子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第1章 12歳。ニンデリー王国にあるニンデリー王立学園へ行こう。大人の思惑通りに動かないのは、少女の特権。

20.マーゴットのうちのガラン子爵家も、バネッサのうちのオッドア伯爵家も国境の領地を治めている。比べてみる?

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「ニンデリーの王立学園入学の12歳まで、何もなさなかった次男が今回の混乱を招いた責任を取る策は?」
と同僚。

「未知数。」
部署内に溢れかえる声。

「オッドア伯爵家は、小競り合いが絶えない国境を預かる家だろ?」

「小競り合いから侵攻に発展することもあった土地なのに、当主の次男坊に、対人戦の経験がないなんてことがあるんだ。」

珍しい。
嫡子でないなら、経験を積んでこいと言われそうなものなのに。

「国境といえば、ハーマルのとこはどうしているの?」

「ガラン領からの入国は、不可ですよ。踏み越えるかどうかは自己責任です。」
とハーマル。

「踏み越えたら、どうなるの?」

「踏み越えるような人は存在しません。」
とハーマル。

「え?いや、いくら取り締まりを厳しくしても、さあ?」

「密入国者は、勝手にやってくるじゃん?」

「ガラン領からコーハ王国への入国する人間は存在しません。」
とハーマル。

「「ん??」」

徐々に、ハーマルの言わんとすることに気付いていく同僚達。

「存在しないのかあ。」

国境を越えてきたら、問答無用で存在を消されるんだなあ、と理解した同僚達。

ガラン子爵家とオッドア伯爵家と比較して、アレコレ言わない方がよいと悟った同僚は、仕事に戻った。


マーゴットの3番目の兄のハーマルは、王太子と王太子の側近兼ハーマルの上司と、上司の弟の内政担当と4人で集まっていた。

内政担当からの報告。

マーゴットの見送りにきたハーマルに付き添い、ニンデリー王国の王立学園へ入学するご令嬢についての騒動のコーハ王国側の元凶をひっ捕まえて、企みを吐かせた人物だ。

「オッドア伯爵と嫡子と次男アレックス。3人と話をしてきました。個別に。」
と内政担当。
「オッドア伯爵も嫡子も、アレックスの持ち込んだ話は、寝耳に水だと言っています。」

「伯爵家の意向ではないということですか?」
とハーマル。

「次男の独断だと当主は話しているよ。」
と内政担当。
ハーマル相手なので、口調が多少砕ける。

「アレックスは、友人が困ったときに手を貸すことの何が悪いのか?と話していました。」
と内政担当。

「聞き取り後、親子を対面させたから、この後、また聞きに行きます。」
内政担当の報告は、一旦終了。

「伯爵の決定を見てから、決めるか。他に報告はあるか?」
と王太子。

「次男のアレックスに戦闘実績がない件について、ですが。代理人を立てて済ませたから。目と鼻の先に本人がいるのに、代理人を立てた理由は、対人戦をアレックスが嫌がって、家出を企てたためです。」
と内政担当。

「家出。」
ハーマルの上司は呆れている。

「アレックスが対人戦に及び腰な分、婚約者には戦えるご令嬢を見つけてきたが、アレックスは、婚約者以外に仲の良い女性を多数作るので、破談になりかけているそうです。」
と内政担当。
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