爆走織姫はやさぐれ彦星と結ばれたい!

松田丹子(まつだにこ)

文字の大きさ
111 / 114
第十三章 マイスイートホーム(ヒメ視点)

07 予想外の奉仕

しおりを挟む
 光彦さんが枕を背中に当ててベッドに腰掛け、私はその前に膝をついた。
「足、痛ければ無理すんなよ」
 私は頷く。四つばいの姿勢になると、光彦さんのそれがめの前にそびえ立っている。
 私はごくりと唾を飲んだ。
 こんなに大きいの、口に入るんだろうか……
 私が見ていると、びくん、とそれが跳ねた。
「……見すぎ」
「え。だ、だって」
 私は慌てて光彦さんの顔を見る。少し照れていると見て取り、ついにやついた。
「見られてると、興奮する?」
「黙ってとっとと始めろ」
 むす、っと顔を反らされて、笑いながら口を寄せた。
 先っぽをちろりと舐めると、ちょっとしょっぱい感じがする。
 ちろちろとしばらくてっぺんを舐めていると、光彦さんがくぐもった声を漏らした。
「……焦らすな、っての」
「あ、はい」
 焦らしているというか、口の中に入れる勇気が持てないだけだ。
 きっと歯を立ててしまったりすれば痛いのだろうから、よし、と覚悟を決めて、口をおもいっきり開く。
 はむ、と口に含んでみると、普通にくわえたくらいでは全然入り切らなかった。ちゅぷちゅぷと音を立てて、とりあえず途中まで、出したり入れたりしてみる。
 ときどき、歯が出っ張りに当たって、慌ててあごを開く。
 くじゅ、じゅぷ、と唾液が音を立て、口からあふれた唾液が光彦さんのそれをつたって陰毛へと雫を落とす。
「ん、ぅ、む」
 眉を寄せながら頭を前後に動かしていると、光彦さんが、吐息をつきながら私の頭をやわりと撫でた。
 あ、好きかも。この感じ。
 思って、光彦さんを上目遣いで見上げる。
 光彦さんは私をじっと見ていたけど、その頬は上気していて色っぽい。
 気持ちいい?
 聞きたくなって口を離そうとしたけど、光彦さんの手がやんわりと頭を押さえていてそれが叶わない。
 そうしているということは、気持ちがいいんだろう、と解釈して、またじゅぷじゅぷと唾液をふんだんに活用しながら光彦さんに奉仕を続けた。
 だんだんあごが疲れてきて、苦しくなってきて、光彦さんを見上げると、手を離してくれた。
「……やめるか?」
 かすれた声に感じる色気がいつもの倍くらいになっている。そんでもっていたわるような優しさがこもっていて、自分が濡れたのを感じる。
 ずるい、声だけで感じさせるだなんて。
 思いながら私は首を振った。パジャマの前をはだけ、するりと上を脱ぐ。
「お口はちょっと、疲れちゃったから」
 言って、そこに胸を寄せた。
「これで、してあげるね」
 光彦さん自身が、ぴょこんと跳ねる。
「これって」
「おっぱい」
 私は言って、唾液で濡れたそこに胸をむにゅりと押し付けた。
 口よりもこっちの方が楽だし、包まれている感じもあるだろう。
 それに、光彦さんは珍しくも、今までこれを要求して来なかったけれど、歴代の彼氏は数回目でこれをリクエストしてきたのだ。
 だからこれには自信がある。
 ちゅ、と先端をときどき吸い上げながら、私は胸で挟み込んだ竿をしごく。
「ん、ふ、ぁ……」
 上下に合わせて先端に口づけを繰り返していると、自然と吐息が漏れた。
「ひ、ヒメ、そんなん、どこで」
「ふふふ」
 内緒。
 と言ったって、男性経験があることについてはすでに話したのだから、いまさら驚くことでもないだろう。
「ぁ、くっ、それ、ヤバい……」
「気持ちいぃ? 光彦さん」
 光彦さんから、またぬめるものが滴ってきた。私はそれを音を立てて吸い上げ、舐め、竿の先の窪みをぐりぐりと舌で刺激する。
「はぁ、あ」
 光彦さんが私の頭をやんわりと掴んだ。
 自然と腰が動いている。
 うわあ、嫌らしい。
 私も興奮してきた。
 唾液が乾いてくる前に、また唾液を追加して、くちゅくちゅと音をたてて胸を押し当て続けていると、光彦さんが苦しそうな声を上げた。
「ヒメ、ヒメーーも、もう」
「うん、分かった」
 私は胸を離し、口にそれをくわえる。
 喉奥まで貫かれても、彼が果てるまでがんばろう、と思った。
 私が可能な限り奥まで進むと、苦しそうな光彦さんが私の頭に手を添える。
「ご、めん」
 余裕のない声が嬉しい。私が頷くより先に、喉の奥までぐぐっと入れられた。
 く、苦しい……けど、ここまで入れないと気持ち良くなれないんだろう。
 しかも、そこがスタートだ。光彦さんはいつもより控えめに腰を振り、私はそのリズムに合わせてほとんどえずきながら頭を前後させる。
 ぉえ、となりそうなことが数度あり、まだかなぁ、と思った頃。
 光彦さんが、私の頭を押さえた。
「出る、っ」
 ぐっと奥に押し込まれたとき、喉奥に熱いものが放たれる。
 それが舌まで下りて来る前に、ごくんと飲み込んだ。
 がくりと弛緩した光彦さんの代わりに、先端やその周りを優しく舐め取って綺麗にする。
 果てたばかりのそこは、ときどきぴくりぴくりと動いた。
「ふふ、可愛い」
 吐息混じりの呟きが、そこにかかったらしい。
 光彦さんが恨めしげな目で私を見てくる。
「パイズリなんか要求してねぇぞ、くそ」
「だって、口だけだと苦しかったから」
 私は肩をすくめた。喜んでくれると思ってたのに。
「計算外のことするから、すぐイッちまったじゃねぇか。……もったいない」
 最後の一言こそ本音なのだろう。本当にむすっとして言うので、思わず笑ってしまった。
「ずいぶん余裕だなぁ、ヒメ」
 光彦さんが意地悪な笑顔を浮かべた。
 こういう顔をするときは、ちょっとしたお仕置きが始まる。
 って言っても、思いっきり焦らして焦らして、すっごく気持ち良くしてくれるんだけど。
 だから、私の身体は思わず期待するようにじわりと潤った。
「今度はおまえの番だな」
「え、わ、私は、足痛いし」
「ああ、そうだったそうだった。湿布貼っとこうな」
 光彦さんは言って、ベッドの横に足を下ろした。
 立ち上がると私を見下ろし、にやりと笑う。
「そしたら、気ィ失うまでヤッても、寝落ちしてもいいし」
「い、いや、それはちょっと……」
 引き攣った笑顔で伸ばした手を、光彦さんにつかまれる。
 何もいわずに唇が奪われた。
 深く深く、重なったキスに、頭がぼんやりしてきたとき、ちゅ、と音を立てて離れた光彦さんは楽しげに笑った。
「思いもよらないことをしてくれたヒメには、思いもよらないご褒美をやろうな。さーてどうしようか」
 私は思わず、自分の顔を覆った。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する

