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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密
249.頑張った後に、労いがあるとは限らない。だったら、楽しむ機会は、自分達で作ろう。『あれ?背後に?』
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ベリーベリー・イニーと両親は、ベリーベリー・イニーの発言に、それ見たことか、と食らいついてきたナンシー・ボーンの両親を振り切って、帰ってきた。
家に着いたら。
ベリーベリー・イニーの両親は、かわるがわるベリーベリー・イニーを抱きしめた。
「心置きなく、縁切りが出来たんだから。互いに気を使わなくてもいい分、楽よ。」
と母。
「今日のことは、明日にでも友達に話しなさい。
ベリーベリーの出来ることは全部やりきった。
この数ヶ月、偉かったなあ。」
と父。
ベリーベリー・イニーは、久しぶりに両親と3人で並んで、就寝した。
翌朝、学園に向かうベリーベリー・イニーに、母は言った。
「うちのことなら、心配いらないわ。
昨日の時点で、ベリーベリーの手から、大人の手にバトンは渡っているんだから。
ベリーベリーは、振り返らなくても大丈夫。」
ベリーベリー・イニーは、行ってきます、と言って、元気に家を出た。
学園に着いたベリーベリー・イニーは、急いで5人を探した。
ベリーベリー・イニーから、昨日の出来事を聞いた5人。
「権力者と仲良くなった同輩を利用する人間は、少なくないわ。
今の段階で、人となりが分かって良かったわね。
もう、煩わされないで済むわ。」
とバネッサ。
「狡猾さが足りない。」
とキャスリーヌ。
「そうね。賢ければ、最後まで、騙し切るわ。
感情に引きずられて、失敗したわね。」
とバネッサ。
相変わらずの殺伐さだ、と思うスラッルス・トークン。
「ベリーベリー・イニーは、身辺に気をつけて、異変には、すぐに行動すること。」
とマーゴット。
「娘の変化は、ニンデリー王国の貴族絡みだと、親が思っているくらいだから、貴族に何かされている、という感覚か、証拠みたいなのが、あったのかな。」
とレベッカ・ショア。
「あるんだろうなー。自分達が、該当する貴族を怒らせたくないから、外国の貴族を味方につけているベリーベリーを矢面に立たせたんだなー。」
とスラッルス・トークン。
「酷くない?あ、また、酷い、と言っていた。」
とレベッカ・ショア。
「ナンシー・ボーンの捜索は打ち切り。
今は、ナンシー・ボーンの家族に接触する時期ではないから、延期。」
とマーゴット。
「ナンシー・ボーンの両親は、俺達を利用する頭しか、なさそうだからなー。」
とスラッルス・トークン。
「今日から、楽しいことをして、過ごそうよ。
もうすぐ入学してから、1年経つんだから。1年経った記念に。」
とキャスリーヌ。
「ベリーベリーは、とても頑張ったから、ご褒美があってもいいわ。」
とバネッサ。
「ベリーベリー、何か、皆で、したいことはない?」
とレベッカ・ショア。
ベリーベリー・イニーは、ためらった。
「ベリーベリー・イニー。楽しい思い出を作る案を出しなさい。」
とマーゴット。
「私は、心霊現象が好きで、心霊現象を研究したいんだけど、まだ、実際に見たことがない。
危険はあるけれど、皆で見に行きたい。」
とベリーベリー・イニー。
「心霊スポットはなー。暗がりで、色々なやつが潜めるから、人間が、一番怖いなー。」
とスラッルス・トークン。
「幽霊は、見たことがないよ。いたんだね。(この世界にも。)」
とレベッカ・ショア。
夢も希望もない、前世持ちの2人。
「そういう職業あるよ?」 とキャスリーヌ。
「幽霊に会うための?」
とレベッカ・ショア。
「幽霊関係全般。」
とキャスリーヌ。
「世間は、広いね。」
とレベッカ・ショア。
「生き死にがあればね。」
とバネッサ。
6人は、心霊現象を実際に見に行くことにした。
6人のうちの5人は、外国の貴族。
場所探しは、ベリーベリー・イニーに任された。
わくわくと心霊スポット探しをするベリーベリー・イニーは、初めてだらけが嬉しくて、周りに気付いていなかった。
心霊スポット探しのため、いつもとは違う行動が増えたベリーベリー・イニー。
