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第2章 憶測で語らない。可能性は否定しない。
32.牡丹の庭中学校の校区の自治会の役員が市と密に連絡をとっている?どんな用件で?
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「牡丹の庭中学校がある市と、牡丹の庭中学校の校区の自治会役員が密に連絡をとりたがるのは、どんな用件?」
と萃。
「牡丹の庭中学校の校区の自治会の会員の中に、牡丹の庭中学校に従わない家庭の情報を市へ渡している会員がいて、その密告。」
と透雲。
「市は、牡丹の庭中学校の校区から転出しようとする家庭への妨害方法と妨害のタイミングを外さなかったから、転出者の増加を防いだということ?」
と萃。
「同じ自治会に加入している人の中に、市と通じている人がいて、その人は市とやり取りしながら、牡丹の庭中学校への進学を拒否しようとしている家庭について、市へ情報提供をしていた。
牡丹の庭中学校の校区から逃げ出せず、牡丹の庭中学校に進学しない機会を奪われたのは、牡丹の庭中学校の校区から出ていけないように、市と昵懇の仲で事情通の自治会員が立ち回っていたから。」
と奈美。
「転出しようとして阻止されるタイミングの絶妙さは。
牡丹の庭中学校の校区に住み、自治会に加入していて、監視カメラを校門に設置したい派が、警戒している相手の監視によるものじゃなく、味方のフリして食い込んでいる隣人の働きによるんじゃない?」
と透雲。
「良き隣人ではなく、素行に問題がある近隣住民が子育てに介入するように、と市が近隣住民に協力を求めて、協力した結果については、口出ししない。
良いことを言っている風な言葉を選んで、牡丹の庭中学校から逃げようとした家庭を追い込み、追い込まれていく家庭には一切何もしない、と市は言い切っている。」
と奈美。
「いっそう、清々しい。」
と透雲。
「保護者が一人の家庭の子育てに、近隣住民が参加する取り決めは。
大人が一人しかいない家庭が自治会員であるなら。
市との取り決めのもと。
校区内のどの場所でも。
自治会員は、子育てに参加する校区内の協力者との接触や交流を拒否せず、快く受け入れるべし。」
と萃。
「牡丹の庭中学校がない市が発表したことだったら。
子育て家庭を支援したいけれど、市には子育て家庭にかけるお金がない。
子育て家庭を見かけた人は、面倒見が良い隣人役をボランティアで演じてください、と言い出したのかと疑う。」
と透雲。
「子どもの育てやすさを目標に掲げ、周りが配慮してあげるようにと号令をかけたら成果がありました、と報告書に書いている人には、仕事をする気がないのかと面談していい。」
と萃。
「穿った見方、とは承知している。
お金と時間と責任を全部投げ出して、あれやれこれやれ、とだけ言う人は、成果を出した相手を労わずに、成果を自分のものにして賞賛だけを持っていく。」
と透雲。
「牡丹の庭中学校の校区に限っていうと。
賞賛を掻っ攫うポジションにいるのは、市と四つの自治会の会長。」
と奈美。
「市と四つの自治会の会長の繋がりは、これからあたることにして。」
と萃。
「そうだね。
自治会や自治会の会長をはじめとする役員と市がからむお金の流れや、仕事の流れを調べてほしい。」
と透雲。
話を戻して、と奈美。
「牡丹の庭小学校から牡丹の庭中学校に上がらないで済まそうとするときに起きる妨害とは、どんなこと?」
と奈美。
「越境入学の許可は、どんな理由でもおりない。」
と萃。
「一番の逃げ道が市に塞がれている。」
と奈美。
「親戚宅や祖父母宅へ子どもの住所を移そうとしても、役所でいったん、止められる。」
と萃。
「市に止められるもの?」
と奈美。
「お話をお伺いします、ご相談にのります、と話をさせて引き伸ばし、手続きをするのは、後日、というのを繰り返す。
補助を出して、市外からの団地への入居者を増やして、空室状況を改善したという成功談の裏で、施策が始まるまでに牡丹の庭中学校の校区に住んでいた家庭の転出が相次いだことへの批判を受け。
転出を考える家庭の悩みを聞いて寄り添うことで、転出者を減らす努力をすることになった。」
と萃。
「転出を減らす努力なら、施策の撤回が一番なのに。」
と透雲。
「転出家庭を引き止める方を仕事にして、成功したとしている施策を撤回することを仕事にしなかった?」
と奈美。
「いきなり他人を失明させる人達の同類よりも、失明させられてもやられっぱなしの人達の要請を蹴って手続きを放棄し続けることで、牡丹の庭中学校からの転出者は減った。」
と萃。
「市の施策を失敗認定させないように進めている。」
と奈美。
「市の担当部署にとっては。
目の前の数字の裏の真相よりも、目の前の数字。
時間のかかる根本的解決よりも、数字。
転出者が激減していると、市議会で説明するために。」
と萃。
「説明場所は、市議会で合っている?
