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第4章 夫が真実の愛を捧げる相手はどこにいるのでしょうか?名乗り出てください。
60.この世界で、神子様の地位は、国王陛下に並びます。オレは、神子様と公爵がくっつくのを待っているけれど、神子様を警戒しています。
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王都に戻る話をひっくり返せなかったオレは、神子様について、公爵の口から話を聞くことにした。
オレは、神子様を警戒している。
しかし、この世界の人に、オレの警戒心を悟られるわけにはいかない。
神子様への警戒心を敵意だと曲解されたら、オレの命はない。
それぐらい、神子様について問うのは、危うい話題だ。
オレは、リスクも承知の上で、人前で聞くことにした。
公爵だけに聞いても、オレの聞きたい話は聞けない。
オレは、公爵をあてにしていない。
というより、この世界の誰もあてにしていない。
この世界で、公爵家で、暮らしていて、オレが肌で感じたこと。
この世界は、地位が絶対。
公爵は、今も、手探りで仕事を進めている。
魔王により、両親が消失したために、引き継ぎも何もないまま、両親の仕事を引き受けることになった公爵。
引き継ぎがあれば、今のように苦戦しなかったと公爵は話していた。
公爵という立場上、任された仕事を相談する相手が国王陛下しかいない、そうだ。
公爵としての仕事に加え、両親が消失したことに関する仕事も一時的に増えた。
『増大した仕事量を誰かに振り分けては?』
公爵の話を聞いて、オレは軽く提案してみた。
公爵は、仕事を振り分けるという考え方を知らなかった。
公爵に任される仕事は、重要なものが多い。
とはいえ、全部が全部、公爵がしなくても良かった。
『仕事を振り分けることを知らない。
仕事の振り分け方も知らない。
誰に、何を振り分けたらいいのかも、分からない。』
公爵は、そう話した。
公爵の仕事、国の仕事。
渡された仕事をそのまま引き受けて、家に帰れなくなっていたそうだ。
昨日、雑魚寝トークで寝物語に聞いた。
公爵は、爵位を継いだ日から、ずっと王城で寝泊まりしていた。
公爵は、毎日、積み上がっていく仕事を見ながら、何日も前に渡された仕事をしている状態が続いている。
よく、壊れなかったと思う。
思わず、公爵をよしよししていたよ。
「よく頑張ったな。体を壊さなかったのは奇跡だ。」
と声をかけた。
公爵は、王都での仕事の話をするとき、能面みたいになっていたから、ストレスが半端なかったんだろう。
公爵に、公爵が抱える仕事を減らす方向にシフトしていきたい、と声を上げるように助言した。
公爵領で、感情豊かな一面を見せている公爵を知ると、前と同じ環境を継続してはまずいと分かったから。
周りは、公爵が、ヤバそうだと思っていても、公爵より地位が低いと声をかけられない。
公爵の過重労働は、公爵自身が解決していくことになった。
オレが、今、オレに関することで、問題視しているのは、地位が絶対、というこの世界のルール。
オレは、ヤグルマさんに差し支えない範囲で、神子様に関する常識を教えてもらった。
神子様の地位は、国王陛下に並ぶ。
神子様と絶対的に対等な立場でいられるのは、実際に魔王を討伐した英雄のみ。
神子様が、押しかけてきて辟易したはずの公爵家の使用人でさえ、神子様を悪く言わなかった。
オレに対してかけてくる、使用人の労りの言葉は、全て真心がこもっていた。
神子様の来襲にあったオレの心身を心配してくれていたのに。
だから。
この世界では、神子様を悪く言う習慣がないのだと考えた。
推測だけど、神子様を悪く言うことは、この世界の禁忌に近いんじゃないか、と。
神子様の話題を出すには、慎重に話を切り出し、話の運びには細心の注意を払わなくてはならない。
「公爵。オレは、神子様について、知りたい。王都に戻る前に。」
敵前逃亡が出来ないなら、敵に詳しくなって、対策を練らなければ。
オレの生存のために。
オレは、神子様を警戒している。
しかし、この世界の人に、オレの警戒心を悟られるわけにはいかない。
神子様への警戒心を敵意だと曲解されたら、オレの命はない。
それぐらい、神子様について問うのは、危うい話題だ。
オレは、リスクも承知の上で、人前で聞くことにした。
公爵だけに聞いても、オレの聞きたい話は聞けない。
オレは、公爵をあてにしていない。
というより、この世界の誰もあてにしていない。
この世界で、公爵家で、暮らしていて、オレが肌で感じたこと。
この世界は、地位が絶対。
公爵は、今も、手探りで仕事を進めている。
魔王により、両親が消失したために、引き継ぎも何もないまま、両親の仕事を引き受けることになった公爵。
引き継ぎがあれば、今のように苦戦しなかったと公爵は話していた。
公爵という立場上、任された仕事を相談する相手が国王陛下しかいない、そうだ。
公爵としての仕事に加え、両親が消失したことに関する仕事も一時的に増えた。
『増大した仕事量を誰かに振り分けては?』
公爵の話を聞いて、オレは軽く提案してみた。
公爵は、仕事を振り分けるという考え方を知らなかった。
公爵に任される仕事は、重要なものが多い。
とはいえ、全部が全部、公爵がしなくても良かった。
『仕事を振り分けることを知らない。
仕事の振り分け方も知らない。
誰に、何を振り分けたらいいのかも、分からない。』
公爵は、そう話した。
公爵の仕事、国の仕事。
渡された仕事をそのまま引き受けて、家に帰れなくなっていたそうだ。
昨日、雑魚寝トークで寝物語に聞いた。
公爵は、爵位を継いだ日から、ずっと王城で寝泊まりしていた。
公爵は、毎日、積み上がっていく仕事を見ながら、何日も前に渡された仕事をしている状態が続いている。
よく、壊れなかったと思う。
思わず、公爵をよしよししていたよ。
「よく頑張ったな。体を壊さなかったのは奇跡だ。」
と声をかけた。
公爵は、王都での仕事の話をするとき、能面みたいになっていたから、ストレスが半端なかったんだろう。
公爵に、公爵が抱える仕事を減らす方向にシフトしていきたい、と声を上げるように助言した。
公爵領で、感情豊かな一面を見せている公爵を知ると、前と同じ環境を継続してはまずいと分かったから。
周りは、公爵が、ヤバそうだと思っていても、公爵より地位が低いと声をかけられない。
公爵の過重労働は、公爵自身が解決していくことになった。
オレが、今、オレに関することで、問題視しているのは、地位が絶対、というこの世界のルール。
オレは、ヤグルマさんに差し支えない範囲で、神子様に関する常識を教えてもらった。
神子様の地位は、国王陛下に並ぶ。
神子様と絶対的に対等な立場でいられるのは、実際に魔王を討伐した英雄のみ。
神子様が、押しかけてきて辟易したはずの公爵家の使用人でさえ、神子様を悪く言わなかった。
オレに対してかけてくる、使用人の労りの言葉は、全て真心がこもっていた。
神子様の来襲にあったオレの心身を心配してくれていたのに。
だから。
この世界では、神子様を悪く言う習慣がないのだと考えた。
推測だけど、神子様を悪く言うことは、この世界の禁忌に近いんじゃないか、と。
神子様の話題を出すには、慎重に話を切り出し、話の運びには細心の注意を払わなくてはならない。
「公爵。オレは、神子様について、知りたい。王都に戻る前に。」
敵前逃亡が出来ないなら、敵に詳しくなって、対策を練らなければ。
オレの生存のために。
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