そのベリーベリー・イニーの行動を見張り、付かず離れず追いかけていく者達。
ベリーベリー・イニーは、何も気づかないまま、6人で心霊スポットに行く計画を立てた。
そして。
6人が、心霊スポットに心霊現象を体験しにいく日がやってきた。
家に着いたら。
ベリーベリー・イニーの両親は、かわるがわるベリーベリー・イニーを抱きしめた。
「心置きなく、縁切りが出来たんだから。互いに気を使わなくてもいい分、楽よ。」
と母。
「今日のことは、明日にでも友達に話しなさい。
ベリーベリーの出来ることは全部やりきった。
この数ヶ月、偉かったなあ。」
と父。
ベリーベリー・イニーは、久しぶりに両親と3人で並んで、就寝した。
翌朝、学園に向かうベリーベリー・イニーに、母は言った。
「うちのことなら、心配いらないわ。
昨日の時点で、ベリーベリーの手から、大人の手にバトンは渡っているんだから。
ベリーベリーは、振り返らなくても大丈夫。」
ベリーベリー・イニーは、行ってきます、と言って、元気に家を出た。
学園に着いたベリーベリー・イニーは、急いで5人を探した。
ベリーベリー・イニーから、昨日の出来事を聞いた5人。
「権力者と仲良くなった同輩を利用する人間は、少なくないわ。
今の段階で、人となりが分かって良かったわね。
もう、煩わされないで済むわ。」
とバネッサ。
「狡猾さが足りない。」
とキャスリーヌ。
「そうね。賢ければ、最後まで、騙し切るわ。
感情に引きずられて、失敗したわね。」
とバネッサ。
相変わらずの殺伐さだ、と思うスラッルス・トークン。
「ベリーベリー・イニーは、身辺に気をつけて、異変には、すぐに行動すること。」
とマーゴット。
「娘の変化は、ニンデリー王国の貴族絡みだと、親が思っているくらいだから、貴族に何かされている、という感覚か、証拠みたいなのが、あったのかな。」
とレベッカ・ショア。
「あるんだろうなー。自分達が、該当する貴族を怒らせたくないから、外国の貴族を味方につけているベリーベリーを矢面に立たせたんだなー。」
とスラッルス・トークン。
「酷くない?あ、また、酷い、と言っていた。」
とレベッカ・ショア。
「ナンシー・ボーンの捜索は打ち切り。
今は、ナンシー・ボーンの家族に接触する時期ではないから、延期。」
とマーゴット。
「ナンシー・ボーンの両親は、俺達を利用する頭しか、なさそうだからなー。」
とスラッルス・トークン。
「今日から、楽しいことをして、過ごそうよ。
もうすぐ入学してから、1年経つんだから。1年経った記念に。」
とキャスリーヌ。
「ベリーベリーは、とても頑張ったから、ご褒美があってもいいわ。」
とバネッサ。
「ベリーベリー、何か、皆で、したいことはない?」
とレベッカ・ショア。
ベリーベリー・イニーは、ためらった。
「ベリーベリー・イニー。楽しい思い出を作る案を出しなさい。」
とマーゴット。
「私は、心霊現象が好きで、心霊現象を研究したいんだけど、まだ、実際に見たことがない。
危険はあるけれど、皆で見に行きたい。」
とベリーベリー・イニー。
「心霊スポットはなー。暗がりで、色々なやつが潜めるから、人間が、一番怖いなー。」
とスラッルス・トークン。
「幽霊は、見たことがないよ。いたんだね。(この世界にも。)」
とレベッカ・ショア。
夢も希望もない、前世持ちの2人。
「そういう職業あるよ?」 とキャスリーヌ。
「幽霊に会うための?」
とレベッカ・ショア。
「幽霊関係全般。」
とキャスリーヌ。
「世間は、広いね。」
とレベッカ・ショア。
「生き死にがあればね。」
とバネッサ。
6人は、心霊現象を実際に見に行くことにした。
6人のうちの5人は、外国の貴族。
場所探しは、ベリーベリー・イニーに任された。
わくわくと心霊スポット探しをするベリーベリー・イニーは、初めてだらけが嬉しくて、周りに気付いていなかった。
心霊スポット探しのため、いつもとは違う行動が増えたベリーベリー・イニー。
そのベリーベリー・イニーの行動を見張り、付かず離れず追いかけていく者達。
ベリーベリー・イニーは、何も気づかないまま、6人で心霊スポットに行く計画を立てた。
そして。
6人が、心霊スポットに心霊現象を体験しにいく日がやってきた。
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