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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

307.決戦前にしておくこと。目的と優先順位の確認。

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マーゴット、キャスリーヌ、バネッサ、レベッカ・ショアは、目的を話し合う。

4人は、自分達のために、自分達の学園生活を快適にしたい。

そのために、何をしなくてはいけないか。

一番の目的。
キャスリーヌの魔導具回収。

「ナンシー・ボーンの家族を見つけたら、最適なタイミングで、魔導具を回収するよ。
魔導具を無断使用した際の使用料を徴収するから。

それと、ナンシー・ボーンの家族には、
ベリーベリー・イニーの家への賠償金を支払わせる。」
とキャスリーヌ。


二番目の目的。
ドレマン家の分家の勢いをそぐ。

「ドレマン家の分家が、使用人を帯同しない貴族の女子寮への医者の派遣を請け負ったということは。

使用人を帯同しない貴族の女子寮に、運営サイドから関わりがある。」
とマーゴット。

「ナンシー・ボーンは、ドレマン家の分家と繋がりがあることが分かっている。

ナンシー・ボーンの家族には、ナンシー・ボーン奪還のために、使用人を帯同しない貴族の女子寮に立ち入らせる。」
とマーゴット。

「ナンシー・ボーンの家族が立ち入るときに、私の魔導具を使うなら、その場で回収する。」
とキャスリーヌ。

「ナンシー・ボーンの家族が立ち入るときは、魔導具なしでも、安全に立ち入ることができるように整えよう。」
とキャスリーヌ。

「レベッカの侍女が、
使用人を帯同しない貴族の女子寮へ運び込んだレベッカのものを、
持ち出すタイミングに合わせる、とか丁度いい。」
とキャスリーヌ。

「カローナ・メートには、表で、わいわいさせる。」
とマーゴット。

「カローナ・メートは、『使用人を帯同しない貴族の女子寮が、正常化すれば、野宿の心配は、いらないよ?』で釣る。」



三番目の目的。
使用人を帯同しない貴族の女子寮の正常化。

現在、使用人を帯同しない貴族の女子寮には。

シグル・ドレマンの往診では足りない女子学生がいる。

当該女子学生の未来が明るいものとは断言できない。

しかし。

「『魔法の進化』の研究を進めているヒイロ・ゼーゼ教授の研究室に、直接介入する機会。」
とマーゴット。

「レベッカ・ショアとスラッルス・トークン。
『魔法の進化』の研究対象を2人も抱え込んでいる今、相手の手の内を何も知らなくては、敵の後塵を拝する。」
とマーゴット。

「可能であれば、接触したい。
ニンデリー王国の王太子を介さずに。

無理はしない。」
とマーゴット。

方針は決まった!


「ひとまず、体を休めて、身軽に動ける状態になることよね。全員。」
とバネッサ。


夕方には再起動して。
レベッカ・ショアの侍女を引っ張り出して、カローナ・メートを釣り上げにいこう。
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