花里 美佐
恋愛
冷淡財閥御曹司VS失業中の華道家 結婚に興味のない財閥御曹司は見合いを断り続けてきた。ある日、祖母の師匠である華道家の孫娘を紹介された。面と向かって彼の失礼な態度を指摘した彼女に興味を抱いた彼は、自分の財閥で花を活ける仕事を紹介する。 愛を知った財閥御曹司は彼女のために冷淡さをかなぐり捨て、甘く変貌していく。

ズボラ上司の甘い罠

松田丹子(まつだにこ)
恋愛
小松春菜の上司、小野田は、無精髭に瓶底眼鏡、乱れた髪にゆるいネクタイ。 仕事はできる人なのに、あまりにももったいない! かと思えば、イメチェンして来た課長はタイプど真ん中。 やばい。見惚れる。一体これで仕事になるのか? 上司の魅力から逃れようとしながら逃れきれず溺愛される、自分に自信のないフツーの女子の話。になる予定。

溺婚

明日葉
恋愛
 香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。  以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。  イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。 「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。  何がどうしてこうなった?  平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

明日のために、昨日にサヨナラ(goodbye,hello)

松田丹子(まつだにこ)
恋愛
スパダリな父、優しい長兄、愛想のいい次兄、チャラい従兄に囲まれて、男に抱く理想が高くなってしまった女子高生、橘礼奈。 平凡な自分に見合うフツーな高校生活をエンジョイしようと…思っているはずなのに、幼い頃から抱いていた淡い想いを自覚せざるを得なくなり…… 恋愛、家族愛、友情、部活に進路…… 緩やかでほんのり甘い青春模様。 *関連作品は下記の通りです。単体でお読みいただけるようにしているつもりです(が、ひたすらキャラクターが多いのであまりオススメできません…) ★展開の都合上、礼奈の誕生日は親世代の作品と齟齬があります。一種のパラレルワールドとしてご了承いただければ幸いです。 *関連作品 『神崎くんは残念なイケメン』(香子視点) 『モテ男とデキ女の奥手な恋』(政人視点)  上記二作を読めばキャラクターは押さえられると思います。 (以降、時系列順『物狂ほしや色と情』、『期待ハズレな吉田さん、自由人な前田くん』、『さくやこの』、『爆走織姫はやさぐれ彦星と結ばれたい』、『色ハくれなゐ 情ハ愛』、『初恋旅行に出かけます』)

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

貴方の子を産み育ててますが、ホッといて下さい

鳴宮鶉子
恋愛
貴方の子を産み育ててますが、ホッといて下さい

処理中です...