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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
388.王姉殿下もピンチ?と思いきや。ケレメイン大公国のピンチですか?マウンテン王国の現王家反対勢力の狙いは、何ですか?
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「二つ目は?」
「二つ目は、ヒサツグに関係がある。
王姉殿下をクロードと結婚させて、ケレメイン公爵領を取り戻せ。
マウンテン王国は、ケレメイン大公国などという幻を認めない。
と気炎を上げている。」
と司祭の従兄弟。
なんだとー!
「今さら、何を言ってるのかなー?」
オレが憤慨していると。
「わたくしを王妃陛下に、というのと同じ手法ですわ。
クロード様と王姉殿下との結婚は、あわよくばですの。」
と侯爵令嬢。
二段構えか。
「真の目的は、別にあるんだな?よし、聞こう。」
「王姉殿下との結婚に武力をチラつかせて、クロードが拒否したら、王姉殿下が馬鹿にされた、として。」
と司祭の従兄弟。
「おう?」
「ケレメイン大公国を武力で攻め落とす。
クロードに降伏させて、ケレメイン公爵領をマウンテン王国に取り戻す。
最終目標のために、兵糧を確保する動きも活発化しているんだよ。」
と司祭の従兄弟。
兵糧確保ときたら、なー。
「難癖つけて、戦争をする気なんだな。」
「失われた誇りを取り戻すための聖戦をうたっているんだよ。
正面きって、反対する者はいない。
マウンテン王国として、聖戦を反対する大義名分がない。
マウンテン王国には、利のある主張だから。」
と司祭の従兄弟。
あー、うん。
マウンテン王国の貴族の主張は、マウンテン王国側としては、分からんでもない。
ケレメイン大公国の大公妃のオレは、受け入れないけどな!
「オレ、貴族の主戦場が政治的な戦い、の意味が分かってきた。
マウンテン王国として、クロードに王姉殿下との縁談を持ち込む動きを牽制するために。
王姉殿下は、大公妃であるオレの友人として、大公妃の部下の結婚式に参列してほしいと招待されたから、ケレメイン大公国へ行く、という建前が必要だったんだなー。」
理解したぞ。
「どんな形であれ、マウンテン王国が、国土を減らしたのは前代未聞の事態なんだよ。
国王陛下への危機感を口にして、集まった貴族が始まりなんだ。
国を弱体化させる王はいらない、という、最も至極な主張には。
国王陛下が持ち直してくださるか。
国王陛下が変わらなくても、やっていけることを見せつけて黙らせるか、二つに一つなんだよ。」
と司祭の従兄弟。
「なるほどなー。
騎士団長の甥と司祭の従兄弟がケレメイン大公国にきた理由は?」
「私は、王姉殿下と侯爵令嬢の護衛だ。」
と騎士団長の甥。
護衛?
騎士団長の甥が?
偉くなったなー。
「王姉殿下は、王族。
国王陛下との結婚話が持ち上がった侯爵令嬢は、準王族の扱いになるのかな。
それにしても。
ついてきた近衛より、使用人が多かったのは、人数配分的に、そういうもんなのかな?」
「騎士団長は、甥である私を護衛団長につけて、王姉殿下と侯爵令嬢のお気持ちを尊重する騎士団員を選んだ。
ケレメイン大公国に来たのは、全員、私に従う騎士団員だ。」
と近衛騎士団長の甥。
「少数精鋭にして、反対勢力が入りこまないようにしたんだな。
この状態だと、部下に接触してくるやつは必ずいるから、部下を放置しないようにしろよ?
貴族同士の切り崩しが、騎士団員に起きないとは限らないからな。」
「忠告、感謝する。」
と騎士団長の甥は、顔を引き締めた。
立派になったなー。
「二つ目は、ヒサツグに関係がある。
王姉殿下をクロードと結婚させて、ケレメイン公爵領を取り戻せ。
マウンテン王国は、ケレメイン大公国などという幻を認めない。
と気炎を上げている。」
と司祭の従兄弟。
なんだとー!
「今さら、何を言ってるのかなー?」
オレが憤慨していると。
「わたくしを王妃陛下に、というのと同じ手法ですわ。
クロード様と王姉殿下との結婚は、あわよくばですの。」
と侯爵令嬢。
二段構えか。
「真の目的は、別にあるんだな?よし、聞こう。」
「王姉殿下との結婚に武力をチラつかせて、クロードが拒否したら、王姉殿下が馬鹿にされた、として。」
と司祭の従兄弟。
「おう?」
「ケレメイン大公国を武力で攻め落とす。
クロードに降伏させて、ケレメイン公爵領をマウンテン王国に取り戻す。
最終目標のために、兵糧を確保する動きも活発化しているんだよ。」
と司祭の従兄弟。
兵糧確保ときたら、なー。
「難癖つけて、戦争をする気なんだな。」
「失われた誇りを取り戻すための聖戦をうたっているんだよ。
正面きって、反対する者はいない。
マウンテン王国として、聖戦を反対する大義名分がない。
マウンテン王国には、利のある主張だから。」
と司祭の従兄弟。
あー、うん。
マウンテン王国の貴族の主張は、マウンテン王国側としては、分からんでもない。
ケレメイン大公国の大公妃のオレは、受け入れないけどな!
「オレ、貴族の主戦場が政治的な戦い、の意味が分かってきた。
マウンテン王国として、クロードに王姉殿下との縁談を持ち込む動きを牽制するために。
王姉殿下は、大公妃であるオレの友人として、大公妃の部下の結婚式に参列してほしいと招待されたから、ケレメイン大公国へ行く、という建前が必要だったんだなー。」
理解したぞ。
「どんな形であれ、マウンテン王国が、国土を減らしたのは前代未聞の事態なんだよ。
国王陛下への危機感を口にして、集まった貴族が始まりなんだ。
国を弱体化させる王はいらない、という、最も至極な主張には。
国王陛下が持ち直してくださるか。
国王陛下が変わらなくても、やっていけることを見せつけて黙らせるか、二つに一つなんだよ。」
と司祭の従兄弟。
「なるほどなー。
騎士団長の甥と司祭の従兄弟がケレメイン大公国にきた理由は?」
「私は、王姉殿下と侯爵令嬢の護衛だ。」
と騎士団長の甥。
護衛?
騎士団長の甥が?
偉くなったなー。
「王姉殿下は、王族。
国王陛下との結婚話が持ち上がった侯爵令嬢は、準王族の扱いになるのかな。
それにしても。
ついてきた近衛より、使用人が多かったのは、人数配分的に、そういうもんなのかな?」
「騎士団長は、甥である私を護衛団長につけて、王姉殿下と侯爵令嬢のお気持ちを尊重する騎士団員を選んだ。
ケレメイン大公国に来たのは、全員、私に従う騎士団員だ。」
と近衛騎士団長の甥。
「少数精鋭にして、反対勢力が入りこまないようにしたんだな。
この状態だと、部下に接触してくるやつは必ずいるから、部下を放置しないようにしろよ?
貴族同士の切り崩しが、騎士団員に起きないとは限らないからな。」
「忠告、感謝する。」
と騎士団長の甥は、顔を引き締めた。
立派になったなー。
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