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2章
51:国際親善試合
しおりを挟む自己紹介を済ませた後は学生証で風紀委員会に登録し、風紀委員会の仕事について話を聞き寮へと戻った
風紀委員会での主な仕事は
1つ目が学園内の見回り。これは生徒同士の喧嘩の仲裁、非道徳的は行為の摘発、不当な理由による暴力、わいせつ行為。これらの様な学園の風紀を乱すような行為を取り締まるためだ。それと園内では演習場などの特定の場所以外での攻撃魔術などが緊急時を除き禁止されているので、こちらも取り締まりの対象だ。この見回りは昼食の時間と業後に行うそうだ。
2つ目は学園祭などの行事での生徒会の手伝い。学年関係なしの行事は学園祭、代表選抜試合だ。学園祭というのは毎年12月の初めに行われるお祭りだ。部活動や有志が出店などを出したりして行われるものだ。この都市に住む人や近くの街などからも人が集まり、結構な賑わいを見せるらしい。それと学園内代表選抜試合とは、その名の通りの意味なのだ。この国に5つ存在する王立総合学園と騎士学校、冒険者学校から代表を募り、大人の思惑やら陰謀やらが絡む国際親善試合に出場する国の代表を決める為に開かれる、国内代表選抜試合に出る者を決める為に行われる。こちらは6月だ。それで、生徒会の手伝いというのはこういった行事での雑務や生徒会だけでは処理しきれなかった書類整理などだ。つまり、生徒会と風紀委員会で行事の運営をするということだ。
というような感じの説明を受けて今日は帰っても良いと言われたので寮に向かったのだ。毎日、昼食の時間には風紀委員会本部に来るように言われた。昼の見回りの当番の人以外はあの部屋で一緒に昼食を食べるからだそう。
寮へと戻り部屋に入ると、ソウマはまだ帰ってきていなかった。まだ生徒会の説明が終わっていないかナキアさんに連れられてメアリーさんと一緒に買い物にでも行っているのだろう。
それにしても、国際親善試合には大変興味をそそられるし、学園内の代表を決めるものも先輩達の強さというのも気になる。行事と言うものはワクワクするもんなんだね
取り敢えずは制服から鍛錬着に着替えてルームに入る。時間はまだ午後3時前なのだが、街に行く用事も無いし、ダンジョンに行くのは長期休業中に行こうと思っているのでする事がない。釣りをする場所も分からないので断念。学園にある図書室にはかなりの本があると聞いていたがまだ利用方法や利用しても良いと確認が取れていないのでこれも断念。
てな感じで鍛錬をする事にした。あ、その前にラキアやルル達は出してあげよう。
出てきても良いぞ
そうラキア達へと向けて念じると4つの青い光の玉が俺の胸辺りから出てそれが光を放ちラキア達が現れる。
ラキアはいつもの如く人型。ルル、ライル、メイルは子犬サイズに小さくなった姿だ。ラキアは【人化】、ルル達は【変化】のスキルによるものだ。ルルやライルとメイルは出会った頃よりも成長しており本当の大きさは今とはまったく違う。デカすぎると邪魔だったりするので1番良い感じのサイズの今の子犬サイズになってもらっているのだ。
『クウガ~!ブラッシングして!』
『俺も頼むぞ!』
『私もお願いいたします』
最近は召喚するたびにブラッシングをねだってくる3匹。俺のブラッシングの腕はここ数年でかなり向上してみんなにはご好評だ。
「マスター、私にもお願いします」
ラキアがちょっとモジモジして言う。ルル達へのブラッシングを最初は見ているだけだったのだがちょっと前からラキアも俺に頼んでくるようになった。ラキアの場合は髪を梳いてあげるのだがブラッシングと同様に好評だ。実はスキルを獲得していたりする。
あ、因みにブラッシングはソウマにも好評なんだよね。ソウマの場合は金色の狼しっぽをブラッシングしてあげるのだがその間のソウマのダラケきった顔はとても面白い。
というかブラッシングに関してはもふもふできて俺は嬉しく、ルル達される方も気持ちいという良いことづくしだ
「わかったわかった。順番だよ」
アイテムボックスからブラッシング用の櫛を取り出してルルから順番にブラッシングをしていく。
やはりもふもふは素晴らしい!
