Heroic〜龍の力を宿す者〜

Ruto

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1章

14:喧嘩?

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クラウス達と別れた後もクウガ達は攻略を進めていた

「おっ!宝箱じゃん。今度は何かな~」

ソウマが宝箱を発見し開けて中を確認する
ダンジョンでは宝箱が設置されている時がある。これはダンジョンに組み込まれたシステムがランダムで宝箱を設置しているのだ。ここの神造迷宮では罠が無いので特に警戒する必要はない。
中にあったのは俺の頭の2倍か3倍はある鉱石の塊だった。

「クウガ、これ何の鉱石か分かるか?」

ソウマに聞かれたので鉱石を見ると、【龍の眼】により、魔力が見えた

「うーん、魔力が見えたから多分魔鉱石だと思うよ」

魔鉱石は普通の鉄鉱石が魔力を帯びて変質した物で色々な物に使われている

「なんだ、レアなやつじゃねぇのかよ~、残念」

「まあ、手に入れた分、得だから良いじゃないか」

「ま、それもそうだな。んじゃ今日中に15階のボス倒す為にどんどん進んで行くぞ!」

「はいよ」

魔鉱石を収納して攻略を再開する



ドチャ!

俺は火を噴く犬、ヘルハウンドを斬り捨てて、周りを確認する
周りには俺とソウマが倒した13体のヘルハウンドの死骸
俺たちが今いるのは14階で13階はゾンビしか見当たらず、動きが遅いし、臭いしで戦わずに14階まで来た。そうしたら上がってきてすぐの所でこの13体のヘルハウンドに襲われ返り討ちにしたのだ

「ここら辺まで上がってくると流石に手強くなってくるな」

「そうだね。数も多いし、こちらの攻撃に反応してきてるからね。どうする?身体強化使ってく?」

「いや、それじゃ意味ねぇだろ」

「それもそうか。じゃあ、進もうか」

そうしてヘルハウンドを収納して進もうとしたら、またヘルハウンドが出てきたので応戦する
しかも今度はスモールバットもいる。スモールバットは10cmくらいの蝙蝠だ。
ヘルハウンドとスモールバットがかなり沢山いる

「ソウマ!俺の後ろに!」

ソウマを後ろに下げて上空のバットに向けサンダーバレット、ヘルハウンドにはアクアブレードを水平で放つ

サンダーバレットが当たったバットは地面に落ちていき、アクアブレードを避けられなかったヘルハウンドが怪我を負う

ソウマが手負いになった者から屠っていく。だが、数がけっこういて、中々効率が悪い。

右手で持った剣を左に持ってきて、魔力で剣身を伸ばして、横薙ぎに振るう。

「ソウマ飛んで!」

「は?」

プンッ!ザンッ!

「うお!」「ギャン!」

魔力を霧散させ、飛んできたバットを斬り捨てていく。

「クウガ、お前さ~もうちょっと早く言って欲しいんだけど」

「いや~めんごめんご、次は気をつけますとも」

「謝る気ないな」

「はいはい、お喋りは後ね。早く片付けよう」

「は~」

その後すぐに全滅させて、死体は回収して先に進む



「お!階段発見~」

「今日、最後の戦闘かな」

俺がアイテムボックスから出した小さい時計を確認すると時間は6時を越えていた
ソウマが時計を覗き込みながら返事を返してくる

「ぽいな。んじゃ張り切っていこうぜ!」

「ああ」

階段を上った先は10階のボス部屋よりもかなり広かった

塔を多分目一杯使っているのだろうか。それに高さは10mはあるだろうか。とりあえず高い

そんなボス部屋にいたのは3体のサイクロプスだ
高さはこの広場の高さの半分ほどなので5mはあるだろう。

「おー、こりゃまた戦い甲斐がありそうだな」

そう言ってソウマが笑う

「それじゃ、行こうか!」

俺の顔には自然と獰猛な笑みが浮かんでいた



クウガとソウマが駆け出す
クウガは剣を振り、手数に重きを置きいくつもの風刃を飛ばす
ソウマは炎爪を両手で放つ
クウガの風刃はサイクロプスに傷をつけるがサイクロプスの再生力ですぐなくなってしまった。
逆にソウマの炎爪はサイクロプス1体に深手を負わせた。炎だった為に当たった箇所が焼け焦げて再生を阻害しているようだ。

