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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。
208.バネッサ・オッドア伯爵令嬢とレベッカ・ショア。囲んでいた男を倒した2人に、近づいてきたのは?
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バネッサもレベッカ・ショアも声の主とは話したことがある。
何なら、今日も話をした。
一緒に、クークード遺跡の期待を語りながら、クークード遺跡に入った。
クークード遺跡の中は、自由行動だから、最初に白鳥ボートの中に乗っていたことは知っている。
「クロッグ・カーブ。何をしに来たの?レベッカの悪口を言いに?」
とバネッサ。
バネッサとレベッカ・ショアが倒した男の向こう側から歩いてきたのは、新入生平民クラス、クロッグ・カーブ。
「別に。単なる事実ですよ。嘘じゃありません。」
とクロッグ・カーブ。
「オレは、常々、不思議に思っていたんですけど。
こいつ、ご令嬢らしくないんですよ、悪い意味で。
バネッサは伯爵令嬢なのに、気づくのが遅いですよ?
今頃なんて。
だって、そいつ、淑女教育をうけていないんですよ。そりゃ、言うこともやることも、おかしなことばかりなのも頷けるってもんです。頭の中、空っぽなんですよ。」
とクロッグ・カーブ。
「今は大丈夫!」
とレベッカ・ショアは、クロッグ・カーブを睨む。
バネッサとバネッサの侍女から淑女教育を受けているレベッカ・ショア。
ニンデリー王立学園に入学した当初は、淑女教育というものがあることさえ知らなかったレベッカ・ショア。
レベッカ・ショアの反論に、クロッグ・カーブは、鼻で笑う。
「全然大丈夫じゃないですから。バネッサを怒らせているのが、分からないとか、本当に、大丈夫じゃないですから。」
「クロッグ・カーブ。私について、分かったように話されるのは、不快。」
とバネッサ。
「えー。バネッサが、マーゴットみたいな言い方するなんて、ショックです。
似合わない。似合わない。
マーゴットは、生意気過ぎて、可愛くなんかありませんよ。
バネッサは、美少女なんだから、マーゴットみたいな意地の悪い言い方をしないでほしいです。」
とクロッグ・カーブ。
「平民が、随分、大きく出るわね。」
とバネッサ。
「オレは、平民だけど、今日は、ある人のお使いだから、一応、偉いんです。」
とクロッグ・カーブは、ニヤリ。
クロッグ・カーブは、周りを見回した。
「ほら、オレがいると攻撃されないよね?」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブが現れてから、攻撃は止んで、クロッグ・カーブとバネッサは、戦うことなく、話をしている。
「どこの回し者?」
とバネッサ。
「酷いことばかり言われて、オレは、可哀想だと思います。オレ、バネッサのために、使者になったんですよ。」
とクロッグ・カーブ。
「誰から?」
とバネッサ。
バネッサは、聞かれた問いに、答えを返さないクロッグ・カーブの相手が鬱陶しい。
クロッグ・カーブは、得意そうに話す。
「バネッサの仲良しのお友達、ナユカ・ジョンストン伯爵令嬢。
スラッルスは、マーゴット推しだったけど、マーゴットなんて、ない、ない、あり得ないです。
だいたい、外国の子爵令嬢のくせに、性格悪いし、可愛くもないし、態度が悪いなんて、近づきたくありませんよね。
ナユカ様とは違いすぎる。
ナユカ様は、ニンデリー王国の伯爵令嬢で、次の伯爵なんです。
誰の元につくかって?
ナユカ様に決まっています。」
バネッサは、反応しない。
「あのさあ。ナユカ様は、凄く寛大なんですよ。
あんた方、協調性のない、わがままなお嬢様と違って。
バネッサが、根性悪のマーゴットに唆されたことは、大目に見てくれるって、優しいナユカ様は言ってました。
だから、マーゴット達とつるむのはやめて、ナユカ様とまた仲良くしたらいいですよ。」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブは、レベッカ・ショアをしっしっと手で追い払う仕草をした。
「バネッサは、オレが、案内しますんで、今からナユカ様のところに帰りましょう?」
「レベッカは、どうする気?」
とバネッサ。
「そいつは、そいつを欲しがっているやつが、ちょうどいるんですよ。」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブが、指差した方には、クロッグ・カーブとは似ても似つかない、貴族の男性が立っていた。
バネッサは、察した。
最初に、バネッサとレベッカ・ショアの進行方向に網を張って、待ち構えていたのは、この貴族の男だ。
男達は。
レベッカ・ショア狙いの貴族の男の手下と、
ナユカ・ジョンストン伯爵令嬢の手下、
2つが合わさっていたのだ。
「ほらほら、オレの反対側の人。見えました?あの人に、引き取ってもらえばいいんじゃないですか?」
とクロッグ・カーブ。
何なら、今日も話をした。
一緒に、クークード遺跡の期待を語りながら、クークード遺跡に入った。
クークード遺跡の中は、自由行動だから、最初に白鳥ボートの中に乗っていたことは知っている。
「クロッグ・カーブ。何をしに来たの?レベッカの悪口を言いに?」
とバネッサ。
バネッサとレベッカ・ショアが倒した男の向こう側から歩いてきたのは、新入生平民クラス、クロッグ・カーブ。
「別に。単なる事実ですよ。嘘じゃありません。」
とクロッグ・カーブ。
「オレは、常々、不思議に思っていたんですけど。
こいつ、ご令嬢らしくないんですよ、悪い意味で。
バネッサは伯爵令嬢なのに、気づくのが遅いですよ?
