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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
515.レベッカ・ショアの戦術。まず、道に超強力粘着魔法を使おう。それから、瓶とスープ皿の関係を考察しよう!
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やっつけるなら、一瞬で。
マーゴットの指示は、瞬殺。
レベッカ・ショアは、瞬殺の条件を考えた。
全員を、一瞬で動けなくする。
動けなくするには、足を道に固定。
足が道から離れなくする。
足が離れないなら、その場で魔法を撃ってくる。
手と口も、頭でもいいか。
道にくっつけて、攻撃しにくくしよう。
道にくっつけるために。
レベッカ・ショアは、攻撃として撃たれた魔法を全て跳ね返した。
跳ね返してきた魔法が、また跳ね返ってくる。
ラリーを続けた後、違う方向へ攻撃を飛ばしていく。
油断していた連中は、バタンバタンとひっくりかえったり、道に膝と手をついたり、顔面からこけたりしていく。
上出来。
道には、超強力粘着魔法を使った。
道限定なので負担が少ないため、レベッカ・ショアは、攻撃魔法を繰り出しながら、超強力粘着魔法を維持できている。
前世の意識の名残か、レベッカ・ショアの頭の中を、体が楕円形の茶色い虫が、紙の家の床の粘着シートに貼り付いている映像が流れていった。
人と虫の違いはあっても、害のあるものとして、感じたのだろう。
超強力粘着魔法に負けじと魔法を撃ってくる連中には、どうするか?
レベッカ・ショアは、考える。
魔法を撃てないくらいの衝撃を与える。
一瞬ではなく、長時間ダメージが残るような。
レベッカ・ショアは、閃いた。
魚の内蔵と血漬けにした男子学生は、強烈な匂いを放っていた。
残念ながら、魚の切り刻まれた体も内蔵も、今のレベッカ・ショアの手元にはない。
ならば。
強烈な臭いのものを使おう。
強烈な臭いって、何がある?
そのへんで、手に入りそうなもので。
レベッカ・ショアは、魔法を撃ち返して、撃ち返した魔法に上乗せされた分をまた撃ち返すを繰り返しながら、臭そうなものを探す。
あったー!
見つけたレベッカ・ショアは、小躍りするくらいに嬉しくなった。
履いたままだと、臭いが嗅げない。
人の体に衝撃を与えて、脱がしてしまおう。
自分自身の臭いだと臭さに鼻が麻痺しているかもしれない。
他人の臭いを思いっきり嗅いでもらおう。
臭い元は、道にくっついている状態。
臭いの発生源に、臭いを嗅ぐための鼻の位置を合わせるには、どうしたらいいのか。
レベッカ・ショアは、考える。
臭う部分に鼻を突っ込むんじゃなく、臭う面に顔面を押し当てたらいいのでは?
ピンポイントで鼻を突っ込もうとすると難易度が上がる。
先の細い瓶にくちばしを突っ込むのは、鶴に教えたらするかもしれない。
人の顔は平面。
人には、平たいスープ皿みたいに、深さより、浅くて広さがある方がいい。
レベッカ・ショアが弾き返している攻撃魔法は、徐々に威力を増してきている。
瓶をスープ皿みたいに浅く広くするには、どうしよう?
瓶の長いところ、スパッと切り落とす?
マーゴットの指示は、瞬殺。
レベッカ・ショアは、瞬殺の条件を考えた。
全員を、一瞬で動けなくする。
動けなくするには、足を道に固定。
足が道から離れなくする。
足が離れないなら、その場で魔法を撃ってくる。
手と口も、頭でもいいか。
道にくっつけて、攻撃しにくくしよう。
道にくっつけるために。
レベッカ・ショアは、攻撃として撃たれた魔法を全て跳ね返した。
跳ね返してきた魔法が、また跳ね返ってくる。
ラリーを続けた後、違う方向へ攻撃を飛ばしていく。
油断していた連中は、バタンバタンとひっくりかえったり、道に膝と手をついたり、顔面からこけたりしていく。
上出来。
道には、超強力粘着魔法を使った。
道限定なので負担が少ないため、レベッカ・ショアは、攻撃魔法を繰り出しながら、超強力粘着魔法を維持できている。
前世の意識の名残か、レベッカ・ショアの頭の中を、体が楕円形の茶色い虫が、紙の家の床の粘着シートに貼り付いている映像が流れていった。
人と虫の違いはあっても、害のあるものとして、感じたのだろう。
超強力粘着魔法に負けじと魔法を撃ってくる連中には、どうするか?
レベッカ・ショアは、考える。
魔法を撃てないくらいの衝撃を与える。
一瞬ではなく、長時間ダメージが残るような。
レベッカ・ショアは、閃いた。
魚の内蔵と血漬けにした男子学生は、強烈な匂いを放っていた。
残念ながら、魚の切り刻まれた体も内蔵も、今のレベッカ・ショアの手元にはない。
ならば。
強烈な臭いのものを使おう。
強烈な臭いって、何がある?
そのへんで、手に入りそうなもので。
レベッカ・ショアは、魔法を撃ち返して、撃ち返した魔法に上乗せされた分をまた撃ち返すを繰り返しながら、臭そうなものを探す。
あったー!
見つけたレベッカ・ショアは、小躍りするくらいに嬉しくなった。
履いたままだと、臭いが嗅げない。
人の体に衝撃を与えて、脱がしてしまおう。
自分自身の臭いだと臭さに鼻が麻痺しているかもしれない。
他人の臭いを思いっきり嗅いでもらおう。
臭い元は、道にくっついている状態。
臭いの発生源に、臭いを嗅ぐための鼻の位置を合わせるには、どうしたらいいのか。
レベッカ・ショアは、考える。
臭う部分に鼻を突っ込むんじゃなく、臭う面に顔面を押し当てたらいいのでは?
ピンポイントで鼻を突っ込もうとすると難易度が上がる。
先の細い瓶にくちばしを突っ込むのは、鶴に教えたらするかもしれない。
人の顔は平面。
人には、平たいスープ皿みたいに、深さより、浅くて広さがある方がいい。
レベッカ・ショアが弾き返している攻撃魔法は、徐々に威力を増してきている。
瓶をスープ皿みたいに浅く広くするには、どうしよう?
瓶の長いところ、スパッと切り落とす?
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