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好色3人男
ジョー編
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『よう。元気?部署異動あったんだって?』
「うん、まあ」
電話は大学時代の友達だった。大学時代も飲み会要員として名ばかりのテニサーに入っていた俺は、その後もその縁でなにかと誘いを受ける。
『出会いとかあった?』
「出会いねぇ」
25を過ぎた辺りから、合コンに誘われる回数がやたらと増えた。それだけみんな出会いを求めているらしいが、俺はまだ焦るような年齢でもないので気が向いたときに参加している。ーーとはいえ、基本的に賑やかな場は嫌いではないので、予定がなければ断ることはないが。
そんな気質を察してか、隣のデスクの先輩は自分が誘われた合コンの案内を俺に回すこともあるくらいだ。精力の有り余った俺はありがたく利用させてもらっていて、最近は先輩を経由せず直接先輩の友人から連絡をもらうこともある。
本気の出会いなるものを求めるたちの男からは、俺はビッチの探索機代わりと重宝がられている。ーーつまり、俺にお持ち帰りされるような女はいくら魅力的でも結婚相手には向かないと、そういうことらしい。
さて、異動しての出会いといえばーー
「同じフロアに、すげぇ色っぽい先輩がいてさ」
『はあ』
話し始めた俺のワクワクは全然相手に伝わっていないらしい。気のない返事を気にもせず、俺は話しつづける。
「部署は違うし、俺らより一回り年上らしいんだけどさ、もーなんつーか歩く性器みたいな。見かける度にくらっくらすんの」
『ほー。じゃ、やめとく?』
「何で?相手は?」
『スッチー』
「マジか。当然行くっしょ」
電話の相手は俺の台詞に、そう来なくっちゃと笑った。
「かんぱーい」
手元に飲み物が行き渡った後で、幹事の声かけに合わせジョッキを掲げる。四対四の飲み会、俺はざっと女性陣を眺めて目星をつける。さすがにスチュワーデスということで四人ともそれぞれ整った容姿をしているが、抱くなら向こうのテーブルの子だな。黒いロングヘアーをさらりと流していて、黒い膝下丈のタイトスカートに覆われた太もものラインが美味しそうだ。
思いつつ見ていると目が合った。にこり、と笑うと如才ない笑顔が返ってくる。
ーーもーらい。
その瞬間、まだ始まったばかりの飲み会が終わるときを心待ちにする俺だった。
目当ての子がお手洗いに立ったタイミングを見計らって、俺も手洗いに席を立った。
ちょうど出てきたその子が向けて来る笑顔に、人懐っこいと評される笑顔で応える。
「気に入る男、いた?」
俺が問うと、その子はわずかに目をさ迷わせた。その目を見ながらふと思う。
もう少しマスカラは控えめな方が好みだな。そういえば色気を感じる会社の先輩はマスカラをしていないようなのだが、充分に魅力的な目をしているーーそう、ついこちらが襲い掛かりたくなるような。
そんな風に想いを馳せるが、表情には出さない。ためらいつつも笑顔を向けるその子に一歩近づき、顔を覗き込んだ。
「この後、抜けようか」
囁くように言うと、数度のまばたきの後、小さく頷く。俺はにこりと笑ってその肩に手を置くと、トイレ行ってくるねとその手を挙げた。
会計を済ませると、みんなに気づかれない内に手を引いて抜け出す。その子は手を引かれながら慌てたようだった。
「みんなに何も言わなくていいの?」
「これから二人で過ごしますって?」
俺は笑って答える。
「それこそ野暮じゃない?」
言われて確かにと思ったらしい。黙ったその子の両手を両手でつかまえる。
「それにさ、わくわくしない?隠れんぼみたいで」
俺はその顔を覗き込む。
「時々は羽目を外すのもいいじゃない。こういう夜は、思い切り楽しまなくちゃ損だよ」
俺の笑顔につられたように、彼女も笑顔になった。
ーーまあ結局は、その一夜だけでいいかな、っていう子だったけどね。