今頃なんて。
だって、そいつ、淑女教育をうけていないんですよ。そりゃ、言うこともやることも、おかしなことばかりなのも頷けるってもんです。頭の中、空っぽなんですよ。」
とクロッグ・カーブ。
「今は大丈夫!」
とレベッカ・ショアは、クロッグ・カーブを睨む。
バネッサとバネッサの侍女から淑女教育を受けているレベッカ・ショア。
ニンデリー王立学園に入学した当初は、淑女教育というものがあることさえ知らなかったレベッカ・ショア。
レベッカ・ショアの反論に、クロッグ・カーブは、鼻で笑う。
「全然大丈夫じゃないですから。バネッサを怒らせているのが、分からないとか、本当に、大丈夫じゃないですから。」
「クロッグ・カーブ。私について、分かったように話されるのは、不快。」
とバネッサ。
「えー。バネッサが、マーゴットみたいな言い方するなんて、ショックです。
似合わない。似合わない。
マーゴットは、生意気過ぎて、可愛くなんかありませんよ。
バネッサは、美少女なんだから、マーゴットみたいな意地の悪い言い方をしないでほしいです。」
とクロッグ・カーブ。
「平民が、随分、大きく出るわね。」
とバネッサ。
「オレは、平民だけど、今日は、ある人のお使いだから、一応、偉いんです。」
とクロッグ・カーブは、ニヤリ。
クロッグ・カーブは、周りを見回した。
「ほら、オレがいると攻撃されないよね?」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブが現れてから、攻撃は止んで、クロッグ・カーブとバネッサは、戦うことなく、話をしている。
「どこの回し者?」
とバネッサ。
「酷いことばかり言われて、オレは、可哀想だと思います。オレ、バネッサのために、使者になったんですよ。」
とクロッグ・カーブ。
「誰から?」
とバネッサ。
バネッサは、聞かれた問いに、答えを返さないクロッグ・カーブの相手が鬱陶しい。
クロッグ・カーブは、得意そうに話す。
「バネッサの仲良しのお友達、ナユカ・ジョンストン伯爵令嬢。
スラッルスは、マーゴット推しだったけど、マーゴットなんて、ない、ない、あり得ないです。
だいたい、外国の子爵令嬢のくせに、性格悪いし、可愛くもないし、態度が悪いなんて、近づきたくありませんよね。
ナユカ様とは違いすぎる。
ナユカ様は、ニンデリー王国の伯爵令嬢で、次の伯爵なんです。
誰の元につくかって?
ナユカ様に決まっています。」
バネッサは、反応しない。
「あのさあ。ナユカ様は、凄く寛大なんですよ。
あんた方、協調性のない、わがままなお嬢様と違って。
バネッサが、根性悪のマーゴットに唆されたことは、大目に見てくれるって、優しいナユカ様は言ってました。
だから、マーゴット達とつるむのはやめて、ナユカ様とまた仲良くしたらいいですよ。」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブは、レベッカ・ショアをしっしっと手で追い払う仕草をした。
「バネッサは、オレが、案内しますんで、今からナユカ様のところに帰りましょう?」
「レベッカは、どうする気?」
とバネッサ。
「そいつは、そいつを欲しがっているやつが、ちょうどいるんですよ。」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブが、指差した方には、クロッグ・カーブとは似ても似つかない、貴族の男性が立っていた。
バネッサは、察した。
最初に、バネッサとレベッカ・ショアの進行方向に網を張って、待ち構えていたのは、この貴族の男だ。
男達は。
レベッカ・ショア狙いの貴族の男の手下と、
ナユカ・ジョンストン伯爵令嬢の手下、
2つが合わさっていたのだ。
「ほらほら、オレの反対側の人。見えました?あの人に、引き取ってもらえばいいんじゃないですか?」
とクロッグ・カーブ。
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