9 / 122
1章
9:龍と巨人
しおりを挟む巨人は自分を傷つけたガキを殺そうと近づいていた
理性がなくなっても、恨みが残り、それに突き動かされて、ソウマを殺そうとしていた。
途中で攻撃をしてきた虫けらを吹き飛ばし歩を進める。対象は気絶しているのか眠っているから急がなくてもいい。
そんな時だ、急に後ろから眩いほどの光が放たれたのは。
巨人はその光が気にかかり、振り向いた。
光が収まると
そこには自分と同じ大きさくらいの2本足で立つ
龍がいた
~~~~~~
俺を包んでいた光が収まり、目を開けると目線の高さが変わり、巨人と同じくらいになっていた。さっきまで感じていた体の痛みはなかった。
自分の体を確認する体は銀の鱗で覆われ所々に金の紋様が入っている。
2本足で立つのに違和感はなく、手首と肘にはイメージした通り刃が付いていた。
体に力が漲っているのが分かる
これならばあの巨人に勝てると、確信した。
これで俺は大切な人を守ることが出来る!
感情の昂りを、気合を、咆哮に変える
グオォォォォォォォォオ!!
脚に力を入れるのと同時に、足裏に魔力を集め【縮地】を使う!
ドンッ!
地面が割れる、さらに翼も使いスピードを上げて、巨人の前に移動し、そのままの勢いを載せて、左足を踏み込み、【魔纏】により炎を纏わせ腰溜めにした拳を、腰の捻りを加えながら巨人に放つ!
巨人は爆発と打撃の勢いで10m以上吹き飛び、さらに地面を削り、木をなぎ倒しながら転がっていく
油断も手加減もしない。本気で殺す。
龍になったことによりなんとなく分かった龍の魔法を使う。
口を開け魔力を口腔に集めてイメージする。奴を吹き飛ばすぜったい的な威力のブレスを!
火、風、雷、光の属性を合わせる
巨人は起き上がろうとするがその前に俺のブレスの準備が完了した
「ガアッ!」
キュン!ズドーーーーーンッ!
巨人を中心に巨大な爆発が起き、黒い煙が立ち上る
煙が晴れたところには、巨人はいなく、木は燃え尽き、地面が抉れたクレーターがあるだけだった。
そこで、龍の体は魔素になって消え、俺は元の傷だらけになった体に戻り、こちらに駆けてくるソウマの姿に安心して気を失った
~~~~~~
俺は咆哮が聞こえ、目を覚ます。
あれ、俺どうして寝てたんだっけ。
確か魔王軍の奴と戦ってぶっ飛ばしたら、ちょっとクウガに怒られて、そんで男にトドメ刺そうとしたらなんかデッカくなって、そう思ったらいきなり衝撃がきてってそうか、巨人の攻撃で気絶したってことか。
そうだクウガは!あいつは大丈夫なのか!
そう思いうつ伏せになっていた体を起こし、前を見る。
そこには銀色の鱗に所々に金の紋様が入り、額に1本、左右から後ろに流れるように2本、角が生え、翼と尻尾を持ち、手首と肘に刃のようなものが生えている、2本足で立つドラゴンが咆哮を上げていた。
それを見たソウマは一瞬で理解した
あれがクウガであることを
そして、あれが向かいにいる巨人よりも圧倒的に強いことを
そして、ドラゴンが、いや、龍が動き出す。
瞬きの間に龍は巨人の前に現れ炎を纏った拳によって巨人を数10m吹き飛ばす
そして、口を開き止まる
魔力を見ることが出来ないソウマでもその圧倒的な魔力の量は感じ取ることが出来た
そして、それは放たれた。
放たれたそれは巨人に命中すると物凄い轟音を立てて巨人とその付近を蹂躙した。
龍は攻撃を放ったあと、光の粒子になって消えていった
ソウマはすぐさま駆け出した。クウガが無事であることを祈って
~~~~~~
クウガが龍となり、ブレスを放った反対側、距離にして10kmは離れた丘の上で1人と1体がクウガ達を見守っていた
「いや~、冷や冷やさせやがって。まあでも我慢して良かったかな。あいつらも良い経験になったろ。ソウマは説教だがな」
『そうだが、まだ子供なのだほどほどにな』
「あいよ」
見守っていたのはアイトとその召喚獣のガロウだ。
クウガとソウマは才能があり、かなり厳しく鍛えたと言ってもまだ2人とも7歳であり、修行を始めたのも2年前なのだ。だから放り出したは良いものの心配でずっと見ていたのだ。
「にしても、ありゃ悪魔化か?俺ん時は大きさは変わらんかったが個人で違うのか制御出来るものなのか?まあ、そんな事よりもクウガのスキルだよな~」
『確かにな。流石は<称号>付きといったところじゃないか?』
「そうだな。話は変わるがこんだけ戦えるならもうダンジョン行かしても良いよな?」
『ふむ、いささか不安だが大丈夫じゃないか?そうだ、あやつらに召喚獣を呼ばせたらどうだ。それなら呼んだ奴にもよるがあやつらが呼ぶのだからその辺は心配いらんだろうし』
「おー、確かにな~。んじゃそうすっか。それじゃあ、あいつら回収して帰るか」
『クウガを速く治してやることだ』
「わーってるよ」
そう言ってアイト達はその場から消えた
~~~~~~
とある国のとある城の中、そこには謁見を終えて、王とその側近の2人がいた
「ん?」
暗い紅の短髪に深紅の瞳で、鎧を着て、背中に大剣を背負った男が聞く
「どうしたんすか?陛下」
陛下と呼ばれた背中の辺りまで伸ばした黒い髪、整った顔、赤い瞳、そして頭の左右に捻れた角を生やした男が答える
「いや、悪魔化の邪法を施し、アルメキア王国に向かわせた者の反応が消えた」
その答えに、先程の側近と似たような姿だが髪は肩辺りに揃えられ瞳に理知的な色を浮かばせる男が疑問を言う
「それはおかしくありませんか?確かその者はワイバーンで向かわせたはずなのでまだアルメキア王国にはついていないはずですが」
「ああ、どうやら途中で殺られたようだな」
「どうなさいますか?」
聞かれた陛下と呼ばれた男は少し考える素振りをし、答える
「今回はアルメキアへの攻撃は見送ることにする。一応、カルス大森林に人を送って調べさせておいて。あともう下がっていいぞ」
「はっ!」
そう言って礼をし、側近はこの場を去っていく
「さて、どんなやつがアレを殺したのかな。まあ、わかんないことはいいか。次は何処に嫌がらせをしようかな」
そういって、陛下と呼ばれた男は微笑むのだった
~~~~~~
老人が木造の家の前にある開けた場所で綺麗な装飾が施され、剣身が長さ70cmほどの剣を振るっていると
キーンと控えめに光りながら音を立てて震えた
「む、この反応は。そうか、遂に現れたか。私の後継となり得る者が」
老人はそのシワができた顔に嬉しさ、寂しさなど様々な感情が現れる。
「てことは、この村で隠居生活しとる場合じゃないのう。後継を探すついでに息子に会いに行くかの、孫に会いたいし。そういえばアイト君はどうなったのかね~、久しぶりに会いたいもんじゃ」
そう言い老人は振っていた剣を鞘に納め家の中に入っていく。
その後は数分で旅支度を済ませ、村の村長の所に行き、村を出て行くことを告げ村を去った
「さてさて、後継はどんな奴かのう~楽しみじゃ」
老人は老いを感じさせない足取りで街道を進む
その腰に剣を提げて
10
あなたにおすすめの小説
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー
黒木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。
その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。
人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。
異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる