Heroic〜龍の力を宿す者〜

Ruto

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1章

39:ダンジョン攻略再開!

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庭での新装備の確認を終えて俺達はダンジョン攻略を再開するため、23階へとやってきた。ライル達は俺の召喚獣なので1階から行かなければいけないということにはならなかった。

23階のリビングアーマーはレアでない限り特に強くはないのでサクサクと進んでいく。

庭で確認した時からわかった事なのだが魔鉱石は魔力の通りが物凄いよく、【魔纏】もやりやすい。さらに、リンガの付与してくれた魔力効果増幅がかなり有能だ。いつもの感じで使ったら2倍の効果を発揮した。例えば伸長はより伸びたし、覆ったならば強度や斬れ味が増し、【魔纏】なら属性に応じて効果が上がる。

2本の剣もいい感じだ。属性の付与は魔力を使わなくても効力を発揮するので便利だし、魔力を通しやすいというのはかなり有り難い。

ルルに【緋焔】で攻撃に参加させレベルを上げさせながらリビングアーマーを倒し進んでいく。【緋焔】は体の一部に緋色の焔をだしてそれを操り飛ばして攻撃したり出来る。

そんな感じで23階を進み階段に到達したので24階へと向かい、さらに進んでいく。

24階の魔物はアイスリザードにファイアシャドウだ。そいつらは名前にある通りの属性を使う魔物でアイスリザードの見た目は蜥蜴を体長1m半程にして水色の鱗が体を覆い氷を所々に纏っている。ファイアシャドウは180cm程の身長の火で出来た人型だ。

魔物を求めて通路を進む。少しするとアイスリザードに遭遇した。数は15体でかなりの数だな。

飛剣を使おうか迷ったけどライル達もいるので止めといた。ボスの時にでも披露してソウマを驚かせてやろう。

双剣を構え敵との距離を詰めて攻撃を仕掛ける。剣を上から振り下ろすが避けられ反撃の氷の棘が5つ飛んでくる。それを両手に持った剣で叩き落とし繰り出された尻尾を左の剣で斬り飛ばし続けて右の剣で首を刎ねる。右は炎が付与されていたので表面が焼け、血が流れない。ルルが横から迫る氷の棘を【緋焔】で迎撃してくれる。攻撃を仕掛けてきたアイスリザードに魔力の斬撃を飛ばして両断。

ライルとメイルは1m半程の大きさになり、2匹で連携してアイスリザードを狩っていく。

ソウマは突きを繰り出し頭の辺りに穴を作っていく

ラキアが的確な牽制の魔術を放つ

そんな感じで各々戦闘して数を減らしていき3分後にはアイスリザードが全滅した。戦闘に参加する人数が増えた事で時間の短縮に繋がったが、戦える量が減るのがマイナス要素だ。

アイスリザードをアイテムボックスにささっと回収して移動を再開。少し進んでまた魔物と遭遇した。今度はファイアシャドウ8体だ。ファイアシャドウは人型をしているが地面から少し浮いており、宙をスーッと滑って移動する。

俺達と同等かそれに匹敵するくらいの索敵能力のようで直ぐに気づかれ無数の炎の弾丸が飛来する。ライルとメイルは躱しながら敵を目指し、俺とソウマは攻撃で吹き飛ばしながら駆ける。ラキアは後方から魔術で相殺して数を減らしてくれる。

ファイアシャドウに近づき間合いに入ったので斬撃を繰り出した。両手で別々の個体に攻撃したところ、右の剣で切っても意味はなく、左の剣は斬ったところから分かれたが直ぐに元に戻ってしまった。火と風では駄目なようだ。それに魔力感知を使ってみるとゴーレムやスケルトンのような魔核とは別の核があったから、火や風の属性でも倒せるかもしれない。

右の剣で核を攻撃、左の剣は水を纏わせて攻撃してみた。核を破壊された方は炎は消え去り、魔核がその場に落ちた。水を纏わせて攻撃した方は炎が消え去り核と魔核を落として消え去った。素材を手に入れたいなら水の属性で攻撃しなければいけないようだ。

ソウマは正確な突きで核を破壊し、ライルとメイルは【影槍】や【風刃】で核を破壊していた。ラキアは牽制要員となっている。ルルは【緋焔】を棘のようにして核を貫き破壊していた。器用なもんである。

残った1体を水を纏わせた攻撃で俺が倒して、魔核などを拾い先を進む。

その後も順調に進んでいき、階段を発見した。次は25階なので久々のボスとの戦いだワクワクしてきた。

階段を見つけるまでは特に苦労もなく魔物を倒して進んできた。アイスリザードとファイアシャドウが同時に来た時は少し時間が掛かった程度だ。

25階への階段を登り大きな広間へと出る。

広間の中央に鎮座しているのは緑色の鱗を持ち、長大な尻尾、畳まれてなお大きい翼、頭からは角が2本生えている。体長は10m以上はあるだろうか?俺たちと比べるとかなり大きい。

それはドラゴンと呼ばれるこの世界でもそれなりに上の方の強さを持つ魔物、緑色の鱗からして恐らくはストームドラゴンだ。

俺達が来た事でストームドラゴンがその場から立ち上がり、咆哮を放った。

ガァァァァァァァァァァァァ!

