自身、甲斐性のある男なの。ボクは、甲斐性のある男だから、甲斐性のある男以外はお呼びじゃないの。

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金髪碧眼の鬼は、ボクの想定していないことを言い出したの。

金髪碧眼の鬼が思い込みから何かを始める前に、ボクは止めないとなの。

「キミの甲斐性の見せ所というけれど、今のキミには甲斐性なんて皆無なの。

キミは、何も持たない、どこにも属していない、一匹狼の、一人の鬼に過ぎないもの。」

「フィリスの求める男の甲斐性をフィリスに見せるには、今の私では足りない。

そう、フィリスは言うのか。」
と金髪碧眼の鬼。

男の甲斐性を見せるに足りるか、足りないか以前の問題なの。

ボクは、金髪碧眼の鬼に、男の甲斐性など期待していないの。

金髪碧眼の鬼が、己に足りていないものを自覚したのは、ボクの考えた通りの展開なの。

でかしたの、ボク。

金髪碧眼の鬼は、自身がボクの男にはなれないということをやっと理解したの。

「その通りなの。だから、キミは、ボクに従って大人しくしているの。」

「フィリス。

今の私に男の甲斐性が足りないというのなら、少し待つがよい。」
と金髪碧眼の鬼。

「キミ、男の甲斐性を身につけることを簡単に考えすぎじゃないかしら?

ボク、ボクよりも甲斐性がない男は、甲斐性のある男の範疇には入れないの。」

「フィリスには、男の甲斐性が備わっているのか?」
と金髪碧眼の鬼。

金髪碧眼の鬼は、何を寝惚けたことを言っているのかしら。

「ボクが、甲斐性のある男以外を対象外にしているのは、ボクに男の甲斐性があるからだもの。」

「甲斐性のない男が、甲斐性のある男になればよいのか。」
と金髪碧眼の鬼。

金髪碧眼の鬼が、斜め上の理解をする前に、訂正しないとなの、ボク。

「鬼。ボクは、甲斐性があるから惚れ込むわけじゃないの。

甲斐性のない男は、門前払いなだけなの。」

「フィリス。

私は、フィリスの我儘を叶えるだけの甲斐性をすぐに身につける。」
と金髪碧眼の鬼。

「鬼。ボクの話を聞いて理解するのは、キミにとって難しいことなのかしら?」

「全く難しくはない。フィリスの我儘は、私が叶える。」
と金髪碧眼の鬼。

金髪碧眼の鬼は、自信満々に、ボクに笑いかけてきたの。

男の甲斐性は、簡単に手に入るものだったかしら?

ボクは、金髪碧眼の鬼に言って聞かせることにしたの。

「鬼。よく聞くの。

ボクは、15歳で近衛になったのだけど。

20歳で近衛別働隊の総司令になるまでは、甲斐性のある男であると胸を張れなかったの。

背負うものの責任をとれるようになってからじゃないと、甲斐性のある男を自負することは難しいの。」

「フィリス。フィリスが男の甲斐性に悩むことはない。

フィリスは、私の男の甲斐性に甘えるがよい。」
と金髪碧眼の鬼。

「金髪碧眼の鬼に叶えてもらうような我儘なんて、ボクにあったかしら?」

ボク、金髪碧眼の鬼に、我儘なんて言っていないの。

「フィリスは、私にその身を任せていればよい。

私の男の甲斐性で、全て解決する。」
と金髪碧眼の鬼。

金髪碧眼の鬼が、良からぬことを閃いていないか、確認しないとなの。
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