Heroic〜龍の力を宿す者〜

Ruto

文字の大きさ
8 / 122
1章

8:魔王軍の配下をブッ飛ばせ!

しおりを挟む

「ソウマ、多分あいつ魔王軍の奴だと思う」

「それ、本当か?」

「たぶん。あの邪悪な感じ、母さんを殺したヤツと同じ感じがするんだ」

「そうか、じゃあ確認しねぇとな!」

確かに確認しないといけないな。ん?

「てっ!ソウマ!?」

ソウマは【空歩】を使い空に駆け出す。ソウマは馬鹿だったようだ。知ってたけどもね、うん。
俺も【変化:龍】と【空歩】を使い空に出る。

そして、ソウマに追い付き、一緒に奴の前で止まる

そいつは人間だった。茶髪の短髪でしっかりとした体躯、ハーフプレートアーマーで紋章が入れてあって、顔つきは盗賊といった感じだ。体長3メートルほどのワイバーンに乗っている。

「あんた何者だ?」

ソウマが尋ねる

「君達こそ何者なんだい?竜人に金狼人の子供だろ?」

「そんなことはどうでもいいんですよ。貴方は魔王軍の所属ですよね?こんなとこで何をしているんですか?」

そういうと彼は少し驚いた顔をしたが直ぐに消した。

「教えるわけないじゃないですか。まあ、見つかったからには死んでもらうけどね!」

手に持つ槍を構え突撃してくる。

「クウガ!どうする!」

突撃を躱し、ソウマが問い掛けてくる

「俺が乗ってるやつを落とすから、そいつを頼む!」

旋回途中の所に【縮地】でいっきに肉薄する

「なっ!」

ドンッ!ドゴッ!

スピードを利用して右拳を突きつける。ガードされるがワイバーンから離せたのでよしとする。
翼を羽ばたかせ相手の少し上の位置を取りながら前方向に縦に回転し、踵落としを叩き込む。

「ソウマ!」

「おうよ!」

ソウマが向かうのを見ながら地上に向かおうとするワイバーンに牽制でファイアバレットを10発放つ。

だが、牽制のつもりの攻撃は頭、翼に当たりワイバーンはそのまま落ちていった

「あれ?弱くね?」

て、拍子抜けしてる場合じゃなかった。あの人間が強いかもしれない、急いで向かおう。

ソウマの所に向かうとソウマは押されていた
助けないと!と思ったが、よく見るとソウマは身体強化を使っていなかった。何やってんだ?あいつ

「おい!ソウマ!遊んでないで早く倒せ!」

「何を言って」

「わーってるよ!」

そう言うと身体強化を発動し、相手の背後に回り込む。

「んなっ!」

ソウマがいきなり速くなったことで見失ったのだろう。かなり驚いている。

そんな風にしているうちに変化によって爪を出し、風を纏わせた腕を下から振り上げる。

「があっ!」

敵は錐揉みしながら血を撒き散らし吹き飛んでいく。

「終わったな。でもなんで身体強化使ってなかったんだ?」

「ん?ああ、なんか思ったより弱くてよ~。身体強化使ったら楽勝だと思ったから使わずに勝とうと思ったんだよ」

「お前、相手は魔王軍のやつで敵だぞ、油断してたら死ぬんだぞ!相手を舐めるな!」

「お、おう。悪かったよ」

ソウマが罰が悪そうにそっぽを向き、頬をかく

「そういや、あいつどうすんだ?まだ死んでねぇぞ」

「魔王軍のやつだからトドメ刺しといた方がいいだろ」

そう言って男に近づいて行く。途中に落ちてたワイバーンをアイテムボックスに仕舞っておく

近づくと男は何かをブツブツといっていた

「俺がこんなガキどもに、くそ、死にたくねぇっ!死んだら、死んだら俺は!
うっ!ううう、があぁぁアァァァァァ!」

ブツブツと喋っているかと思ったら男は急に胸を掻き毟り、苦しみだした。
すると、体が膨張し、変形していく。男の体はどんどん大きくなっていく。遂には5mは越えただろうか、サイクロプスという1つ目の魔物が5mだった気がする。オーガでも2mくらいだ。頭の左右から角が生えて、肌が浅黒くなる。【龍の眼】で見ると、魔力の色がぐちゃぐちゃでとても気持ち悪い。魔力量が膨れ上がっている。

「お、おいクウガ!なんかやばくねぇか!」

「あ、ああ。速く逃げ」

プンッ!

「があっ!」

逃げようと言おうとした瞬間、ソウマが吹き飛ばされて木に劇とつした。ソウマはそのまま気絶してしまった様だ。凄まじい威力だ。これは、やばい!ソウマを連れて逃げないと!
茶髪男だった巨人は気絶したソウマの方に向かっていく。

「やめろ!」

巨人の背中にサンダーバレットを放つ。巨人が止まり、こちらを向く。その瞬間にとてつもない速度で奴の巨大な拳が迫る。思考が加速する。打開策を考える。身体強化を使い、【魔纏】により、銀色の魔力を纏う。腕をクロスし、後ろに飛ぶ。

10mほどの距離を吹き飛ばされ、地面を転がる。
あれだけのことをしたのに両腕は折れ、肋骨も何本か折れている。

どんな威力だよ、くそっ!

巨人は俺が死んだと思ったのかまたソウマの方に向かっていく。
今の俺の【再生lv4】だと骨折レベルだと時間がかかる。光魔法のヒールでも治せない。
このままじゃ、ソウマも俺も死んでしまう。

俺はまた大切な人を守れないのか?

あんだけ、修行をしてきたのに?

この2年間に努力して、培った力を駆使してもこのざまだ。

なにか!なにかないのか!

あの巨人を倒し、俺とソウマが助かる方法は!

いや、待てよ。あるじゃないか!

この局面を打開できる可能性のある物が!

やってやろうじゃないか。ぶっつけ本番だが、何もしなければこのまま終わってしまう。

師匠が言っていた「行動しなければ何も変わらない」と!

俺は【龍転身】を使う!

頭に情報が入ってくる。このスキルで何が出来るのか、どのように使うのかが!

俺はイメージする。
あの巨人に勝てる龍の姿を。
俺がこの2年で培った技術は間違いではない、技術があったおかげで俺は今生きている。
ならば、その技術を活かせる姿を考える。

サイズはあの巨人と同じくらい

そして、2本足で立ち

拳を握るために、長い爪はいらない

だが、手数は増やしたい

手首と肘に刃を生やす

イメージが完了し、魔力を使う。
俺の人並み外れた魔力の量をごっそりと持って行かれる。

俺はその瞬間、光に包まれた
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー

黒木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。 その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。 人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。 異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...