とてつもない音量と咆哮により発生した衝撃が周囲に振りまかれる。

ルルがその咆哮で萎縮してしまったようでブルブル震えていたので撫でて落ち着かせてやり、ラキアに預ける。流石に低いレベルのルルには厳しかったようだ。ラキアに預けたのはレベルが低いからもしも何かあったら怖いからね。

ストームドラゴンが咆哮を止めると一瞬の魔力の高まりが起き、ストームドラゴンの周囲を風が纏わりつく。ストームドラゴンの特徴だ。時に接近した敵を斬り裂き、時に敵の攻撃を風で逸らし、時に速さを上げるなかなか便利な代物だ。

いや~、楽しめそうだ

ストームドラゴンが飛び上がったので俺達も空中へと【空歩】を使い空中戦に移行する。俺は翼も生成しておく。

「ガアッ!」

ストームドラゴンが短い鳴き声を放つと同時に風の刃が次々と飛んでくる。俺達はそれを躱し、斬り裂き、逸らしとストームドラゴンへと向かう。

ストームドラゴンはそんな俺達を見て風の刃を飛ばしてくるのを止めて、こちらに突っ込んできた。俺とソウマはそのまま突っ込みギリギリで躱しながら攻撃を加えた。ライル、メイルはやや大回りに避け【緋焔】で攻撃する。

俺の斬撃は鱗の防御をものともせずに肉を斬り裂き、ソウマの連続突きは深々と穴を穿つ。剣と槍に付与された属性によって、肉が火によって焼け、傷が風に刻まれ更に広がり、電によって痺れを与える

「グアアッ!?」

まさか避けるられると思っていなかったのだろう。しかも反撃を受けるとはと言った感じに声に驚きと疑問が感じ取れた。

そこにラキアとルルによる追撃が顔に当たり、ダメージを追加で受ける。

その間に体勢を整えストームドラゴンの背後からまた攻撃を仕掛ける。地に落とすために狙うは翼の付け根だ。魔力による伸長で攻撃範囲が伸びる。

それを振り下ろすがストームドラゴンは体を横向きに回転させながら爪で俺の剣に合わせてきた。ほんの少しの間拮抗するが流石にドラゴンの膂力は凄まじく俺が撃ち負け飛ばされる。

俺と入れ替わるようにしてソウマが攻撃を仕掛ける。常に横からの攻撃になる様に横に陣取り攻撃を重ねていく。

ストームドラゴンもただ見ているわけではなく風の勢いをより一層強くし、ソウマの勢いを殺し尻尾で打ち払う様に攻撃を繰り出す。ソウマはそれを宙を蹴り躱す。躱したところに風の刃が迫り槍で打ち払う。

そんな攻撃を繰り出したストームドラゴンにライル、メイルが攻撃を繰り出す。足首に纏わせていた【緋焔】が爪をも覆いその爪でストームドラゴンに攻撃を仕掛ける。【緋焔】の焔が爪で斬り裂かれた場所を焼く。

「ガアァァァァッ!」

それを受けたストームドラゴンは怒気を滲ませた咆哮を上げ空中で暴れ回る。ドラゴンと言うのは知能は有るのだが、総じて低い。そもそもドラゴンと言うのは竜と比べて知能が低かったり力が弱かったりするのがドラゴンだ。

まあ、そんな訳で怒りに任せて無茶苦茶に考えなしに暴れまわる。なまじ力が強いので脅威だ。

一旦全員でストームドラゴンから距離を取る。

「なあ、でかいので決めねえ?」

ソウマが提案してくる。確かに小さい攻撃じゃ倒すのに時間がかかりそうだ。

「いいね。じゃあ、決めようか」

大技の準備に入る。ソウマが槍に雷、炎、風を纏わせるベドラグアを倒したやつだろう。俺は右の剣は炎で剣身を伸長、左は風で伸長する。

ストームドラゴンが魔力の高まりを感じ暴れるのをやめてこちらを向き、慌てて攻撃をしてきた。準備が不十分だったので風の刃しか飛ばせずライル達に蹴散らされる。

そしてブレスの準備に入った所へソウマの混合魔術の攻撃が繰り出される。その速度は途轍もなく速く一瞬でストームドラゴンの胸部中心を貫いた。纏った風は意味を成さず硬いはずの鱗もやすやすと貫通した。ストームドラゴンはドラゴンであるので生命力が高くまだ生きている。それでもブレスは喉や肺を使っているような物なので失敗に終わる

そこに俺が【縮地】で目の前に移動しバツ印の軌跡を描くように右の剣と左の剣を振るう。ストームドラゴンはバラバラに切断され死亡し、その死体は地面へと落ちてゆく。

少しの物足りなさを感じながら死体を回収して次の階へと歩を進めた

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