ソウマはそのまま深手を負わせた1体に突っ込んで行き、俺の方には2体が迫ってきていた。俺は足を上げて潰そうとしてきた右前にいるやつに雷槍を放ちながらそいつをもう一体に対して盾にするように右に回り込んでいく。だが、もう一体のサイクロプスは雷槍をくらった奴を殴り、俺の方に飛ばしてきた

「ちょ、まっ!」

少し慌てたが、飛んできたサイクロプスに向かって走り、飛んできたサイクロプスの下を走り抜ける
すると、待っていたかのように既に拳が迫ってきており、避けるのは間に合わず、横から迫ってきた拳を下から剣で上に弾く。

「おっも!」

かなり重かったがなんとか弾くことに成功し、【魔纏】を使い全身に炎を纏う。この時に炎を剣にまで纏わせる
そこから【縮地】を使い、俺に攻撃を当てるためにしゃがんでいたサイクロプスの頭目掛けて突進し、サイクロプスを通り抜けざまに斬っていく

ガァァァァァァァ!

サイクロプスはなんとか反応して頭を断ち切れてはいないが目を切り裂かれ燃えている、サイクロプスは痛みに絶叫している。
炎の剣身を伸ばして、止めを刺そうとすると、飛ばされたサイクロプスが起き上がって俺に後ろから突進してきた。

俺は剣身を伸ばすのを止めて、その場に留まり、ギリギリまで引きつけて、真横に飛ぶ。

サイクロプスは突進の勢いを殺せず、目を裂かれたサイクロプスにぶつかってもつれ、重なり合う。

トドメを刺すために、上段に構えて全身の炎を剣に収束させていき、振り下ろそうとしたら、横から特大の炎の刃が2体のサイクロプスを両断してしまった!

「ソウマ!俺のトドメの一撃を~!」

「早く仕留めねぇのが悪りぃんだぜ」

ソウマが笑いながらそんなことをのたまう
ちょっと、本当にちょっとだが、今のはイラッときた

「いいだろう、このトドメの一撃はソウマにプレゼントだ」

「お?今日は割と聞き分けがって、なんでまだ構えてんの!?そういう意味でのプレゼントはいらんし!」

「問答無用!はっ!」

そう言って炎を纏った剣を振り下ろす

ゴアッ!

「うわっ!あっちぃ!」

「チッ、避けたか」

「今舌打ちしたよな!マジで危なかったぞ!」

「まあ、ぶっ飛ばすつもりでやったしね」

「おお、そうかい。そっちがその気ならやってやろうじゃんかよ」

「ははは、お前が先にやって来たんだろ?」

「言ってくれるな~、ぶっ飛ばす」

「それはこっちのセリフだよ!」

お互いが走り出し拳を繰り出す

ゴンッ!

「「いだ!」」

「2人ともいい加減にしなさい」

「何すんのさラキア!」

「そうだぞ!」

「ちょっと黙って下さい」

「「は、はい!」」

物凄い冷たい目で見られて思わず返事をしてしまった

「は~、こんなくだらないことで喧嘩しないでください。マスターもあれくらいで怒るなど器が小さいですよ」

「うぐっ!」

ちょっと心にグサッときた

「主もじゃぞ」

声の方を向くと、白髪に顎に立派な白ひげで筋肉がすごい老人の姿になったジアラがいた。服装は濃い青色の和服と呼ばれるものだ

「別にあんくらいいいだろ~」

「主よ友達いなくなるぞ」

「がはあっ!」

あ、ソウマもダメージ受けた

「くだらないことで喧嘩などしないこと。良いですね?」

「「はーい」」

「それでは帰りましょう」

16階への長い階段を上がり、転移陣を使い入り口に戻った

さて、帰ろうと歩き出すと前方から声をかけてくる奴がいた

「おい、待て。そこの平民」

そいつは俺達と同じくらいの歳の妙に豪華な格好をした男の子だった
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