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第5章 丸付けは、全部終わってからだよ?後手に回ったからって、それが何?
100.一族郎党、死刑とか。自分じゃない誰かの用意した結末を黙って受け入れるつもり?
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「バネッサ。アレックスは自業自得。オッドア伯爵は、息子を見る目がなかった。2人は諦めなさい。」
マーゴットは、バネッサに打ちひしがれる暇を与えない。
「アレックスは、終わっている。けれど、バネッサは、終わっていないわ。」
「私?」
ゆっくりと、マーゴットと目を合わせるバネッサ。
「オッドア家は、バネッサの長兄に問題がなければ、長兄に代替わり。長兄にも責任があると認められたら、バネッサに代替わり。」
自信満々に言い切るマーゴット。
「外患誘致罪は、一族郎党、死刑よ?」
バネッサは、希望など見い出せない。
伯爵令嬢として、生きてきたから、兄の所業の結果が手に取るように分かる。
「バネッサ。バネッサが諦めて、死を受け入れたら、ニンデリーの王太子とアレックスの思う壺。ニンデリーの王太子もアレックスもバネッサをどういう状態にしておきたかったか、考えなさい。」
と一喝するマーゴット。
「私が、ニンデリー王立学園にいる。
オッドア伯爵領にいない。
コーハ王国にいない。」
バネッサは、次第に落ち着きを取り戻した。
「そう。彼らの思惑通りになっている。今のところは。」
とマーゴット。
「国賊を身内から出した上に、国賊に手を貸してしまったのよ?」
今さら、どこに、打つ手があるというのか?
「バネッサ。彼らは、まだ、2ヶ月ほど、バネッサをオッドア伯爵領から、引き離しただけよ?オッドア伯爵領は、バネッサがいない場合、2ヶ月で、どうにかなる?」
とマーゴット。
「そんなすぐには。」
バネッサは、オッドア伯爵領の状況を頭の中で、整理する。
「バネッサ。アレックスは、ニンデリー王立学園にバネッサを入学させた。ニンデリー王立学園は、研究が主体だから、飛び級制度で卒業が早まることがない。ニンデリー王立学園では、18歳までは、学生。」
マーゴットは、一言一句がバネッサに染み込むように、意識する。
「まだ。終わりじゃない。バネッサは、まだ終わっていないわ。彼らは、バネッサが18歳まで、ニンデリー王立学園にいる前提で、動くと考えてみなさい。」
「学園を辞めるだけでは、解決しないわ。」
とバネッサは首を振る。
「バネッサ。学園は辞めない。わたし達は12歳。18歳まで、何年あると思う?」
とマーゴット。
「学園在学中は、ということ?延命措置よね。」
諦める気持ちと、希望を見出したい気持ちが、バネッサの中で、競り始めている。
「時間切れまで、何もしないで待ってどうするの?」
マーゴットは、ニヤリ。
マーゴットは、バネッサに打ちひしがれる暇を与えない。
「アレックスは、終わっている。けれど、バネッサは、終わっていないわ。」
「私?」
ゆっくりと、マーゴットと目を合わせるバネッサ。
「オッドア家は、バネッサの長兄に問題がなければ、長兄に代替わり。長兄にも責任があると認められたら、バネッサに代替わり。」
自信満々に言い切るマーゴット。
「外患誘致罪は、一族郎党、死刑よ?」
バネッサは、希望など見い出せない。
伯爵令嬢として、生きてきたから、兄の所業の結果が手に取るように分かる。
「バネッサ。バネッサが諦めて、死を受け入れたら、ニンデリーの王太子とアレックスの思う壺。ニンデリーの王太子もアレックスもバネッサをどういう状態にしておきたかったか、考えなさい。」
と一喝するマーゴット。
「私が、ニンデリー王立学園にいる。
オッドア伯爵領にいない。
コーハ王国にいない。」
バネッサは、次第に落ち着きを取り戻した。
「そう。彼らの思惑通りになっている。今のところは。」
とマーゴット。
「国賊を身内から出した上に、国賊に手を貸してしまったのよ?」
今さら、どこに、打つ手があるというのか?
「バネッサ。彼らは、まだ、2ヶ月ほど、バネッサをオッドア伯爵領から、引き離しただけよ?オッドア伯爵領は、バネッサがいない場合、2ヶ月で、どうにかなる?」
とマーゴット。
「そんなすぐには。」
バネッサは、オッドア伯爵領の状況を頭の中で、整理する。
「バネッサ。アレックスは、ニンデリー王立学園にバネッサを入学させた。ニンデリー王立学園は、研究が主体だから、飛び級制度で卒業が早まることがない。ニンデリー王立学園では、18歳までは、学生。」
マーゴットは、一言一句がバネッサに染み込むように、意識する。
「まだ。終わりじゃない。バネッサは、まだ終わっていないわ。彼らは、バネッサが18歳まで、ニンデリー王立学園にいる前提で、動くと考えてみなさい。」
「学園を辞めるだけでは、解決しないわ。」
とバネッサは首を振る。
「バネッサ。学園は辞めない。わたし達は12歳。18歳まで、何年あると思う?」
とマーゴット。
「学園在学中は、ということ?延命措置よね。」
諦める気持ちと、希望を見出したい気持ちが、バネッサの中で、競り始めている。
「時間切れまで、何もしないで待ってどうするの?」
マーゴットは、ニヤリ。
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