牡丹の庭中学校の校区の住民への説明するなら市議会じゃなくて、公民館じゃない?」
と透雲。
「牡丹の庭中学校の校区の住民への説明会は、公に開催されたことがない。」
と萃。
「市議の質問に対する答えが、転出希望者の悩みに寄り添った結果、転出希望を取り消す住民が増えた、と市議会で発表したということ?」
と透雲。
と萃。
「牡丹の庭中学校の校区の自治会の会員の中に、牡丹の庭中学校に従わない家庭の情報を市へ渡している会員がいて、その密告。」
と透雲。
「市は、牡丹の庭中学校の校区から転出しようとする家庭への妨害方法と妨害のタイミングを外さなかったから、転出者の増加を防いだということ?」
と萃。
「同じ自治会に加入している人の中に、市と通じている人がいて、その人は市とやり取りしながら、牡丹の庭中学校への進学を拒否しようとしている家庭について、市へ情報提供をしていた。
牡丹の庭中学校の校区から逃げ出せず、牡丹の庭中学校に進学しない機会を奪われたのは、牡丹の庭中学校の校区から出ていけないように、市と昵懇の仲で事情通の自治会員が立ち回っていたから。」
と奈美。
「転出しようとして阻止されるタイミングの絶妙さは。
牡丹の庭中学校の校区に住み、自治会に加入していて、監視カメラを校門に設置したい派が、警戒している相手の監視によるものじゃなく、味方のフリして食い込んでいる隣人の働きによるんじゃない?」
と透雲。
「良き隣人ではなく、素行に問題がある近隣住民が子育てに介入するように、と市が近隣住民に協力を求めて、協力した結果については、口出ししない。
良いことを言っている風な言葉を選んで、牡丹の庭中学校から逃げようとした家庭を追い込み、追い込まれていく家庭には一切何もしない、と市は言い切っている。」
と奈美。
「いっそう、清々しい。」
と透雲。
「保護者が一人の家庭の子育てに、近隣住民が参加する取り決めは。
大人が一人しかいない家庭が自治会員であるなら。
市との取り決めのもと。
校区内のどの場所でも。
自治会員は、子育てに参加する校区内の協力者との接触や交流を拒否せず、快く受け入れるべし。」
と萃。
「牡丹の庭中学校がない市が発表したことだったら。
子育て家庭を支援したいけれど、市には子育て家庭にかけるお金がない。
子育て家庭を見かけた人は、面倒見が良い隣人役をボランティアで演じてください、と言い出したのかと疑う。」
と透雲。
「子どもの育てやすさを目標に掲げ、周りが配慮してあげるようにと号令をかけたら成果がありました、と報告書に書いている人には、仕事をする気がないのかと面談していい。」
と萃。
「穿った見方、とは承知している。
お金と時間と責任を全部投げ出して、あれやれこれやれ、とだけ言う人は、成果を出した相手を労わずに、成果を自分のものにして賞賛だけを持っていく。」
と透雲。
「牡丹の庭中学校の校区に限っていうと。
賞賛を掻っ攫うポジションにいるのは、市と四つの自治会の会長。」
と奈美。
「市と四つの自治会の会長の繋がりは、これからあたることにして。」
と萃。
「そうだね。
自治会や自治会の会長をはじめとする役員と市がからむお金の流れや、仕事の流れを調べてほしい。」
と透雲。
話を戻して、と奈美。
「牡丹の庭小学校から牡丹の庭中学校に上がらないで済まそうとするときに起きる妨害とは、どんなこと?」
と奈美。
「越境入学の許可は、どんな理由でもおりない。」
と萃。
「一番の逃げ道が市に塞がれている。」
と奈美。
「親戚宅や祖父母宅へ子どもの住所を移そうとしても、役所でいったん、止められる。」
と萃。
「市に止められるもの?」
と奈美。
「お話をお伺いします、ご相談にのります、と話をさせて引き伸ばし、手続きをするのは、後日、というのを繰り返す。
補助を出して、市外からの団地への入居者を増やして、空室状況を改善したという成功談の裏で、施策が始まるまでに牡丹の庭中学校の校区に住んでいた家庭の転出が相次いだことへの批判を受け。
転出を考える家庭の悩みを聞いて寄り添うことで、転出者を減らす努力をすることになった。」
と萃。
「転出を減らす努力なら、施策の撤回が一番なのに。」
と透雲。
「転出家庭を引き止める方を仕事にして、成功したとしている施策を撤回することを仕事にしなかった?」
と奈美。
「いきなり他人を失明させる人達の同類よりも、失明させられてもやられっぱなしの人達の要請を蹴って手続きを放棄し続けることで、牡丹の庭中学校からの転出者は減った。」
と萃。
「市の施策を失敗認定させないように進めている。」
と奈美。
「市の担当部署にとっては。
目の前の数字の裏の真相よりも、目の前の数字。
時間のかかる根本的解決よりも、数字。
転出者が激減していると、市議会で説明するために。」
と萃。
「説明場所は、市議会で合っている?
牡丹の庭中学校の校区の住民への説明するなら市議会じゃなくて、公民館じゃない?」
と透雲。
「牡丹の庭中学校の校区の住民への説明会は、公に開催されたことがない。」
と萃。
「市議の質問に対する答えが、転出希望者の悩みに寄り添った結果、転出希望を取り消す住民が増えた、と市議会で発表したということ?」
と透雲。
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