《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

690.オレとクロードの愛は、お互いを漬け込むほどの愛です。クロードがオレを溺愛していると言われますが、オレも負けてはいません。

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何を書くか決めたクロードは、サラサラと女神様の紙に書いていく。

「妾が預かるわ。」
と、クロードが書き終えた手紙を受け取る女神様。

女神様が女神様の住まいに戻ったときに、クロードのご両親へ渡すのかな?

オレのときのような珍しい出来事は起きなかった。

「ヒサツグ。祝言は、終わりでいいか?」
とクロード。

「おう。終わろう。楽しかったなー。」

「後片付けもやるんだよ。」
とカズラくん。

「妾も?」
と女神様。

「女神様もだよ。」
とカズラくん。

オレ達は、三人と一柱で部屋を片付けてから、解散した。

女神様は、女神様の住まいへ帰っていく。

カズラくんは、明日はデートだから、今日はもう休むよ、と自室へ入っていった。

オレとクロードは、二人で手を繋いで歩いている。

「二人だけは、久しぶりだな。
安全に勝る日常はない。」

護衛はいるけれど。

安全万歳。

クロードとオレは、引き込まれるように寝室へきた。

クロードが落ち込んでいるからなー。

オレは、今からヨシヨシするぞ。

「ヒサツグ。私の元を去るなと私はヒサツグに求めたのに、私は。」
と項垂れながら、オレの手を握るクロード。

このままじゃ、クロードは眠れなさそうだなー。

オレはクロードと風呂に入ることにした。

落ち込んでいるクロードの服を脱がせて、オレも服を脱いでから、浴室へ。

「まずは、今日一日の疲れをとろうなー。」

クロードを椅子に座らせて、髪の毛を濡らして洗髪用の石鹸を泡立ててから、頭皮を撫でるように洗っていく。

お湯をかけて、頭の泡を流した後は、体用の石鹸を泡立てて、クロードの体を掌で洗っていく。

落ち込んでいないときなら、裸のオレが、裸のクロードを洗っていると、クロードのモノが元気になってくる。

オレとクロードの中では、風呂での洗あいっこが前戯の一部になっているからなー。

今日は、元気ないままのクロードの分身。

「クロードは、さ。

今まで、お父さんお母さんに会えるかもしれないなんて、考えたこともなかったよな?

会いたい気持ちが爆発してもおかしくないぞ。

クロードとご両親の仲は、良かったんだよな?」

オレはクロードと交代した。

クロードは、オレの頭をわしゃわしゃと洗っている。

洗あいっこだと、顔を見なくても、肌で温かさを感じながら話ができる。

「私は、私の父上と母上以上の貴族も両親も知らない。」
とクロード。

クロードに頭の泡を流してもらう。

クロードに洗ってもらうのは、気持ちいいなー。

「クロードがご両親に会いたいと考えなかったのは、会えるわけがないと諦めていたからだからさ。

会うことを諦めないで済む可能性に思い至ったら、会いたくなるよな。」

クロードが体用の石鹸を泡立てて、オレの体を洗っている。

オレの体を洗うときは、ウキウキしているクロードだけど、今日は落ち込んだまま。

「だが。私は、父上と母上のことに気を取られて、ヒサツグのことを。」
とクロードは、しょげながらも、オレの体を泡だらけにして洗っていく。

「オレが止めたら、クロードはオレの元にいることを選んだよな?」

「カズラとヒサツグが、ヒサツグの未亡人生活を楽しそうに語っていたから、つい。」
クロードは、思い出して苦笑い。

お湯をかけて、オレの体の泡を流すクロード。

「クロード。

クロードがどこにいても、クロードの未来に何が起きても、帰り道を遠回りになってでも。

オレのところに帰ってくると約束しろ。

クロードは、オレと生きることを選んだとオレに示し続けろ。」

もう、泡は流し終わったな。

「ヒサツグ。私は。」
とクロード。

クロードは、オレに対する申し訳なさに、まだいたたまれなくなっている。

「クロード、いいか。

絶対に、オレと生きることを諦めようと、クロード自身を誤魔化すな。

クロードが一緒に生きていたいのは、オレなんだ。」

「ヒサツグは、私が選択を間違えても。」
とクロード。

「間違えずに生きていくのは無理だとオレは思うぞ。

クロードがご両親のことで頭がいっぱいになったのは、ご両親が大好きという気持ちを今まで出す機会がなかったからだとオレは思う。

だからな、ご両親を思うクロードが口に出した言葉に間違いはなかったぞ。

女神様の住まいは、行って帰ってこれない場所にあるという気づきは、女神様とぶつかり合ったオレとカズラくんだなら、すぐに察したんだ。」

肩を落としていたクロードのしょんぼり具合が少しずつ回復していく。

もうちょっとだな。

「クロード、よく聞け。

オレ以外と生きていけるとは、まさか思っていないよな?」

クロードは、ばっと顔を上げる。

「思っていない。私にはヒサツグだけだ。」
と力強く言い切るクロード。

「クロードが、オレを愛して、オレを欲しがっていることが分かれば、オレはご機嫌でいるぞ?」

オレが両手を広げると。

クロードは、オレの腕の中におさまりにきた。

クロードの腕が遠慮がちにオレに回されていく。

「クロード。

オレは、すごくしたい気分になっている。

クロードの気持ちを体でオレに確認させろ。」
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