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1章
16:さあ、またまたダンジョンだ
しおりを挟むなんやかんやとソウマの方でトラブルがあった翌日
王女様は帰ったので、朝の鍛錬を終えてダンジョンに向かう
今日はこの前の続き、16階から攻略を再開だ
ダンジョンの入り口から16階を指定して転移し、進んでいくと早速魔物と遭遇した
体長2m、白色の体毛、鋭い爪に牙を持った
虎の魔物。ストームタイガーだ。
そいつらが7体
向こうもこちらを見つけたらしく、こちらに駆けてくる。そのスピードはとても速い。
だが、俺達が反応出来ない速さではない
今日はこの前と役割を変えて俺がまず駆け出していく。後ろからソウマが魔術を放ち、牽制と撹乱を行う。
怯んだ一体に向けて剣を横に振る。
ソウマの風の魔術によって気をとられ、避けれずに斬った所で真っ二つに。
俺が剣を振り切った隙を突くように横から攻撃が来るが、躱しながら攻撃してきたストタイガーの横を通り抜けざまに首を落とす。
その間にソウマが1体倒している
向こうが警戒して、距離を取ったがこちらはお構い無しに遠距離攻撃を放つ。
ソウマは炎爪、俺は風刃の威力を重視した2発を放ち、1体には躱されたが2体を斬り裂き絶命させる
残った2体は吠えると風を纏って、速度を上げて突進してきた。鋭い爪が迫るが剣を使って受け流し、体勢を崩す。体勢が崩れた所を膝蹴りで打ち上げることで完璧に体勢を崩し、袈裟斬りで斬り捨てる。
残りの1体はソウマが既に倒していた。
魔物が強くなってきているので、無駄口は言わずに収納をして、周囲に気を配りながら進む
ハイオーガの棍棒が左から迫る。それを飛び越えるように避けて、そのまましゃがみ込んで足払いを掛けて倒れてきた所を足を縦に振り上げるように蹴りを決めて、ハイオーガを少しだが浮かばせて足を振り上げた勢いを横に持っていきながらグリーヴの刃で横に両断する
左右からまたハイオーガが来るが、ソウマの魔術による牽制で動きを止められた所に盾に回転しての踵落としを片方に叩き込む。
勢いをつけ過ぎたようで、潰れたくだものみたいになってしまった。
残っていたハイオーガが棍棒を縦に振り下ろしてくる。それを半身になって躱し、地面を強打されると面倒なので地面に着く前に横から蹴りを入れて弾き、蹴りを胴体に連続で4撃放ち、最後は回し蹴りで吹き飛ばす。
他にもいたハイオーガはソウマが既に頭を吹き飛ばしたりして2体倒していた。
今現在の階は18階だ
17階は武装したボブゴブリンだったのだが、正直戦っても楽しくなかったので、魔術とかで薙ぎ払ってきた。一応武器とかは回収したが。
そして、周りにはハイオーガとハイオークの死体。
目の前には19階への階段がある。
ちなみに俺たちは今、戦いに制限を設けて戦っている。師匠に色んな戦い方が出来るようになっておけと言われたためだ。それで俺は足主体、ソウマは魔術のみで今は戦っている。
さあ、あともう少しでボス部屋だ。張り切って行きましょうかね
ロックゴーレムの魔核を【龍の眼】で見つけて破壊して倒して19階を進む
ゴーレムはスケルトンと同じで魔核を壊すと動かなくなるので弱い。しかも、その動きは鈍重なので俺達からしたらスケルトンよりも倒しやすい
そんな感じでこの階もサクサクとロックゴーレム、又はアイアンゴーレムを倒して階段に到着した
20階のボス部屋にいたのは岩のようにゴツゴツとした体表で腕は無いがその代わりに翼になっている。足の爪は鋭く、口には牙がズラッと並んでいる。そいつの名前はガリバーン、ワイバーンの上位種だ。
ガリバーンは俺らを見つけると、宙に舞い上がる。周りには3体のワイバーンを従えている。
ソウマが前に出たそうにウズウズしていたので