3匹のもふもふを充分堪能し、ラキアの番になったので櫛を髪用の物へと交換して髪を梳いていく。もふもふでは無いがラキアの髪も凄い良いんだよね。サラサラのふわふわでね、とっても触り心地が良いんだよ。ラキアの髪を梳くのを終えると今度はラキアが俺の髪を梳いてくれる。
「マスター、如何ですか?」
「うん、気持ちいよ~」
してあげるのも良いんだけどして貰うのはもっと良いんだよね。ルル達のもふもふを楽しみながら梳いてもらう
それが終われば鍛錬を始める。柔軟を行い初めは徒手空拳で体の動きを確認していく。
師匠に教えてもらった型をゆつくりと順番になぞっていく。それを何回か繰り返したところでゆっくりから普通に、普通から素早くといった感じで速さを上げていく。
それに満足がいけば、仮想の敵をイメージして攻撃を繰り出す。強さは自分よりも少し格上にして、倒せるまでそれを行う。最近はほぼ1回目で勝ててきているので強さを上げてみようかな?
まあ、それは今度からにして仮想の敵を倒したら、とにかく重く作ってもらった剣を1本取り出して素振りから始める。上から振って止める、振って止めるを繰り返す。止める動作が重要だ。上からだけではなく、横薙ぎ、振り上げ、袈裟、逆袈裟、突きと動きを変えながら繰り返す。途中でもう1本同じ物を取り出して二刀流で行う。
それがひと段落ついた所で持っていた剣を仕舞い、色々と改良をリンガが加えながらも使ってきた2本の魔鉱石製の限りなく刀に似せた片刃の剣を取り出す。青みを帯びた鋼色の表面には魔法文字がリンガの手によってびっしりと刻まれている。
魔法文字というのはマジックアイテムや魔法陣を作る際に用いるもので、この魔法文字の組み合わせで発揮される効果が異なる。
なので、既にこの剣はマジックアイテムとなっているのだ。
剣に魔力を通し、問題ないことを確かめる。そうしたら、俺は前後左右あらゆる場所にあらゆる属性で様々な形態の魔法を展開し、また様々な軌道を描かせて俺に放つ。
炎の槍が、風の刃が、水の弾丸が、光の線など色々な攻撃が俺へと向かってくる。そんな各種魔法の軌道、核の場所、俺へと到達するタイミングを瞬時に見極める。
正面から迫る炎の槍の核を目掛けて横一閃で斬り払い、そのまま回転して後ろから迫っていた鉄の斧を弾き飛ばす。弾いた斧が風の刃の核を壊し霧散させる。前後左右から一斉に迫ってきた雷の矢を跳び上がることで避け、雷の矢同士で消滅する。跳び上がった俺へ向けて追尾するように迫ってきていた魔法が軌道を変える。
【空歩】で足場を確保し、体勢を逆さで固定して追尾してきた魔法を迎撃する。正面から来るものや、迂回して来るものがある。正面から迫る魔法に対して地面に戻るように跳び、核を斬り道を開いて地上に前に1回転して着地。直ぐに上方から迫る魔法に向き直る。両腕を剣を握ってたまま上げて人差し指だけを伸ばし、その先に大きさが指の第1関節くらいの純粋な魔力の弾丸を生成して迫る魔法の核目掛けて撃ち抜いた。それを連続で行い魔法を消し去った。
魔法の操作には大分慣れてきた。まあ、これは飛剣のお陰だったりするのだけど。
その後は、夕飯の時間にソウマが帰ってくるまでの4時間ほど鍛錬を続けた
それにしても、毎回不思議なのだがソウマは結局ナキアさん達の買い物に付き合わされてあの女性特有の長い買い物時間で疲れる筈だ。それにもかかわらずソウマには疲れた様子が無いのだ。前に不思議に思って聞いてみたら何を言っているのか本気で分からないという顔をされた上で、楽しいじゃんと言われた。
ある意味才能だと思うんだよね、俺は。
とても美味しい寮の夕飯を済ませ、寮にある浴場で汗を流し、ソウマとの将棋で白熱して模擬戦にまで発展してしまい、再度浴場で汗を流して就寝した。
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