子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第1章 12歳。ニンデリー王国にあるニンデリー王立学園へ行こう。大人の思惑通りに動かないのは、少女の特権。

21.妹のマーゴットの学生生活が望み通りにならないなんて、お兄様達は、認めません。

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「オッドア伯爵家の次男と婚約者が破談になるかどうかは、揉めそうか?」
と王太子。

「領地の場所が場所だけに、戦えるご令嬢が条件ですから。」
と内政担当。

「婚約者がいなくてもいいんじゃないか?次男が結婚しなくても、貴族の義務は果たせる。」
とハーマルの上司。

ペーペーのハーマルには、貴族間の関係について、まだ分からないことの方が多い。

大人しく口を噤んでおく。

ハーマルにとっては、大事な家族の妹が、嫌な思いをしないことを何より優先したい。

オッドア伯爵家の内情がどうであれ、マーゴットに迷惑をかけたアレックスは刻んで捨てても構わないと思っている。

聞かれないから言わないが。

王立学園の閉校も職場で口にしたが、周りが予想したように、校舎を壊して更地にするつもりはない。

まず。
マーゴットの望む学校生活に必要な教授を引き抜く。

次に。
キャスリーヌの希望も聞いて、必要な教授が揃ったら、国外の土地に学校を作って、そちらに移ってもらう。

マーゴットとキャスリーヌは、新しい学校に通い、希望の教授に教えを請う。

マーゴットが望むなら、生徒を増やしていけばいい。

3番目の兄ハーマルは、そういうスタンスだ。

マーゴットとキャスリーヌが卒業後、生徒がいないなら、閉校し、教授陣には就職先を斡旋する。

ガラン子爵家は、先祖代々の資産家。
可愛い妹のために、お金をかけないことがあろうか?
いや、ない。
お金の正しい使い道である。


内政担当は、一旦席を外して、オッドア伯爵父子に会いにいって、戻ってきた。

「責任とって、アレックスがマーゴット嬢と結婚する、と言っている。」
と内政担当。

「誰が、ですか?」
と声が低くなるハーマル。

ハーマルの心は決まった。
アレックスは、切り刻んで、肉食動物の餌に混ぜよう。

存在を抹消しよう。

うちの妹にとって、害悪にしかならない人間が、生きていて、いいわけがない。

王太子も、ハーマルの上司も、内政担当も、ハーマルのドスのきいた声なんて、初耳である。

仕事は、マイペースで取り組んで成果を出すハーマル。
やっかまれても、やっかまれていることに気づかず、仕事を終わらせるハーマル。

声を荒げたことがないハーマルが、ブチ切れている。

仲良し兄妹のガラン子爵家。

温和なハーマルがブチ切れるくらいの出来事。
軍隊引き連れて外国に乗り込もうとする長兄デヒルが、黙っているわけがない。

この場にいる王太子、ハーマルの上司、内政担当のうち、1人でも対応を間違えば、きっと。

伯爵父子の命は、風前の灯火だ。
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