「ラキア、人型で出てきて魔術での牽制お願い」
「承知しました」
「サンキュー!クウガ!」
そう残してさっさと突撃してしまう
「じゃあ、ラキア任したよ」
「はい、お気をつけて」
ラキアの返事を聞きながら変化によって翼を出し、【空歩】も使いながらガリバーン達へ向かっていく
ラキアの牽制のウインドボールでワイバーンが体勢を崩す。
ラキアは人型の時は魔術を使えるようになったのだ
体勢を崩したワイバーンにソウマが右足に炎を纏わせて三日月型の炎牙を放つ。
ワイバーンは躱そうとするが躱しきれずに片方の翼を切り裂かれて地面に落ちていく
俺はラキアの魔術に気を取られている隙にワイバーン達よりも上空に上がり、ワイバーン1体目掛けて【空歩】で空を蹴り、翼を羽ばたかせることで加速、ワイバーンの横を通り過ぎながらグリーヴの刃を魔力で伸長し、一刀両断する
通り過ぎてすぐに方向転換して迫ってきていたワイバーンを墜落したワイバーンを倒し終えたソウマの方に蹴り飛ばす
そこにガリバーンからの炎のブレスが放たれたので横に逃れる。
ガリバーンが首を横に振ってブレスの軌道を変えようとするが急にガリバーンが口を閉じ、ブレスが口の中で爆発する
おそらく、ラキアがエアハンマーで口を叩いて閉ざしたのだろう
爆発の煙が晴れる前にガリバーンが飛び出してきて足の爪で引っ掻こうとしてくるのを足で弾く。ガリバーンは弾かれた勢いを殺さずにその場で回転し尻尾を振り下ろしてくる。それを冷静に【空歩】を使って空を蹴り回避し
「ソウマ!」
お返しとばかりに縦回転からの踵落としを繰り出して真下に来ていたソウマに叩き落とす
ソウマは両手を脱力させて全身に電撃を纏わせ、爪へと収束させていき落ちてくるガリバーンに向けて飛び上がり両腕をクロスさせていくように振り上げる
「雷爪!」ズガァーン!!
物凄い音をさせてガリバーンがバラバラになる
「ソウマ~、それじゃ売れないんじゃ無い?」
「ん?」
そう言って満足そうだったソウマは振り向き、両手と両膝をついてしまったと言いながら落ち込む
「今は素材とかが目的とかじゃ無いからいいけど他の人とかとやったりするときは気をつけてよ?」
「はい、反省しております」
ソウマはまだちょっと落ち込んでいるので放っておいてラキアに声をかける
「ラキア牽制ありがとう。やっぱ流石だったよ」
「マスターの召喚獣なのだから当たり前です」
そう言って胸を張ってドヤ顔をするラキア
見た目は大人なのにこういうところは子供っぽいんだよね
「早く次行こうぜ~」
ソウマは復活したようだ
「じゃあ、ラキア戻ってもいいよ」
そう言うとラキアは少しモジモジして言う
「このまま出ていてもいいですか?」
「え?なんで?戦闘は修行にならないからあまり参加はして欲しく無いんだけど」
ラキアが俺に何かを頼むのは珍しいので理由を聞いてみる
「いえ!戦闘には参加しなくていいのです。ただこのまま一緒に居たいな~って。ダメ、ですか?」
顔を真っ赤にして言うラキアに俺の方が気恥ずかしくなって顔を逸らしながら許可を出すと
「本当ですか!ありがとうございます、マスター!」
と笑顔で言うので顔が赤くなるのが自分でもわかる
ラキアはすんごい可愛いのだ。身長は子供の俺よりも当たり前だが大きいがそんなことは関係なく可愛い。ソウマに婚約者と聞いて、そう言うのを意識してしまう。
「おーい、イチャイチャしてねぇで行こうぜ~」
「イチャイチャなんてしてないよ!」
ソウマに言われて、誤魔化すようにそう返してしまった
ラキアの様子を伺うと笑っているのでホッとした。
ラキアの笑顔を見ると不思議とこちらも笑顔になってしまう。
そんなラキアを連れてソウマの待つ階段へ向かう
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