だってこればっかりは、一度そうなってみないと分かんないじゃない?ーーって言うと、隣のデスクの先輩に呆れられるんだけどさ。
「うん、まあ」
電話は大学時代の友達だった。大学時代も飲み会要員として名ばかりのテニサーに入っていた俺は、その後もその縁でなにかと誘いを受ける。
『出会いとかあった?』
「出会いねぇ」
25を過ぎた辺りから、合コンに誘われる回数がやたらと増えた。それだけみんな出会いを求めているらしいが、俺はまだ焦るような年齢でもないので気が向いたときに参加している。ーーとはいえ、基本的に賑やかな場は嫌いではないので、予定がなければ断ることはないが。
そんな気質を察してか、隣のデスクの先輩は自分が誘われた合コンの案内を俺に回すこともあるくらいだ。精力の有り余った俺はありがたく利用させてもらっていて、最近は先輩を経由せず直接先輩の友人から連絡をもらうこともある。
本気の出会いなるものを求めるたちの男からは、俺はビッチの探索機代わりと重宝がられている。ーーつまり、俺にお持ち帰りされるような女はいくら魅力的でも結婚相手には向かないと、そういうことらしい。
さて、異動しての出会いといえばーー
「同じフロアに、すげぇ色っぽい先輩がいてさ」
『はあ』
話し始めた俺のワクワクは全然相手に伝わっていないらしい。気のない返事を気にもせず、俺は話しつづける。
「部署は違うし、俺らより一回り年上らしいんだけどさ、もーなんつーか歩く性器みたいな。見かける度にくらっくらすんの」
『ほー。じゃ、やめとく?』
「何で?相手は?」
『スッチー』
「マジか。当然行くっしょ」
電話の相手は俺の台詞に、そう来なくっちゃと笑った。
「かんぱーい」
手元に飲み物が行き渡った後で、幹事の声かけに合わせジョッキを掲げる。四対四の飲み会、俺はざっと女性陣を眺めて目星をつける。さすがにスチュワーデスということで四人ともそれぞれ整った容姿をしているが、抱くなら向こうのテーブルの子だな。黒いロングヘアーをさらりと流していて、黒い膝下丈のタイトスカートに覆われた太もものラインが美味しそうだ。
思いつつ見ていると目が合った。にこり、と笑うと如才ない笑顔が返ってくる。
ーーもーらい。
その瞬間、まだ始まったばかりの飲み会が終わるときを心待ちにする俺だった。
目当ての子がお手洗いに立ったタイミングを見計らって、俺も手洗いに席を立った。
ちょうど出てきたその子が向けて来る笑顔に、人懐っこいと評される笑顔で応える。
「気に入る男、いた?」
俺が問うと、その子はわずかに目をさ迷わせた。その目を見ながらふと思う。
もう少しマスカラは控えめな方が好みだな。そういえば色気を感じる会社の先輩はマスカラをしていないようなのだが、充分に魅力的な目をしているーーそう、ついこちらが襲い掛かりたくなるような。
そんな風に想いを馳せるが、表情には出さない。ためらいつつも笑顔を向けるその子に一歩近づき、顔を覗き込んだ。
「この後、抜けようか」
囁くように言うと、数度のまばたきの後、小さく頷く。俺はにこりと笑ってその肩に手を置くと、トイレ行ってくるねとその手を挙げた。
会計を済ませると、みんなに気づかれない内に手を引いて抜け出す。その子は手を引かれながら慌てたようだった。
「みんなに何も言わなくていいの?」
「これから二人で過ごしますって?」
俺は笑って答える。
「それこそ野暮じゃない?」
言われて確かにと思ったらしい。黙ったその子の両手を両手でつかまえる。
「それにさ、わくわくしない?隠れんぼみたいで」
俺はその顔を覗き込む。
「時々は羽目を外すのもいいじゃない。こういう夜は、思い切り楽しまなくちゃ損だよ」
俺の笑顔につられたように、彼女も笑顔になった。
ーーまあ結局は、その一夜だけでいいかな、っていう子だったけどね。
だってこればっかりは、一度そうなってみないと分かんないじゃない?ーーって言うと、隣のデスクの先輩に呆れられるんだけどさ。
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